逆転世界で言い寄られる話※愛重め   作:うえむらの友人

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逆転世界で女騎士団長に詰め寄られます

 

不治の病で前世とさよならバイバイした時、輪廻の都合だかなんだか分からんが神様同士で揉めてる声がしたと思ったら突然この世界の赤子として目覚めた

前世の記憶では流行っていた中世欧州風の剣と魔法の異世界

そんな世界の田舎の荘園で、顔役として慕われている騎士である母の息子として生を受けた僕は、過保護気味な母の手一つで育てられ不自由の少ない幼少期を過ごした、しかし危ないからと村から出る事は許されず僕の楽しみと言えば、たまに荘園に来る騎士様や放浪の魔法使いと遊ぶ事くらいだった

 

 

そんな思い出も薄れる程時が経ち、うっすらと考えていた事が纏まった、前世の記憶にある異世界を主人公で無くてもいい、この足でただ冒険し旅をしてみたいと考えたのだ

15歳の成人を迎えた僕は村を出て冒険者になる決意を母に告げたらもの凄い剣幕で引き止められた、怖くなった僕はその夜、逃げるように家を出た

今までありがとう母さん、1人前の男になったら帰ってくるよ!一応手紙も書いたし大丈夫だよね

 

そうして僕は夜通し歩き、荘園を抜け街道に出て辻馬車を見つけ乗せて貰った、何故か道中ずっと御者と相乗りしていたお姉さん達にジロジロ見られた気がするけどそんなに田舎者丸出しな格好だっただろうか?

 

 

ゆったりと走る馬車に揺られ僕は町に…着かなかった。

突然馬車が止まり、行者が慌てている

何があったのか相乗りのお姉さんに聞くと、どうやら野党が待ち構えて居たらしい

はぇ〜治安悪いな、ん?野党も全員女の子じゃないか?どうなってるんだこの異世界?

 

 

馬車が囲まれ「命は取らんから身ぐるみ置いてけ」と常套句を並べる野党、僕の旅もここで終わり、短え天下だったぜ、母さん今から帰ります今日は温かい兎肉のシチューが良いな

半ば諦め母への謝罪の言葉を考えて居た所、地平線の向こうから馬の蹄の音と土煙が近付いて来た

土煙の正体は騎士団だった、後で聞いた話によると近隣諸国では知らない者は居ない程の名声轟く騎士団らしい

騎士のお姉さん達は瞬く間に野党を蹴散らしてくれた

 

 

騎士団の偉い人が僕に用があるとの事で近くの野営地まで連れて行かれた、一際大きい天幕に連れられ中に入るとそこには騎士団長と名乗る恵体の褐色女性が居た

鎧の上からでも分かる鍛え抜かれた肉体、見ろよあの筋肉まるで鋼だぜ

その騎士団長様が平々凡々な元村民の僕に何の御用かと思ってたら突然跪いた、何が起こったのか分からず素っ頓狂な声を出し慌てていると流れる様に手の甲にキスをされた

「結婚しよう」

初めて聞いた騎士団長様の言葉は求婚だった。




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