最後まで読んでくれると作者が喜びます。
"ふぅ〜‥、結構疲れたね"
そのように"彼"もとい新任のシャーレの先生は一時期は七囚人の一人『災厄の狐』に襲撃されたシャーレオフィスの奪還を終えたことを再度確認し
その行動に手を貸してくれた5人の生徒、
七神リン・火宮チナツ・早瀬ユウカ・羽川ハスミ・守月スズミたちに感謝を述べた。
「べ、別に構わないわよ!」
そのうちの一人‥ミレニアムサイエンススクール所属の早瀬ユウカはその言葉に返事をする。
"そんなことはないよ、私だけじゃ絶対にここまで辿り着くことはできなかったからね"
そのような素直な感謝の言葉に彼女は頬を紅に染めそっぽを向いている。
「では先生こちらへ。」
そのようにリンちゃんが促すのでそれに従いそちらへ進む。
そこには何の変哲もない側から見たらただのタブレット機器にしか見えないものがあった
「こちらが『シッテムの箱』。連邦生徒会長が先生に渡すために用意していたものです。」
そしてそのまま先生がシッテムの箱に触れると途端に電源がつき画面の中には何やら水色の髪色をしている可愛らしい小さな女の子がいた。
その後無事にサンクトゥムタワーの制御権を取り戻したことによりその場では解散となった。
* * *
そして一仕事が終わった先生はシャーレオフィス内で一人でシャーレ赴任1日目の疲れをコーヒーを飲みながら癒していた。
"いや〜まさか着任1日目からあんな大騒動が起こるとは思ってもいなかったなそれにしても生徒がみんな銃を持ち運んでいるところを見た時なんて自分の目を疑ったよ"
とそう言いながら苦笑する先生はひとり愚痴をこぼしながら今まで目を背けていた赴任1日目にしかも一人でさびき切ることは難しい量の仕事の書類に山を若干潤んでいるその目で見つめる。
"うぅ‥初日からこんな量は想像もしていなかったな"
そうしてついにその書類の山に手をつけようとしたところで背後から少しそよ風が吹き書類が何枚か床に落ちてしまっていた
(エアコンなんか付けたっけ?‥)
とそう思いながらついているであろうエアコンを消すため席を立とうとしたその時後ろから
「動くな」
今までいくら大人といえどもキヴォトスのように治安が最悪でない限りそうそう純然たる殺気を向けられることはほぼないと言い切っていいだろう。
実際"彼"も感じたことのない恐怖で体がこわばるのを感じたが、その襲撃者に対して口をひらけたのはひとえにその相手が‥その相手の頭の上に浮かぶ『蛹のようなかたちをしている光りかがやく円環』を視認したからであった。
"こんな夜遅くに悪い大人の家に忍び込む子は誰かな?"
「‥‥万魔殿所属航空諜報b」
"それって言っちゃっていいことなの⁈襲撃されてる身が言うのもなんだけど知らない人にホイホイ自分の個人情報を言ってはいけません‼︎危ないからね‼︎"
しかしここでの彼は自身が襲撃されたことに混乱していたその"彼"を混乱させる理由としてもう一つ挙げられるのはその相手の声が明らかに『男』のものであることだった。
先ほどの連邦生徒会のあるD.U.のサンクトゥムタワーにいく途中にも人型の人間はさまざまな学校の生徒しかおらず、男は犬や猫、ロボットの体のものしか見当たらなかった。
しかし対面する相手は明確に人型でありさらにヘイローまで浮かんでいる。 そのように混乱がおさまらない先生を差し置いて指摘された本人はあいも変わらない低い声で
「‥‥ごめんなさい」
とボソッと謝罪をしたことに対して先生は問答無用で自分を襲撃したわけではないとわかりそこしほっとしたところで話しかけてコミュニケーションを図ろうとした。
"こんにちは‥‥いや、今はこんばんは‥かな。私はシャーレの先生だよ。今日はどんな理由で来てくれたのかな?"
とそのように危機感を感じられないような語り方でその生徒に話しかけた。
* * *
「あぁ‥貴方様ぁ//」
シャーレ近郊のどこかで先ほどシャーレを襲撃した七囚人『災厄の狐』‥‥もとい"彼”に恋する乙女の狐坂ワカモは恍惚とした表情で自らの心を射止めた愛しの先生のさっきの顔を思い出しながら‥”彼”を呼びながら一人で興奮していた。
「それにしても初めて見ましたわ‥あんな御方♡」
それは止まるところを知らず、ついにはその興奮を発散するために腰の自身の愛銃を手に取り近辺のビルを破壊してしまおうと弾をこめた瞬間
”ゾ ワ ッッッッッッッッッ”
そのような耐え難いような怖気、寒気が同時に彼女に走った。
(この緊張感っ、あのゲヘナの風紀委員長空崎ヒナやトリニティの正義実現委員会の剣先ツルギらと同格⁉︎だとしたら私でも分が悪い‥そんなもんじゃない、スケバンやヘルメット団を扇動していない今の私じゃ勝てるはずもない。)
彼女の脳は冷静に、しかし焦りながらその謎の圧力の出どころを探りながら思案する。
(そうだとしても己の決めた運命の人を救いに行かないわけにはいかないッッ!)
その瞬間彼女はシャーレへ向かって一心不乱に駆けて行った。
(貴方様ッ、ご無事でいてくださいッ‼︎)
愛する人に訪れているであろう危機を退けるために━━
* * *
その一方先生の方では自身の頭に銃が突きつけられながら、交渉と会話を試みていた。しかしその相手は
「ゲヘナの生徒会、万魔殿までご同行願おう。」
”それは困るから、無理かもしれないな〜?”
「ゲヘナの万魔殿までご同行願おう。」
このように文を復唱するのみで会話が交わされない。
("う〜ん、どうしようかな?このまま着いて行っちゃってもいい気がしてきた")
しかし先生であるためそのような思い切った行動を取ることはできず、この強引な誘いに抵抗しようかどうか悩み始めたタイミングで相手は痺れを切らしたように言う。
「どうして貴方には2つもこれがあるのにあたしに対して抵抗をしないの?」
とその相手‥喋り方からして男子学生だろうか?、が先生の”胸元”とそばにおいて充電している”タブレット型の機器”を指差しながら自身の頭の上も指差す。
つまり彼は自身や他人の頭の上にある神秘もといヘイローを明確に認識しているのだ。その上自身の奥の手である”大人のカード”さえも認識されている。先生の額に冷や汗が一つ流れた。
「それにそっちのタブレットの方は『おかあさんたち』の知り合いの人に似てる」
(”『おかあさんたち』?”)
またわからない人物が出てきたと、内心混乱が渦を巻くがそのようなことはお首にも出さず質問を続ける。
”そのおかあさん『たち』って誰のことなのか、教えてくれないかな?”
「ん? ああ、それはね…ガッシャアーン‼︎
「貴方様無事ですか⁉︎お前が先生をッ!叩き潰してやりますわ‼︎」
そのように突然乱入してきた少女狐坂ワカモの銃撃に対して先生は反応することができなかった。
それゆえにその銃弾は撃たれ相手の顔に当たってしまった。その隙にワカモは先生をひったくって自身の後ろに守るような形で下ろした。そのせいで『彼女』が被っていたフード付きのコートが捲りあがりその顔があらわとなる。
その顔は両目に虹彩が見えない右目が白で左目が黒のオッドアイでありその髪の色は決して純白であると言い切ることのできないくすんだ白であった。さらにその背中には蝙蝠のようなとても大きい翼があり全身からの威圧感が滲み出ていた。その容姿に対しての先生とワカモで驚愕という感情は同じだったが理由は違った。なぜなら先生は
”声は完全に男の人だったのに顔は女の子?これが今流行りの男の娘ってやつなのかな?”
とぐるぐる目と困惑混じりであるが楽観的であるにも関わらず。
先生を守る位置どりをしている彼女の顔には焦燥と怒りが浮かんでいた理由はその顔に見覚えがあったからである。
「貴方ッッ 二人目の『ゲヘナ最強』でしょう⁉︎なぜこんなところにいるのです⁉︎」
先生は突然大声を張り上げるワカモの言っている内容に対し質問を投げかける。
”ゲヘナ最強?私が聞いたことがあるのは風紀委員長の空崎ヒナさんだけだけど”
「まあ普通はそうでしょうね!この方は普通表舞台で活動をしないのですから!しかし犯罪者のゲヘナ地区での捕縛やキヴォトス全土での諜報活動を『単独』で行っているのですよ⁉︎その凄まじさはC&Cお見ればわかるでしょう?彼女らは個人個人も強いけれども最低限団体として行動しているのです。」
”あぁ〜‥それは凄まじいね”
実際治安が最低ラインになっている今のキヴォトスで諜報活動をしようものなら、各学園の自治組織に捻り潰されてしまう。それを単独で行っているのは異常という他になかった。
”それで彼女?はいったい誰なんだい?”
そのように先生が先生が再びワカモに質問をすると焦りを押しつぶすように、深呼吸をおこなってから彼女は答えた。
「ゲヘナ学園3年生万魔殿所属《はねくい》羽食フセ‥‥
又の名を『ただ一人の進化論』…ただの生徒会である万魔殿が武力組織である風紀委員会に高圧的でれる理由の一つでもある圧倒的武力の塊です。」
対して携帯に耳をつけ通話をしている様子のフセは
「ねぇ〜もうつれていっちゃっていいかな?おかあさ〜ん」
そのようなことをごねていた。
ちなみに流れとしては
プロローグ終了→フセと遭遇→今で
これからの想定はおおかた決まってます
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