終わりに向かう世界にクレイジーサイエンティストがログインしました   作:なぁ〜

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1979年

 

◇1979年ソ連エヴェンスク対BBETA防衛技術第一研究室

 

 私ことフランツィースカは技術者兼テストパイロットとして研究所に詰めていた。というのも皆さんは現時点でのソ連が制式採用した機体は何種類かご存知だろうか。現状ソ連が開発したのはこの研究所と協力しているMig社のバラライカと量産化はされていないがSu社のSu-11という機体の2種のみなのだ。そしてこの間にも最大の仮想敵国とされるアメリカは好評·不評あれど既にF-4に始まりF-5,A-6,A-10などの機体がロールアウトし世界中の西側諸国に売り渡されている。そんな中我々も置いていかれるわけには行かないと焦った上層部に新型をせっつかれているのである。

 

 さてここで今我々がとれる選択肢は2つMig-21を基本に新型を作るタイプ。ただこの方法は既にMig社やSu社が開発を進めているはずだ。となれば我々研究所が取る方策はもう一つの方法、すなわちMig-21の強化改修である。うむ、脳内会議終了である。

 

 

◇対BETA防衛技術研究所開発工廠

 

 今研究所の工廠は激務に追われている。西側の機体に追いつくために労基法も真っ青なブラック労働を行っているのである。

 

 

………

 

 

 どうも、しがない整備士っす。最近ここの研究所は急速に忙しくなってるっす。なんでも研究室の方に超がつくほど優秀な人がきたらしく武装の新規設計や装甲の更新が行われているみたいっす。しかも自分自身も衛士としての適性も高くロシア人かつ優秀な技術者故に前線や訓練校に強制徴兵されることもないのだそうで。まあ、本人は自分でテスト機を乗り回しているっすけど。

 

 

………

 

 

 工廠に移動してきた私は衛士強化服に着替えていた。この衛士強化服は最初期に導入された初期型のデータ収集能力や安全性方面を改良した代物である。また私がまだ幼いのでサイズもそれに合わせて小さくなっている。

 今回テストする機体はMig-21改。現場ではザタツィヴァと呼ばれている試験機体だ。各部に配置されているスラスターの見直しや新型の防御盾、改良型のセンサー、駆動系の強化などが図られている。もしこのまま通ればおそらくだがバラライカの後期生産機体になると思われる。

 

 それでは試験開始である。

 

………

 

研究主任「定刻だな、これよりMig-21改の試験飛行を開始する。」

オペ「了解。こちらエヴェンスクCP、これより試験飛行を開始する。繰り返す、試験飛行を開始する。アルマース試験小隊は所定の配置に着け。」

 

フラン「アルダ1、了解。」

衛士2「アルダ2、了解。」

 

オペ「これより試験飛行を行う。アルダ1は所定のルートを飛行する。アルダ2はいざというときに備えて救急用ルートをアルダ1合わせて飛行せよ。」

 

「「了解」」

 

オペ「3,2,1,試験スタート。」

 

………

 

「やはりすごいっすね、フランツィースカ技師は。」

「まあ、あのサフォーノフ中佐のお子さんだそうだ」

「本当っすか。最初に作られた戦術機中隊の一つを預けられたって聞いたっす。」

「普通は軍のそれも異なる部隊の辞令の話ってのはそうやすやすとは手にはいらないはずなんだが。お前の地獄耳はどうなってるんだ?」

「色々入ってくるっすよ。交友関係広いっすか

ら」

「なるほどな。」

 

………

◇◇◇

 

 3ヶ月後ザタツィヴァは制式にMig-21改バラライカⅡとして制式採用となった。名前がバラライカⅡなのは改修にある程度の規模の工廠が必要だからだそうだ。これで少しは戦況がマシになればよいのだが。

 それと現行の研究所に加え新しく施設が増設されることになった。というのもポカチに置かれていた第三オルタネイティブ計画の研究所がスルグートの失陥により移転せざるを得なくなったらしい。そしてそのうちの一部の研究を受け継ぐためにここに移転するそうだ。そして第三オルタネイティブ計画に関わる分野は私が前世で最も得意とした生物分野ときた。因みに生物分野の研究が回ってきたのはこの件が上がったときに両親に相談したからである。これでかねてより考えていた構想を実行できる。その名もリモフィンガント計画である。

 

 

 





サフォーノフ中佐…主人公の母。機甲大隊の指揮官やってる。めっちゃエリート。最近は主人公と会えずふてくされている。

整備士1…語尾が「っす」の人。交友関係が広い。尚名前はない。
整備士2…1の話し相手をしていた人。何気に工廠の整備主任を任されている優秀なキャラ。尚名前はない。
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