逆転世界で言い寄られる話※愛重め   作:うえむらの友人

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御者と受付の独り言 幕間

“御者の独り言”

 

ガタガタと轍を走る馬車を操るアタシはしがない御者、生まれも貧しい商家の3女、馬車を走らせ客を取り、また馬車を走らせる

 

やりがいなんぞとっくに枯れ果て、楽しみと言えば給金が入ったら行くお手付き禁止の観覧酒場、薄着の男に酒を注がせる一種の風俗

あ~男抱きて〜、子供が欲しけりゃ教会にお布施すれば懐妊の奇跡で聖人男性の子供を身籠れるが

アタシは男を抱きたいのだ

 

くっそどっかに居ねぇかなおと…こ?

居た、街道沿の林から出てきた男

まだ若い、成人してる?えっどうしよ本当に居た、しかもすっごい美形、貴族のご令息でももう少し加減するくらい整った容姿とアタシより綺麗に手入れされたふわふわの御髪

あっ手を挙げてる、乗るの?この馬車に?どうしよどうしよ汚い馬車でごめんなさい今度幌も座席も新調します

 

 

へへっ乗せちゃった街まで行きたいんだぁ

相乗りの客達も彼に夢中だ、そりゃそうでしょあんな存在許されて良いの?乗り込む時に下心満載で出した手を迷わず掴んできたのよ?今日はこの手洗いません

 

にしても他の客邪魔だな

ヤッちまうか、その後人気のない所まで馬車走らせたら後はほらあれよ、前に見た記録水晶通りにアタシのもんよ、ついに学んだ知識を生かす時が来たってね

 

 

あ?んだよまた客かよ今満員だから次の馬車に……は?身ぐるみ置いてけ?

「…野党だぁぁぁぁ!」

 

その後運よく通りかかった騎士団に助けられた

しかし彼は騎士達に連れられていった、さようなら私の旦那さま(予定)、さようなら私の初体験

 

 

この手は今夜使うからまだ洗わない

 

 

 

 

“受付の独り言”

 

 

 

信じられない話だが男の子が冒険者登録に来た

最初は何処の大貴族様の御曹司が依頼に来たのかと身構えたが、冒険者登録に来たと言う

 

粗野で野蛮な冒険者に?このお坊ちゃまが?

ウッソでしょその真新しい革鎧と宝剣みたいな美しい短剣で冒険者に?ムリムリ無理ですよそんなの、ご入用でしたら貴方様みたいな方がバラ園や庭園で茶会でも開いたらいくらでも貴族連中が金落としに行きますって、ちなみに会費いくらですか?私共の様な下賤の民でもチャンスあります?

 

あっはいすみません、依頼ですね

危険が少なく近場で、本当に冒険者の雑務依頼こなすんですか?身辺警護の近衛とかは…無し!?あっヤバいこの子本当に世間知らずのお坊ちゃまかも、飢えた肉食獣の中にこんな高級肉放り込んだら駄目ですよー!

 

とりあえず近場で、薬草採取の依頼?こんなのあったっけ?いつからあるんだろこの依頼、まぁ危険度は低いだろうし受理はしましたけれど、あっ後ろの人達は護衛の売り込みですかね、そりゃあんな美男子ほっとけないでしょ、夜道歩いてたら速攻で拐われてますっての

でもあの子がここの街で冒険者になって、毎日通うってなったら…ありますかね?受付のヒラとの恋なんて

うへへへへ、やべっよだれが

 

そういえばなんか王都から注意事項があった気もするけど、なんだっけ?中型魔物がどうたらこうたら、そんな事より、あの子が帰ってきたら宿を聞こう、まだ決まってなかったら私の家の空き部屋を…うへ

 

 

シーツを洗って明日から可愛い下着を履いて来よ

 

 

 




男子中学生みたいな子ばっかりになっちゃった
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