終わりに向かう世界にクレイジーサイエンティストがログインしました 作:なぁ〜
◇1982年ソ連エヴェンスク対BATE防衛技術研究所地下研究室
地下での会議から2年弱、士官教育という名の扱きが始まってから約1年が経過した。簡潔に言えば計画は滞りなく行われ、ついこの前リーディング能力と経験技術継承能力の基礎となる感応能力を両立した個体も完成した。そしてつい最近、エヴェンスク対BATE防衛技術研究所併設仮設基地は正式にマグダン州セブロ·エヴェンスク後方補給基地、と言う名が与えられた。
◇ソ連マグダン州セブロ·エヴェンスク後方補給基地基地司令部
基地司令「派遣部隊の錬成はどうなっている、同志サフォーノフ。」
「はい。現在派遣部隊は2個小隊規模の編成が完了しており、残りの1個小隊が完成し1個中隊規模で運用できる状態になった後中華戦線に派遣部隊として送り込まれる予定です。また戦域でのIFFは未確定ですがおそらくソ連東部方面軍第6機甲師団所属の試験中隊としての扱いになると思われます。」
基地司令「そうか。今度の大規模攻勢には間に合いそうだな。充足はどうなっている。」
「人員の充足に関しては問題ありません。ただ期待に関しては新型があまり合わないということで当面の間はザタツィヴァで充足することになりそうです。」
基地司令「前線の方でもチボラシュカの評判は高くない。党の方でもほとんどを友好国への売却に回したという。もうしばらくは現行機に頼ることになりそうだな。」
「Mig設計局と提携しているため試験機のYe140も送られてはきましたがデータ取りだけ行ってその後は分解したそうです。同志フラン曰く改修するくらいなら1から設計し直したほうがいいだそうです。」
基地司令「それでは試験中隊の訓練は予定通りに。今年10月までに中華戦線での訓練を完了し、来年の大規模攻勢に備えてくれ」
「承知しました、同志司令。」
…………
その頃私は研究棟にいた。私たちが率いることになる中隊メンバーの顔合わせのためだ。
「それではブリーフィングを開始する。まずは同志達の紹介からしようか。新任士官からいこうか。私はフランツィースカ ミハイロヴナ グラゾフスカヤ。今回の試験中隊の隊長兼砲撃支援を担当する。次は君に頼もうか、同志ナターン。」
ナターン「ナターン・フェジャニン少尉だ。強襲前衛を担当する。」
?「残るは俺か。迎撃後衛のマクシミリアン・ブラートフ少尉だ。よろしく頼むよ、同志フランツィースカ。」
「こちらこそ頼むよ、同志マクミシリアンに同志ナターン。私たちの階級は少尉だが部隊内でのみ命令権が与えられている。そして先ほどから控えているのが部下たちだ。第三オルタネイティブ計画の派生計画として扱われるリモフィンガント計画。その研究による産物たち。アスノーヴィと呼称されている。現在は6名で残り3名も今週中に製造が完了する。現在製造されているのは君たち2人に預ける子たちだ。私の部下は今製造中の子たちになる。基本的にアスノーヴィたちは女性だ。私と顔が似ているのは私の遺伝子も使われているからだ。欲情してくれるなよ。」
「それでは質問はあるかな?」
ナターン「一ついいかな同志フランツィースカ。」
「何かな?同志ナターン。」
ナターン「彼女たちが計画による産物というのは分かったが、彼女たちは書類上人として扱われるのかい?それとも機械ないし部品として扱われるのかい?」
「人造ではあるが基本的に人として扱う予定だ。機密や技術保持等の観点から行動範囲などに制限がかかるだろうが、いずれは一般兵たちと同じ戦場に立つことになる。そのためにも扱いは人と同じだ。今の子たちは自我が希薄だがいずれはそのあたりも普通の人間と遜色ない程度になる予定だ。」
ナターン「なるほど、それは助かるよ。言われなければ人造人間と分からないほどの彼女たちを機械として扱えと言われても正直困るからね。」
「マクミシリアンは何か聞きたいことや質問はあるかな?」
マクミシリアン「特にないな。俺的には彼女がどのような生まれでも人として扱うつもりだったしな。」
「そうか、ではこの後は各自でコミュニケーションを図ってくれ。ではブリーフィングは終わりとする。解散。」
新任士官「「了解」」
……………