トリニティキツネモドキはエデン条約を破壊したい   作:ウガツホ村

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ナギサモドキについてのお話です。

ウイは未所持です。イベストなどを読む限り「敬語キャラだが身内に対しては口調を崩すことがある」タイプだと感じましたが、いまいち掴み切れませんでした。

いつも通り、解釈違いがあれば申し訳ないです。



閑話1:桐藤△△△

◆◆◆◆

 

 

 

「あら、この写真……ウイ先輩と、ナギサ様……?」

 

「お二人とも随分と仲が良さそうなご様子だけど……あの権力者嫌いで有名なウイ先輩が、その最たる存在のナギサ様を相手に心を許したりするかしら」

 

「これは……知的好奇心の奴隷を自負する私としては、調べざるを得ませんね!」

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 あんた……こんなもの(ツーショット)、一体どこから……? 古書館の奥の方にあった棚の子に挟まってた? ……あぁ、そう……勝手に入らないでって何度言っても、相変わらず聞きやしないんだから。

 

 はぁ……。あんたのその知識欲に免じて少しだけ語ってやるなら……これは過ぎ去りし思い出のただの1ページで……少なくともあんたには関係のないこと。外の連中に知られたら、絶対に厄介なことになるし……ここだけの話にしとく方があんたのためよ。

 

 その目、納得がいかないって顔ね。……あんた、外部生でしょう? ここに来てまだ半年のあんたから、このトリニティがどう見えているのかは分からないけど……私だって、ただの偏屈でこんな物言いをしてるわけじゃない。この子たち(膨大な蔵書)に目が眩んでのこのことやって来たことを後悔するくらいには、ここは中々に息苦しいところだし。

 

 あのね、私たちはあくまで図書委員会なの。決してマスコミやトレジャーハンターなんてモノじゃない。歴史あるこのトリニティにおいては考古学者の真似事もするけれど——それ自体は嫌いじゃないけれど——この世界には犯してはならない領分というモノがある。

 

 歴史を読み解き後世に伝えることは、確かに私たち書物を扱う者の大事な役割。でも、同様に……世の中には、埋もれたままにしてあげた方が幸せなモノだってある。あんたもこの仕事を続けていく気なら、そこはしっかり見極るようになりなさい————

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 ふふっ……なんというか、とてもウイさんらしいですね。思い出は思い出のまま、誰の目に触れることなく穏やかに風化していくべきだと。……他人の秘密を預かることがあるシスターとしては、共感できる考えです。

 

 ですので、これはあくまで私の独り言です。……えっと、似合わない(聞いた話と違う)と思われましたか? えへへ……実際その通り、これは受け売りでして……その写真の人物——桐藤ナギナさんも、よくそう言って色々と教えてくれたんですよ。

 

 ナギナさんと初めて会ったのは中等部の頃なのですが……ある日突然「シスターフッドが保管する書物が読みたい」とお忍びでいらっしゃったんです。もちろん、本当はダメなんですよ? シスターフッドは政治的に不干渉の立場ですから、おいそれとフィリウス派の次期首長に肩入れする訳にはいきません。「今は()()()ナギナだ』とごねる彼女に押し切られそうでしたが、結局その日はどうにかお帰りいただきました。

 

 そうしたら後日、今度は白昼堂々、一般制服に身を包んで(茶会の白服を脱ぎ捨てて)来訪されました。『そちら(シスターフッド)が所有する古書の管理状態が劣悪だという報告(告発)を受け、図書委員会として監査に参りました』と。図書委員会自体はどこの派閥にも属さない中立組織ですし、種々の書類などもティーパーティー三派閥()()から承認済みの正規の物。シスターフッドとしても拒むことが出来ず、当時下っ端で何も知らなかった私が案内人として付けられました。今思えばきっと、せめてもの抵抗(嫌がらせ)だったのでしょう。私はあの頃からドジで失敗ばかりでしたから……。

 

 その後は本当に大変でした。ナギナさんはあれが悪いこれが悪いと次々に問題点を洗い出されて、当然シスターフッド側としては面白くないわけです。やれ「ティーパーティーからの政治的干渉だ」だの「歴史的資料を接収しようという悪辣な策謀だ」だのと、当時の上層部は大荒れだったと聞きます。最終的にはナギナさんが連れて来たウイさんが、シスターフッドが修復を諦めていた書物をいくつも復元なさったことで話が付きましたが。

 

 ええ、ウイさんと知り合ったのはこの時ですよ。専門的なことは何もできませんが、力仕事だけは自信があったものですから。ナギナさんの付き人として色々とお手伝いさせていただいて、そこで縁が結ばれまして。以後お二人ともシスターフッドにいらっしゃる機会が増えたのもあって——その際は必ず私があてがわれたので——必然的に、三人で過ごすことも多くなりました。

 

 そうなんですよ! ナギナさんったら、あの騒動の際にちゃっかりシスターフッドの施設に自由に立ち入る資格を得ていたようなんです。ああ、それ自体は何も不思議ではないんですよ? あの人の政治手腕はともすればナギサ様以上に優れていると評判でしたし……後から知ったことですが、私がこれまでのうのうと暮らせていたのは彼女が色々と手を回してくださったおかげだったそうですし。……と、ともかく! 一時期はお二人ともシスターフッドに入り浸っていて……たまにサクラコ様が混じったり、私も読書に挑戦してはその度に寝落ちしてしまったりと……とても、とても楽しい日々でした。

 

 え……? 「彼女が今どこにいるか」ですか? ……すみません、この後サクラコ様に呼ばれているのを忘れていましたので……今日はここまでとさせてください。貴女のおかげで懐かしいお話が出来たこと、感謝いたします。それでは、失礼いたしますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、またやってしまいました。言葉を偽るばかりか、サクラコ様をダシにするような真似を……清廉を美徳とするシスターとしてあるまじき行為です。

 

 ……いいえ、それなら今から会いに行きましょう。『嘘を吐いてしまったのならば、それすらも真実にしてしまえば良い』のです。ナギナさんならきっと、そう励ましてくれることでしょう。

 

 でもサクラコ様はお忙しいので、一旦モモトークだけ……いえ、やっぱり言伝を頼みましょうか。サクラコ様はあまりモモトークが得意ではないですから。えっと……『久しぶりにナギナさんのお話をしました。その件で少しお話したいのでお時間をください』っと————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サクラコ様、シスターヒナタから言伝を預かっております。……『桐藤ナギナのことを探る者あり。情報共有のために面会されたし』とのことです」

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 まさか、貴女の口からその名前が出て来るとは思いませんでした。そうですね……このような場所でお話できる内容ではないので、後日機会を設けましょう。……ああ、はい。そちらは貸し出しでお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうですね、何から話したものか……。私と彼女は友人(戦友)の友人とでも言うべき関係で、実のところそこまで親しくはないのです。友人としてより、図書館で司書と利用者として顔を合わせたことの方が多い気がします。

 

 ええ、そうです。彼女は司書としても図書委員会の一員としても非常に優秀でした。トリニティが誇る膨大な蔵書のほぼ全てを把握しており、それを適切に管理運営する能力もある。誰とでも()()()()すぐに打ち解けるその人柄から、接客業務や他組織との擦り合わせはお手の物。……あの貴族嫌いのウイさんが心から信頼する程度には、当時の図書委員会に不可欠な人材だったと言えるでしょう。

 

 ウイさんが貴族を嫌うのはなぜか、ですか? それは……私の口からは何とも言い難いですね。正義実現委員会の中に在っては、身分はそれほど重視されませんが——私もツルギも、そうであるように努めて参りましたから——私たちの仲間にも貴族の方はいらっしゃるので、一概にこうとは言えません。強いて言うならば……今でこそそれほど目立ちませんが、数年前にはまだ、物語の登場人物のようなステレオタイプな貴族の方も珍しくはありませんでしたね。

 

 話を戻すと……プライベートでは、時折招待してくださったお茶会(読書会)は良いものでしたね。彼女の作るスイーツは絶品でして……ええ、ナギサさんもそうですが、桐藤姉妹のお茶会で出されるお菓子は全て彼女らのお手製ですよ。それに、彼女は珈琲にも情熱を注いでいましたから……ツルギ共々、そちらにもよく舌鼓を打ったものです。……意外でしたか? 私は紅茶に一家言あると自負してはいますが、珈琲もそれなりに嗜みますよ?

 

 ああ、すみません。少し席を外しますね。ええ、はい……えっ、待ちなさい! この程度の案件でいちいち貴女が出る必要は——ああ、もう……。

 

 申し訳ありません、本日は非番だったのですが……。ええ、ツルギが出撃して(出張って)しまったとなれば、私が止めに行くより他にありません。ああ、最後に一つご助言を。

 

 ——ティーパーティーの目の届くところで、その名をみだりに口にするのは控えておくことです。上からの指令とあっては、私たち(正実)も動かざるを得ませんので。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 ナギナ様ですか? (わたくし)は初等部からこのトリニティに在籍しておりますが、未だに彼女以上に優れた人間を知りませんわ。もしも図書委員会などに下られていなければ、桐藤家の次期当主は彼女だったことでしょう。……あら、失礼。貴女がその図書委員会とやらでしたわね? 相変わらず辛気臭いお顔だこと。本当に、どうしてあの方は態々こんな窓際組織に……。

 

 

 

 桐藤ナギナねぇ……フィリウスってことは、シスターフッドだったっけ。ああ、ほら。ティーパーティーには派閥があるでしょ? 今だと聖園ミカ、桐藤ナギサ、百合園セイアがそれぞれ牛耳ってるけどさ。アイツらが自分たち妹を使って、トリニティの主要組織をティーパーティーの影響下に置こうとしたってウワサ。パテルは正義実現委員会、フィリウスはシスターフッド、サンクトゥスは救護騎士団って具合にさ。……まあ、私も内部生の連中から聞きかじっただけ話だし、真偽のほどは保証しかねるけどね。

 

 

 

 失礼、少しお時間をいただきたいのですが……貴女がティーパーティーについて色々と探っている(スパイ行為をしている)お聞きしまして(密告があったので)。ああ、いえ……本当にお話を聞かせていただくだけですよ。何分(なにぶん)難しいご時世ですので、ご協力をいただけると幸いなのですが……“トリニティの裏切者”として処断されること望まないのであれば、ぜひご同行お願いいたしますね?

 

 

 

 ちょっとアンタ! また正実に連れてかれたって聞いたけど、今度は何したのよ……。探偵ごっこに夢中になってたら不良の喧嘩に巻き込まれた? 挙句不審者扱いで通報された?? はぁ……心配したアタシがバカだったわ。……何よ、怪我した友達のこと気にするくらい普通でしょ? ほら、さっさと救護騎士団に世話になりに行きなさい。アタシも途中まで付いてってあげるから。んで、無鉄砲な探偵さんは何を調べてたのかしら? ……桐藤ナギナ? えっ、ナギサ様に妹がいるとか初耳なんだけど!?

 

 

 なるほど、それで本日はこちらに。またいつものように、図書館で騒いだ方々を相手取って返り討ちにされたのかと思いましたよ。……え? 桐藤ナギナ様ですか? どうして突然、そんな……。いえ、存じ上げてはいますよ。セチア()()()のお友達でしたから、私のように古くからここに所属している方なら皆覚えているはずです。ナギサ様のように穏やかで礼儀正しい人物でしたし、セチアちゃんも深く信頼しているようでした。彼女に悪感情を持つ人は我々救護騎士団の中にはいないでしょう。もう長い事ご自宅で療養なさっているそうですが……彼女が戻っていらしたら、セチアちゃんもまた元気になってくれるかしら……。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 桐藤ナギナ

 

 聖人フィリウスの血を継ぐとされるトリニティでも名家中の名家である桐藤家の娘。姉である桐藤ナギサ共々、トリニティ総合学園を取り仕切る三大派閥フィリウス派の中心人物である。家柄のみならず人柄や能力すらも非の打ちどころがなく、次代のトリニティを率いる者として多方面から期待されていた。

 

 ところが中等部に上がって間もなく、突如としてティーパーティーを辞し図書委員会に加入。時を同じくして、パテル派の有力人物である聖園ニカも正義実現委員会に移籍。サンクトゥス派については、同じ立場の百合園セチアをシスターフッド及び救護騎士団に移籍させる話が出るも、組織間の調整が難航し保留される。この一連の動きはお家騒動によるものだとも、ティーパーティーの影響力を高めるための暗闘の産物だとも噂される。

 

 図書委員会に所属を移した彼女は、己の立場や人脈を頼りにシスターフッドへの影響力を強める。シスターフッドが独自に管理運営する図書館及び古書館について、良く言えば伝統を重んじる、悪く言えば旧態依然の管理体制を一新。蔵書や歴史的資料の目録を統合・新規作成した他、処置なしとして安置(放置)されていた保存状態が著しく悪い資料を修復・復元する(これは主にウイ先輩の手柄だが)。秘密主義である種の不穏分子であったかの組織にメスを入れたことが大きく評価され、図書委員会の地位が向上。中等部1年生にして当代の委員長に就任する。これによりフィリウス派がシスターフッドへの影響力を強めることとなり、バランス調整のためか百合園セチアのと救護騎士団が結び付きを強める。

 

 しかし中等部2年の半ばを境に、彼女についての証言が激減。彼女と親しいと語る者ほど口を噤む傾向にあり、それ以外は口を揃えたように「病気で療養中」と証言。これは同立場の聖園ニカについても同様。高等部で唯一在籍が確認される百合園セチアについても、中等部後半の時期の情報は不自然なほど得られない。何らかの力が働き言論統制がなされていることは明白である。

 

 

 

 ……得られた情報を総合すると、こんなものだろうか。誰に見せるわけでもないのに報告書のようにまとめられたソレの横に筆を置き、すっかり冷えたエスプレッソを一口。眠気を吹き飛ばすほどの濃厚な苦みを味わい、ほうと一息つく。ウイ先輩はアメリカーノ——特にゴロゴロと氷を投入したアイスアメリカーノ——を好むが……湯や氷で薄められていない、苦みや風味を強く感じさせるこの味が私は好きだ。そういえば件の桐藤ナギナもエスプレッソを好んだらしいし、今も図書委員会に居たのならば気の合う先輩後輩として過ごした未来もあったのかもしれない。

 

 思えばこの数週間は探偵ごっこに熱中してしまい、柄にもなく歩き回ってばかりだった。普段は図書館に篭りっきりの青白い肌は初夏の陽射し受けてを少しは健康的に色づいたし、碌に運動もしていない身体は多少慣れた今でも筋肉痛で悲鳴を上げている。だがしかし、疲労感と共に何というか奇妙な達成感がある。同時に調査の手詰まり感と、真相に辿り着けないもどかしさも感じてはいるのだが。

 

 ウイ先輩には止められたが、好奇心に従って動いたことに後悔はない。正実に連行された先で尋問官みたいな奴らに痛めつけられた時は正直終わったと思ったが、それが逆に私の心に火をつけたというか……探求者魂を刺激してしまう結果となったわけだ。とは言え……始めはただ私の知らないウイ先輩の一面を知ろうとしただけだったのに、随分と大事に首を突っ込んでしまった。今更手を引く(読みかけのままにする)ことはあり得ないが、しばらくは大人しくしていた方が良いかもしれない。

 

 ああそうだ。誰に見せるわけでもないとは言ったが、この資料を持って改めてウイ先輩やヒナタさんに話を訊くのはアリかもしれない。どうにもウイ先輩は私に甘いところがあるし、案外ゴネれば口を割ってくれそうだ。この報告書を見れば私が本気なのも伝わるだろうし、そうと決まれば早速————

 

 

「あら、どちらに行かれるというのですか?」

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

『最近どうにも(わたくし)たちのことを嗅ぎ回っている輩がいると聞いてみれば……なるほど、古巣にでも痕跡が残っていたのでしょうか』

 

『「Curiosity killed the cat」……過ぎたる好奇心は身を滅ぼすのですから、火遊びはほどほどにしておくべきでしたね。どうせ、先輩方もそうご助言なさったのでしょう?』

 

『「——but satisfaction brought it back」ですか……ふふっ、無遠慮な()()()()にしてはジョークがお得意なようで。まあ、生き返るというのはあながち間違いではありませんか。貴女はこれから()()()()()()のですから』

 

『おやすみなさい、七篠トシヨさん。目を覚ました頃には()()忘れていると思いますが……今後もいち利用者として、図書委員会を御贔屓にお願いいたしますね』

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

「いつもご利用ありがとうございます! 返却が4冊、新しい貸し出しが3冊と延長が1冊ですね……はい、手続き完了いたしました。またお越しくださいね!」

 

「あれ、ウイ先輩? この時間に図書館にいらっしゃるのは珍しいですね。何か、気になることでもありましたか?」

 

「ああ、先程の利用者の方——七篠さんですか? 紙の本を読まない方が多い中ほとんど毎週来てくださいますし、本の扱いも丁寧で良いお客さんですよ。()()()()()()()()()()()のかと見間違うほどこの図書館にも詳しいですし、これは私も負けてられませんね!」

 

 

 

 

 

 

 

「あの時、私が強く止めていたら。いや、あの子が満足するように、話せる範囲でうまく繕っていれば……。ああ、これだから貴族は嫌いなんだ」

 




七篠トシヨ (ななしのとしよ) (名無しの図書)
元図書委員会所属の生徒。シミコとチアキをまぜまぜしたような性格の天使族の生徒。自他ともに認める本の虫であり、半ば図書館に住み着いている。やや無謀なきらいがあるものの対人コミュニケーション能力にも優れ、いずれ入学するシミコほどではないが、1年生にして図書委員会に欠かせない存在となる。
しかし突如として辞表(退部届)を提出し失踪。数週間後に何事もなかったかのように復学するが、図書委員会に関わる記憶だけが欠落。読書好きなのは変わらず図書館にも頻繁に訪れるため、以前の彼女を知る者は複雑な気持ちで応対している。
お前は知り過ぎた byセチア?


何となく名前を付けてみましたが、三バカ以外のオリキャラは覚えておく必要はありません。
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