この素晴らしいスーパーヒーローに祝福を!   作:神崎ナツヤ

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この素晴らしい要塞に祝福を!

「レン今すぐ逃げましょう!住むところがないのでしたら我々の故郷である紅魔の里に引越ししましょう!」

 

屋敷に戻ると突然めぐみんがそんな事を言ってくる

 

「いやでも集合かけられてるわけだし、みんな行かなきゃ」

 

「無理です!諦めましょう!」

 

「そんなに!?」

 

ここまでいうめぐみんも初めてみる。そんなにやばいのかデストロイヤーというのは…

 

「ああなるほど、レンはデストロイヤーがどういったものなのか知らないんでしたね、ならばハッキリ言います!機動要塞デストロイヤーに立ち向かうなんて自殺志願もいい所です!」

 

「そんなにやばい代物なのか、そのデストロイヤーというのは」

 

「ええ!どれくらい危険な代物なのか分かりやすく説明致しますと、機動要塞デストロイヤーは周囲に甚大な被害を及ぼしながら移動するその姿から、形を持った災害とも形容されるほどに、人類にとって最悪の賞金首なんです。やつが通るところは、アクシズ教徒以外草も残らないと言われています!」

 

「ちょっとめぐみん!?うちの信者を人外か何かみたいに言わないでちょうだい!?」

 

めぐみんの説明に反論するアクアさん

 

「でも、僕らは冒険者だからせめて集合するくらいはした方がいいんじゃないのかな」

 

「レンの言う通りだ!」

 

声のした方を見ると、ダクネスさんが鎧を着込んで階段を降りてくる

 

「戦わずして逃げるなんてあってはならないことだ!私は誰になんと言われようと戦いに行く覚悟はできている!」

 

「ダ、ダクネスやめましょ?流石に勝てっこないわよ!」

 

「いや戦うだろ!」

 

アクアさんも弱音を吐いてるところに、カズマくんが乱入してくる

 

「せっかく手に入れた生活基盤、せっかく手に入れた屋敷なんだ!手放してなんかたまるかぁああ!!!」

 

そんなカズマくんの気迫に押され、多数決もあり僕らはギルドへと向かうのだった

 

 

 

-このすば-

 

 

 

ギルドは人でごった返していた。誰もが完全武装の状態でいる。まさに緊迫した様子だった

 

「むっ、君は…」

 

「あ、ミツルギくん」

 

そこにはなんとミツルギくんもいた。僕はひとりで近づく

 

「ミツルギくんも来たんだね」

 

「当然だ、魔剣を授かった転生者として今回の討伐は逃げてなんかいられないさ」

 

「立派だよミツルギくん、お互いに頑張ろう」

 

「ああ、正直なところ今回のデストロイヤー討伐の要は君らのパーティだと思っている」

 

そうミツルギくんが言ってくる

 

「それは女神のアクアさんがいるから?」

 

「それもある、それもあるが僕がいちばん期待しているのは」

 

そう言うとカズマくんの方を見る

 

「カズマくん?確かにカズマくんならいい作戦を思いつくかもしれないね」

 

「ああ、それにエイリアンヒーローである君もいる。僕は君たちを信じているよ」

 

そうミツルギくんにエールを貰い、僕はカズマくんたちのところに戻る

 

「お前ミツルギと仲良いのか?」

 

「うん、何度かクエストを一緒に受けててね、ミツルギくんなりに反省してるらしいよ」

 

へぇー、とあまり興味が無さそうな反応を見せる。そんな所で

 

「皆さん!よく集まってくださいました!皆さんがこの街最後の砦です!街を守るためどうかよろしくお願いいたします!!」

 

ルナさんがメガホンで冒険者たちに語りかける

 

「それでは緊急の作戦会議を始めます!なおこの作戦会議で無理だと判断した場合は街を捨てて逃げることとなります!では冒険者の皆様は席に着いてください!」

 

僕らはギルドの席に着く。普段クエストが張り出されているボードにはデストロイヤーと思われる8本足のマシンの図があった

 

「現在デストロイヤーは街の北西方面からまっすぐこちらに進行中です。到着まで残り1時間です。さて、まずは機動要塞デストロイヤーがどのようなものか正確に把握していない方はいますか?」

 

僕とカズマくん、他の数名冒険者たちが手を挙げる

 

「わかりました、では説明致します」

 

ルナさん曰く。起動要塞デストロイヤーは魔導技術大国ノイズが作り上げたクモのようなシルエットを備えた対魔王軍用の巨大要塞型ゴーレム。

 

 小さな城ほどのサイズをしていて魔法金属がふんだんに使用されており、見かけよりも重量が軽く、その8本足で馬を超える速度を出すことができる。街や村を通過する際には魔法光線を発射して焼き払う要塞だ。防御面では、常時強力な魔力結解が張られているため一切の魔法攻撃が通じない上、魔法金属で構成されているため通常の弓矢では傷一つ付けられない。攻城用の投石機やバリスタもその歩行速度から運用が難しく、さらに起動要塞の胴体部には空からのモンスターの攻撃に備えるためアーバレストを装備した中型のゴーレムや戦闘用のゴーレムが複数体配備されている

 

「んなもん無理やわ、俺らにどないせいっちゅーねん」

 

ゴロウさんが愚痴る、それも無理はないだろう、確かにこれはめぐみんも諦めるレベルだ

 

「そしてなぜこの要塞が暴走しているかなのですが、どうやら開発責任者の方が制御権を乗っ取ったかららしいという情報です。真相は分かりませんが……現状まともな対抗策はなく、魔王軍ですらまともに戦おうとしない天災扱いの無敵の要塞なのです」

 

「せやったら嬢ちゃん、弱点なんかあらへんのか?これ作った国やったら分かるんとちゃうんか?」

 

ゴロウさんがルナさんに質問する

 

「いえ、これを作成した国はノイズ国というのですが、その国は真っ先にデストロイヤーによって滅ぼされてしまいまして、何も情報がないのです」

 

「せやったらあかんのぅ」

 

「なら古典的だが、落とし穴を掘ってみるのはどうだ?あんなデカブツは落とし穴に埋めるに限るだろ」

 

黒い鎧を着た冒険者_ガイアさんが提案する

 

「以前試みた人達が居るそうです、ですが落とし穴に落ちた途端にジャンプして脱出したとのことです」

 

「ミツルギくん、何かいい案はない?」

 

「いや……流石の魔剣グラムもデストロイヤーを斬る前に僕の方が潰されてしまうだろうな……君のエイリアンヒーローも対応は」

 

「空を飛べるエイリアンヒーローはいるが、聞いてる限りだとそもそもバリアを何とかしない限りまともなダメージを負わせることは出来ないだろうね」

 

街の冒険者全員が集まっているのにも関わらず撃退方法が出てこなかった。

 

「もう皆で逃げた方がいいんじゃ…」

 

クリスさんがそう零す、だがダクネスさんが首を横に振る

 

「いやダメだ、それでは皆が帰る場所を失ってしまう」

 

「おう、確かに逃げるってのはな……」

 

「そうだぜ、この街には色々と世話になってんだ、逃げる訳にはいかねぇぜ」

 

「俺は30レベルを過ぎても未だにこの街にいるのにはわけがある、それはこの街を愛しているからだ!」

 

男性冒険者がダクネスさんの意見に賛同する。しかしその面々は件のサキュバスの店にいた男性冒険者たちだった。まぁ理由がどうであれ街を守るという決意は本物のようだ

 

「んーー……ねぇカズマ、なんか意見ない?魔王軍幹部を倒した功績のある君たちなら何かあるんじゃないの?」

 

クリスさんがカズマくんに話しかける。確かにここで頼れるのはカズマくんの頭の回転だ

 

「うーーーん………何をするにしても結界が厄介だよなぁ…なぁアクア、お前結界破れたりしねぇか?そういうの得意だろ?」

 

「そうね、たしかに得意ではあるけどやってみなきゃわかんないわよ」

 

「や、破れる方法があるんですか!?あのデストロイヤーの結界を!?」

 

ルナさんが興奮気味にアクアさんに声をかける

 

「いや、本当にやってみなきゃ分かんないわよ?」

 

「それでもやれるだけやってみてください!」

 

ルナさんが頼み込む、アクアさんは頼りにされて嬉しいのか笑顔で答える

 

「しょーがないわねぇー、わかったわ!」

 

「あとはその後だな……めぐみん、爆裂魔法で足を破壊できるか?」

 

「私ですか!?」

 

突然白羽の矢が立ったのでめぐみんは驚く

 

「そういや居るな高火力持ちの……」

 

「爆裂魔法の……」

 

「頭のおかしい子が……」

 

冒険者たちがカズマくんの発言でめぐみんに注目をする

 

「おい、頭のおかしい子などともう一度言ってみろ。私がいかに頭がおかしいかここで証明することになってもいいんですか?」

 

すぐさま冒険者たちは目を逸らす

 

「出来そう?」

 

僕がめぐみんに聞くと、めぐみんは萎縮する

 

「いえ……流石に我が最強の爆裂魔法でも一撃ではデストロイヤーを仕留めきれないと思われ…」

 

「それでも片側に打ち込んで足の何本かを破壊するだけでも動きを止めれるかもしれないだろ?」

 

「た、確かにそうですが……」

 

カズマくんがそう言うとさらに萎縮するめぐみん、すると

 

「遅くなりましたー!ウィズ魔導具店の店主、ウィズです!私も冒険者カードを持っているので街の危機と聞いてやってきました!私もお手伝いします!」

 

「そういえばウィズさん、生前はアークウィザードでしたね、爆裂魔法って扱えたりしますか?」

 

「へ?はい使えますが……どうかされました?」

 

「マジか!それならめぐみんと同時発射で両方の足を吹き飛ばせるかもしれねぇ!」

 

「え!?」

 

そうしてカズマくんは冒険者たちと作戦を詰めていく。一丸となってデストロイヤーを討伐しようと皆が思う中、めぐみんはただ萎縮するのみであった

 

 

 

-このすば-

 

 

 

「ふぅーーー…………はぁーーーー」

 

作戦ポイントにて、ウィズさんとめぐみんは待機している、ウィズさんは自然体(少しばかりの緊張はある)だが、めぐみんは完全に萎縮しぷるぷると震えていた

 

「めぐみん、大丈夫…そうじゃないね」

 

「レ、レン!?何故ここに!?」

 

「カズマくんに言われてね、めぐみんが緊張してるから解してくれって言われたんだ」

 

僕はそう言うとめぐみんの前に立つ

 

「今のうちに抱えてるもの全部吐いて欲しいんだ」

 

「………もし、もしも私が失敗してしまうとどうなるんですか」

 

「その時はみんなこの街を捨てて逃げることになるね」

 

「ですがデストロイヤーの速さに追いつかれてしまいます」

 

「そのために……僕がいる」

 

もし皆がこの街を捨て逃げると判断した時、僕はフォーアームズに変身し1秒でも長くデストロイヤーを足止めする気だ

 

「それだとレンが!?」

 

「うん、多分冬将軍の時と同じことになるだろうね」

 

めぐみんの顔がどんどん青ざめる

 

「やっぱり無理です!私には、こんなこと……出来ないです!」

 

完全に怯えてしまうめぐみん、僕はめぐみんの肩を掴む

 

「めぐみん、こっちを見て、見るんだ」

 

僕はめぐみんを見据える

 

「いい?僕がそう進言したのは、そうならないと判断したからさ、めぐみんなら出来ると信じてるんだ」

 

「私なら……?」

 

「ああ、だってめぐみんは最強の爆裂魔法使いになるんだろ?僕と肩を並べる最強になるんだろ?だったらこのくらいの壁超えないといけない、そうだろ?」

 

「……」

 

「僕はめぐみんを信じてる、だからめぐみんも僕を信じてくれ」

 

そう言うとめぐみんは意を決した顔をした

 

「わかりました…私やってみせます!」

 

「よく言った、流石はめぐみんだ」

 

立ち上がろうとした僕を制止するめぐみん

 

「ちょっと待ってくださいレン」

 

「ん?どうかした?」

 

めぐみんはそのまま僕の頬に____軽く口づけをする

 

「__」

 

「私もあなたを信じています、私だけのヒーロー_私の大好きなレン、どうか無事でいてください」

 

少し顔が赤くなっためぐみん、僕も顔を赤くしながらその場を後にするのだった

 

「はわわわわわ」

 

「な、なぜウィズさんも赤くなっているのですか!」

 

「い、いえ!その……大胆だなと思い……」

 

「やめてください掘り返すのは!準備しますよ!」

 

こうして最初で最後の全員参加の一世一代クエストは幕をあげた

 

 

 

-このすばぁ!!!-

 

 

 

機動要塞デストロイヤーが視認できた頃、冒険者たちには不安と恐怖が入り交じっていた

 

「レンくん、少しいいか」

 

作戦ポイントでスタンバイしていると、たまたま一緒だったミツルギくんが声をかけてきた

 

「どうかした?」

 

「僕はソードマスター以前に魔王討伐を志す転生者だ、君はなぜ魔王討伐を目指すんだい?」

 

「僕も多分ミツルギくんと同じような考えだと思うけどそうだな……」

 

僕は少し考え、口を開く

 

「守りたい人がいるんだ…とっても大切な人、1人にしたくない人がね」

 

「もしかしてあのアークウィザードの子かい?」

 

僕はミツルギくんの言葉に驚く

 

「分かるの?」

 

「ああ、と言ってもお互いにその心に自覚しだしたのはつい最近と言ったところかな?」

 

これまた的中、ミツルギくん転生前はモテてたのかな?

 

「まぁそれなら話は早いか、僕は彼女が住むこの世界を守りたいし、彼女が歩む未来を守りたいんだ」

 

「そうか……すまない、余計なお世話だったかな?」

 

「いや、大丈夫さ」

 

僕らが話していると、5つの魔法陣が空に展開され、極太の光線がデストロイヤーに向けて発射される

 

「セイクリッドォォ…ブレイクスペル!!!」

 

デストロイヤーの魔力結界とアクアさんのセイクリッドブレイクスペルが激突する

 

「ぉおおりゃぁあああああ!!!」

 

アクアさんが力み出力を上げる、そうするとデストロイヤーの魔力結界が粉砕され、デストロイヤーは1度衝撃でその場に留まる

 

「今だぁ!!やれぇぇえええ!!!」

 

カズマくんが大声でめぐみんとウィズさんに合図を送る、もうめぐみんは狼狽えない、覚悟を決めた顔をしていた

 

「「エクスプロージョン!!!」」

 

ふたつの超高出力魔法が発射される。そのふたつの爆裂魔法はデストロイヤーの脚部を完全に破壊、進行するのは不可能となった

 

「まさから本当に破壊できるとは……流石だな彼は」

 

「うん、僕の自慢の仲間さ」

 

終わったと思った僕はめぐみんの元へ駆けつけようとした、その時だった

 

《被害甚大につき自爆装置を作動させます。乗組員は直ちに避難してください。タイムリミットまで残り30分》

 

そのようなアナウンスがデストロイヤーから流れてきた

 

「な!?」

 

「っ!」

 

僕とミツルギくんは驚き、怯むことなくデストロイヤーに飛び移る

 

「レンくん!」

 

「分かってる!制御室を探そう!」

 

僕はオムニトリックスを叩き、XLR8(エクセラレート)に変身する

 

「レン!」

 

後ろからダクネスさんたちも駆けつけてくる

 

「ダクネスさん!」

 

「レン!制御装置を見つければ自爆を止めれるかもしれねぇ!」

 

カズマくんが走りながらそう言う、僕は急ぎ制御室を探す、だが防御用のゴーレムが多く、探索に手間取る

 

「くっ!流石にXLR8(エクセラレート)だと火力不足か…!」

 

しかし僕は視界の端に、壊れかけの扉を目撃する

 

「あそこか…!ミツルギくん!」

 

「任せてもらおう!」

 

ミツルギくんはゴーレムをなぎ倒しながら扉に飛び蹴り、そのまま扉は破壊され制御室への道が開かれる

 

「よし!僕はカズマくんたちを呼んでくる!ミツルギくんはこのままこの周辺のゴーレムを倒してくれ!」

 

「ああわかった!」

 

僕は自慢のスピードでカズマくんたちを連れて制御室の前へ向かう

 

「ここが制御室か!?」

 

「ああ、周辺のゴーレムはミツルギくんが倒してくれてる!急いで中に入るんだ!」

 

「おう!」

 

僕たちはそのまま奥へと進む、するとそこには白骨化した人の骨が椅子に腰掛けていた

 

「なんだ!?アンデッドか!?」

 

カズマくんは警戒するが、アクアさんが否定する

 

「未練もなく成仏してるわ、アンデッドではないみたいよ」

 

「未練がない?本当に?」

 

僕はアクアさんの言葉に疑問を覚える。こんな場所に閉じ込められてしまって未練を覚えるのが普通なはずなのだが、なぜこの人は未練がないのだろう

 

「恐らくその答えはこれに書かれているだろう」

 

ミツルギくんが手記を発見する。恐らく研究者のものだろう

 

「アクア様、呼んで頂けませんか」

 

「ええいいわ」

 

アクアさんはミツルギくんから手記を受け取り内容を読む。

 

その内容を簡潔に纏めると、このデストロイヤーの動力源はコロナタイトであること、低予算でデストロイヤーを作ることを強いられたこと、焦りや苦悩が綴られていた。そこには同情せざるを得ないが、最終的にはデストロイヤーを暴走させ自国を滅ぼしたそうだ。その時の記述がこうだ

「やっべー!国滅んじまったよ!」

 

 

『ざけんなー!』

 

そりゃ皆が声を揃えて叫ぶレベルだ

 

 

 

-このすば!!!-

 

 

 

僕とカズマくん、ミツルギくん、ウィズさん、アクアさん、ダクネスさん、そしてめぐみんがこの場にいた。目の前にはコロナタイトがある

 

「あとはこれを何とかしないといけないか…」

 

「とりあえずこの檻をなんとかしてしまおう」

 

「フォーアームズで僕が持つからウィズさんとカズマくんはフリーズをお願いしてもいい?」

 

「おう、逆にフリーズで大丈夫なのか?」

 

「あまりご無理をなさらないでくださいね」

 

2人に心配されながらも、これしか手段がないので、僕はオムニトリックスを叩きフォーアームズに変身する

 

「よっしゃ行くぞ!」

 

ミツルギくんが檻を魔剣グラムで引き裂き、僕が4つの腕でコロナタイトを持つ

 

「アッッッッツ!!やばめちゃくちゃ熱い!」

 

「それはそうですよ!フリーズ!」

 

正直今すぐにでも投げ出したいが、そんなことをしてしまえば爆発してしまいそうなので持ったまま皆に聞く

 

「ところでこれはどうすればいいんだ?」

 

「ん?何か案があるから檻から出したのではないのか?」

 

「ん?案があるからフォーアームズに変身したんじゃねぇのか?」

 

「ん?案があるからここまで来たんじゃないの?」

 

まさかの男3人作戦なしなのがこの土壇場で判明してしまった

 

「ちょっとどうすんのよーー!?」

 

「レン!まずいですよ!」

 

明らかにコロナタイトがまずい色をしていた、僕は必死に考えひとつの答えを出す

 

「ウィズさん!テレポート系の魔法使えませんか!?」

 

「テレポート自体はテレポート先を登録しないといけないので…ラ、ランダムテレポートなら…」

 

「ランダムなのかっ……だがこの場合背に腹はかえられないだろう」

 

「ああ!責任は俺がとる!だから頼んだぜウィズ!」

 

カズマくんのGOサインで、ウィズさんはランダムテレポートを発動、コロナタイトはどこかへ飛ばされる

 

「な、何とかなったか……….ふぅ……」

 

僕は尻もちをつき、安堵する

 

「今度こそ完全に終わったか…」

 

「いや、帰るまでがクエストだろ?」

 

「そんな遠足みたいな……まぁ確かにそうかもしれないな、皆でギルドに帰り完全に危険は去ったことを伝えに行こう」

 

こうして最初で最後の全員参加大型クエストは冒険者の勝利で幕を下ろしたのだった

 

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