この素晴らしいスーパーヒーローに祝福を!   作:神崎ナツヤ

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この素晴らしい思いに祝福を!

「だはははは!お前らじゃんじゃん飲むぞー!」

 

魔王軍幹部 ベルディアを討伐した僕らはなんと3億エリスを賞金で受け取った。そこでカズマくんはギルドのみんなで宴会を開いた様子

 

「わはははは!かちょーふーげつーー!」

 

アクアさんもとても酔っている、今や宴会芸をしてお酒を飲む人になってる

 

「全く…節度を知らないのかあの二人は…」

 

「まぁ折角魔王軍幹部を討伐した事だし…はしゃぐのも無理はないのかも」

 

「とは言っても最低限の節度というものをだな…」

 

「あはは……」

 

「なぁにやってんのよー!れんものみなさいよぉー!」

 

ダクネスさんと話していると、アクアさんが泥酔したまま僕に絡んでくる

 

「飲まないですよ……飲みすぎると二日酔いで苦しんじゃいますよ…」

 

「そんなもんがこわくておさけなんてのんでられないわよー!」

 

爆笑しながらアクアさんは酒瓶を一気飲みする、とても常人には真似出来ない

 

「そういえばめぐみんは何処に?」

 

辺りを見回すと、いつの間にかめぐみんがどこにもいなかった

 

「ん?めぐみんなら外の空気を吸ってくると言ったきりだな……」

 

「心配なんで僕様子を見に行ってきますね」

 

「ああ頼んだ、アクアとカズマはこっちで面倒を見ておこう」

 

アクアさんとカズマくんをダクネスさんに任せて、僕はめぐみんを探しに夜の街に繰り出した

 

 

 

-このすば!-

 

 

 

どのくらい経っただろうか、街を1周しても会えず踵を返そうとした時、高台で夜空を眺めるめぐみんの姿を見つけることができた

 

「めぐみん、こんな所にいたんだ」

 

「レン、どうかしましたか?」

 

「いや、ギルドにいなかったからどこに行ったのかなって」

 

「ああそうでしたか……心配かけましたね」

 

僕はめぐみんの隣に座り、一緒に夜空を眺める。ギルドの騒ぎも好きだが、こうして静かな空気も好きだ。そうしていると、めぐみんが口を開く

 

「レンはどうして、ヒーローとして戦えるんですか?」

 

「え?」

 

「だってそうじゃないですか、エイリアンに乗っ取られて危険な状態になっていたのにも関わらず、レンは変身して私たちの元に駆けつけてくれました。どうしてそこまでしてヒーローになれるんですか?」

 

最もらしい疑問なのだろう。めぐみんからすればエイリアンヒーローの力は仲間を守る手段のひとつに過ぎない。今からでもエイリアンヒーローの力を封印してただの冒険者として活動すれば、乗っ取られる心配もほぼ無くなるだろう

 

「…昔、ヒーローに憧れていたんだ」

 

「ヒーローに?」

 

僕は昔の事を思い出しながらめぐみんに語る

 

「どんな状況だろうと、自分の正義のために、誰かを守るために戦えるヒーローに強く憧れていた………でも、時が経つにつれて僕にはそんな強い力も意志もなくて、誰も守ることができないんだって………ただの絵空事なんだって思うようになった、だから1度ヒーローになることを諦めたんだ」

 

でも、と僕は言葉を続ける

 

「ここでは、大切な仲間たちがいる……そんな仲間たちを僕は守りたい、だからヒーローを続けるんだ」

 

エイリアンヒーローでないと、みんなを守ることはできない、魔王を討伐することだってできない、僕はめぐみんの方に向き直る

 

「だから、何があっても必ずめぐみんたちを守ってみせる、この力を使ってね」

 

僕は自信満々にオムニトリックスを見せつける

 

「フフッできますよレンなら、だって私の自慢のヒーローですから!」

 

めぐみんは笑顔でそう言うと、立ち上がりポーズをとる

 

「そして私は!エイリアンヒーローと肩を並べた最強の爆裂魔法使いとして!歴史に名を刻みます!」

 

「ああ、なれるよめぐみんなら!」

 

僕も自然と笑顔になり、お互いの夢を称えるようにハイタッチをするのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ最高のショーだネぇ」

 

天界にて、下界をモニタリングしている神_ペンダットが1人いた

 

「しかしまぁ、まだまだこの物語は始まったばかりサ、彼は一体どう行動するのカナ……実に楽しみサ」

 

高らかに笑うペンダット

 

シロサキレンの苦難はまだ始まったばかりであった

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