終わりに向かう世界にクレイジーサイエンティストがログインしました   作:なぁ〜

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 前から書きたかったので書きました。


プロローグ

 

◇????年:ユーラシア大陸旧ウラル山脈秘匿拠点

 

 

 私は今一人モニターを見つめていた。

 画面の先では巨大な人型が槍を携えながら街を焼きはらい、巨大な蟲が高層ビルを崩壊させながら街を破壊せんと前進する。世界が統一され、軍事力が不要になったこの世界でまともな戦力を保持している勢力がいるわけもなく有効な方法を取れずに人々は蹂躙されていく。

 事態の元凶たる私が言えたことではないが、技術がいくら進んでも人は変わらないものである。たとえそれが遺伝子という神の領域に踏み込み自在に変えられても。

 文明は崩壊するが文化を伝えるための方法はすでに完了し、今回の人災を一般層に伝えず助かろうとした上層部の連中も物理的に排除できた。後はその上層部に該当する自分自身が退場すればいい。どの道ここも崩壊するだろう。

 そうして私の人生は幕をおろした。

 

 

 

  ハズだった

 

 

 

◇1972年ソビエト連邦エヴェンスク某家屋

 

 思い出さなくてもいい記憶が呼び起こされたのは、家のテレビから流れてきた映像にうつった突撃級が理由だった。どうやら前世の私が死ぬ間際に見ていた怪物と今世の世界で世界中を侵略する化け物が重なったからのようだ。

 

 自己紹介をしようか。私はフランツィースカ ミハイロヴナ グラゾフスカヤ。5歳である。親しい者たちからはフランと呼ばれている。

 そんな私が生まれ変わった先は夢にまで見た数多の動植物が生きる理想郷。ではなくそんな理想郷たり得る中にBATEなどというゴミが混じった地獄。奴らは私が永遠にめでたい自然を破壊する文字通りゴミ。

 だが幸い私には前世で培った技術と、この社会主義と言われる思想の国で比較的権力を持っている政治家の父、そんな父にがちで一目惚れさせた軍人の母がいる。ここまで言えばどうするか分かるだろう。そうだね秘匿研究所作ってそこで前世の技術(資材不足で実現できなかったやつも含む)を再度生み出しそれらを以てゴミ共を一匹残らず駆除しましょう。

 そのためにもまずは両親の説得ですね。

 

 

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「お父様、お母様相談したいことがあります。」

 

「フランか、どうしたそんなに畏まって?いつもどうりパパと呼んでいいんだよ。」

「あなた、フランがとても流暢に話しているわ。やっぱり天才よ、この子。」

「他ならないワタシと君の自慢の子だからな。当たり前さ。」

 

 そうこのような社会主義の国では珍しくこの二人は本気の相思相愛なのである。

 

「って、いけないわあなた。話がズレてる。」

「おお、そうだった。それで相談だったな。話を聞こうじゃないか。」

 

そうして私は両親に思い出したことやこれからの展望について話した。

 

 

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「なんともまあ、遠そうな未来の話が出てきましたね。」

「うむ、しかしすべてが虚構というわけではなさそうだな。」

 

「信じるのですか?自分が言うのもおかしいですが、子どもの戯言と言われても反論できないような話ですよ。」

 

「昔から不思議な娘ですから。動植物にはすごく反応するのに、普通のおもちゃには見向きもしないし。」

「子どもの本は読んでないのに大人顔負けの本を開いておったしな。」

 

「ふむ。フラン、その知識は誰か他に話したか?」

 

「いいえ、お父様とお母様が初めてです。」

 

「ならば好都合だな、最近軍の研究施設の新規建設案が出ていてな。ここエヴェンスクの郊外にも候補地があったはずだ。結局最終選択はエカテリンブルクになったらしいからな。オヤジにも協力してもらって表向きは軍の装備研究施設として作ろうか。」 

「軍の方は私も根回ししておくわ。」

「フラン。おそらく根回し拠点建設で2~3年程かかるだろう。それまではフローチャートや図面を書いておきなさい。またそれまでに勉強を進めて大体12歳あたりを目処に博士の認定も目指そう。」

「ある程度成長したら体力づくりもしないとね。いずれなるのが研究者でも軍人でも政治家でもはたまた別の何かでも体力つけて損することはないわ。大丈夫よ、私の子だからあなたもかなり動けるようになるわ。」

「そうだね。普通の勉強以外にいずれは政治的なことなんかも教えたほうがいいかもしれん。」

 

「ありがとうございます。お父様、お母様」

 

「「まかせておきなさい。」」

 

そうして今世が本格的に始まった気がした。 

 




 最初は自分の好きななろう小説の研究者のキャラを出したかったがあまり合わなかったので風の谷のナウシカの研究者に変わった。本来ナウシカの世界では腐海が覆っている所と覆ってないところがあったが別時空の主人公(転生前)がいた世界では主人公が細工したので風の谷やペジテ、トルメキアを含むほぼ全てが腐海に包まれている。尚本作では今後ナウシカ世界は登場しない。あくまで技術などのみ。

時系列が若干おかしかったので修正しました。
1970年→1972年 3歳→5歳
アラスカ→エカテリンブルク
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