この素晴らしいスーパーヒーローに祝福を!   作:神崎ナツヤ

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宇宙一の悪

「ダンジョンに潜ります」

 

「嫌です」

 

家にてカズマくんがそんなことを言うとめぐみんが断固として反対する

 

「まぁまぁ…どうして急にダンジョンに?」

 

「いや、どうやらキールダンジョンって呼ばれてる場所に未探索の場所が見つかったみたいでな?今回は特別に俺らのパーティに斡旋してくれたんだよ」

 

なるほど、だからダンジョンに行くと言ったのか

 

「今回俺は確定だとして、レンはどうするんだ?」

 

「んー…」

 

「レンは私の事裏切らないですよね?ね?」

 

そうめぐみんに念を押される、まぁ正直ダンジョンの難易度も高くないとのことなので、僕はダンジョンに行かないことにした

 

「いややめておくよ、やりたいこともあるからね」

 

「そっか、じゃあ俺らは行ってくるな」

 

そう言うと、カズマくんはアクアさんを連れてダンジョンへと向かった

 

「僕らはどうしようか」

 

「レン、やりたいこととは一体?」

 

「ああ、少し調べたいことがあって…」

 

「それは私も手伝えそうですか?」

 

まぁ確かに僕はあまりこの世界の物事について詳しくは無い、それならばめぐみんを連れていった方がよいだろう

 

「うん恐らく、とりあえずウィズさんの所に行こう」

 

「分かりました」

 

僕らは準備して、ウィズさんの店に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウィズさん、頼んでいた件なのですが…」

 

「ああレンさん、すみませんそれがですね…」

 

ウィズさんは申し訳なさそうな顔をする

 

「やはりと言いますか、あまりそういった話が表に出てこないので調べきれていないんですよ…すみません……」

 

「そうですか…」

 

「なんの話なのです?」

 

「ああ、実はアダプールの件で少しね?僕の推測だが、あれには悪魔が絡んでいると考えている」

 

「悪魔……確かにあの判決は異常でしたからね」

 

めぐみんも納得の様子

 

「だけど情報がないとなると、進展もないな…」

 

「すみません、お役に立てず…」

 

「いいえ、大丈夫ですよ……どうするか」

 

そんなことを考えていると、外から轟音が聞こえてくる

 

「なんですか今のは!?」

 

「外からです…!」

 

僕ら3人は外へと出る、そこには黒いカプセルのようなものがあった

 

「なんだこれは……」

 

「大砲の玉…という訳でも無さそうですね」

 

「ゴーレム類の反応でもありません…一体これは…」

 

音につられてやってきた冒険者たちも見守る中、中から何かが出てくる

 

「ほう、私が街に入らずともそちらから向かってくるとはな」

 

そいつは緑色のタコのような顔をしており、巨体でマスクで口元を隠していた

 

「なんですかあれは……系統は違いますがエイリアンなのでしょうか」

 

「あんなエイリアン見たことないけどね」

 

「エイリアン?フンっ、私の名を知らんようだな……私はヴィルガクス、そいつを我が物とするためこの街にやってきたのだ」

 

目の前のエイリアン_ヴィルガクスは僕のオムニトリックスを指さしそういった

 

「まさかレンのオムニトリックスを狙って!」

 

「これを渡す訳にはいかない!貴方が何者か知らないが、これを悪用することだけは分かる!」

 

「全く……何故こうもオムニトリックスを持ったやつは私に歯向かうのか…まぁ良い、ならば無理やり奪うまでだ」

 

僕はオムニトリックスを叩き、フォーアームズに変身する

 

「やらせるかよ!」

 

僕は4つの腕でヴィルガクスに抵抗し、殴りつける

 

「フン!その程度か!」

 

あまり効いていないのか、ヴィルガクスはそのまま僕を殴りつける、その巨体から繰り出される力に僕は仰け反る

 

「マジッ…!?」

 

すぐさま体勢を整え、追撃は喰らわないよう立ち回る

 

「ほう?戦い方は下の上レベルか」

 

「レンさん!」「レン!」

 

ウィズさんとめぐみんはレンを心配する

 

「なんてやつだ…まさかフォーアームズのパワーでほぼ無傷なんてな…」

 

僕は目の前の敵が只者では無いことを肌で実感する

 

「今なら半殺し程度ですませてやろう、オムニトリックスをこちらへ渡すのだ」

 

「断るって言ったら?」

 

「今より地獄を見ることとなる!」

 

ヴィルガクスは自身の腕に杭を打ち込むと、なんと腕が膨張する

 

「本気ってわけか…」

 

「レン、流石にあれは…」

 

「俺だけなら倒せないだろうな」

 

めぐみんの顔が青くなる

 

「だから2人の力を借りたい」

 

そう言って僕は2人に作戦を告げるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦を伝えると、2人は準備のため離れる

 

「最後まで抵抗してやるよ!」

 

僕は威力を底上げするため2本の腕でヴィルガクスの1つの腕に攻撃を仕掛ける

 

「力比べか、愚かな!」

 

ヴィルガクスは力を込め、その攻撃に真正面から受け立つ

 

「グッ…!ォォオ!!」

 

真正面に打ち合い僕の腕は限界だが、時間を稼ぐ必要があるので気合と根性で耐える

 

「諦めろ、お前にオムニトリックスは過ぎた代物だ」

 

ヴィルガクスは平然としたまま、片方の腕で僕を木へ投げ飛ばす

 

「グッ!?」

 

その時、僕は変身が解除される

 

「ここまでだな、オムニトリックスを渡してもらおう」

 

「……」

 

ヴィルガクスを睨みつける、するとその後ろで合図が上がるのを確認し、僕はニヤリと笑う

 

「確かにあんたは強いな、僕のエイリアンヒーローの力だけだと叶わないくらいにな」

 

「しれたことを、私は宇宙一の悪だ!貴様ごときに遅れはとらん!」

 

「ああ……だが重要なことをひとつ見落としている」

 

「なに?」

 

「それはな………僕はひとりじゃないってことだ!」

 

即座にXLR8(エクセララート)に変身し、その場を離れる

 

「「エクスプロージョン!!」」

 

直後、ヴィルガクスに向けてウィズさんとめぐみんの爆裂魔法が発射される

 

「っ!」

 

そのまま辺りを閃光が支配し、何も見えなくなる

 

閃光が晴れ、その場にヴィルガクスの姿はなかった。爆裂魔法に耐えきれず蒸発したのか、それとも……

 

「ともかく当分は襲っては来れないだろうな」

 

僕の変身は解除され、ウィズさんがめぐみんをおんぶしてこちらにやってくる

 

「どうなりましたか!」

 

「多分大丈夫、生きていたとしても当分は襲っては来れないよ」

 

「そうですか……レンさん、あのエイリアンは」

 

「宇宙一の悪と自分で言っていた…僕は魔王だけが討伐するべき敵だと思っていたが……まだまだ何かあるのかもしれない」

 

「それにしても急に言われて焦りましたよ……2人の爆裂魔法をあのエイリアンに打つだなんて……」

 

めぐみんが心底呆れたような声をあげる

 

「2人の爆裂魔法を信用してたからこそできた作戦だよ、ありがとう2人とも」

 

「レンさんが助かって良かったです…」

 

「まぁ我々の最強の爆裂魔法ですので、頼るのは当然ですよ!」

 

こうしてヴィルガクスを退けた僕ら3人。悪の歯車は回り始めたばかりだった_

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