この素晴らしいスーパーヒーローに祝福を!   作:神崎ナツヤ

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この素晴らしい悪魔に祝福を!

結論から言うと、お見合いはバルターくんが辞退するという形で幕を下ろした。それも円満という形である

 

「本当に良かったのかな…バルターくんには正直悪いことをしたんじゃないかと…」

 

僕がそういうとダクネスさんの父親が笑う

 

「君は心優しい人物なのだね、だが彼は心の底から納得した様子だったよ」

 

そこまで言うならと、僕は考えるのをやめる。ダクネスさんの父親からは以外にもダクネスさんが昔人付き合いが苦手であったこと、盗賊の子が友達になってくれたと喜んで帰ってきたこと等を話してくれた。

 

ダクネスさん、お父様もいい人なんだし…少しは親を大切にしなきゃと思っていると

 

「シロサキレン!シロサキレンはここか!」

 

とセナさんがやってきた

 

「セナさん?どうかされたのですか?」

 

「な、なぜそんな格好を……?」

 

「ああ、臨時執事をしているので…」

 

「そ、そうですか……いえ実は」

 

どうやらキールダンジョンにて変なモンスターが出現したらしく、僕らパーティにまたもや依頼をしたかったとの事だった

 

「すみませんお父様」

 

「大丈夫さ、君らなら娘を任せれる」

 

ダクネスさんのお父様はそういい、僕らはセナさんに連れられ件のダンジョンへと向かうのだった

 

 

 

-このすば-

 

 

 

「こちらのダンジョンです、本当に覚えは無いのですか?」

 

「すみませんセナさん、そもそも僕やめぐみん、ダクネスさんは少なくともこのダンジョンには近づいていませんので……」

 

「自分もこのダンジョンには入っていません」

 

僕とめぐみん、ダクネスさんにミツルギくんは無罪だということが分かった、視線がカズマくんとアクアさんに集中する

 

「おい待てって、ただの冒険者の俺がそんな芸当出来ると思うか?」

 

「んー……アクアさんは?」

 

「私もないわよ!いくらなんでも私を疑いすぎじゃないの?あのダンジョンに関してはモンスターが近寄らないはずよ!」

 

「んん?……おいアクア、ちょっと」

 

カズマくんとアクアさんが後ろを向いて小声で話す

 

「しかし……君らは度々こんなことに巻き込まれているのか?」

 

ミツルギくんがそう話しかける

 

「まぁ、慣れっこだけどね」

 

「まぁ今に始まったことではありませんしね」

 

「ああ」

 

ミツルギくんの言葉にそう答えていると

 

「バカヤロぉぉおおおお!!!」

 

「ひゃ!?」

 

カズマくんが叫びこちらに来る

 

「こほん、とりあえずそのモンスターの事は放っておけません。俺たちがそれを何とか解決します。困ってる人を見捨てないのが、冒険者ですから」

 

あまりこんなことは言いたくないが、カズマくんがここまで言葉を発している時は必ず後ろめたいことがあるからだ

 

「カズマくん、もしかして……」

 

「………」

 

僕は何も言わなかった。とりあえずダンジョンへと向かう。

 

ダンジョン外から確かに見たことがないモンスター_人形のモンスターがいた

 

「あれは?人形のモンスター?」

 

僕が思ったことを口にする

 

「レンさん」

 

「はいレンです」

 

「ご協力感謝致します。どうやら何者かがあれを召喚しているらしく、なので術者を倒しこれを召喚の魔法陣に貼ってください」

 

と渡されたのは小さな紙。それを受け取ると、モンスターはアクアさんの方へと近づき、足に抱きついていた

 

「あら、これを見てると無性にムカムカしてくるけど、案外かわ」

 

その言葉は途中で遮られ、その人形は爆発する

 

「アクアさん!?」

 

「ご覧の通り、しがみつき自爆する、という攻撃方法を取ってきます」

 

セナさんは冷静に補足してくる。僕はアクアさんに近づく

 

「アクアさん大丈夫?」

 

「だ、だいじょうぶ」

 

なんとか生きてるみたいだ。よかった…。そうこうしていると、ダクネスさんが歩き出すと人形はダクネスさんに抱きつき自爆する__だが、ダクネスさんは無傷だった。

 

「無傷なの……?ダイヤモンドヘッドより硬いんじゃ…」

 

「ああ、これなら問題は無いな。私が露払いをする。カズマとレンは私の後ろについてこい」

 

「わかった、ミツルギくんここは頼んだ」

 

「分かった、任せてくれ」

 

めぐみんとアクアさん、セナさんをミツルギくんに任せ、僕とカズマくんとダクネスさんはダンジョン内部へと進む

 

「ああ!なんだこの高揚感は!初めてクルセイダーとして活躍してる気がする!」

 

「そんなことないですよ、いつも助かってますので」

 

そんなことを言ってると、ついてきていたほかの冒険者たちにも人形が抱きつき自爆する

 

「わぁあああ!!?」

 

「仲間がやられた!衛生兵ー!」

 

「なんの光!?」

 

「自爆されるしかねぇ!!」

 

「今だ走れ!」

 

カズマくんの合図で僕ら3人は奥へと走るのだった

 

 

 

-このすばぁ!-

 

 

 

ダンジョンの奥、カズマくんが道案内をした先に、人形をせっせと作る男がいた。心做しか人形と男の見た目はおなじだった

 

「貴様が元凶か!」

 

剣を構えながらダクネスさんが男の目の前に立つ、声をかけられた男は立ち上がる

 

「よもやここまで来るとは…歓迎するぞ冒険者共よ、吾輩こそ諸悪の根源にして元凶…魔王軍の幹部にして悪魔を導く、地獄の伯爵……この世の全てを見通す大悪魔バニルである!」

 

「魔王軍幹部…!」

 

僕はオムニトリックスに手をかけつつダクネスさんに声をかける

 

「ダクネスさん!一旦後ろに下がって!」

 

「女神エリスに仕える身である私が、悪魔を前にして引き下がれるか!」

 

しかしダクネスさんは引くことなく俄然やる気に満ち溢れていた

 

「ほう、魔王よりも強いかもしれないバニルさんと呼ばれるこの吾輩を?まぁ結界の維持を頼まれている、いわばなんちゃって幹部ではあるのだ、ベルディアの消息が断ったのでそれを調査しに来てたのだがな……」

 

ベルディアさんの敵討ち…なのか?それにしては飄々としている、敵討ちが目的では無いように見える

 

「ついでに、働けば働くほど貧乏になっていくという不思議な能力をもつポンコツ店主にも用があるのだ」

 

ウィズさんのことか…?酷い言われようだが……

 

「そして私は悪魔族。悪魔の最高のご飯は汝ら人間の悪感情でな?汝ら人間が一人産まれる度、我は喜び庭を駆け回るだろう!」

 

「…というか、貴方が作った人形のせいで周辺は混乱しているのでやめていただきたいのですが」

 

僕がそう言うとバニルは言葉を続ける

 

「なんと?コイツらを使い、ダンジョン内の敵を駆除していたのだが……どうやらモンスターは駆除し尽くしたようだな…ならば次の段階へと移ろうか……」

 

「な、何を企んでいる…!?」

 

「失礼な!そこの紅魔族の娘と付き合ったはいいものの彼氏っぽいことを全く出来ずモヤモヤしている男よ」

 

「ん!?お前めぐみんと付き合ってんのか!?」

 

「なんだと!?レン!どういうことなんだ!」

 

「やめて!今はやめて後でいくらでも説明するから!」

 

なるほど、全てを見通すというのは比喩表現でも無さそうだ

 

「吾輩にはなぁ、とびっきりの破滅願望があるのだ」

 

「破滅願望ぉ?お前死にたいのか?」

 

「無論!まず、ダンジョンを手に入れる。各場所に悪魔やら罠やらを仕掛ける。そして挑んでくるのは歴戦の冒険者たち、やがて苛烈な試練を潜り抜け最奥の部屋へと辿り着く!勿論!そこで待ち構えているのは、吾輩!よくぞ、ここまで来たな冒険者共よ!吾輩を見事倒し!莫大な財産を手に入れよ!そうして始まる最後の戦い!凄まじい戦いの末に倒される吾輩、そしてそこには封印された宝箱が出てくる!そしてその中には___スカと書かれた紙が、呆然とする冒険者たちを眺めながら……私は滅びたい………」

 

「たちわりぃ願望だなぁ!」

 

カズマくんがバニルの願望を聞き叫ぶ

 

「その計画を実行しようと思っていたのだが……友人の店で金を貯め、巨大ダンジョンを造るつもりだったのだが主のいないこのダンジョンを見つけたので、もうここでいいかなぁ。なんて思い、だがこの奥にけしからん魔法陣がありな?」

 

「その魔法陣ってのは」

 

「ほう、そこの紅魔族の娘に魔剣使いの男が護衛でついて行ったのを嫉妬していたそこの男の仲間か……どれどれちょっと拝見」

 

「僕この人苦手」

 

「人ではなく悪魔だがな吾輩!」

 

そうして僕の頭の中を見たのか、バニルは叫ぶ

 

「なんということだ!!お前たちの仲間のプリーストがこのけしからん魔法陣を作ったのかぁ!!見える、見えるぞぉ……」

 

バニルの目が淡く光る

 

「そのプリーストがお茶を飲んで寛いでるところ見えるわぁ!」

 

アクアさん……

 

「そこのパッとしない男との賭けに負け、どんな要求が来るかと持て余し、モジモジしている娘よ!」

 

「も、持て余しても!モジモジもしていない!」

 

「そしてこの件が終わったらどんな要求をしてやろうかと思ってるそこの男と、いつしか紅魔族の娘とマイホームで暮らす夢を見ている男よ!通してもらおうか!」

 

「お、思ってねぇし!!思ってねぇしぃ!!」

 

「そんなことまで見えるのか…」

 

「まぁ人間は殺さんのが吾輩の主義だ、人間は殺さない……そう人間はなぁ!こんな迷惑な魔法陣なんぞ作りおってぇ!一発キツいの喰らわしてやるぅ!」

 

「っ!アクアに危害を加えるというなら引く訳にはいかない!」

 

「腹筋だけでなく、脳筋の女よ!今すぐそこを退いてもらおうか!そうすれば、2人は邪魔されず、ゆっくりとその要求とやらを楽しめるぞ!」

 

「あ、悪魔の囁きだ!耳を貸すなダクネス!」

 

「だ、誰が惑わされるか!カズマこそ!時と場所を考えろ!」

 

「仲間には手出しさせない!」

 

僕はオムニトリックスを叩き、ダイヤモンドヘッドに変身する

 

「コイツでもくらえ!」

 

手から鉱物を無数に飛ばしバニルに攻撃する

 

「ほう、だがそんなもの!」

 

密度が凄まじい攻撃のはずなのにも関わらず、バニルは優雅にかわしていく

 

「なにっ!」

 

「はぁっ!」

 

ダクネスさんが何度も剣を振り下ろすが、一向に当たる気配はない

 

「悪いダクネスさん!」

 

僕はダクネスさんの背中を押し、バニルにぶつけようとする

 

「レン!?」

 

「む?」

 

それをかわすバニル、だがその先には

 

「これがあるんでな!」

 

手を押し当て地面から鉱物を突出させバニルを貫く、そのまま砂になっていく

 

「なんだ終わりか?呆気ねぇな」

 

「レン、流石の私もただ押されるだけだと興奮はしない……そこはもっと悪辣に!」

 

「そんな意図があった訳じゃないぞ!」

 

「と、期待させて」

 

なんと仮面がダクネスさんに張り付いた

 

「なっ!?ダクネスさん!?」

 

「もしや討ち取ったとでも思ったか?残念!なんのダメージもありませんでしたぁ!汝らの悪感情大変美味だ」

 

「ダクネス!返事しろダクネス!!」

 

「フ…フハハハハ!小僧共聞くがいい。我が力により「どうしよう!どうしよう2人とも!体を乗っ取られてしまった!」貴様らにこの小娘を攻撃することは「一向に構わない!早くやってくれ!絶好のシチュエーションだぞ!これは!!」やかましいわ!!何なんだお前はぁぁあああ!!」

 

なんだかとても変なことになっている

 

 

 

-このすば…-

 

 

 

体を乗っ取ったはずのバニルは、ダクネスさんを操れないことに驚きを隠せずにいた

 

「な、なんだこの「麗しい」娘は……!?一体どんな頑強な精神を「まるでクルセイダーの鏡のようなやつだな」ええい!やかましいわ!!ゼェーゼェー…わ、我が支配力に耐えるとは中々どうして……大した娘よ「いやぁ」だが、耐えれば耐えるほどその身には抗い難い激痛が「なんだと!?」喜びの感情だと!?」

 

バニルさんとダクネスさんの、実質一人コントに困惑してる間にカズマくんが魔法陣を消して戻ってきた

 

「「わ、私はこんな痛みに負けはしない!」その心意気やよし!だが、いつまで耐えることが出来るか…?許容量を超えると精神が崩壊し…………お前、この状況を楽しんでいないか?」

 

「なにこの……なに?」

 

「何やってんだか……そろそろ帰るぞダクネス」

 

と言い近づくと、剣先をこちらに向けてくる

 

「それ以上近づくな……「2人とも!先に行くんだ!」そうそう貴様の思い通りに行くか「んぅ!一度は言ってみたかった台詞!!」貴様らも憎からず思っているこの小娘を傷つけたくはないだろう?「はっ!今気になることをこの自称見通す悪魔が言ったのだが!」ええい!!やかましいわぁぁ!!この体は失敗だった!「し、失敗とか言うな!」さっさとこの体から出て__」

 

「それは困る」

 

そう言いカズマくんが封印の札を仮面に貼る

 

「_?なんだこれは」

 

「このままお前を倒させてもらう、レン」

 

「え、いいのか?体はダクネスさんだけど」

 

「いやぁ気にする必要ないだろ」

 

「「何だと!?だがしかしその扱いも……いい!」ええい貴様!その昂りをやめろ!」

 

ダクネスさんには申し訳ないが、確かにこの状態のバニルを倒さなければアクアさんだけでなくめぐみんやミツルギくんが危険なため僕は意を決して戦うこととする

 

「すまないダクネスさん、恨み言は後で聞くから我慢してくれ!」

 

僕は腕を刀に変形させダクネスさんに斬りかかる、しかしいくら中身にバニルがいるとしても体はダクネスさんなので手加減せざるを得ない、そんな僕の行動を読んでバニルは僕の攻撃をかわす

 

「思うように攻撃出来ないみたいだなぁエイリアンヒーロー!「レン!私の頑丈さならお前が一番よく知っているだろ!私に構わずやれ!」自らの身を厭わないとは、存外に「レンに本気で斬り付けられるのは初めてだからな……ふひっ」やはりか貴様ぁ!」

 

「それでもやりづらい!」

 

思うように攻撃出来ずにいると、変身が解除されてしまう

 

「くっ!」

 

「レン一旦下がれ!」

 

カズマくんが僕と交代し、剣で戦う。僕は魔晶石をオムニトリックスに当て変身できるようにする

 

「仕方がない……取り憑きには取り憑きだ!」

 

僕はオムニトリックスを叩き、ゴーストフリークに変身する

 

「む?そのエイリアン」

 

「お前と同じ土俵で戦ってやる、感謝しろ!」

 

僕はダクネスさんの中に入り、中からバニルを叩く

 

「「おい私の体に2人も!」ええい厄介なやつだ!吾輩以外にもそのような力があるとはな!『お前と一緒にするなヨ!俺の方がお前よりも強いんだからナァ!』」

 

ダクネスの口から3人の声が発せられる、この状況にカズマは困惑するしか無かった

 

「にしたってどうすんだこれ」

 

とここで、カズマはひとつの案が思い浮かぶ

 

「ダクネス!今だけ根性だして外に走れ!」

 

「「なに!考えがあるのか!」そう安安と吾輩が許すとでも『お前の相手は俺ダァ!』ええいやめろ!我の仮面を叩くな!」

 

「いいから早く!レンの変身がとける前に!」

 

カズマはダクネスを外へ連れ出す、その理由は

 

「セイクリッド・エクソシズム!!」

 

「「『ぎゃぁああああああ!!!』」」

 

アクアの退魔魔法を受けダクネス、バニル、ゴーストフリークは声を揃えて叫び声をあげる

 

「悪魔臭いのが出てくると思ったらダクネスじゃない?なんでダクネスから悪魔臭がするのよ」

 

「魔王軍幹部のバニルに乗っ取られてるんだ!それにダクネスの中でレンもゴーストフリークに変身して戦ってるんだ!」

 

カズマは簡潔に状況を説明する、どうやら先程の退魔魔法は人間には効果がないようでダクネスの体には害がないようだ

 

「フハハハハ!!仲間相手にいきなり魔法を放つとは、やはり女神というのはろくでもないな!」

 

しかしなんとアクアの退魔魔法を受けてバニルはピンピンした様子を見せる

 

「まさかアクア様の退魔魔法が効いていないのか…?」

 

ミツルギが冷静に分析する中、アクアは更なる追撃をはかる

 

「セイクリッド・ハイネス・エクソシズム!!」

 

「甘いわ!!」

 

しかしバニルは軽々とアクアの追撃を回避していく。数発当たっている様子だが殆ど効いていない様子だ

 

「ちょっとダクネス!避けないで!ダクネスはその悪魔に乗っ取られたままでいいの!?」

 

「「そう言われても、体が勝手に…」」

 

「じゃあレンが抑えてよ!」

 

「『無茶言うな駄女神!お前の退魔魔法のせいで俺の力が弱まってんダ!』」

 

「おいミツルギ、なんでアクアの退魔魔法が効いてないんだ?ベルディアには効いてただろ」

 

「恐らくクルセイダーの職業特性が悪さをしているんだ、クルセイダーは光の魔法に対して強い耐久がある、さらにそこに彼女の耐久が加われば……」

 

「ほぼ無敵ってことかよ!」

 

カズマは頭を抱える、まさかこんな所でダクネスの耐久が不利に働くなんて想定していなかったからだ

 

「どうすりゃ………」

 

(おい聞こえるか)

 

その時、カズマの頭に直接声が聞こえてくる

 

「なんだ!?まさか……レンか?」

 

(ああ、ゴーストフリークの能力のひとつ、テレパシーで会話している…アクアさんとカズマくん、そしてミツルギくんに頼みたいことがある)

 

レンはテレパシーで作戦をカズマに伝えると、すぐさまカズマは準備をする

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマたちが作戦を実行しようとする中、セナが連れてきた冒険者たちはダクネスを囲み攻撃する、だが中にバニルが入ってることもあり攻撃は当たらずにいた

 

「避けるな貴様!」

 

「避けるな卑怯者ぉ!避けるなぁ!」

 

「俺たちの知ってるダクネスがこんなに強いわけがない!」

 

理不尽な罵倒をされているダクネスはやり場のない感情が出てくる、その時

 

「バインド!」

 

潜伏していたカズマのバインドがダクネスの体を拘束した

 

「よし!やってやれミツルギ!」

 

そのままミツルギが魔剣グラムを構えダクネスに接近する

 

「すまないダクネスさん!」

 

ミツルギは魔剣グラムで力任せに仮面を弾き飛ばす

 

「アクア!ダクネスにヒール!」

 

「分かってるわよ!」

 

即座にヒールをかけられたことでダクネスは怪我を負うことがなかった、そのままバニルの仮面は宙を舞う

 

「フハハハハ!我の仮面を剥がすとは、せっかくの勝機がなくなってしまったようだな!」

 

「そいつはドウカナ」

 

ゴーストフリークがバニルの仮面を掴み復活を阻害する

 

「やれ!アクアぁ!!」

 

カズマの一声で、アクアは退魔魔法を唱える

 

「セイクリッド・ハイネス・エクソシズム!!」

 

退魔魔法の蒼白い炎と共に、バニルの仮面は焼かれていく

 

「ハハハ!まさか貴様と相打ちとはな」

 

「悪いが俺の辞書に相打ちの文字はネェ」

 

ゴーストフリークは手に力を入れ、バニルの仮面を力任せに割る、そうしてひび割れた仮面とつちくれのみが残され、魔王軍幹部バニルは復活する素振りはなく見事討伐に成功する

 

「よっしゃぁあああ!!」

 

「さすがだサトウカズマ、これも君の作戦か」

 

「いや、これはレンの作戦だ」

 

「すまないカズマ…まさか操られるとは不覚」

 

「お前その割には楽しんでたろ」

 

「まさか!自分のことで精一杯だったさ!」

 

「こいつ!今更嘘ついたって意味ねぇよ!」

 

またいつものように軽口を叩き合う、ふとめぐみんは周りを見渡す

 

「あの……レンはどこへ行ったのでしょうか」

 

そう、その場には作戦の立案者でもあり功労者でもあるレンの姿がなかった

 

「ん?確かに……どこいったんだ?」

 

5人が知らないのも無理はない、なぜならレンはダンジョン内部へと入ったからだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「グ……ォォオオ……」

 

ダンジョン内部にて、ゴーストフリークは悶え苦しんでいた。アクアの退魔魔法も要因のひとつではあるが直接の理由ではない、またオムニトリックスに戻るのに抵抗しているためである

 

「マダオレハ……モドリタクハ……ォォオオ!」

 

赤い光と共に変身が解除される

 

「っ……今回は流石に骨が折れた……ゴーストフリークにもしばらくは変身しないだろうな…」

 

「アアオレモオマエニツカワレルノハモウゴメンダ」

 

後ろを振り向くと、そこにはゴーストフリークがいた

 

「なっ!?何故お前が外に!」

 

「シラナカッタカ、オレノシュゾクハヘンシンシテイテモイシキヲタモッテイルノダ」

 

揺らめくゴーストフリークは闇夜に消える

 

「ま、待て!何を企んでいるゴーストフリーク!」

 

「ナニヲ……?オレハタダコノセカイヲユカイナカタチニカエルダケダ」

 

周囲にはもうゴーストフリークの気配はなかった、レンは急ぎみんなのところに戻る

 

「お、レン!」

 

カズマたちがレンの帰りを待っており、迎え入れる

 

「みんな、ゴーストフリークを見なかったか」

 

「ゴーストフリーク?そりゃレンが変身してたから…」

 

「違うんだ、今さっきゴーストフリークが単独でどこかへ消えていったんだ」

 

4人は驚愕する

 

「おいおいマジかよ!レンは無事なのか!」

 

「僕は無事だ、皆に何かあったんじゃ無いかと思って急いで戻ってきたくらいだ」

 

「ゴーストフリーク……確かあの日退治した幽霊のエイリアンか、やつの目的は何なんだ?」

 

「分からない…ただ世界を愉快にするとだけ」

 

「……目的が分からない分不気味だな」

 

こうして魔王軍幹部を討伐した一行は新たな脅威の誕生に警戒をするのだった

 




えぇ!?ここからゴーストフリーク関連の話も展開!?で、できらァ!原作ストーリーも展開しつつオリジナルストーリーも展開するって言ったんだ!
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