超絶!地球大戦!!   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! なんか部屋を整理してたら、未開封の限定付録品を見つけてしまったグレン×グレンです!

 基本的におまけにはあまり興味がないので放置してたけど、十年以上前の未開封品なんだよなぁ。どうせ使わないけど捨てるのもちょっともったいないし、ワンチャンネットオークションとかで売れるのでは……などと考えております。

 それはそれとして本編!


序章13 シュネーヴァイス軍事同盟

《兵藤一誠Side》

 

 

 

 

 

 

 

 改めて向き合っただけで、結構メンタルが削れたよ。

 

 ちょっと視界が暗いけど、気を取り直す頃には何故か頭を抱えている人がたくさんいた。

 

 ただまぁ、そうでない人も結構いる。アララギさんだったけ? おっさん一人はとっても楽しそうだ。

 

「ハッハッハ! 中野(ウチ)のレディ君辺りと会わせたいねぇ! 彼女は前々から、男の煩悩で隙を付く達人だからこそ、男が煩悩で真価を発揮することを提唱しているからね!」

 

「なんですと!? まさかのマイクロフィルム……わざと!?」*1

 

 なんか野原がめっちゃ動揺している!?

 

 そして男の煩悩で隙を付く達人……ハニートラップ!?

 

 めっちゃ会いたい……けど我慢だ!?

 

「と……れもあいたいでるけど、我慢します!」*2

 

「呂律回ってないんですが、赤龍帝」

 

 富久山さんが呆れてるけど、盛大にため息をついた。

 

「というかさっさと童貞卒業しましょうよ赤龍帝。もう下品なこと断言しますけど、あんだけ派手な告白しといてリアス嬢としてないんですか? さっさとしないと他の女子も待ちくたびれるでしょう?」

 

 なんかとんでもないこと言ってるなおい!?

 

 というか、なんでリアス以外が後回しになると?

 

「いや、俺だって卒業したいんですけどね? 上手くいきそうになっても最終的にみんなが取りあいになってうやむやになったり、俺が限界超えて出血多量で倒れたりで」

 

「オいてメえ……喧嘩ウってんのカ!?」

 

 何故か志村さんから全力の殺意が!?

 

 というより、こっちはこっちで片言になっている。いや、男なら俺の状況は嫉妬物なのか?

 

 でもなぁ……でもなぁ……。

 

「女の子ばっかりってのも、時々つらいんだぜ? 女子メンバーは家にホームステイしているけど、やっぱ女子会状態だと肩身が狭いところがあるし」

 

「……ァ……&#%&%%#@##&##$”&……ッ」

 

 せめて言語をしゃべってください。悪魔の不思議パワーで全翻訳できるのに翻訳できないし。

 

「それ、贅沢な悩み過ぎません……?」

 

 あと早田からの視線が怖い。地味に怖い……男のだもんね!?

 

 ただ、言ってきた富久山さんは飽きれた視線を……何故かサーゼクス様に向けていた。

 

「あの。これ早急に解決した方がよろしいのでは? 大王派辺りに知られたら絶対政治的に仕掛けられますよ!?」

 

 俺の童貞にそんな価値があるんですか!?

 

 思わぬ展開に、サーゼクス様もちょっと困惑気味だし。

 

「いやしかし、リアスは眷属の仲も良いんだ。それにグレイフィアは公序良俗を意識して引き締めたりはしているが、私としてはもう少し緩くてもと―」

 

「いやマジな話ですが。このザマはいくら何でも酷すぎますよ……」

 

 ため息ついてるよ富久山さん!?

 

「魔王を輩出した現存する悪魔の名門中の名門、元七十二柱の侯爵たるグレモリー本家の娘が、最愛の眷属との初夜を眷属の横槍で迎えたくても迎えられないって……貴族社会的にもの凄い醜聞でしょう? 俺が知ってる大王派の定番パターンなら絶対こんな感じですよ?」

 

 と、なんか深呼吸して―

 

「……ヒィヒャハハハハハハハハハッ!! あのいちいち煩わしいサーゼクスの妹が、下僕に邪魔されて下僕と逢瀬ができないと! あの赤龍帝と!? 貴族でありながら飼い犬共の手綱も握れぬとは情けない小ぉ娘めぇ! おいお前、この情報をゴシップ誌や話の分かる魔王派に流しまくれ! この無様っぷりが知れ渡れば、グレモリーとルシファーの名は汚泥まみれだ! ざまあみろ、忌々しい若造共がぁああああああ!!」

 

 ―なんですかその三下悪党の演技!?

 

「……と、こんなことを言って実行に移しますよ? まだまだ面倒なのが残ってる上、この事態だと政争やるのも無理があるのでは? 間接的にバラキエル様の名誉も傷ついてこっちにもとばっちりが来そうなんで尚更さっさと終わらせてほしいんですが」

 

 結構マジな意見だった!?

 

「……………ふむ、確かに。うかつに知られると余計な面倒事にはなりそうだ」

 

 そして真面目に受け取りますかサーゼクス様!?

 

「というよりなんだ。そのアレな貴族ムーブは」

 

「流石にその言い方はやめてもらいたいが」

 

 ルルーシュさんとコーネリアさんがめっちゃ嫌そうにしている。

 

 あ、そう言えこの二人は元々貴族か。自分達にも風評被害が降ってかかりそうだからな。

 

「……え? 大絶賛差別侵略政策中だった頃のブリタニア帝国貴族相手に、このムーブで思考想定して徹底的にへりくだるごますり戦術が効果的だったんですが?」

 

 富久山さんがマジ顔だった。

 

 実際にそれで乗り切ったことがあるんだろう。実績があるタイプの自信がそこにはあった。

 

「ダメ貴族ムーブがひでぇ~。え、そんなレベルの亡国まっしぐらダメ貴族ムーブしてんのそいつらよぉ?」

 

 坂田さんが困惑しているけど、富久山さんは自信満々だった。

 

「ああ。これで想定して徹底的にへりくだると結構上手くいくんだ。ダメもとで「ナンバーズの自覚もない愚か者共への躾をブリタニア様に手間取らせるわけにはいきませんでゲス」……とかやったら結構な軍需品を横流ししてもらえたこともあったな」

 

「……後で特徴を言え。流石にそれは見過ごせん……」

 

 コーネリアさんが俯いておられる!? 流石にキッツい話ですか!?

 

「それはそれとして、ドグラ・マグラの脅威というか実態がよく分かったよイッセー君。本当にありがとう」

 

 と、空気がグダったのをアララギさんが立て直した。

 

 ちょっと真剣な様子で、アララギさんは両手を組んだ。

 

「ドグラ・マグラは己の想像力で出ないものを得る為に、あえて世界を支配し切らず人間達に動かせているとは思っていた。だが、この情報ではっきりしたな」

 

 その雰囲気はマジで、この人が諜報機関の長ってことが納得できる。

 

「厳密に言えば、ドグラ・マグラという組織は文字通り、ドグラ・マグラという男の体の一部。奴が”すごい未来”を見る為に、”世界に絞り出させる”ことを目的として活動していた。そういうことなんだろう」

 

「スケールがとんでもないですよね。というか、そこまでする?」

 

 野原が呆れ半分な様子だけど、確かにな。

 

「なんて奴だ。……そんなことの為に、あれだけたくさんのテロを……あんな人達を何人も……っ」

 

 明石も相当怒りを覚えているのか、拳を握り締めている。

 

 当然だ。そんな理由でテロなんてされたら溜まったもんじゃねえ。

 

 ドグラ・マグラ。倒せなかったのがちょっとマズい気がする。

 

「……いやちょっと待った」

 

 その時、富久山さんがなんか顔色を悪くしていた。

 

 なんだなんだと思ってると、ぎこちない動きでサーゼクス様に振り向いた。

 

「さっきの記録映像、ドグラ・マグラが……聖書の神様死んでるとか言ってませんでした……か?」

 

 ……あ。

 

「しまった……っ」

 

 知っている人達とばっかり話してるから、その辺り注意力が抜けてた!?

 

 そこだけは編集しとくべきだった。いや、出来るのかも分からないけど!?

 

 サーゼクス様もはっとなったけど、手遅れだと悟ったのか息を吐いた。

 

「これはオフレコにしてもらいたい。……我々の世界における聖書に記されし神なのだが……実は初代四大魔王と相討って滅びているのだ」

 

「らしいんだよ。個人的には一度相まみえてみたいから残念だね」

 

 曹操まで軽く認めてるから、これは本当だと結構な人が思ったらしい。

 

 割と軽いから逆に説得力があるっていうかなんて言うか。

 

 ま、まぁ大半の人達にとっては別世界の話だし、ショックは受けないか。

 

 ただ、その、ね?

 

「……いや、え、マジか……っ」

 

 富久山さんとか、こっち側の知らない人達がめっちゃ驚いているし。

 

『なんと。そんなことになっていたのか』

 

 天聖だっけ。絶花に宿っている神器の中の人も困惑してるし。

 

「え、待ってください! 私聞いてないよ!?」

 

 アヴィも驚いているけど、まぁ知らないよな。

 

「いや、俺が知ったのはコカビエルが暴走した時に言ってたことでさ? グレモリー家次期当主のリアスもその時初めて知って驚いてたから、まぁ知らなくても無理ないって」

 

 あの時はみんなすっごい驚いてたからなぁ。

 

 リアスも最初は信じなかったし。信仰心熱いゼノヴィアは崩れ落ちそうになるし、アーシアちゃんなんて倒れるし。

 

 神器とかの色々な問題も、それが結構大きいみたいだしなぁ。

 

「あ、そっか。私次期当主じゃないし、まだ中学生だし! ……知っちゃって大丈夫!?」

 

「大丈夫大丈夫。俺も知ってるけど口止めされてるだけだし」

 

 ちょっと慌ててるアヴィを宥めてると、富久山さんは天を仰いでいた。

 

「……今度、上層部にこの口止め料で給料に手当請求したい。言われてみると納得だけど、この厄ネタは心臓に悪い……っ」

 

 富久山さんの姿がすすけて見える。

 

「すいませーん。俺も口止め料くださーい。真面目に世界揺るがしそうな厄ネタ、あんなあほな勧誘の所為で知って何もなしとかキッツいんですけどー!」

 

「それは勿論。今の段階では誤魔化しようがないとはいえ、禍の団ですら武器にしない機密事項だからね。……今後も付き合いがあるだろうし、そこは安心してくれていいよ」

 

「え、マジでいいの!? 半分冗談だけどマジでいいの!?」

 

 サーゼクス様がさらりと坂田さんに応えて逆に引かれてるけど、これちょっと怖いな。

 

 とんでもない情報があの熾烈な勧誘地獄によって知られたわけだしな。

 

「……とはいえ、だ。初期に巻き込まれた者達はそろそろ休ませてもいいだろう。必要な情報は聞き取りを終えているし、あとはしかるべき立場の者達がするべきことだ」

 

 と、藤堂さんが話を切り替える。

 

「そうだね。難しい話はきちんとした立場がするべきことだ。それに、流石に一旦準備期間はもたらされるだろう」

 

 そう、サーゼクス様が言った時だ。

 

『コーネリア司令!! 空に、空に映像が映し出されています……シュネーヴァイス軍事同盟の首脳陣です!!』

 

 ……まだなんかあんのかよ!?

 

「映像をこちらに映せ。音声も拾うのだ」

 

 コーネリアさんが素早く指示を出すと、モニターに外の様子が映し出される。

 

 そこのか、綺麗なドレスを着た女の人達とか何人かの高級な格好の人達が並び立っていた。

 

「映像は解析しました。どうやらアルティメギルの技術を流用しているようですね」

 

 トゥアールがそう言う中、並び立つ者達から女性が前に出る。

 

「……コーネリア殿、彼女は?」

 

「ジルクスタン王国の聖神官シャムナだ。カリスと婚約して、今はシャムナ・アル・ブリタニアとして活動している」

 

「カリス・アル・ブリタニアはネオ・ブリタニア帝国の皇帝として祭り上げられている。間違いなく傀儡である以上、妻の立場に立つ彼女が動くのは当然だろう」

 

 サーゼクス様にコーネリア司令と藤堂殿が答える中、シャムナとやらが口を開いた。

 

『聴け! 我らがシュネーヴァイス軍事同盟の臣民、そして大敵たる超合衆国の者達よ!!』

 

 シャムナって奴は堂々と宣言している。だが、こんな手段を使えるということは、だ。

 

「……ほぼ確実に、シャーデンフロイデと繋がっているということでいいようだね」

 

「だろうな。これだけの技術は超合衆国はおろか我らの世界に無く、技術革新としても急激に進みすぎだ」

 

 アララギさんに藤堂さんが頷くけど、やばいなコレ。

 

 でも、それを態々明かす理由ってあるのか?

 

 シャムナはこの映像を使って、超合衆国に対しての示威行動ってのをとってるんだと思うけど……本気か?

 

「これってアルティメギル残党とも繋がってるってことですよね? ばれたら色々とあれなんじゃ?」

 

「そうでもない。というより、重要なのはそこではない」

 

 と、コーネリアさんが俺にそう返すけどどういうこと?

 

「問題は、今の現状にシュネーヴァイス軍事同盟が完全に適応できているということだ。……戦略的に考えて、優位なのは明らかに向こうだろう」

 

「確かに。映像を見れば尚更だ」

 

 サーゼクス様が頷きながら映像を指し示すけど、シャムナの後ろに世界地図が映し出されている。

 

 観た感じ、軍事同盟が白で超合衆国が黒。で、他にも色々あるけど……軍事同盟以外がばらばらだな!?

 

 もうマーブル模様っていうか……どうしたもんだろ。

 

 色がばらばらだから大雑把な世界の違いは判る。だけど日本列島だけでも混ざりすぎていて混乱するんだけど。

 

「このまぜこぜ具合では、シュネーヴァイス以外は足並みを揃えるのも大変だろう。世界観で価値観が大きく違うところもあるだろうし、未曽有の事態に対する精神的圧迫を含めれば―」

 

「―当然、民間人同士でのトラブルは頻発する。比喩抜きで暴動や殺人が多発化するだろう」

 

 ルルーシュとアララギさんがそういうけど……そのレベルかよ!?

 

 あ~でも、神器保有者が排斥されたり、混血が差別されたりってこっちの世界でもあるしな。訳が分からない時ほど手を取り合った方がいい気もするけど、そうも言ってられないってか?

 

 俺がやばさを理解していると、映像越しのシャムナがもったいぶった様子で両手を前に出して交差する。

 

『敵対するというのならば覚悟せよ。()()は……我らシュネーヴァイス軍事同盟が……制す!!』

 

 そして広げると共に大きな声を張り、映像は終わった。

 

 ……これ、滅茶苦茶やばいんじゃね?

 

 でもどうする? 俺達ってこういう時、人間社会で堂々と出れないからやばいんじゃないか?

 

 と、モニターの映像が切り替わった。

 

『……コーネリア、藤堂。済まないがこちらの初動が決まった。……詳しくはそちらで話そう』

 

 あ、ゼロとかいう仮面の人だ。

 

*1
伝説の覗き場という中野の都市伝説。致死性トラップまである道筋だが確かに存在しており到達者在

*2
誤字ではありません




 まぁ名前に関してはあれです。黒の騎士団に対するアンチテーゼ的な演出以上の目的はない感じです。

 シャーデンフロイデは表としてはこいつらを主力としつつ、裏で異形同士の争いなども踏まえる感じになりますね。相当の駆け引きありで動く感じです。
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