一般機械人面してる(つもり)のシャーレの剣 作:クソデカビームはいいぞ
セリカの独白
始めてみたときは変な人達としか思わなかった
その次に、信用できない、頼りないと思った
先生は情けない顔をしてたし
ストライクの方は表情が読めなかったから
でも、最初の戦闘を終えたあとは少し信用できるようになった
見て見ぬふりをした大人たちと違ってストライクはちゃんと戦いに参加してたし、先生は真剣な顔をしてアヤネと一緒にサポートしてくれた
ヘルメット団を壊滅させるときの戦いは連携もした、そこでやっと悪い人たちではないって思えた
...私が借金のことを言っちゃった時は私のせいなのにストライクは落ち込んでいた
それでも私に挨拶をしてきた。謝られた時はこっちが悪いことをしたみたいだった...実際あの時悪いのは私だけど
(だからといってバイト先にまで来ることはないでしょ!?)
今日はバイトだったからさっさと別れたはずだったのに、罰とでも言うようにそこにストライクと先生を含めた皆が来た
色々聞いてくる皆や細かい注文をするホシノ先輩と先生のせいでどっと疲れた日になった
「はぁ...疲れた」
バイトを終えすっかり暗くなったアビドスを歩く
「ホシノ先輩、絶対昨日のことがあったから皆連れてきただろうし、わざとでしょ!先生もいたってことは協力を取り付けたってことだろうし!」
「...ようやく終わるのかな、先生とストライクが協力してくれるなら」
弱音を吐いた自分の考えにハッとし即座に立ち直らせる
「...いや、やっぱり信じきれない!みんなは信じてるみたいだけど、私だけはしっかりしないと...」
「...」
それでもあんなに戦ってくれた人たちを信用しないほどセリカは冷たい人間ではなかった
「少しは話を聞いたほうが...っ誰!?」
考えを改めようとしたセリカの前にヘルメット団が立ち塞がる
「ヘルメット団!?まだこの辺をうろついてたの...?」
「...ちょうどいいわ、少しもやもやしてた所だったの...二度とこの辺を歩けないようにしてやるわ...!」
セリカが自身の中を構えた途端、背後から痛みが襲う
(!?こいつら後ろにも...)
ちらりと視線を向けるとアサルトライフルを構えたヘルメット団が3名程いた
そしてそこに意識を向けている隙に今度は大きな衝撃がセリカを襲う
(対空砲?...違う、この爆発音はflak41改...?)
(火力支援...どこから!?なんでこいつらがこんなものを...)
考えるものの体がふらつき意識が朦朧としてくる
(ヤバい...意識が...)
そんな中彼女の脳裏には仲間のことがよぎった
(アヤネちゃん...ノノミ先輩...シロコ先輩...ホシノ先輩...先生)
(ライ...!)
最後にストライクのことを無意識にあだ名で呼びながらセリカは意識を失った
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「...急がないと...!」
時は進んで現在
ストライクによって救出されたセリカは急いでアヤネに電話して皆に学校に来てもらうように言っていた
幸いにもアヤネは帰宅が遅かったセリカのことを不審に思い起きていたので直ぐに連絡が取れた
「着いた...!」
まだ痛む体に鞭を打ちながらも学校にたどり着きいつも使っている教室の扉を勢い任せに開く
「セリカちゃん...!無事だったんだね!」
「帰るのが遅いと変なのに絡まれるから気を付けるんだよ〜?」
「でも、どうしたんですか?学校に来てほしいだなんて...」
「もしかして何かあった?」
「...!っうん」
心配しつつ何かあったのかと聞いてくる皆に嬉しさを感じるも、状況が状況のためすぐに話をしようとする
「それってストライクがいないことと何か関係がある?」
先生がなんとなく感じ取ったのかセリカに聞く形で説明を促した
「っそう、!えっと...ストライクが...」
少女説明中
「先生、ストライク君の反応はわかる?」
説明を聞き終え、まずホシノが先生に聞く
「すぐにはわからない...けど、ちょっと待って...」
先生はシッテムの箱を持って少し離れた
「アロナ、この辺で大きな反応があるか調べられる?」
『お任せください!すぐに調べますね.........!ありました、砂漠の近くでかなり大きな熱反応が!』
「ありがとう、後でプリンだね」
『本当ですか!ヤッター!』
喜ぶアロナを尻目に先生は戻る
「調べた結果ここで二つの大きな熱源反応が戦闘してるみたい...多分これが」
「ストライクとこの前の赤い奴だと思う」
「場所はわかりましたが、あっちの目的は何なんでしょうか...もともとはセリカちゃんを狙っていたらしいですし...」
「考えても仕方ないと思う、セリカが無事ならあっちの作戦は台無しだし」
「そうだね〜...取り敢えずストライク君の援護に行こうか」
「はい!セリカちゃんのことを助けてくれたお礼ですね!」
「私も行くわ!借りたものは返さないと嫌なの!」
「あまり無茶はしないでね、セリカちゃん」
「素直に助けたいって言えばいいのにな〜」
「ホシノ先輩!余計なこと言わないで、早く行くよ!」
「そうだね、行こうか」
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一方砂漠付近の市街地にて
「ハァッ!」
「つっ...」
「喰らえ!」
「フッ...ッ!」
2機は激しい空中戦をしていた
「貴様の体では空中戦は厳しいだろう!」
「この程度...!」
エールの推力で自由に飛べるストライク*1と違い変形をしない限り低空飛行しかできないイージスにはこの戦闘は劣勢だった
「その高さなら!」
「落ちろ!」
「なっ!...グッ!」
変形状態で近づこうとするイージスだが、踵落としが直撃し地面へと落ちる
「だが、コレならどうだ!」
「ッ!チィ!」
落ちていく中姿勢をなんとか保ち逆にストライクへとスキュラを放つ
アグニに近い火力を誇るスキュラをストライクは盾で防ぐが耐えることはできず盾は融解した
その上、手足の装甲にも少しの焼き跡ができた
「これで防ぐことはできないな」
「...貴様にはコレくらいがいいハンデだ」
「軽口を...!」
イージスは変形を解除しライフルを放つ
当然ストライクには当たらないが...
「そこだッ!」
「!?貴様ッ...」
即座に撃ったもう一発が回避を取ったストライクのバックパックに当たる
すぐにバックパックを捨てたため誘爆によるダメージはないが
「これで形勢逆転...だな」
「...」
「もう一度聞く、お前はなぜ戦う?」
「...こちらにも聞きたいことがある、それをまずは聞かせてもらおうか」
ストライクはイージスに顔を向ける
「貴様は何を知っている?」
「...どういう事だ?」
「どこまで知っているのかと聞きたいのだ」
「...アビドスは借金を返さない学校で、我々はそのことにしびれを切らし返済を促している...そう聞いてるぞ?」
(やはりそういうことか...!)
ストライクは一つのことに気がついた
(あいつはアビドスについて何も知らない...それを利用してカイザーは嘘をついて、こうして此方にコイツをけしかけているという事か!)
(どこまでも腐った奴らだ...!)
「そうか...答えてくれたことは感謝する」
「ならこちらの質問にも答えてほしいんだが」
「そうだな...アビドスは利息を含めしっかりと借金を返済している...とだけ言っておこう」
一瞬、イージスの動きが止まる
「なっ!?......いや、嘘だな」
「どうだろうな」
「少しでもまともな返答が来ると思ったのが間違いか...やはりお前は壊す」
「出来るのならな...」
「自分の状況をわかってるのか?」
「その言葉、そのままそっくり返すとしよう...」
センサーに反応があり、その正体を察したストライクは啖呵を切る
「優しい連中だぞ、アビドスは」
その瞬間赤と青のビームがイージスに向かって飛んでくる
「っ...」
「ストライク!大丈夫?」
「あぁ、ランチャースカイグラスパーでの援護感謝する。先生」
「大丈夫ですか!?ストライクさん」
「助けに来ました、ライ君☆」
「ちょっと!傷だらけじゃない!大丈夫って言ってたでしょ!」
「済まないな、これはこちらの落ち度だ」
「大丈夫〜?助けに来たよ」
「セリカを助けてくれたお礼、返しに来たよ」
「夜分に済まないな、一人でもなんとかなるとは思っていたが...このザマだな...感謝する、ありがとう」
そのままランチャーパックを装備しイージスと向き合う
もう砂煙は消えていた
「...形勢逆転だな」
「...チィ!」
「どうする...このまま、続けるか?」
アグニを構えイージスに問いかける
奴はライフルを下ろしスラスターを吹かし、跳び上がる
「...ここで戦うほど、無鉄砲で愚かじゃない。お前たちとは違うからな」
「へぇ〜?そんなこと言っちゃうと逃げれなくなっちゃうよ〜...!」
その言葉がホシノの逆鱗に触れたのか言葉の雰囲気こそ変わらないものの鋭い目でイージスに接近する
「...コレで引っ掛かることが愚かだと言ってるんだ」
「ッ!...」
その瞬間、何処かから大型のミサイルが二発飛んでくる
「当てる!」
なんとかホシノに着弾する前に肩のバルカンで誘爆させる
爆風はホシノが盾を構えていたおかげで受けずに済んだが...
「逃がしたな...」
「う〜ん、おじさんとしたことが焦っちゃったな〜」
「仕方のないことだ、あそこでの追撃は誰だってしただろうさ」
「それより、ストライクも無事だったし戻ろっか」
「そうだね〜」
さっきまでの構えが嘘のようにだらけるホシノ
「...切り替えが早すぎないか?」
「いや〜、だいぶ張り切っちゃったからね〜」
そうしてホシノと話してる最中にふと気になった
(そういえば...ヤツの胴体...傷がなかった...)
ヘルメット団壊滅作戦のとき、ヤツにはサーベルで傷を作ったのだが...
(カイザーが修復を?いや、あり得ない...奴らにアレを作る技術力はないはずだ)
いくら軍事企業だとしてもPS装甲を作るための無重力空間は作れないはずだ
そこまで思考を動かしたとき一つの答えにたどり着く
(...まさか、イージスを雇っているのはカーザーではなくその背後の...!)
(ならまだ納得のしようがある...奴らの技術力は未知数だ...PS装甲装甲を作れてもおかしくないが)
(尚更ヤツには警戒しなくてはいけないな...ハツカネズミ状態でないとあぁも強いとはな、伊達に最強と呼ばれているだけはあるか)
「...ねぇ」
「む、どうしたセリカ生徒」
考えに意識を持ってかれているとセリカに肘関節を突かれる
「ぁ、そっその...あ、ありがと...助けてくれて」
「そのことか...むしろ済まないな、不安だっただろう。遅れてしまった」
「そんなこと無いわよ!...たしかに不安だったけど、少しだけだったから...だから謝らないでよ、こっちが」
「悪いわけではなかろう...どういたしまして、改めて借金の返済を手伝わせてもらおうかセリカ生徒」
「...うん」
その時のセリカ生徒の顔は穏やかだった
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そして撤退した彼は...
「よく戻ってきましたね、ではこちらに。データを回収しますので」
「分かりました」
廃ビルのような場所で帰還した
それを出迎えるのは黒い服を身に纏う男であろう声の人物
イージスは男の言葉を受けて慣れたようにドッグに入る
無数のコネクタに繋がれたイージスの戦闘データを見てその男は笑う
「...やはり、あなた達はいいデータを持ってきますね...クックックッ...これはいいモノになりそうですね」
「そうですか...その、次はどうすれば」
今にでも次の戦いを始めに行きそうなイージスを男はなだめる
「そう焦らないでください、貴方は十分働いてくれてますから」
「...有難うございます...ですが、奴らはまだ抵抗を続けてきています。人質を取ることは、正直私は反対でした。次はカイザー全体で!」
「それはいけませんよ、それをしてしまうと生徒会が動いてしまいますから」
「だったら!」
なおさら自分が!と言う前に男が言う
「どうやらカイザー理事は次に傭兵に依頼をするそうです...貴方はそれの観測をお願いします」
「っ...分かりました」
「また良いデータをお願いしますね、その分貴方との契約は良くなりますから...」
「はい、次は必ずあの白いのを墜とします」
「期待してますよ」
その男...黒服は不気味に笑みを浮かべながらイージスに語りかけていた
まぁ誰の影響かは知りませんが今のイージスはだいぶ強いです。
まだ実戦経験を積んでいない状態であれですからね
...ここからハツカネズミになるのか最強の戦士になるのかは黒服の力に掛かっている
え?議長とのアレでだいたい予想はつく?...まぁ錯乱だしなぁ...