引退したVtuber、夢野ねむこに関連するかも知れない一連のファイル 作:ゆめことほぎのります
「yumenonemuko_comment_2025-10-1.txt」は、2025年に引退したバーチャルYoutuberである夢野ねむこ氏の、同年10月1日に配信されたYouTubeライブのアーカイブに残された、とあるコメントが記録されたテキストファイルである。某フリー2D格闘ゲームエンジンに関連するファイル共有アップローダーサイト「弱キャラから狂キャラまで汎用うpろだ」にて共有されていた。
YouTubeのコメントは、機能的な制約により一定以上の長文を投稿することができない。そのため本テキストファイルは、おそらく連投されたコメントの1件目のみをコピーしたものであり、2件目以降のコメントは本ファイルにおいては確認できない。
2026年現在、当該コメントが寄せられたアーカイブは非公開になっており、またアップローダーサイトのファイルも削除されている。
内容は以下。
@咒萼 1日前
「骨喰み」という風習があります。一種の食人の風習です。
西南日本を中心とした一部地域において、葬式に参列することを「骨噛みに行く」と呼ぶこともありますが、実際にこの「骨喰み」を行なっている地域はそう多くはありません。
遺体の一部や遺灰などを口に含み、飲み込み、それによって死者への哀悼の意を示す。分からない話ではないと思います。死者に対する思い入れが強ければ強いほど、遺された遺族はなにかを現世に繋ぎ止めようと思うものです。別れは辛いものですから。
現世でもっとも確かなものは何でしょうか? 少なくない数の人は、自らの身体がそうだと考えることでしょう。なにせ、現に私たちはここに居ますからね、身体を伴って。
そこで行うのが、この骨喰みです。死者の遺した灰や欠片を嚥下し、自らの体の一部とする。そうすることで、旅立った人と自らの繋がりを確かなものとする。理解できる話だと思いますし、このように内実を解きほぐしていけば、とても普遍性の高いものであることも分かると思います。
一方で、死者を悼む以外を目的として、骨喰みを行う場合もあるそうです。死者の能力にあやかろうという場合です。
例えば、その死者がとても頭の良い方だったとき、私もそんなふうに頭が良くなりますようにと、遺体を食べる。ある意味では、死者をこの身に宿らせる行為であるとも言えるのではないでしょうか。
こんな話があります。
https://video.■■■.com/[編集済み].mp4
◆ ◆
「yumenonemuko_comment_2025-10-1.txt」の最下部には、Xの動画ポストの動画ファイル(MP4)へ直接アクセスできるURLが記載されている。このURLは、コピー元となったコメントにはなかったものであり、アップロード者がこのテキストファイルを作成した際に挿入したものであると思われる。なお、これらのリンクについては、こちらでアクセスできないよう編集済みである。
内容は以下。
1件目のポストの動画は、再生時間が約20秒。
昼間、山林の中の整備された公道、その歩道と思われる場所。おそらく一人の男性がスマートフォンを用いて動画を撮影している。
0:00〜0:05
酷い手振れと共に撮影が始まる。激しく揺れる画面と、おそらくは撮影者の息切れの音声が入る。おそらくは走っていると思われる。
0:05〜0:10
画面の揺れが落ち着き始め、撮影者も息を整え始める。おそらくは走りを止めた。そして周囲をカメラで映す。公道は明るいが、左右の山林は薄暗い。投稿者が息の切れたくぐもった声で「まだ」と発言。
0:10~0:13
カメラが大きく右に振れ、歩道の続く先(おそらくは走ってきた方向)を画角に収めようとする。まだ細かな手振れが多く、ピントが合わないため、向こう側の細かな様子は確認できない。
0:13~0:15
手振れがある程度収まり、ピントが合う。数十メートル後方から、『明らかに合成みたいに人体の部位それぞれをコラージュしたみたいな男性』が走って来ているのが確認できると共に、今まで聞こえなかった叫び声が聞こえる(ひどく粘着質な、とても嬉しそうな叫び声と表現される)。「うおーい、うおーい」。
0:15~0:17
再びカメラが強く振れる。おそらく撮影者が走り出したと思われる。依然として「うおーい」という叫び声は聞こえており、それに加えて撮影者の「いやだ」という息の切らしたくぐもった声が記録される。
0:17~0:20
カメラは強く振れ続けている。撮影者の息切れと共に「うおーい」という声が大きくなる。おそらくは近付いて来ていると思われる。
0:20~0:21
カメラが更に強く振れる。そして青い空と太陽、山林の頭頂部分が画角全体に広がる。その一瞬の後に「ブッ」という機械音とともに動画は終了する。おそらくスマートフォンが投げ出され、カメラが上向きになった後、損傷により録画が停止したものと思われる。
◆ ◆
ファイル共有アップローダーサイトにおける、本テキストファイルアップロード者のアカウントは既に削除されているが、同アップローダーサイトには、同アカウントによってもう一つファイルが共有されていたことも分かっている。
「音声.wav」は、破損している。