魔法少女アギア・ケルベロス~俺は地獄の番犬ではない   作:dwwyakata@2024

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亜眼威眼兄弟+星神との決戦開始!

既に菖蒲さんが病院送りになり、林西さんも戦線離脱した今。

ダイモーン対策を本気で潰しに来た星神との直接対決は極めてハイリスク。

星神は、全力で勝ちに来ています。

既に世界中で星神によるインターネットインフラ破壊が、世界的なアイデンティティクライシスを引き起こしており。

もはや時間は残されていません。






1、星神の実力

エヴァンジェリンは知っている。

 

星というものの存在は、比較的古くから認知されていた。

 

人間は一般人が思っているより科学知識を古代から持っていた。

 

地球の周囲を月という巨大なものが飛び回っていることは把握していたし。

 

太陽や火星、金星なども空に浮かぶものだということは理解できていた。

 

問題は地球が中心か、地球もまた太陽の周りを回っているかが、古くには観測技術の未熟で分からなかったことだが。

 

古代ギリシャ時代には既に、地動説は存在していた。

 

天動説なんてものが絶対とされたのは、一神教内での権力闘争の結果に過ぎず。そういう観点では一神教は文明の発展を明確に阻害したのである。

 

星を神格化した神は多い。

 

明けの明星ことルシファーが非常に有名だが、残念ながらあれは後付けの存在だ。元々はそんな大それた存在などではなかった。

 

例えば南米の信仰にはツィツィミトルという星の魔が存在している。

 

今戦っている星神ではないと否定されたが、この日本でも星の神とされるアマツミカボシがいるし。

 

月の神格はたくさん世界中にいる。

 

他にも多くの星の神格は存在していて。

 

神の側であったり。

 

魔の側であったり。

 

その存在は様々だ。

 

勿論、ケルト信仰でも星の神は存在している。

 

光が走る。

 

それが、大地を抉る。

 

光を攻防に活用してくる相手。

 

ルーンを組みながら、エヴァンジェリンは必死に走る。あまり運動神経は良くないから、何度も転びそうになる。

 

同じ光でも、カトリイヌ達が展開している天使の光とは違う。

 

もっとまがまがしい……それこそ人を塩の柱にするような代物だ。

 

必死にルーンで多層的に光の到達を防ぐが、星神は余裕綽々である。というかあれは、不安要素である燐火の消耗を待っている。

 

一線級の魔祓いは、恐らくはここには来られない。

 

林西は負傷。

 

菖蒲も負傷を押して出られるような状態ではない。

 

無言でルーンを組む。

 

やれるメンバーで。

 

ここは耐え抜き、勝利をつかむしかないのだ。

 

星神の至近。

 

セバスティアンが仕掛けた。

 

星神に対して、凄まじい体術を連続してたたき込む。だが、星神は顔色一つ変えずに、全ての一撃を捌ききる。

 

セバスティアンが驚愕に顔をゆがめたが。

 

星神は半笑いで言う。

 

「私はアマツミカボシと連携しながら人間を貪欲に学んだ。 現代武術についても知識がある。 人間のフリをして大会に出たこともあってな。 それでどう戦うか、どう武術が洗練されたかは知っている。 現代武術のハイランカーに、古流の達人が一方的にやられるのを、見たことがあるかな?」

 

「……っ」

 

セバスティアンが離れる。

 

今度は若い方の護衛が仕掛ける。

 

だが、なんとボクシングの構えを取ると、連続でたたき込まれた突きを全てガードした挙げ句。

 

立て続けに星神は打撃を返していた。

 

人間のボクサーだと、ヘビー級でも拳の速度は六十㎞くらい。

 

あの動き。

 

明らかにそんな速度じゃない。

 

必死に両腕でガードした護衛を、文字通り吹っ飛ばす星神。

 

これはまずい。

 

印を組み直して、ルーンで拘束を仕掛ける。

 

「!」

 

足を封じられた星神に、セバスティアンとカトリイヌが同時に仕掛けるが。星神は手に剣を出現させると、カトリイヌのレイピアをがつんとはじき返す。

 

駄目だ、剣の技量が違いすぎる。

 

それだけじゃない。

 

何やら妙な歩法を始めるが、あれは。

 

セバスティアンが飛び退こうとするが、出来ずに地面に全力で体をたたきつけていた。

 

話には聞いている。

 

燐火が使う奥義だ。

 

「狼王ロボ……我が友は、確実にこれを読み取ってくれた。 達人が生涯を掛けて生み出した大技。 まさに達人殺しの必殺剣。 剣を使う必要すらない、達人を殺すための技だ。 素晴らしい」

 

「下がれ!」

 

エヴァンジェリンは最大級のルーンを組む。

 

そして出現させたのはトールである。

 

無理矢理ルーンで具現化させたのだ。

 

地力での実体化は不可能だが、こうやって神おろしに近い形であれば、それもなせる。

 

トールはミョルニルをつかむと、全身で回転しながら、相手に放り投げる。星神はそれを見ると、態勢を低くし。

 

真正面から受け止めていた。

 

凄まじい雷撃が炸裂する。

 

だが、光が収まったとき。

 

其処には、多少のダメージを受けながらも、一撃を耐え抜いた星神の姿があった。

 

「全盛期トールのミョルニルであれば耐えられなかった可能性が高いな。 だが残念ながら、急ごしらえで呼び出したトールでは、ミョルニルの火力もこの程度だ」

 

まずい。

 

くらっと来た。

 

今ので相当に消耗したのだ。

 

スマホが振動する。

 

冷や汗を掻きながら、見る。

 

こちらに向かっている魔祓いが、ことごとく待ち伏せを受けている。星神が想定する通りに、事態が進んでいるということだ。

 

「で、次は?」

 

「……」

 

燐火は。

 

威眼という黄泉軍相手に、互角の戦いをしているように見える。少なくとも、一方的な勝負ではない。

 

あの威眼という黄泉軍。

 

肉体を得て、本当に強くなったんだ。

 

燐火の今の実力は、全ての武術を合わせればセバスティアンでさえ油断ならないとまでいっていたほどのものだ。

 

それがここまで苦戦するとは。

 

加速度的に状況が悪化するが。

 

其処で奮起したのはカトリイヌである。

 

「邪悪なる星の神!」

 

「そう言ってくれるな。 私は民を守ろうとしただけだ。 民がただ、星を信仰していただけだ」

 

「古くはそうだったのでしょうね。 しかし今は、ただ世界に災厄をまき散らすだけの邪悪に過ぎませんわ!」

 

「現実をただ知らしめることが邪悪だというのであれば、知恵の実を口にすることが悪だと考える一神教徒の域をまるで超えておらんな。 所詮はバカを都合良くしつけるための信仰の徒か」

 

嘲笑混じりの星神。

 

それはまあ、そうだろう。

 

実際問題、星神がやっているのは、信仰の逆転。その矛盾の正面からの突きつけ。ついでに神話の解体だ。

 

一神教では、神の名はみだりに口にしてはならないとされる。

 

これには理由があって、そういう存在と定義するだけで、格が墜ちるという考えがあるからだ。

 

逆に言うと、名前を人間ごときが定義した程度で格が墜ちるのであれば。

 

それはそんな程度の存在、ということに過ぎないだろうが。

 

そう割り切れるエヴァンジェリンと。

 

真面目な一神教徒であるカトリイヌは違う。

 

カトリイヌは、必死に立ち上がると、レイピアを構える。

 

「あなたの言うことには一理ありますわ。 カトリックの腐敗は、誰よりも私が近くで見ていますから」

 

「ふむ?」

 

「ですが、それにしてもあなたのやり方は急進的すぎる! 人の心の中の大事なものを暴き立てて、それをさらして否定するのは、心に対する暴力ですわ!」

 

「……真実を言うことを悪と決めつけ、真実を言ったら殺される。 そんな世界の方が、余程悪であろうが!」

 

不意に星神の口調が変わった。

 

一瞬だけ、地が出た。

 

そうか、今分かった。

 

此奴は本当に、狼王が言ったように。価値観の逆転を狙っているのだ。

 

一神教などの深部に関するデリケートな話題は、確かに下手に口にすれば確実に議論になるし。

 

最悪殺しあいにまで発展する。

 

日本では信仰の他に野球と政治がそうだったか。

 

理性的な話が全く出来なくなる分野というのは確かに存在している。

 

だからやめよう。

 

それ自体はまあいいだろう。

 

だが、タブーにして押し込んで。

 

その結果、その隠された闇を利用して、悪党が跋扈してきたのが現在の現実だ。

 

「私はおまえが言うようなきれい事の影で暗躍する悪党を嫌になるほど見てきた。 おまえ達の組織自体がそうだ。 純粋な信仰はそれはそれで結構だろう。 だが、なにゆえに真実を見られない。 なにゆえに真実を語るだけで殺される。 知らないことだからか。 知らないことをいう存在を殺して良いというおまえ達の思想には、反吐が出る!」

 

剣を構える星神。

 

まずい。

 

エヴァンジェリンもルーンを組むが、この状態だとちょっと援護できるかあまり自信がない。

 

何よりカトリイヌは恐らくだが。

 

星神の逆鱗を敢えて踏んだ。

 

分かった上で言ったのだ。

 

そして感情を乱した方がこういう戦いでは隙を見せる。問題は、星神の実力が想像以上ということだ。

 

狼王ですら、菖蒲があれだけ削り。

 

林西もいて。

 

それでやっと対応できたのだ。

 

此奴の実力がそれ以上だとすると、はっきり言って手に負えない可能性が高い。

 

だが、その時だ。

 

上にヘリ……いやドローンか。

 

それが来ると、収束した何かの音を、真下に投射していた。

 

退魔の声。

 

星神が、むっと呻いて、体勢を崩す。

 

それだけじゃない。

 

横殴りに飛んできたのは、矢だ。

 

それを星神は至近ではじき返すが、二の矢三の矢が、立て続けに放たれる。それを、全て星神が防ぐ。

 

しかしながら、次の瞬間。

 

踏み込んだカトリイヌのレイピアが。

 

星神の胴に突き刺さっていた。

 

「ほう……」

 

「隙ありですわ!」

 

更にセバスティアンと若い方の護衛も同時に仕掛ける。星神が、明確に凄まじい形相をした。

 

今まで余裕を見せていたのに。

 

次の瞬間、光が爆裂していた。

 

吹っ飛ばされる。

 

距離を取っていたエヴァンジェリンも、目が見えなくなって、必死にしばしばする。

 

上にいたドローンが落とされたようだ。近くで爆発音。やっと光が戻ってくる。そして、見る。

 

燐火も威眼も、今の光で飛び退いて、それぞれ距離を取ったようだった。仕切り直しである。

 

問題は星神だ。

 

星神は、姿がまるで変わっていた。

 

それは恐らくだが、牛の神だ。それもかなり原初信仰のそれに近い。頭には角が生え、体も逞しくなり。

 

日本風の髪型は申し訳程度に残り。

 

服もまた、はち切れんばかりの筋肉に内側から破れそうだった。

 

牛の神は、天空、牧畜、騎馬、支配などを象徴する系統だ。星の神であれば、それは当然牛の系統に入る。

 

大和朝廷が日本を抑える前に日本には様々な信仰が来ていた。

 

恐らく原始的な牛神系統も。

 

天津神系列でも、素戔嗚尊などは、典型的な牛の系統だ。午頭天王などと同一視される事すらあるのだから。

 

更には、その逞しい腕には。

 

意識がないカトリイヌがつかまれていた。

 

「今のは計算し尽くした不意打ちか? だとすればしてやられたわ。 まさか貴様等程度に、これだけの攻撃を許すとは」

 

「まずい……」

 

「この娘はとりあえず殺しておくか」

 

「そうはいかねえよ」

 

不意に割り込む声。

 

戦闘と同時に姿を消した日女だ。

 

逞しい星神の腕を、全力の神おろしで一撃。取り落としたカトリイヌを、空中でキャッチ。

 

即座に離れていた。

 

今までどこに行っていたと顔に書いた星神だが。

 

まずいと気づいたのだろう。

 

そう。

 

日女は、星神が正体を現すまで待っていたのだ。

 

文化圏が違えば魔祓いは出来ない。

 

日本では更に色々と厄介で。

 

違う邪神には、魔祓いができなかったりする。

 

日女は素早く印を組む。

 

星神に効く魔祓いだろう。星神は明確に焦った様子を見せるが、その瞬間。エヴァンジェリンが、最後の力を振り絞って、ルーンで足止め。

 

更には、セバスティアンと若い方の護衛も、残った力で仕掛ける。

 

二人を吹っ飛ばした星神は、続いて飛んできた矢……イオラーオスによる狙撃を、一喝で吹き飛ばすと。

 

エヴァンジェリンのルーンによる拘束を、一瞬で踏み砕いていた。

 

圧倒的だな。

 

冷や汗を流しつつも、一瞬出来た隙。

 

其処に、日女が魔祓いの祝詞をたたき込む。

 

効いたか。

 

いや、にっと笑った星神が吠え猛る。

 

それだけで、セバスティアンと若い方のカトリイヌの護衛含めて、吹っ飛ばされていた。

 

地面で転がったエヴァンジェリンは、必死に立ち上がる。もたもたとしか出来ない。星神がのしのしと歩いてきている。

 

その腕の太さ。

 

人間なんかどれだけ背伸びしたって、到達しようがない。

 

エヴァンジェリンも欧州や米国のボディビルダーはたくさん見てきたが。

 

それらが痩せた子供にしかみえないくらいのたくましさだ。

 

星神の腕。あれは、鈍器だ。

 

振り下ろされたら殺される。

 

星神は無造作に後ろから渾身の蹴り技を仕掛けた日女の一撃を、拳を振り上げるだけで防いでみせる。

 

「なかなかやるが、俺にそんな程度の祝詞は通じん。 アマツミカボシも流石に何度もやられて懲りたようでな。 更に古い原型神格である私との連携を強める過程で、より古い信仰でなければ祓えないように調整したのよ」

 

「くっ……!」

 

「八幡のような若造では俺には勝てんよ。 少なくとも、おまえが下ろしている程度の分霊ではな」

 

ばちんと日女がはじかれる。

 

カトリイヌは意識が無く、若い方の護衛にかばわれている。

 

セバスティアンが仕掛けた。

 

だが、その体術を、ことごとく星神が防いでみせる。凄まじい手練れ。勿論体が強化されたことによる速度の上昇もあるのだろうが。

 

何より奴のホームグラウンドだと言うこともある。

 

この国最古の最強の邪神。

 

更にはそれの元になった星の神。

 

強いのは当たり前だ。

 

物語に墜ちた存在などではない。

 

現役で神社で祀られ。

 

その存在は、封印されているとは言え健在なのである。

 

エヴァンジェリンはぐらつく頭で、必死にルーンを組む。

 

日女とセバスティアンの猛攻を片手間にいなす星神。燐火は再び威眼と猛烈な戦闘を続けているが。

 

あれはどう見ても、ちょっとやそっとで勝負がつく状態じゃない。

 

だとすると、均衡を崩すしかないが。

 

下手に手出しすると、ほぼ間違いなく様子見している亜眼も戦闘に参加してくる。燐火の方にいる亜眼と威眼は、正々堂々にこだわっている。それが崩されれば、逆にどんな手段でも平気で取ってくる。

 

一発で倒せる手札があれば良いのだが。

 

そんなものはない。

 

拘束のルーンは厳しいだろう。

 

だとすると神おろしか。

 

しかし、トールをはじめとした北欧神格を下ろすほどの余力はない。一瞬でも、星神の足を止めるくらいしか、もう。

 

いや、待て。

 

まだ手はある。

 

「星の神よ」

 

「なんだドルイドの娘」

 

「貴様は信仰のメインストリームになる事だけが目的か」

 

「そうだが」

 

そうか。

 

それだと、多少は御しやすいかもしれない。

 

「そんな程度の事でこれだけの事をしたのか」とかいうのは逆効果だ。

 

世界中で信仰が平気で殺し合いに発展するのは日常茶飯事である。実際星神が仕掛けた世界規模のネットテロにより、現在各国では血を見る騒動が更にエスカーレートしているのだ。

 

信仰を受ける側からしてみれば。

 

今までの不当な扱いをひっくり返せるなら、それこそなんでもやるだろう。

 

どれだけでも虐げられてきたのだから。

 

それについて、批判するつもりはない。

 

「貴様が主神となったとして、日本神話をどう改編するつもりか」

 

「まずは無能な天津の神々を侵略者として地に落とす」

 

「それで」

 

「虐げられてきた我らまつろわぬ神々と、侵略された国津神を主軸として、新たな神話を普及させる」

 

そうだろうな。

 

信仰のメインストリームになるには、それ以外にない。

 

そんな程度の事と思う者は、一神教の内部で起きていた馬鹿馬鹿しい権力闘争の歴史を知らない。

 

バイブルの解釈を巡って、異端とされた人間が火あぶりにされることなんて日常茶飯事だった。

 

異端とされたネストリウス派などは、迫害の末に中華にまで逃げて、景教と言われたのである。それだけ迫害が過酷だったのだ。

 

そして今のネットでの大混乱を見ると。

 

価値観の大逆転が実際に起きうるのだ。

 

日本では、天照大神を祀っている神社は、実のところ其処まで多くはない。

 

エヴァンジェリンもそれは知っている。

 

実際に一番多い神社は稲荷であり、次が八幡だ。

 

そういう観点から言っても。

 

実は天津神を最大信仰としている者はほとんどいない。

 

むしろこの国だからこそ。

 

星神の言う価値観の逆転はやりやすいのかもしれない。

 

だが、どうして世界中を巻き込んだのか。それについては、ちょっと分からないが。

 

「世界中を巻き込んだのはなぜだ」

 

「倒れていった我が友や同志のためだ」

 

「……そうか」

 

「私はこれでも義理は果たす。 所詮人間の信仰に左右される者同士だ。 フリッグのように悪神に堕落した存在であっても、ただ乾いていただけのフルーレティであっても、同志は同志だった。 ましてや狼王は私にとっては大事な友だった。 だったら、その意志は果たさなければならないさ」

 

義理堅い奴だ。

 

冷酷なだけだと思い込んでいたが、それだけ義理も持ち合わせていたわけだ。

 

「天才たる私も、貴様の義理堅さは見落としていたよ。 敵ながらあっぱれだな」

 

「そうか。 そう言ってくれるのは嬉しいか、加減はしてやれんぞ」

 

「分かっている」

 

今、気を引いて、少しでも時間を稼いだ。皆が、少しでも態勢を整えられればいいのだが。

 

エヴァンジェリンは、時間稼ぎしか出来ない非力さを悲しむが。

 

それ以上に、皆が、その程度ではどうにもできない状態であることも、もっと悲しかった。







星神はフリッグやフルーレティを軽く見てはいましたが、同志であるとはちゃんと思っていました。

それに、利害の一致であれど。

同じ目的で動いていた存在であるのは、間違いではなかったのです。

ちなみに狼王については本当に友だと思っていました。


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