この素晴らしいスーパーヒーローに祝福を!   作:神崎ナツヤ

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どうも皆様お久しぶりです。なつやくんです。
pixivでも投稿するのですがハーメルンでも投稿しようと思い立ったので投稿していきます。なお主に投稿するのはpixivなためこちらは遅めです

https://www.pixiv.net/users/27606392

上記が僕のpixivリンクになります


変幻自在のスーパーヒーロー

【ヒーロー】、誰もが一度は憧れるその存在は基本、画面の向こうだけの存在である。人はいつしか、ヒーローへの憧れを捨て地に足つけて生活を送る。

 

 

これは、そんな青年が異世界でヒーローとなり世界を救うお話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますとそこは何も無い空間だった。いや、何も無いは語弊がありそうなので訂正する。目の前には椅子に座っている女性の姿があった。僕自身も椅子にいつの間にか座っている訳だが、なぜ座っているのか自分でもよく分かっていない。

 

「気が付きましたか、城崎連さん」

 

目の前の女性から声が投げかけられた。何故自分の名前を知っているのか、ここは一体何処なのか、何もかも分からない僕は返答に答えることが出来ずただ固まるのみであった。

 

「…固まってしまう気持ちも分かります、普通は受け入れられない状況ですよね」

 

どうやらこの女性には何もかもお見通しのようだ、僕は頷き同意の意志をみせる。

 

「でしたらまずお伝えしなければいけません………貴方は残念ながら命を落としてしまいました」

 

「………………は?」

 

我ながら素っ頓狂な声だ、無理もないそんなことを唐突に告げられれば誰でもこうなるだろう。

 

「受け入れられないのは当然です、あまりにも唐突なのですから」

 

ここまで来たらいよいよドッキリ番組等の可能性はなくなってしまった。とりあえず僕は目の前の女性に話す。

 

「…僕はなぜ死んでしまったんですか?」

 

ひとまずはこれだろう、何故自分は死んだのかを聞かない限りは以降の質問に進めない

 

「貴方は車に轢かれそうになった女の子を助け、自分が轢かれてしまったのです」

 

そう言われて何となく思い出す、たしかゲームセンター帰りに赤信号で走る車が目に入り、轢かれそうになった少女を咄嗟に庇ったのだった

 

「その女の子は…」

 

「貴方のお陰で無事です、すこし擦りむいたくらいです」

 

よかった、これで僕諸共死んだとしたら死にきれない

 

「それで自分はどうしてこんな所に」

 

次はこれだ、死んだとなれば天国が地獄に行くのが普通だと思うのだが、雰囲気的にここはどちらでもないように感じる

 

「はい、単刀直入に申し上げます。貴方は【転生】にご興味はありませんか」

 

「転生……?」

 

目の前の女性、女神ペンダントの話では、こことは違う世界には魔王がおり、数多くの転生者を送ってもなお討伐の兆しがないという。そのため少しでも多く転生者を送りたいとの事だった

 

「うーーん…でも今の今まで倒せてないんですよね?1人くらい増えても変わらないような気がするんですが…」

 

「それは今までの転生者が生ぬるいからです」

 

この人女神なのにそんなことを言っても良いのだろうか、女神は言葉を続ける

 

「ようは未知の力を秘めた特典を所望すれば良いのですよ」

 

「未知の力…ですか」

 

「ええそう、例えば………数多のヒーローの力を使うことができるウォッチなんか如何です?」

 

数多のヒーロー、その言葉に僕は目を見開く

 

「そう、貴方が昔憧れたヒーローになれる……そう言ったら貴方はどうしますか?」

 

確かに自分は昔ヒーローに憧れた、でも歳を重ねるごとにヒーローはテレビの中の存在で、僕はヒーローなんかになれないと思ってしまった。

 

だから諦めていた…

 

でももし、ヒーローになれるなら……

 

「……分かりました、転生をお願いしていいですか?」

 

その言葉を聞いた女神は微かに、微笑んだ気がした

 

「ではコチラを」

 

そう言うと女神は目の前に近未来風の腕時計を僕の腕に巻く

 

「これは?」

 

「それは『オムニトリックス』と呼ばれる腕時計です。それを使用することでヒーローに変身出来ます」

 

「なるほど」

 

「それと、これはせめてもの選別です」

 

そう言うと女神は硬貨が入った袋を僕に手渡す

 

「向こうの世界の硬貨です。冒険者ギルドの登録のためにはお金が必要なのでね」

 

「ありがとうございます」

 

「これくらい当然ですよ、言わば購入特典です。これを付けない女神なんていませんよ」

 

「そうなんですね」

 

そんな話をしていると、僕の足元が光る

 

「ではこれより転送致します。言語なども自動的に取得出来るので、貴方は気にせず魔王討伐を目指してください」

 

「分かりました、頑張ります」

 

「ええでは、どうぞ良き異世界ライフを」

 

こうして僕は、異世界へと旅立った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ、女神なんて柄じゃあないんだけどネ?」

 

そう言うと女神ペンダント……否、ペンダットは不敵な笑みを浮かべる

 

「さぁて、面白いショーの始まりサ」

 

彼女はまるでB級映画を見るかのようなワクワク感を覚えながら、下界のモニタリングを始めるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を開けるとそこは、中世ヨーロッパのような街並みだった

 

「え、わぁ……凄い綺麗……」

 

ここが本当に魔王の影響を受けているのか、そう考えながら僕は冒険者ギルドへと足を運ぶ

 

「こういう街は大抵中心地に重要な建物があるから、中心に行くように歩こう」

 

そう仮説を立てて歩む、そうして目の前に大きな建物が見えてくる。どうやら僕の感は当たったようだ。

 

「よし、入ろう」

 

意を決して入る。中は間違いなく冒険者ギルドだと言わんばかりに活気あふれる場所だった

 

「凄いなぁ……」

 

そんな感想が口からこぼれる。いやまぁ多少想像していたが、まさかここまで賑やかだとは思っていなかった。本当に魔王の影響があるのだろうか?そんな疑問は一旦隅に置きつつ、受付へと進む

 

「あ、すみません……冒険者登録をしに来ました」

 

「あ、はぁーい!」

 

金髪の人が受付をしてくれる。どうやら水晶に手をかざすだけで能力が判明するようだ。凄い世界だ、言われるがまま水晶に手をかざす。

 

「はいはいはい…なるほど……」

 

ん、どうだろう……もしかして能力が悪かったのか不安になる

 

「あの、どうでしたか?」

 

「あ、いえ……能力値自体は平均より上でして、悪くはないのですが……」

 

「?」

 

「良く言えば臨機応変、悪く言えば器用貧乏と言いますか……」

 

なるほど、つまるところ特化職に付けないのか理解した……というかこの世界に来ても特徴がないのが特徴なのか、どこか複雑さを覚えてしまう

 

「そんな自分が付ける職はありますか?」

 

「そうですね……この能力値ですと、何かしらで能力を底上げしますと専門職でもやっていけますが…」

 

そうしてまで付きたい職も無いのは事実、ならばいっその事冒険者でもいい気はしてきた

 

「冒険者でお願いしていいですか?」

 

「え、よろしいんですか?正直冒険者はオススメできませんが…」

 

そうは言っても、このまま迷うよりはマシかと思ってしまった

 

「構いません、お願いします」

 

「かしこまりました、最後にお名前をお願いします」

 

「シロサキレンです」

 

「シロサキレン様ですね、かしこまりました」

 

そう言うと受付の人はカードを渡してくれた

 

「改めまして、冒険者ギルドへようこそ!今後の活躍を応援しております!」

 

早速僕は簡単な仕事を引き受けるのだった

 

 

 

 

 

 

「でかくないか?」

 

ジャイアントトードの討伐依頼を受けた僕はその件のジャイアントトードを目の当たりにし、そのデカさに驚いていた。

 

「まぁ異世界だから、そういうこともあるか……さてと」

 

女神様が特典で付与してくれたオムニトリックスを操作する。

 

「よし、いくぞ…!」

 

オムニトリックスを叩くと、映し出されていたヒーローに変身する。

 

 

 

 

「お、おお……?変身できたのか?実感がないが…」

 

近くにあった水溜まりで自身の姿を確認する………しかしそこに写っていたのは、体が溶岩で出来た頭から炎が出ている化け物だった。

 

「……な、なんじゃこりゃー!?!?ここここ、こんなのバケモンじゃねぇか!?」

 

動揺を隠せなかった。ヒーローと言われたのにも関わらずこんな見た目なのは聞いていなかった。変身できるヒーローを聞いておけばよかった。

 

「こんなのヒーローじゃねぇだろ……しかもどうすりゃいいかわかんねぇし…」

 

そう言いながらジャイアントトードに手のひらを向けると、手から熱線が飛び出し、ジャイアントトードに当たる

 

「うおっ!?」

 

それを出した自分自身も驚いた、そうして自分の姿を改めて確認する

 

「……まぁ仕方ねぇか、受け取っちまったもんは…こんな見た目でもヒーローって言われてるなら頑張ってヒーローするか!」

 

そう言うと僕はジャイアントトードに炎を浴びせる

 

「まずはお前さんで能力に慣れるとするか!悪く思うなよデカガエルくん!」

 

そうして僕は能力に慣れるため、ジャイアントトードを丸焦げにしていくのだった

 

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