魔法少女アギア・ケルベロス~俺は地獄の番犬ではない   作:dwwyakata@2024

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色々な存在と会うことは大事です。

悪い存在とも良い存在とも。

良い存在しか周りにいなかった人間は温室栽培になってしまいますし。

その逆だと、結局カスにしかなりません。





1、新しい影響を受けるべし

久しぶりに充子と会う。

 

前にあったときよりかなり背が伸びていた。

 

道場に遊びに行ったが、せっかくなので久しぶりに立ち会う。道具を貸してもらって、向かい合う。

 

実力差はあまり変わっていない。

 

いや、少し縮まったか。

 

背丈は燐火の方が伸びたようだ。伸びざかり、ということもある。技量の伸びは同じくらい。

 

身体能力の分、燐火の方が強くなった。

 

いや、違うな。

 

これはおそらく、実戦経験のぶんだ。

 

びりびりと来る威圧感。

 

実力的に相手が上だからこそ来る、この強烈な威圧を、燐火はいなせるようになってきていた。

 

そして負けが死に直結しないこういう場で。

 

しっかり格上とやりあって、経験を積んでおく。

 

それが大事だとも、燐火は考えていた。

 

だから貴重な機会だ。

 

試合開始。

 

鋭く打ち込みあう。

 

間合いを計る。動きは相変わらず極めて鋭い。

 

攻め込んできたところに、燐火もカウンターを入れる。一瞬だけ、今回は燐火が早かった。

 

一本。

 

鋭い声が上がった。

 

おおと、周囲の道場生が声を上げる。

 

燐火が前に通っていたときと少し面子が変わっているが。燐火を覚えている人間もいるのかもしれない。

 

だが、その後は、二本とられて負けた。

 

一本はかろうじて取れた。だが、剣道に関しては充子の方が遙かに格上である。それが再確認できた。

 

ただ、これならば。

 

二十回やれば、四から五回は一本を取れるとも、燐火は判断していた。

 

続いて、師範が出てくる。

 

相変わらず桁外れの実力だ。

 

燐火も胸を貸してもらう。

 

たちまちに三本をとられたが、それでも充分。多少動くことが出来たし、強烈な気当たりに腰が引けることもなかった。

 

これくらいの超格上とやりあっておく経験は無駄にならない。

 

それがわかったので、十分だ。

 

礼をして、試合を終える。

 

それから客間に通してもらった。

 

充子と軽く話をする。充子が行っているのはそれなりにいい私立校だそうだが、ろくでもない生徒が何人かいるそうだ。

 

剣道をやっていることを周囲に話してはいないらしい。

 

とにかく何か秀でていると即座に叩かれる。

 

そういうろくでもない場所であるらしい。

 

「燐火さんの学校は良いところだと聞きました。 私もそちらに移りたいです」

 

「愚痴なら聞きます。 ただうちの学校でも、先生が抑えているだけでろくでもない生徒はいます。 何回かトラブルもありました」

 

「そうですか……」

 

ちょっと悲しそうだ。

 

充子は温室栽培されているようなものだ。

 

剣道だけに特化した力。

 

勿論精神修養もがっつりやっているから、他にもそれは生かせる。勉強もかなり出来る方だというし。

 

体育に関しても同年代の男子程度は話にもならないらしい。

 

ただし出た杭を打つ学校だ。

 

それもあって、体育の時とかは目立たないように敢えて走る速度を落としたりとかしているそうだ。

 

「ろくでもないな。 この国は豊かで平和なのに、人心の荒廃は確実に進んでおる。 どうして人間はこうして自分が作り上げたものを、自分で崩してしまうのか」

 

ケルベロスが心底悲しそうにぼやく。

 

燐火としても気持ちは同じだ。

 

それからいくつか愚痴を聞かされる。

 

充子の学校では、理事長の娘が好き勝手をしているらしくて、ほぼ女王として振る舞っているそうだ。

 

教師も忖度してテストで点数をつけ。

 

体育などでも、その子供より成績が良いと、即座にいじめの対象にすらなるとか。

 

馬鹿馬鹿しくて呆れてしまうが。

 

それが現実なのだろう。

 

とにかく、連絡先を交換しておく。

 

それから、庭に出て、二人で素振りをした。素振りを見せてもらうが、本当に綺麗な剣筋だ。

 

心を研ぎきっているのと。

 

肉体を研磨しきっているのがわかる。

 

これだけ出来る子が、生意気だとか力をひけらかしているだとか思われるのか。出る杭を叩いて、何の意味があるのか。

 

しかも有力者の子供のくだらない自尊心を満たすためだけにだ。

 

燐火も怒りを感じ始めていた。

 

自分の剣筋が乱れても意味がない。

 

とにかく精神を集中して、素振りをする。

 

明確に身長差が目立ってきたが、それでも充子は臆さずに燐火の悪い癖とかを細かく指導してくれる。

 

実に助かる。

 

以前、不良高校生をぶちのめした時、燐火は余裕がなかった。

 

まあ身体能力に差があったから当然ではあるのだが。

 

それでももう少し余裕があったら、多少は楽に制圧できたかもしれない。あのときは、燐火もかなり危なかったのだ。

 

ともかく、少しでも腕は上げておきたい。

 

素振りをそれから、淡々とやる。

 

燐火も娯楽はほとんど興味を持てないのだが。

 

充子もそれは同じらしい。

 

剣を振るっている時が一番楽しい。それが伝わってくる。

 

燐火にとってはまだその一番楽しいが見つからない。

 

だが、ある程度敬意を払える人間の。

 

一番楽しいがわかるのは、有意義だった。

 

いつでも愚痴を聞かせてほしい。

 

そう言って、帰る。

 

連絡先は交換した。それで十分すぎるほどだ。

 

家に帰ると、おかあさんが帰ってきていた。テーブルに突っ伏しているのは、これはもう仕方がない。

 

ココアが出ているが。

 

多分おとうさんが出したのだろう。

 

燐火はテキパキと着替える。

 

おかあさんが、どこに行っていたのと聞いてくるので、剣道の道場にと素直に答えておく。

 

既にあそこの充子と友達になっていることは話してある。

 

少しだけ、おかあさんが嬉しそうだった。

 

「友達のところに積極的に行くのは良いことだよ。 そのまま、もっと遊んでいてもいいからね」

 

「ありがとうございます。 でもまだ足りないので」

 

「そうか……」

 

やって良いことは既に決められているので。

 

様子を見て、料理なども練習をしておく。

 

クッキーについては作り方は教わったが、驚くほど計量を重視しなければならない世界で。数学に近い。

 

そういう意味では、理論的にやらなければならない事もある。

 

むしろ覚えれば、燐火にはうまくやれそうだ。

 

今日も練習で少し作ってみる。

 

だけれども、まだまだである。

 

おとうさんが作る奴には遠く及ばない。これでも生焼けにはならないだけマシだが。

 

まだまだチョコチップクッキーとか、そういう高度なのは作れないだろう。身の丈に合った奴を作っていくだけだ。

 

「プレーンのクッキーとしては悪くないね。 まだ市販の奴のがおいしいけど」

 

「もっと練習しないとですね」

 

「まだ小六なんだから、だらだら遊んでいても良いんだけど」

 

「おかあさんも、この年くらいにはあちこち回って精神修養をしていたって聞いています」

 

苦笑いするおかあさん。

 

それについては、事実だ。

 

前におかあさんが世話になった人たちを回ったとき、そういう話をされた。

 

今の燐火みたいに死んだ目をしていた訳ではなかったそうだが。

 

当時のおかあさんは、とにかくとてもとがった目をしていたらしい。

 

鋭くて、触ると手が切れそうなほどだったそうだ。

 

燐火は。

 

将来はどうすればいいのだろう。

 

涼子は法曹に進みたいようだ。

 

燐火も、社会を動かす方法で行きたい。

 

だが、政治家ははっきりいって駄目だ。だとすると上級公務員だろうか。

 

それとも。

 

この間、カトリイヌさんに連れて行かれて、腐敗しきったカトリックの魔祓い達を見てきた。

 

あれは悪い例だが。

 

魔祓いとして力を極めれば、或いは。

 

この国だけではなく、この世界に。

 

普通の社会人なんかとは比べものにならないほど、大きな影響を与えられるかもしれなかった。

 

ともかく、おかあさんは疲れているようで。

 

コーヒーとまだあまりおいしくない燐火のクッキーを食べると、寝室に消えた。

 

おとうさんはしばらくは防音室。

 

それも、この様子だとおそらく今日燐火がおきている間は防音室からは出てこないとみていい。

 

さっとスマホでおとうさんの配信を見たが、やはり耐久だ。

 

ブロックを積んで世界を作るゲームで、巨大な建造物を作る配信をしているらしい。

 

十人くらいの配信者が合同でやっているが、別の箱の人も参加しているようであるし。かなり大事な案件だ。

 

おとうさんも気合いを入れて臨んでいるだろう。

 

黙々と勉強をしていると、ケルベロスが声を掛けてくる。

 

ダイモーンだ。

 

 

 

別に疲れはない。

 

着替えて、即座に出る。

 

ダイモーンはそれなりに手強そうな個体らしい。六年になって更に力はついてきたが、それでも油断は出来ない。

 

ともかく、燐火のところに誘引したのだ。

 

確実に片付けなければならないだろう。

 

現地へ走る。

 

足が少し伸びて、走る速度も更に上がった。

 

とにかくひたすらに走る。

 

森をつっきり、ブロック塀も跳び越える。

 

白仮面は既に噂になっていて。

 

たまにオカルトマニアだとかいう人が、動画を作っているのを見かける。

 

それくらい名前が知られ始めていると言うことは、そろそろもう少し、正体を隠す工夫が必要かもしれない。

 

跳躍。

 

坂を蹴って走り降り、地面をなんとか蹴って勢いを殺しながら着地。

 

それでほとんど音を立てない。

 

それが出来るようになってきていた。

 

ケルベロスの指導を受けて、練習を何度もしたのだ。木陰から、様子をうかがう。かなりでかいダイモーンだ。

 

前はケルベロスに言われないと気づけないことが多かったが。

 

今はケルベロスに言われなくても、ほぼ確実に気づけるようになってきている。

 

ばかでかいダイモーンは、三つ足の、不格好な塔みたいな姿をしていた。その最上部には、巨大な目がいくつもついている。

 

そして見下ろしている先にいるのは。

 

ちょっと前に、燐火が理科室で動くようにせかして。

 

それで動かした男子生徒達だった。

 

たむろして、何かくっちゃべっている。

 

「あの燐火とか言う奴、マジでうぜえ」

 

「五年生の時、六年の男子をなんどもボコったらしいよ。 怖いから近づかないようにしておこうよ」

 

「知るかよ。 どうせもやしみたいな奴だろ」

 

「けいちゃんもびびってたじゃん。 あいつマジでやばいって。 高校生を三人、半殺しにしたって聞いたよ」

 

ほう。

 

燐火の噂か。

 

それは別にどうでも良い。

 

あのガキども、手元にあるのは、まさかたばこか。

 

小学生で喫煙か。

 

最近犯罪者の低学年化が進んでいると聞くが、たばこ。

 

しかもたばこは年々値段が上がる一方だ。子供が普通は買うことも出来ないし、親から盗んだのか。それともカスみたいな親が与えたのか。それともゴミカスみたいな店員が売ったのか。

 

まさかあれは、自分が格好良いとでも思ってやっているのか。ここは山道で周囲に人がいないが。

 

いずれ人がいる繁華街とかで、それをやるようになっていくのだろう。

 

あきれ果てた話だが。

 

ともかく魔祓いだ。

 

字を書く。

 

聖印を切る、だが。

 

ケルベロスの話によると、これが唯一の正解といえるくらい強力な聖印であるらしく、これさえ極めていけば、ギリシャ系のダイモーンはあらかた祓えるそうだ。

 

つまりまだ燐火は練度が足りない。

 

ダイモーンの体に、大穴があく。

 

大量の体液が噴き出し、どばどばとあの男子生徒達にかかるが。

 

気づいていない。

 

悲鳴を上げるダイモーンに、更に二度、文字を書く。

 

それで、奴は爆ぜ割れていた。

 

ほとんど暴れる隙さえ与えなかった。

 

「見事。 また力が上がったな」

 

「ありがとう。 それよりも、あれは」

 

「悪運が切れたな。 さてどうなるか」

 

うだうだだらけている男子生徒達だが。

 

其処に、数人の中学生が来る。あれ、あいつ見覚えがあるな。そうだ、前に五年だった頃、ぶん投げた当時六年の、一学年上のデブだ。あいつ燐火を見るたびに顔色を変えて道まで変えていたっけ。

 

中学に入って更にデブに磨きがかかり、そして燐火がいなくなったことでまた暴君になったのか。

 

どうしようもないカスだな。

 

燐火としては軽蔑しかない。

 

そいつを見て、顔色を変えたけいちゃんとやら。

 

他の取り巻きも、露骨に青ざめていた。

 

「お、お久しぶりっす……」

 

「たばこなんて吸ってイキってるって聞いてな。 おい、金よこせよ。 たばこ買う金くらいあるんだろ? ちょっとソシャゲのガチャ回してえんだよ」

 

「そんなお金ないっすよ!」

 

「じゃあそれどこから買った! ああん!」

 

がなり立てるもと小学生。流れるようにカツアゲか。今でもやる奴がいるとは。

 

黙々と燐火は着替えると、様子を録画しておく。泣き出した同級生。それを、容赦なくデブは蹴りつけた。

 

他に二人いるが、どうやら中学で出来た手下らしい。二人とも止めるどころか、にやついているばかりだ。

 

いずれにしても、面倒なので連絡を入れておく。

 

財布をむしり取ろうとして、それで必死に抵抗するけいちゃんとやらに頭突きをするデブ。

 

なんかかんに障ったらしくて、それから暴行が始まった。

 

だが、警察が来る。

 

すっと止まったパトカー……覆面だが。数人が降りてきて、即座にクソガキどもを取り押さえる。

 

おかあさんに連絡先を教わっていたのだ。

 

それで、そっちへ連絡して、人を回してもらった。

 

大泣きする同級生どもも、散らばっているたばこを警察にとがめられて。それであの中学生がとかほざいていたが。

 

そもそも口がたばこ臭い事にすぐに気づかれたのだろう。

 

あれは連れて行かれて補導だな。

 

勿論暴行の現行犯を見つけられた中学生どもも連れて行かれる。暴れていたが、公務執行妨害も追加だなあれは。

 

前科もあるみたいだし、いずれにしても無事では済まないだろう。停学程度で済めば良い方。

 

最悪は少年院行きだ。

 

カスの末路としてはちょうど良い。

 

燐火は連中が行った後、警官に連絡。姿を見せる。

 

勿論着替えは終わっている。

 

そのまま、撮影しておいた映像を引き渡す。警官は燐火のことをしっているようで、またおまえかと顔に書いていた。

 

ちょっと説教される。

 

君が自衛力を持っているのは確かだが、それでも危ない事は避けなさい。そう言われた。確かにその通りだ。

 

この間高校生三人に絡まれたときは、確かに危なかったし。

 

その言葉はもっともなので、お叱りはきちんと受けておく。

 

それで終わりだ。

 

家に戻る。

 

途中でケルベロスが褒めてくれた。

 

「あのガキどもに顔を見せなかったのは良い判断だった。 後は警察が、引き渡した映像も使ってきちんと対応してくれるだろう」

 

「ケルベロスが信仰されていた時代は、警察みたいなのはあったの?」

 

「あったにはあったが、今みたいな厳格な法治主義もなければ、科学的捜査もしていなかったな。 この国の警察は色々言われているが、俺がいた時代の治安維持組織に比べれば雲泥で優秀だ」

 

「そっか」

 

まあ、おかあさんもそうでなければあそこまで頑張らないか。

 

家に戻る。

 

そして、空いた時間で勉強と修練をする。

 

素振りを更に増やしておく。

 

この間、手を砕いた高校生だが。後から聞くと、指二本が粉砕骨折、手の甲の方も深刻なダメージが入ったそうだ。右手はそれでもう二度と使い物にならないと聞いたが、何人も強姦してそれを撮影し。その映像をネタに揺すりまで働いていたような輩だ。手なんかない方が良いだろう。

 

高校生と言うこともあって刑事罰が下ったようで、十年くらいは牢屋から出てこられないらしい。

 

まあ適切な罰を受けたのだと思う。

 

ただ、燐火としては。

 

使い物にならないどころか、その気になったら切り落とさないと駄目くらいのダメージは与えたかった。

 

これがおそらく、道場の師範に凶剣と言われる所以なのだろうと言うことはわかるのだが。

 

それはそれとして。

 

精神修養としても剣道は使いたいが。

 

実戦で身を守るためにも使いたいのである。

 

だから、もっと鍛えておいた方が良い。

 

いくつも型を試していく。

 

打ち込む。

 

素振りだけでは物足りなくなってきている。素振りはあくまで体に動きをたたき込むやり方だ。

 

それでならして、剣を振るうのに最適な動きを覚えさせる。徹底的に。

 

達人と言われるような人は、これを生涯続けていく。

 

それは燐火もわかっている。

 

勿論天才と言われるような人もいて。それは十代くらいで達人と渡り合ったりするのだろうが。

 

それでも死ぬときは一瞬。

 

剣の道というのは、本当に色々と問題が多いのだなと感じてしまう。

 

竹刀で打つための人型も作った。これもおかあさんが作った正拳突きの的と同じく、不規則に揺れ、動くようにしてある。

 

バネなどを組み合わせて、ケルベロスにアドバイスを受けながら自作したのだ。

 

人間は動く。

 

それを大前提として、とにかく鍛錬する。

 

燐火は中二か中三の頃には背丈が伸びきるはずだ。男子は十八くらいまで背が伸びるらしいが、女子は十五くらいで成長が止まることが多い。

 

その頃には、大人が相手でもやり合えるくらいまでは仕上げておきたい。

 

燐火は虐げられて育ってきた。

 

だからこそ。

 

二度と、そういった相手に好きにはされない。

 

そのためには、あらゆる武道を徹底的に仕込んでおく必要がある。

 

その後は、或いは軍隊用の格闘術とか。

 

銃などを使った戦闘技術について覚えるのも良いかもしれない。

 

ただそこまで行くと。

 

もはや人間兵器だが。

 

「よし、ここまでだ。 筋肉に十分な負荷を与えた。 後は今日は勉強をすると良いだろう」

 

「うん。 結構気持ちが良いね」

 

「刺激を気持ちが良いと感じているのは、それは肉体が研がれている証拠だ。 ただ筋肉だけがある状態と、それを高い精度で制御できている状態は全く違う。 燐火はその後者になりつつある」

 

「良いことだね」

 

勿論勉強も手を抜かない。

 

中学の勉強を始めているが、英語はちょっと苦手だ。

 

時々涼子に話を聞いて、アドバイスを受けながら勉強を進める。

 

おとうさんの手があいている時にはおとうさんにも聞くが。

 

それだけでは、どうしても足りないと燐火も感じるのだ。

 

嘆息一つ。

 

そして、勉強を続ける。

 

甘いものも買い置いてあるが。それは脳の栄養のためと、割り切っていた。







辛党の燐火ですが、甘いものはケルベロスのためと、それと脳の栄養のためにとっています。

糖分は脳を動かすために必須ですからね……。


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