とりあえず序章は書き終わりました! この調子で頑張っていきたいです! 目指せ……多重クロス完結作品!!
《兵藤一誠Side》
とりあえず、準備体操をしてから鎧を着て、俺は少しだけ様子を見ていた。
すぐにでも出張ってぶっ飛ばした方がいいと思うんだけど、富久山さんから強く止められていた。
……なんで?
「意味分かんないんですけど。いや、あんだけあからさまに生中継されてると、異形は出張りづらいですけど」
「イッセーの言うとおりだよ。ウルトラマンそのものは結構見られているし、すぐにでも出て行っていいんじゃないか?」
早田さんもそう言うけど、コーネリアさんとサーゼクス様は首を横に振った。
「その富久山とやらから言われていただろう? 出るとするなら後詰で行けと」
「おそらくは即応性の問題だろう。話に聞くとツインテイルズは瞬時に世界各地に出現できる。つまりイッセー君達が遅れて出てきても問題はまずないということだ」
それはなんとなく分かるけど、すぐに動けるならその方がいいんじゃないのか?
諸星さんだっけ……眼鏡のウルトラマンがすっごくイラついているし。
「それで余計な被害を出せとでもいうのか? クソくだらない理由で犠牲者が増やすなんてクソ喰らえなんだがな」
「そこは安心していいでしょう。少なくとも、エレメリアンだけならそこまで警戒する必要はありません」
と、トゥアールがそれに待ったをかける。
ついさっきまで拷問じみたお仕置きを受けていたってのにぴんぴんしてる。……この人普通に超人?
いやそれはともかく。なんでだ?
俺が首を傾げていると、テイルブルーの人―津辺愛香ちゃんがうんうん頷いていた。
「例外はいるから油断はできないけど、アルティメギルは基本的に民間人に属性力を奪う以上の被害を与えないわ。私と真っ向から渡り合った桜川先生が相手でも、余計な怪我を負わせないに気を使って取り押さえるぐらいだもの」
「基本的にアルティメギルは武人肌であり、人間という存在を生みの親とする存在です。この為一部例外はいますが、余程激しい抵抗をする戦士の覚悟でも持たない限り、属性力で戦わない者に肉体的被害を与えることを忌避しています。そして属性力を奪われたとしても、一日ぐらいまでなら溜め込んでいる装置を壊せば戻ってくるんです。……おそらくそこまで分かったうえで今回のことを提案していますね」
更にトゥアールが補足説明をするけど、そういうことなのか。
……なんかちょっとツインテイルズが羨ましい。俺の敵、そういうこと全然してくれないし。
ただ愛香ちゃんは警戒心は消していない。
「ま、例外はいるから気を付けた方がいいのは事実だけどね。……それに、裏を返すと武人肌だからこそ心が戦士だと考えればあえて危害を加える覚悟を礼儀として持つし、外道の類がいないわけでもないのよ」
「その時は容赦なくやればいいということか。……良いだろう、まずは様子見といこう」
諸星さんも納得したようで、映像に視線を移す。
黒の騎士団側からの指示で、避難誘導に徹してあえて行進を止めずに日本支部の前まで進めた時……シャッターが開いてナイトメアが飛び出した。
「……確かサザーランドって言ってたよね? 見た感じ、グラスゴーっていうのの次世代型かな?」
野村がそう呟くと、コーネリアさんが頷いた。
「神聖ブリタニア帝国が開発したグラスゴーの次世代機、第五世代のKMFだ。通常兵器を蹂躙することを前提とした第四世代と違い、第五世代は敵国が同等兵器を開発することを前提に対KMF戦闘を視野に入れている。……最も、第七世代との性能差は圧倒的だがな」
「そしてあいつが自分で言っていたけど、エレメリアンに通常物理兵器は無力。……対応はできるみたいだけど、効率が流石に悪すぎないか?」
アシュレイさんがそう懸念を示すけど、コーネリアさんはあまり気にしていなかった。
「おそらく当面は問題ないだろう。私の予想が正しければ……むしろ圧倒的かもしれんぞ?」
え?
思わずみんなで首を傾げた時だ。
『『『『『『『『『『モケーッ!?』』』』』』』』』』
振り返ると、凄い勢いでアルティロイドとかいう戦闘員が吹っ飛ばされている。
吹っ飛ばしているのは、魔剣を持ったサザーランドの連携攻撃。
逃げようとするところにスラッシュハーケンとかいうアンカーを叩きつけて牽制し、連携を仕掛けようとすればアサルトライフルで地面を撃って土煙でかく乱する。
更に土煙を意に介さず、自由自在に動くサザーランド九機が器用に動いてオタ芸をしている人間を避けてアルティロイドだけじゃなくエレメリアンも翻弄。
そしてその間に、魔剣を纏った八体の騎士が動き回ってオタ芸している人に当て身を入れたり電気の魔剣でしびれさせたりしながら、ビルに引き込んで行ってる。
……器用に立ち回りすぎじゃね?
「……手慣れてません!? なんかすっごく手慣れてません!?」
「あれ絶対ぶっつけ本番じゃねえだろ。何度もやってる動きだろ」
明石と坂田さんがそう言うけど、俺もそう思う。
そしてコーネリアさんは映像を見ながらため息をついた。
「まさかと思ったが、やはり奴がトレインゴーストか」
「なにヨその名前。あいつなんかやってたアルか?」
神楽ちゃんがそう聞くと、今度は藤堂さんが首を横に振った。
「神聖ブリタニア帝国に支配されてエリア
コーネリアさんは目元に指を当てている。
これ、結構厄ネタ?
「当時の本州各地で報告され、共通点は「輸送列車を襲撃し、レジスタンス支援組織のキョウトの火事場泥棒をお膳立てする」手口と「KMFすら両断する人間サイズの人型」という目撃例だ。当時は他国がブリタニアに嫌がらせをする為に開発した、サイバネスティック技術ではないかという話まであってな。……グロースターの予備機まで奪取された時は胃が痛かったぞ……」
「キョウトも実態を把握していなくてな。ブリタニアを含めた他国との混血とその関係者の相互扶助から発生した自衛主体のレジスタンス組織「サンライズ・ガード」の食客であり、「特定の路線」に「一定期間」張り込んで「輸送列車が来た」時に「指定地点付近で脱輪事故を起こさせる」という情報だけを提供。結果として相当規模の物資を日本のレジスタンスにもたらしたことで生ける伝説と言われていたが……彼だったのか」
コーネリアさんも藤堂さんもそんなこと言うけど、そんなことやってたんだ……。
「眉唾物だが、パイロットが気づいたら一酸化炭素中毒を引き起こした状態で放置され、任務中のサザーランドが奪われてテロを起こされるなどという話を聞いたことがある。……どうやら本当にやっていたようだな」
ルルーシュさんも戦慄している。
いやまぁ、何となく分かるけど。
「多分、富久山さんって創造系神器の持ち主ですよね……禁手に至ってる」
「確かに。
俺と曹操がそんなことを言っている間に、富久山さんは殆どのアルティロイドを片付けてる。
スラッシュハーケンを別の機体のスラッシュハーケンにぶつけて、変則的な軌道で飛ばすことでアルティロイドの逃げ道を塞いで……あ、とどめ入った。
『こっちは大概片づけた! そっちはどうだ!!』
『こっちは手古摺ってる……いや、強い……っ!』
富久山さんに総二……テイルレッドが結構手古摺ってる。
……いや、幹部級って割には五体ぐらい倒してるけど。結構強くね?
「……結構鍛えてる連中ね。四頂軍でもやっていけそうなのがちらほらいるわよ?」
「ですが今のレッドを相手に僅か五人の犠牲で済ませている……一人ずば抜けているのがいますね……っ」
愛香ちゃんとトゥアールがそう言うけど、確かに一人ヤバイのがいるな。
半被を羽織ったエレメリアン。どこか人間っぽいけど、蝙蝠みたいな印象がある。
確かカーミラギルティとか言ってたな。確かに別格って感じがするぜ……!
『流石は音に聞こえしテイルレッド。あの首領を倒しただけのことはある』
『俺だけの力じゃないけどな。……だけど、こっちもそろそろ準備だってできるぜ?』
そう返すテイルレッドに、カーミラギルティは苦笑している。
そして同時に、なんか上の空間が歪んでいる……!?
『では物理的な手段で潰すとしよう。上空からの一斉爆撃なら多少は通用するだろうが……
『司令!? 上空2000mに突如として浮遊航空艦を確認!? ハドロン砲も多数視認できます!!』
司令部からっぽい通信が聞こえてくるけど、いきなりそのレベルかよ!?
『本気かお前!? それだと一般人にもたくさん被害が出るぞ!!』
『むろん承知だ。……おや、もしかしてダークグラスパー……テイルブラックはそこにいないのか?』
テイルレッドに怒鳴られて、カーミラギルティは不思議そうだった。
というかテイルブラック? 他にも結構いるんだな―
『私達はアルティメギルを離反したものでね。理由は単純、属性力を奪った人間を殺すことをよしとしているからだよ』
―やばいのが出やがった!?
「ぬかったな。禍の団と協力している可能性があるのなら、それは想定するべきだったか」
「とはいえ警戒をしていないわけではない。暁可翔部隊に迎撃させろ、ゲオルグといったな、防御は任せていいとのことだが?」
「安心してくれ。あの程度なら読書の片手間でも防ぎきるとも」
サーゼクス様が眉を顰める中。コーネリアさんは冷静だし、ゲオルグも落ち着いている。
まぁゲオルグならあれぐらいは簡単に防げるだろうけど、思ったよりやばいことになってきてるな!?
『そもそもそうでなければ、属性力を抜いた者達をこのように奴隷になどするまい。……慈悲を与えるべき相手は、生ける屍にすることなく殺す。慈悲を向ける意義なき相手は、生ける屍にして使い潰す。我々はエレメリアンという、親を苦しめることですら生きれない生物だぞ? ……むしろ隷属と介錯こそ潔いというもの!!』
胸を張って宣言する、アイドルを報じる女怪人。
『ドルオタとアイドルには穏やかな終わりを!! そうでない者には永遠のオタ芸を!! それが私――カーミラギルティだっ!!』
堂々と宣言したよあの女……なんだけど?
「永遠のオタ芸……? 言うに事欠いてオタ芸……?」
「えっと、これ、真剣に……?」
周りが全くついていけてねえ!? 何なら俺もついていけてねえ!?
酷い困惑具合だ。マジかこれ……マジかこれ!?
「……一つ言っておくわ。……人間の巻込み具合とスタンスはともかく、芸風は大体あんなのが奴らよ」
そうなの愛香ちゃん!?
芸風が酷い!? え、こんなのが世界に生中継しながら侵略活動するの……マジで!?
と思った時、なんか急に風が吹いた気がした。
おかしいな。ここは屋内だけど―
「「……あ、ヤベ」」
―どうしたの万事屋さん!?
《テイルレッドSide》
なんて奴だ。
アルティメギルの離反者。そんな奴がいるのは知っていた。
だけど、人間を……それも非戦闘員に危害を加えることを選べるエレメリアンがこんなところで出てくるってのか!
油断してた。今迄にいないわけじゃなかったけど、基本的にほぼいないから……いきなり出てくるとは思ってなかった……!
「人間の基準で考えても見ろ。属性力の強奪とは生きる気力の簒奪だぞ? 残りの人生全てをただただ死んでないだけで過ごさせる方がよほど冷酷だろう……
ちょっと気になることを言っているけどどうする?
このままだと、上からの砲撃で被害が……あれ?
「……ぁ……ぉ……ぁ……!!」
なんか、上から声が聞こえてきてるような?
「な、なんだあれは?」
エレメリアンの一人が、上を指刺した。
やっぱり気の所為じゃなかったのかと思って振り返ると……ビルの側面を駆け下りている奴がいるぞ!?
だ、誰だよ!? 法被を着ているんだけど……あ、志村さんだ!
『何やってんだアンタ!?』
富久山さんが絶叫してるけど気持ちは分かる。
なんでそんなアクロバットな動きを、生身で!? 多分愛香でも無理だぞ!?
「……えぇ……もぉ……かぁ……っ!!」
後何か叫んでる!? 絶叫しながら叫んでる―
「お前ぇええええそれでもぉ人間かぁああああああああっ!!!」
―えっと、アルティメギルだぞ―
「お前の母ちゃん何人だぁあああああっ!!!」
―と思ったら、気づいた時にはエレメリアンが一人吹っ飛ばされてた。
「ぐぉおおおおおおおおなんだこの属性力はぁああああああっ!?」
思わぬ展開に混乱しながら、空に吹っ飛ばされたエレメリアンが爆発する。
な、木刀でエレメリアンを!? 属性力があるからって、運用する必要はあるんだぞ!?
「バカな!? あいつはこの場でも三番目に強い属性力の持ち主……なぁっ!?」
絶叫するカーミラギルティが、爆発から飛び出してきた物を見て驚く。
片刃の剣が一振り、まるで志村さんに呼応するように輝きながら飛んでくる。
そして、志村さんは当たり前のように右手を掲げ……それを受け取った。
そしてその輝きは、信じられないぐらいに高まっていく。
「
その言葉に、志村さんは法被を翻して鉢巻を締め直し、剣を構える。
「天道無心流恒道館道場師範……万事屋銀ちゃん現所長……否!」
そしてその瞬間、志村さんは剣を一閃。
「この宇宙で最も尊いアイドル! 寺門お通の親衛隊隊長、志村新八だぁあああああっ!!!」
堂々と名乗りを上げると共に、上の空飛ぶ船が一刀両断になった!?
『どっから突っ込んだらいいか分からないけど落ちたら被害が甚大なんだけど!?』
「……あ、つい勢いで!?」
富久山さんに言われて志村さんが我に返るけど本当にヤバイ!?
「させるかドラゴンブラスター!!」
と思ったら、赤いビームに包まれて跡形もなく吹っ飛んだ!?
なんか急に事態が二転三転していると、そのまま着地したのは鎧を着た兵藤さんだ。
「貴殿は! 確か乳龍帝おっぱいドラゴン!? そういえばテイルレッドと手を組んでいたな!!」
「なんでそれ……いや、まぁそれでいいや!! これ以上続けるってんならこっちも本腰を入れるぜ!!」
ちょっとツッコミそうになってた兵藤さんだけど、何かを投げたのかそのまま臨戦態勢に入る。
ただ、カーミラギルティは少し嬉しそうにしながら空間を歪ませた。
「素晴らしい好敵手の誕生に今日は満足した。これ以上はこちらの被害も大きくなるだろうし引くとしよう。……ただ、素晴らしさに免じて一つお土産も残そう」
そういうカーミラギルティは、殿を務めながら指を一つ立てる。
「私と同じ呼び名を持つ者も含め、
「二人とも無事……って両方とも!?」
動揺する兵藤さんに気を取られている隙に、カーミラギルティも空間の歪みに消え―
『勝ち逃げじみた真似をさせると思うか?』
―るその時、富久山さんの声が冷たく響いた。
その瞬間、カーミラギルティの足元が砕けて竜が飛び出す。
よく見ると、鎧で出来た小さい竜。それはカーミラギルティの迎撃を掻い潜って、あいつが持っている属性力を溜めた装置を破壊する。
「……っ!? なるほど、油断が過ぎたということか……だが!!」
そして次の瞬間、でかい魔剣が一斉に投擲されるけどカーミラギルティはそれを弾く。
「遊び半分で仕掛けていい相手がほぼいないことはいい教訓だ! 返礼を楽しみにしてくれ、サザーランドの操り手よ!!」
そう言い残し、カーミラギルティは消えていく。
『チッ! 仕留め損ねたか』
「容赦ないっすね富久山さん! ってか、あれも神器……?」
なんか兵藤さんが困惑しているけど、どういうことだ……?
「逃げんなぁああああああ!!! アイドルを奉じるオタ芸に魂ない連中を使うとか、全方位に全面戦争だぞゴラァああああああっ!?」
志村さんは絶叫しているけど、俺も気持ちは少しは分かる。ツインテールに置き換えれば……分かる!
だけど、それとは別の意味で相手は危険だ。
カーミラギルティ。エレメリアンでありながら、生みの親である人間の殺害を脅威や礼儀以外の理由で行える者。その部隊長。
……これは、本当に……危険だ……っ!!
銀魂と俺ツイがクロスすれば、こうなる以外の選択肢……ないですよね?
それと蒼一は割と色々な世界で大変な目にあってますが、ギアス世界は複数回転移して長居してる側です。普通に当時のブリタニアといろいろやってます。
なのでKMFも割と自由に動かせますし、本人の戦闘理論にもかなり影響が出てる感じです。生身でKMFを幾多も撃破するより、さっさと乗っ取って仕掛けたほうが悪目立ちはしないという感じです。