「アゲアゲで生まれた新しいこの身体の力、試させもらっちゃu「変身硬直の今が好機ぃ!」
「蜂の巣にしたるわー!」
「揚げ物惣菜がなんぼのもんじゃあああ!!」
「YAaaaaa!?」
そんなビュティの心配も関係なくボーボボ達は変身直後の着地狩り、無防備なコロッケ目掛けマシンガンやバズーカを乱射していた
特に天の助は売れ残り時代の嫉妬の炎を燃やしてか両肩にロケランを担いで
(ひどく悪役染みたことをしてる…)
「よし!これならあいつにもかなりのダメージが!」
銃弾の雨に撃たれボロボロになったコロッケ
倒れ伏すその姿にへっぽこ丸は歓声をあげるがその声はすぐにぬか喜びへと変わる
ボロボロだったコロッケの身体はまるで時間を戻すかのように元へと戻っていったのだ
「な、なんだあれ…!傷が勝手に治って、いや戻っていく!」
「そ、そうか!奴め既に神龍の力で不老不死を叶えていやがったんだ!」
「違うと思うよ」
穴まみれだった場所は塞がり再び衣を纏い焦げていた場所すら元の黄金色の輝きを取り戻してサクサクとした揚げたての姿へと
何事もなかったかのように立ち上がったコロッケは腕をぐるぐると確認するように回しボーボボ達の方へと向き直った
「あ、アゲアゲで生まれた新しいこの身体の力、試させてもらっちゃうYO」
((仕切り直した))
「いくYO!コロッケ真拳奥義『爆揚げ衣』!」
コロッケが自身の身体から衣の
「爆アゲ爆アゲ、アゲてけFooー!」
「おわー!?」
「フライのカスが爆発したー!?」
「そらそら、おかわりどんどんいっちゃうYO!」
「この程度の球、打ち返してさしあげますわ!いきますわよ!パチ美さん!天子さん!」
「ええ、お嬢様テニスのお力見せてあげましてよ!」
「お夕陽の下でのお千本ノックの如くいきますわよ!」
どんどんと投げつけられる爆カスを女装テニスウェアに金髪縦ロールまで付けてラケット片手に打ち返そうとするボーボボ達
しかしボーボボ達のラケットが爆カスに触れた瞬間、カス達は点滅する間もなく一瞬で爆発した
「「「ぎゃあああ!?」」」
「Ah~、残念。このカスちゃん達は大きく衝撃を与えただけでも爆発するんだよね☆」
「くっ、ならば競技を変えるしかない!」
「「「令嬢チェーーンジッ!」」」
テニスウェアを脱ぎ去り新たな競技に取り組むため光り輝く3人の
「お嬢様ベースボーラー!」
クチャクチャとガムを噛みバットをスイングする
「お嬢様カードバトラー!」
「賭博師!」
どこぞの債務者用地下労働施設で働いてそうな顔と服装になった天の助
「「「お嬢様ラウンド2でしてよ!」」」
「1人お嬢様じゃねぇー!?」
「そもそもどれもお嬢様関係ないよ!」
「ふん、いくら競技を変えたところで結果は変わらないYO!お嬢様もバイブスぶち揚げてけー!」
再び大量に投げつけられる爆カスにまず
ホームランを予告するようにバットをコロッケの頭上へ向けぶんぶんとスイングをし──
「キャッチ&リリースですわー!」
──バットを投げ捨てグローブで爆カスをキャッチし豪速球で投げ返した
「のわー!?」
「「普通に投げ返したー!?」」
「キャッチ&リリース!キャッチ&リリース!ワタクシの
「おわっ!ちょっ!あぶっ!?」
優しくキャッチされ時速150kmを超えるストレートで投げ返される爆カス
着弾場所で爆発するそれを必死に避けるコロッケに次のお嬢様が襲いかかる
「お次はワタクシの番でしてよ」
「ドロー!……ふっ、いいカードが来ましたわ」
デッキから1枚カードをドローした
彼女はそのカードを天高く掲げると──
「リバースカードオープン!!」
──地面に並べたカード目掛けて力強く叩きつけた
((めんこだこれーー!?))
しかし叩きつけたカードの風圧がふわりと周りのカードだけでなく空中の爆カスまで吹き飛ばしリングの外の挽肉の中へと沈ませる
「これがお嬢様流の速攻魔法サイクロンですわ!ってあー!?ワタクシのレアカードぉぉぉ!?」
ついでに地面に並べてたカードも飛んで挽肉の中へと流れて沈んでいった。いつかちゃんと使ってくれる人の元へと流れつくのを祈ろう
「さぁ、お次は俺だ」
「こいつで勝負しようじゃないか」
最後に来るは賭博師 天の助
取り出したるはどこにでもある賽子とどんぶり
そう──チンチロである
「なんで!?」
「いや待て、フライカス達が!」
わいのわいのと手足生やして天の助の周りへ集う爆カス達
どうやら代表者は決まったようで先に賽子を投げる爆カス
出た目は456、2倍づけ
かなりのいい目に沸き立つ爆カス達
しかし賭博師天の助は慌てない
ふーっと息を吐きぷるぷると組んだ手の中で賽子を回す
「そんな役で満足してちゃあ賭博師の名が廃るぜ。狙うなら…もっとデカい目よ」
(魔力!ところ賽!!)
どんぶりの中へと投げられた賽子
転がるそれはぷるぷるとどんぶりの中を転が…いや、よく見ればそれは普通の賽子ではない
これは目のわかりづらいところてんでできた賽子だ!!
出た目はピンゾロ!くっそわかりにくいがピンゾロォ!
「あの…これは違いまして……。握ったらちょっとサイコロがところてんに変わっちゃいまして……」
「イカサマじゃねえか!!」「通るかそんなもん!」
「ごめんなさーーーい!?」
イカサマに怒った爆カスは怒りで一斉に爆発した
インガオホー!賭博においてバレるイカサマは許されぬ!爆発5倍付けである!
「くぅ~~っ!オレっちの爆揚げ衣ちゃん達が…!」
「見たか、これがお嬢様の力だ!」
「絶対違うよ」
なにはともあれ爆カスを全て除去したボーボボ達
しかしコロッケの攻撃はこれで終わりではない
「ならばお次はこういくYO!コロッケ真拳奥義『揚げ揚げトルネードフィーバー』!!」
なんとコロッケが空に手をかざせばどこからともなく大きく風が吹き、その風は雨雲を呼びながらどんどんと大きく強くなっていき巨大な竜巻 台風へと姿を変えた
「なんだこの竜巻!」
「台風を起こすなんて無茶苦茶だよ!」
突然の暴風雨、巻き上がる挽肉、吹き飛ばされそうになる身体を必死に堪えてリングやロープにしがみつくボーボボ達を余所にテンションの上がったコロッケはギターを掻き鳴らして叫ぶ
「テンションぶち揚がってきたぜぇぇぇ!Fooooo!
台風あるときゃコロッケ売れる!つまりオレという爆売れ間違いなしのコロッケが揚がったということは台風が現れてもおかしくないってことなのサァ!」
「いやおかしいとこだらけだよその理屈!?」
桶屋が儲かったから風が吹くというようなおかしな理論で台風を発生させたコロッケ
彼の指が台風の大風を指差すと荒れ狂う風雨の中、飛ばされたものや挽肉の間を縫うようになにかが影を見せていた
「そら、台風に呼び寄せられて飛び込みのお客さんも登場だぜぇ!」
それも1体だけではない。2体、3体とどんどん増えていくその影は突然リングの上のボーボボ達めがけ襲いかかってきた
「「「鮫だぁぁぁぁぁ!?」」」
「コロッケ真拳奥義『ぶっ飛ルネードシャーク』!!」
飛んできた挽肉に誘われ台風に巻き上げられた鮫達はリングの上の活きのいい獲物達めがけ降りそそぎその鋭いキバで噛みつかんとしていく
「ここは俺に任せてもらおう」
「天の助!」
2人の前に飛び出し空から降ってくる鮫に立ちはだかるは食品代表 天の助
食われることこそ食品が華と自らに醤油をかけて皿の上に乗るその気迫には長年辛苦を味わってきた重みがあった
「こいやぁ!!食いにこいやぁ!!」
「あ、別にいいっす」
「チェンジで」
「ガーーン!?」
そして当然の如く拒否され鮫達は尾ひれで歩いて台風の中に帰っていく
鮫にだって食うものを選ぶ権利はあるのである
「お願い!食べて!一口でいいから!」
「触んなよ」
「よーし、ここは任せたぞ天の助!」
そんな調子で鮫達が飛んできては食べてくれ頼むからと頼みこんでは拒否される天の助
彼の精神ダメージを犠牲にこの台風の元凶を倒そうとコロッケへ向かうボーボボと首領パッチ
「ふふふ…自分の身を犠牲にして鮫の群れから仲間を守る。やるじゃないか……」
「なんだあいつ?1人で倒れて……まさかあの変身の副作用!」
しかし当のコロッケはなにやら1人でリングに倒れてぐったりしている
罠ではないかと警戒しながらボーボボが近付きちょいちょいと指でつついてみるとべちゃべちゃとした感触が
「うわ、しめってる」
((ええー……))
いくら揚げたてとはいえコロッケが丸腰で雨風にさらされてればそうなるのは当たり前
コロッケ 完全な自滅であった
「でも敵が弱ってる今!チャンスですよボーボボさん!」
へっぽこ丸の言うとおり身体が濡れて力が出ないな状態のコロッケは台風を維持する力も失ったのか嵐は収まり飛んでいた鮫達も挽肉をお土産に帰っていった
他の味方もいないこの状況は千載一遇のチャンスであることは間違いない──筈だった
「うおぉ!?」
「あっつ!?あつあっつ!ちょっあっつ!?」
ボーボボ達が近づいた瞬間コロッケの身体を中心に間欠泉のように灼熱の油が噴き出したのだ
周囲のリングをフライドポテトに変えていくその油にボーボボと首領パッチも近づけずたまらずに距離をとる
「なんなんだあの油!」
「見て!中からなにか出てくる!」
噴き上がる油の間欠泉 その中から出てきたのは再び黄金色の輝きとサクサクを取り戻したコロッケ
溢れ出る湯気をオーラのように立ち上らせ一回り大きくなった彼はサングラスの奥の瞳でボーボボ達を睨みつける
「コロッケ真拳奥義『復活の二度揚げ』」
「第3ラウンドといこーぜ、Baby」
コロッケ
スーパーの惣菜コーナーではトップにはなれないが確かな実力をもつ中堅クラス
少なくともところてんよりは売れてる
鮫
台風がいい感じに吹いてたんで乗ってきた
今晩のおかずは挽き肉料理
賭博師
忘れちまったぜ、お嬢様なんて言葉
ギャンブルには常に爆死がつきまとう