MODマシマシTSドヴァーキン(雌堕ち済)四方世界にて小鬼殺しと邂逅す   作:最初の仲間

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 怒らないで下さいね、ゴブリンに腰振る売女がまともな恋愛送れるわけないじゃないですか(タフ)

 今回はそんなお話です



ゴブリンみてぇな性欲のメスガキ「これ僕のおおおおおお!! 僕のおおおおおお!!」

 

「そうだ、ゴブリンスレイヤー。お前、ちゃんと寝てるのか?」

 

 酒場から去ろうとする彼の足取りを見かねて、声をかける。本人が気付いているのかいないのか、兜の重みに頭は揺れ、満足に膝も上げられていないように見える。

 

 酔いのせいで俺の視界が揺れている、というわけではないだろう、まだ瓶の半分も空けていない。

 

 それに、酔い潰れるとろくなことにならないのは過去に身を以って実感している。

 

「問題ない」

 

「膝笑ってるぞ」

 

「……疲れた時にゴブリンが現れない、とは限らんだろう」

 

「お前さぁ……」

 

 呆れて物も言えん。誰だ彼にこんな指導を施したのは。一昔前の体育会系か? スパルタというには非効率的だろう。自主性を重んじるって奴?

 

「…………日に一、二時間は寝ている。充分だろう」

 

「んなわけあるか。自称ショートスリーパーなんて九割がデマだぞ」

 

 少なくとも今ふらつきながら歩いている男が充分とかほざいていいセリフではない。

 

 確かに……きちんとしたベッドで寝られるのであれば、たった一時間だろうと寝ないよりかはましだ。スカイリムにおいても、睡眠の有無は休息ボーナスとして現れる。全てのスキル上昇五パーセント、自宅のベッドであれば十パーセント、経験値取得速度を早める効果がある。

 

 ……結婚相手とともに夜を過ごすのなら十五パーセント増だ。一体ナニの経験値が伸びているんでしょうねぇ……(すっとぼけ)

 

 とはいえ、それはスカイリムでの話。彼の場合、日々の疲労に自身の身体が追い付いていないことは明白だ。今こそ唸れ俺の説得スキルよ。

 

「疲れ果てて動けなくなったところをゴブリンにリンチ……とかは許容できるのか?」

 

「むっ……」

 

「まぁ……言いたいことはわかるよ。色々な要素が下振れしても最低限の実力は発揮できるようにしておきたい、ってのはさ」

 

 マルカルスのシドナ鉱山にぶち込まれたりすると、装備全部没収されたにも拘わらず後々戦闘不可避の展開が待っているから、戦士系スキルのみ育成してると最悪詰みかねないんだよな。

 

 武装解除が避けられないような最悪の状況でも詰まないために、身一つでも戦えるような魔法系スキルや隠密スキルを育てておく、といった事前準備が要る時もある。実際、それで最近は魔法を重視したスタイルだ。なんならクエストアイテムみたいに、手放すことのできない貴重品を武器として持ち込んだりする裏技なんかもあるし。

 

 でなけりゃ誰がほぼ裸一貫みたいな恰好でゴブリンの群れに突撃するものか。

 

「とはいえ、だ。そんな状態で発揮される実力なんてあくまで最低限のものだろ? それに固執して身体壊してたら下限がどんどん下回っていく、と思うんだが?」

 

「………………」

 

「しっかり休んで、体力つければ使う技量(スキル)も自然と伸びていく。最大限のスペック上げれば自然と最低限のスペックも上がるってもんさ」

 

「何より、寝なきゃレベルアップは出来ないからな」

 

 サバイバルモードはおろか現実ならばなおさらだ。残念、ここで彼の冒険は終わってしまった……それも過労死で、なんて終わりは早すぎる。

 

「家……宿か? どっちでもいいが帰ってきたのならしっかり寝ろ。野営の必要があるなら事前に俺を呼んどけ。一党(パーティ)組んでいるんだから交代でいいだろ」

 

「…………考えたの、だが」

 

「ん?」

 

「俺は片目を開けたまま眠る事が出来る。それでいいのではないか?」

 

「イルカかお前は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――ここのところ、彼が帰ってくるのは夜明けも近くなってきた頃。朝早く出かけていく。

 

 帰ってきてくれるようになったのはいいことだ。たまに部屋でちゃんと寝てくれている。けれど碌に会話もなく、食事もせず彼はまた家を出る。何も言えずに送り出してしまう、そんな自分が嫌いだった。

 

 滅ぼされた故郷の村。そこから一人生き延びてきた彼が冒険者として日夜ゴブリンと戦っている。私のやっていることはただの押し付けではないか、彼にとってお節介ではないか。直接言葉にするのが怖くて、何も言えない。

 

 最近、彼は一党を組んだ、らしい。それも、女性の人とだって、街で冒険者さんが話しているのを聞いてしまった。……また別の女の人の家に入り浸っている、とも。

 

 娼婦にでもいれこんでいるのやも、なんて伯父さんが言っていたこともあり、嫌な想像が頭の中を過る。男の人というのは確かに、そういうものなのかもしれないが……。

 

 けれど、もし。

 

 彼に、その……そ(・)う(・)い(・)う(・)お(・)相(・)手(・)が出来ていたら、なんて。

 

 考えただけでも鼻の奥がつんとする。

 

「……早く、夜ご飯作らなきゃ」

 

 目元を拭い、夕飯の支度を進めていく。もう少ししたらおじさんも作業を切り上げて帰ってくる時間帯だ。……彼の方は、今日も遅くなるのだろうか。

 

 キャベツ、豹(ジャガー)芋、リーキにトマト。切った野菜を水ともに鍋に入れ、野菜を煮込んでいく。スープを塩で味を調えている最中、軒先から足音が聞こえてきた。

 

「おかえりなさい!」

 

「ああ、今戻った」

 

 伯父さんの生活は規則正しい。毎日どの時間に帰ってくるのか、足音で把握できるくらいにはこの五年間一緒に暮らしてきた。

 

 反面、彼のようなずかずかと歩くような足音になると分かりやすい。固い革靴のせいだろうか。だから、彼の無遠慮で荒っぽい足音が近づいてくると、すぐにわかる。

 

 ちょうど、今のように。

 

 急いで玄関まで走り、戸を開けて彼を出迎える。

 

「おかえりなさ―――」

 

「……戻った」

 

「さっきも言ったが家に『彼女』待たせているんなら、さっさと帰ってちゃんと休みなよ」

 

「そういう相手ではない」

 

「女誑しにもほどがあるだろ……。出迎えてくれる人がいる時点で羨ましいわ。……ああ失礼、どうも」

 

 ひゅっ、と息が止まった。

 

 足音は確かに、伯父さんのものと、それからしばらく経ってやってきた、彼のものだけだったはずなのに。

 

 蜂蜜色の髪に、その隙間から顔をのぞかせる尖った耳。肌の至るところに刻まれた紋様(タトゥー)。三角帽子と黒いローブに身を包み、目元を覆ったその姿。

 

 紛れもなく、街で噂を耳にした魔術師の少女。彼女が彼の一党、その一人なのだろう。

 

 そんな人があろうことか、私のことを彼のか、か、か、彼女だなんて。

 

 で、でも私はそんなんじゃない。私と彼は家主のその娘……いや姪と借家人みたいな関係で。それ以上でもそれ以下でも、ない。……ないのだ。

 

 …………彼も、そう思っているんだから。

 

 それに、一党の人が彼のことを女誑し、だなんて呼ぶってことは。この人も? あるいはもう一人の女の人の方が?

 

「どっ、どどどどどうも! いつも彼がお世話になってます!」

 

 二転三転、自分の思考がぐるぐると渦を巻く。そのあと何を話したのか、あまり覚えていない。彼と二言三言話して帰って行ったのだと思う。

 

 落ち着いた時には、彼女が去っていく背中を見送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワンチャンねーかなと狙ってた少年が彼女持ち、もとい付き合い始めるまで秒読み……ぐらいの関係性の女の子と同棲していたわけですが。というか最近ギルドで見かける、牧場からの配達員の娘だ。純朴そうな良い娘で、しかも巨乳だ。事前に《氷雪》でキンキンに冷やしておいたエールを取り出し、グイと瓶を呷る。

 

「NTRやんけ~~~~!!」

 

 思いの丈とともに瓶を机に叩きつける。

 

 寝てから言え? それはそう。BSS……は、向こうのほうが付き合い長そうなの見るに違うか。

 

 冗談はさておき不思議と落ち着いている。あれだけ生き急いでいるように見えた彼にも、傍で支えてくれる家族に等しい間柄がいると知れたからだろうか。ちょっとした安心感すらある。

 

 むしろ後輩ちゃんが彼氏持ちと発覚した時の方がダメージデカい。

 

 いや誰だよマジで。普段あんなにクールな彼女のあんな乙女な顔初めて見たわ。盛大に爆発してくれ。今のうちにアージダルのアルカナの指輪用意しておくから。

 

 

 

 

 

 

 ………………嘘だ。

 

 いやあいつあんな人の良い娘と同棲してるってマジ!!!??!!!???!??

 

 あのいかにも牽制してます嫉妬してますみたいな態度目の前で見せつけておいて付き合ってないは無理があるよなァ!?

 

 クソッ……! じれってーな! 俺ちょっとやらしい雰囲気にしてきてもいいよなァ!?

 

 孤電の術士の時もスカシててさァ! 許せねぇよなァ!

 

「…………そうだよ孤電の術士どうするよ」

 

 それまで渦巻いていた嫉妬の念がふと落ち着いた。

 

 彼女も彼のことを憎からず思っていることくらい流石にわかる。忘却術云々言っていたが、本当に興味がない奴には一瞥すらしない。ああ見えて身持ちの固い女性だ。

 

 前に家で話してた時にやってきた鑑定の依頼人への態度やばかったぞ。見向きもせずに門前払いだったからな。『持っていると転ばない』なんて文字通りの杖でしかなかったから、彼女の態度もさもありなんと今となっては思うが。神殿か救貧院に寄付してやれ。

 

 友人としては孤電の術士を応援してやりたいものなんだが……彼女も彼女なりの目的がある以上、思いを遂げる気が本人になさそうなのが難しいところだ。

 

 かといって、牛飼娘ちゃんとの仲を引き裂くのは論外だろ。俺はもう少し彼女のこと気に入り始めている。けして胸に釣られたわけではない。

 

『いつも彼がお世話になっています! 危ないことばかりしていると思いますが、彼のことをよろしくお願いします!』

 

 ……なんて言われるとは思わなかった。

 

 自分が好意を寄せる相手を、得体のしれぬ初見の女に任せるなどと、本当に彼のことを心配していなければ出来ない振る舞いだ。彼に近づく女への牽制、戦う者への嫉妬、同棲している故の優越……浮かんだ負の感情を一瞬で飲み込み頭を下げる。人として器が違うなと感じさせられた。うーん、いつもの痴女染みたローブのままじゃなくてよかった。流石にあれじゃ無理だろ。

 

 別に魔法で感情を読み取るような真似をしたわけじゃない。彼女の表情にぜんぶ出ていた。感情豊かすぎる、百面相かよ。……というか感情を読む魔法なんてスカイリムに無いわ。孤電の術士もあの娘も分かりやすすぎるだけだわ。

 

 ……ギルドでも誰か彼のこと気になってる人いそうなんだよなぁ。彼と話しているといつも何処かから視線を感じる。人が多すぎて誰からかは分からんが、ギルド内の誰かなのは確かだ。

 

 ずいぶんと熱狂的なファンばかりじゃないか? なぁゴブリンスレイヤー殿?

 

「しかしどうしたものかねぇ……?」

 

 俺は別にいいのだ。いつでも適当なタイミングで押し倒せばヤれるだろ。ゴブリンスレイヤーを拘束する手なら山ほどある。ステータスの暴力なり《麻痺》なりでシメて、装備をスリで全部剥ぎ取るだけだ。あとは据え膳。

 

 彼女がいるなら一緒に乱パできたら最高じゃね? とは思うがそれは高望みしすぎというものだろうか。実際ゴブリンは凄い。異性より同性のほうが多い中でよくおっ立てられるなと毎回感心してしまう。ここに来た当初、同性相手でもイケる娼婦を探すのには結構苦労したのだ。

 

 それを思うと、スカイリムでは相手が同性だろうが異種族だろうが、偏見なく結婚させてもらえる分進んでいるといえるな。サンキューマーラ様。ああでも一夫一妻制なのはちょっとな。失望しました、マーラ信者辞めてディベラ信者になります。

 

 付き合うとか結婚とか、色々面倒だからセフレ程度に砕けた関係になれればな、と思っている。控えめに言ってカスみたいな発言だが一応理由はあるのだ。

 

 そもそも俺は、吸血鬼。露見すれば追放、討伐がオチだ。ロードしてやり直しは利かない。後ろ暗い過去や闇深い品々もいくつも抱えている。どれか一つでも世に出るだけで、人生設計容易に狂わせられるだろう。

 

 何より面倒なのは性欲システムの存在だ。これは別に導入したのは俺なので自己責任と言えるが……誰が転生なんて予測してゲームする奴がいるんだって話だ。中身としては、何もしなくても時間経過で発情し、デバフを発生させるものだが、現実となったことで思考力がガクンと落ちる。冒険者として致命的だ。後腐れなくヤレる相手がいて、解消出来るのなら、それに越したことはない。

 

 ……そんな面倒な女が、伴侶(誰か)を幸せになどできようものか。

 

 尤も、ゴブリン姦は俺の性癖なのでやめるつもりはないが。憧れは止められねぇんだ。

 

 そんな俺とは違って倫理観まともな彼女、孤電の術士の話をしよう。

 

 隙見て押し倒させた方が、彼女も少しは本音出せるか? とか考えていたがこの案は没になった。孤電の術士ほどの実力者を巻き込んで、となると途端に厄介だ。

 

 ここ、ミルウォッチの鍵が魔法封印であることを生かし、セッ〇スしないと出られない部屋として二人をぶち込んでやろうかとも思ったんだが……彼女が【転移(ゲート)】の巻物(スクロール)を多数抱えている以上、これも無意味だ。

 

 巻物の有無は問題じゃない。彼女自身が【転移】を習得している可能性が生まれた以上、スリでひん剥いたって効果は薄い。これだから魔術師は面倒なのだ。

 

 感度3000倍、に出来そうな麻薬(スクゥーマ)はさっき下水に全部流したし、MOD産の強制発情魔法も同様に人道に悖るのでナシ。そもそも幻惑を得意とする彼女の魔法耐性を抜けるか怪しい。

 

 それにキメセクで前後不覚にしてから既成事実作るのは……流石に聖職者吸血鬼とはいえそこまで人の心捨ててはない。

 

 …………なぜに俺はサポート対象に頭悩ませなければならんのだ? 彼女自身に本気でくっつく気ない癖に、ワンチャン彼が自分の誘惑に乗るならそれはそれで……みたいなスタンスなのがいけないだろこれ。抱けえっ!! 抱けっ!! 抱けーっ!! 抱けーっ!!

 

 気付けば彼女のライバル増えてるし……。

 

 とはいえ、わからなくもないのだ。

 

 四方世界をもうすぐ去らんとする彼女が、今になって未練を増やしたくないというのも、当然の考えだろう。

 

 俺が探して、彼が見つけた灯(スパーク)は彼女の悲願たる『角』への道筋を照らしている。……皮肉なものだ。

 

「……何か、餞別でも用意してやるか」

 

 エールを飲み干し、門(ポータル)をくぐる。

 

 ミルウォッチ・ギャラリー、門の先にある作業部屋。鍛冶台の傍に転がっているインゴットを手に取り、炉にくべる。溶けて形を崩していく金属を見ながら、彼女と過ごした日々に思いを馳せ、ハンマーを握った。

 

 別れの日は、そう遠くない。

 





 豹芋表記に関しては原作……というかTRPG準拠です。マヨネーズの存在も示唆されてて笑った。

 けしてバニラ産子供NPCのことではないです

シャウトの表記方法について

  • アルファベット表記
  • ドラゴン文字
  • どちらでも良い
  • その他
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