夢を…見た
かつて一緒に居た仲間の夢だ……
視界が暗転する
次のシーンでは未だ仲間が焚火を囲んでいた
一つ違うのは俺が居なかったことだ
ああ……置いていかないでくれ…どうか
何をしたんだ…?俺たちのあの日々は嘘だったのか……?
酷いじゃあねぇか…俺はお前たちを信じてたのに……
視界が覚醒する
何か話す声が聞こえる
朝の太陽が窓から差し込む
「う、ぅああ……?」
目が覚めるとそこには黒髪の猫耳をしている明るそうな子供と、黄色の髪をした色々と豊満な体をした女性がいた
「!ノノミ先輩!!こいつ目を覚ましたわよ!!」
「あら本当ですね~もしもし?聞こえてますか?」
随分と五月蠅い目覚まし時計だ……
俺はそうやって心の中で言葉を零しながら体を起き上がらせる
「ああ聞こえている、それと文句を言われる前に言っておくが俺はここの使用許可を貰っている……反応的に知らされてなかったらしいがな…」
目の前の二人は唐突な男の言葉に驚いたのか、目を丸くして体を固まらせた
あのピンク野郎どうやら伝えてなかったようだな……
「ん~もし貴方のその言葉が本当だとしても信憑性に欠けますね……」
「ええそうよ!そもそもここは私達の学校よ!貴方みたいな不審者の言うことなんか誰が信じるっていうのよ!!」
「本当なんだがなぁ……」
ふむ…確かに俺が怪しいのは認めるがここまで言うか普通??
ところでこの現状を変えられるのはピンク野郎しかいないんだが……早く来てくれないか?
「うへぇ~みんなどうしたの~?」
「話をすればなんとやらってか…」
保健室の扉を開いて出てきたのは、昨日俺に銃口を突きつけてきたピンク髪の女である、どうやら先日とは口調が違うため気もう黙っててと言ったのはこれのことであろう
「あ!ホシノ先輩!朝来たら不審者がいて……しかもこの人許可は取ってあるとか言ってるんですよ!?」
猫耳の少女がそう言うとピンク野郎もといホシノは笑顔で言葉を発す
……昨日の様子を知っているから余計にムズムズするな…
「う~んセリカちゃん確かにこの人は怪しいけどちゃんと私からの許可を得てここに居るよ~」
「え!?ホシノ先輩だったんですか!?」
怪しいは余計だこの野郎、取り敢えずホシノが誤解を解いてくれたようでその後も何か言っているがほぼほぼ聞いていない
取り敢えずあっちの会話が終わってからここは何処なのか聞くとするか……
あの後俺はセンセイと言う大人が居るとのことで会議室まで連れていかれた
ちなみにホシノはえらく笑顔を顔に張り付けているが、それがただの脆い仮面であることは認識している
コンコンコン
三回のノックの音が鳴り響く
相手からの返答を待たずにホシノは扉を会える
「先生例の人を連れてきたよ~おじさん疲れちゃった~」
「ありがとうホシノお疲れさま」
ホシノがそういうと若い女性の声が耳に届く
にしてもホシノお前そんなキャラ付けなのか……
「どうぞお入りください」
センセイと呼ばれる者からそう言われると俺はその部屋に足を踏み入れる
「どうもこんにちは?センセイ様?」
俺は笑みを浮かべながらセンセイの顔を見る
黒い髪にきっちりとしたスーツ、こちらを凝視するその目はこちらを焼き尽くさんとする赤い瞳が覗かしていた、後ろから彼女を照らす日差しは彼女の存在感を際立たせていた
俺はその姿に既視感があった、妙に胡散臭く赤い瞳を神秘的な物としていたこちらを物理的にも社会的立場的にも見下していた国家
「あーっと神国出身の方でしたか?これはご無礼を……」
空律の神国と呼ばれる神によって出来たと言われている馬鹿げた国家、今は大厄災によって復興に振り回されていると聞いたが……こんな砂漠に堕ちた奴もいたとはな
「…え?し、神国?なんのことですか?」
「ん、この人頭おかs ㇺグ!?」
「シロコちゃ~ん?一旦静かにしとこうか?」
なんだ?神国出身じゃないってのか?としたら何でその瞳を持っている?
「オホン!!取り敢えず神国が何なのかは分かりませんが私が呼んだのはそれではありません!」
「そ、そうか」
神国を…知らない……?
そんな奴が居るのか?あのクソったれた国家だぞ?何故知らないんだ?
「私が呼んだのは深夜に校舎の前に居た貴方の理由です」
「ふむ、神国を知らないのは置いておくとして理由……ねぇ」
ホシノに行ったあれは信じてもらえなかった様でセンセイから再度問われた
「そこにいるピンク髪から聞いていないのか?俺はこの砂漠を彷徨っていたらここに辿り着いただけだ…」
「この子はホシノと言う名前があります。冗談でも馬鹿にするような名前を言わないでください」
「あー、そうかホシノって言うのかすまなかったな」
俺がピンク髪と言った瞬間センセイが顔の血相を変えて俺に言ってくる、おーこわこわ少し驚いてしまったよ……
ちなみに俺がホシノと言わなかったのは急に名乗っても無いのに言うのは流石に怖いだろうと思ったからである
「彷徨っていた…ですか確かに本当そうですね」
「ふふ~先生もここに来た時遭難していましたからね~?」
「う゛!!」
何だこの人も遭難してたのか安心した
「そっちが質問したんだ俺もしても良いか?」
「コホン、そうですね…それの方がフェアですからね」
フェア……ねぇこんな言葉が出るくらいまともな会話が出来るところなのか?ここは
「ありがとう、それじゃあ質問だここは何処なんだ?最低でも帝国も連邦も手を付けていない場所らしいが……」
「帝国?連邦?何を言ってるのか分かりませんがここは学園都市キヴォトスです」
????この目の前の眼鏡っ子は何を言っているんだ??キヴォトスなんて聞いたことは無いぞ??しかも連邦も帝国も知らないだと??
「????帝国を……知らないだと?」
「うへ~おじさん今の流行りを知らないんだけど今は帝国っていう名前が出るゲームが流行ってるの~?何か知ってる~?先生」
「いやそんなゲームは無いはずだけど、貴方は何の話をしてるんですか?」
「いやいやいやゲームとかじゃなくて!じゃあ教国は!?魔人共は!?」
俺がそれぞれの名前を挙げていくとその場にいる奴らは全員頭がイかれたのかと視線で伝えてくる
「うーん何もわからないな…多分ですがこの暑さでやられたのかもしれない……一旦休むことをお勧めします」
「うっそだろ!?待ってくれ!何かあるはずだ!」
俺は顎に手を当てて考え込む………あ!!そうだこいつらの前で魔法を披露したら信じるんじゃないか!
「分かった今からちゃんと証明をする、だから一旦待ってくれ」
「う~ん信じがたいですがそこまで言うなら皆さん行きましょうか♤」
目の前の女性ノノミだったか……がどうやら見てくれるそうだ
良かった良かった、これで来てくれないと終わりだったからな
俺は校舎を出て校庭にたどり着く
ふと辺りを見渡すと砂が多く溜まっている、遠くから風に乗ってくる砂は留まることを知らないようだった
(ん、ホシノ先輩この人ただの異常者なんじゃないの?)
(おじさんもそう思うんだけどね〜もし何も起こらなくても帰すだけで良いでしょ〜)
ふとホシノと狼っ子に目を向けると何かヒソヒソ話をしているようだ、大方俺を怪しんでるだけであろう
「それじゃあ全員ちょっと下がっててくれ」
「それは良いんですが……何するつもりなんです?」
俺がそう言うとセンセイが疑問を問いかける
「なぁにただの今で言う
俺は上空に手を上げ唱える
「爆発魔法"
空が爆ぜる
上空で巨大な爆発が起こり辺りに突風が巻き起こる
視界が爆風の灰色に染まり世界から爆発音以外が無くなったかの様な感覚を覚える
次第と視界が晴れていき先程の校庭と砂が見えてくる、結構上空で撃った為学校自体には何の被害は無いのだが先程までいた場所には砂が爆風で遠くまで舞っていた
「「「「「**………**」」」」」
俺が後ろに視線を飛ばすとそこには口を大きく開けたまま固まったセンセイ達がいた
何だ?
………?
俺の中で何かのピースがハマったような音が響く
何故帝国を知らない?
何故
何故赤い瞳を持っている?
そもそもキヴォトスとは何処だ?
ああなるほどそうだったのか……
ここは俺の知っている世界なんかではなくて
異世界……ってやつか
「なるほどな、ようやく理解したよセンセイ」
俺はまるで芝居をしているかのようなリアクションで腕を大きく広げながら歩み出す
「ここが何処なのかってやつをさ」
センセイはおかしなモノを見ているかのような目で俺を凝視する
「改めて自己紹介をしようセンセイ……俺は
「よろしく頼むよセンセイ?」
さーてさてあんな感じでよく分からない自己紹介をした俺だが、今どこに居るのかと言うと
「はいよぉ!!紫関ラーメン二つ!!」
ラーメン屋でセンセイと親睦を深めていた
ちなみに頼んだのはこの店イチオシらしい紫関ラーメンという物らしい
「わあ!!ありがとうございます!」
「あ、ありがとうございます?」
この世界にはどうやら感謝をする際ありがとうございますと言うらしい……郷に入っては郷に従えと言うからな従おう
目の前に出されたラーメンは大きな器にギリギリまで入れたかのような量が入っていた、確か俺は普通盛りを頼んでいた筈なんだが
「随分と量が多いがこれ間違えてないか?」
「ちょっと手が滑って多くしちまったんだ!!気にしないでくれ!!」
「あの人は前回もああ言ってたから大丈夫だって!」
犬である大将がそう言った……そもそも何で犬が二足歩行で歩いて喋っているんだ??
それとセンセイはセンセイで最初の時より大分崩しすぎじゃないか??
「そうか……なら良いか」
俺はそう言いながら箸を持ち麺を啜る
「!?!?!?!?」
麺を一口食べた俺は言葉を忘れるほどの旨味が口の中に蔓延した
前食べた麺はこれの何分の一だ?最早比べるのもおこがましい程に脳が焼けた
「……ちょっと~?大丈夫~?」
「!!すまないな随分と美味なもので意識がどうにかしていた……」
「HAHAHAHA!!そんなこと言ってくれるなんて料理人冥利に尽きるな!!」
でも冗談抜きに美味しいな……こんなクオリティでこの値段だと?どうかしてるぞ……大将
「この値段でこのクオリティとは……一体どうしたというんだ?」
「大将のラーメンは世界一だからね!!ズルズル」
「これは本当にそうかもしれないな……」
それから俺たちは少しの間無言で麺を啜っていた
ある程度食べ進めてからセンセイが箸を置き先に口を開く
「……そういえばあの時は皆完全に言葉を失ってたから聞かなかったけど……魔法ってあれ以外にも使えるの?」
あれとは勿論"
「勿論だ、だが生憎と魔法は俺は得意じゃないからな……あまり自信は無いんだ……」
俺がそう言うとセンセイの瞳がキラキラと輝き始める、これはついさっき分かったことだがセンセイはスピリチュアル的な物の話をすると瞳が輝き始めるのだ
「それでも!!魔法は男のロマンなんだよ!?」
「あんた女性だろ?それに魔法を撃つと疲れるんだ……」
俺がそこまで言うとセンセイのテンションが下がり始める
「……あーしょうがないな……折角だからやってやるよ……」
「やったー!!じゃあ早く食べて見せて見せて!!」
「分かったから落ち着いてくれ!?」
はぁ、これが本当に大人の姿か??
……なんか話の緩急がなってない気がする
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