超絶!地球大戦!!   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! スマホやタブレットのイラストアプリが面倒なのばっかりで困っている、グレン×グレンでっす!

 書く時の目安になるグリッドがついている上で、なるべくシンプルなのがいいけどあんまりないんですよねぇ。もう紙に書いたイラストをデジタル化するアプリにしたほうがいいのではと真剣に悩み中……いいのありません?

 それはそれとして本編!


一章2 クーデターまで起きちゃった

《アシュレイ・ホライゾンSide》

 

 

 

 

 

 

 

 

 イリナの伝えたクーデターという情報で、訓練空間からイッセーの家に戻って来た時、既に先客がいた。

 

「大丈夫かい? とりあえずまぁ、少し食べて落ち着いていいよ……クッキー焼いてるから」

 

「そういう場合でもないでしょう。とはいえ、今すぐこちらが動けることでもないのですがね」

 

 そこにいたのはデュリオ・ジュズアルドとグリゼルダ・クァルタ。どちらもイリナと同じ転生天使で、それぞれ全体のJOKERと天使ガブリエルの(クイーン)を務めている。

 

 ただ、どっちも最初に会った時とは緊張感が違う。

 

 相応の事態が起きたとみていいんだろう。

 

「まだクーデターが起きたとしか聞いていません。どこでクーデターが起きたのかから聞かせてもらっても?」

 

「確かに。異形(こっち)側で考えられるのは五大宗家の過激派共か、それとも教会の悪魔祓い(エクソシスト)辺りですが」

 

 俺に続いて蒼一も、状況を分かってないなりに考えて動いている。

 

 彼は相応にエージェント経験もあるし、事情通の側だからね。参考にはなる。

 

 ただ、その推測にグリゼルダさんは首を横に振った。

 

「幸か不幸か、身内ではありません。……吸血鬼の里、それもツェペシュ領です」

 

「……えぇー!?」

 

 イッセーが驚くけど、気持ちは分かる。

 

 主であり恋人で、親友でもある仲間がそこにいるんだ。巻き込まれた可能性を考えると気が気でないだろう。

 

 グリゼルダさんはその上で、ギャスパーに目線を合わせる。

 

「そしてギャスパー君、落ち着いて聞いてください」

 

 ギャスパーが固唾を飲んでいるけど、仕方ないだろう。

 

 俺達は深くは知らないけど、ギャスパーの故郷であり、恩人にツェペシュの一族がいるという。更に男系主義のツェペシュで純血主義の吸血鬼とくれば、ハーフで女性のヴァレリーという人は危険な目に遭っている可能性が大きい。彼女に神滅具が宿っている可能性があるのなら尚更だ。

 

 神器については詳しくないけど、通常の神器との性能差は絶大と聞く。何があったとしてもおかしくない。

 

 そしてグリゼルダさんは真っ直ぐにギャスパーを見つめて―

 

「クーデターに成功した者達は、ツェペシュの王としてヴァレリー・ツェペシュを擁立しています」

 

 ―そう言い切った。

 

「……え、ヴァレリーが……ツェペシュの王!?」

 

 目を丸くして驚くけど、事情に詳しい側は似たり寄ったりなところがある。

 

 まぁ、俺達がさわり程度しか知らないのに驚くレベルだしな。

 

 純血を尊ぶ吸血鬼の、男系主義のツェペシュの新たな王。そこに女性でハーフを据えるなんて、何がなんだか分からない。

 

「……民主革命に近いノリならいいんだが、楽観的通り越してボケてる考えになるだろうな、コレは」

 

 と、蒼一がそう言い切った。

 

「クーデターを起こす側が、中立層や敵対双側の民衆を宥める為に王族の血を引く者を擁立する……ってのはあるが、よりにもよってハーフの女性ってのは突拍子が無さすぎる。動揺させて外部の介入を遅らせる算段と考えた方がまだ納得できるぞ」

 

「それだけならいいがな。前情報と今の話で想定できるパターンは三十は思いついたが、とりあえず極端な二例を上げるべきだろう……そのパターンがかなり厄介だしな」

 

 ルルーシュがそう推測を立て終わったみたいだけど、頭の回転が速すぎないだろうか。

 

 いや、裏を返せばその中で二つを出すのはそれだけの問題があるということか。

 

「どういうことですか? その二例がどう極端だと」

 

「簡単だよ、姫島朱乃。……どちらにしても、これまでの吸血鬼の常識が通じなくなるからだ」

 

 朱乃に応えるルルーシュは、その上で指を一つ立てる。

 

「一つは、カーミラ領の取り込みを図る……もしくはクーデターを起こせる算段がある場合だ」

 

 またいきなり、凄い切り口で来るな。

 

 いがみ合っていたカーミラとの繋がりはともかく、カーミラでもクーデターが起きるというのか。

 

 俺達が引き込まれる中、ルルーシュは自分の思考もまとめているようだ。

 

「男系主義があえて女を王に擁立する。これは確かに違和感があるが、逆に女系主義のカーミラからすると態度の軟化を感じさせるだろう。そして、男系のツェペシュにしろ女系のカーミラにしろ極端な性差別と上下関係の強制がある。カーミラ側全体ではなくその不満層を既に抱き込んでいる可能性も無視できない」

 

「確かに納得ですね。不満層を焚きつけてのクーデターは、成否に関わらず歴史を探ればいくらでも見つかるでしょう」

 

 グリゼルダさんが納得し、ルルーシュも頷いた。

 

「この方向性における危険なのは、カーミラがツェペシュに力を割きすぎた隙を狙って内側からクーデターを起こされる場合だ。その場合、カーミラ側の男を王として擁立……もしくは男をヴァレリー・ツェペシュと婚約させての合一化すらあり得るだろう」

 

 ……考えすぎかもしれないけど、そうなった時が怖いという警戒心があるんだろうな。備えることは重要だし、想定する最悪のケースは考えるべきだ。

 

 だが、それと同等の危険性か。

 

 ルルーシュは、俺がそれに思いをはせた時に指をもう一つ立てる。

 

「もう一つの危険なケースは、クーデターの首謀者側にツェペシュ王族の男が最初からいた場合だ」

 

 ……ちょっとみんな首を傾げ気味だったな。

 

「え? でもそれなら、その人を擁立すればよかったんじゃないですか?」

 

 進次郎がそう言うのも当然だけど、ルルーシュはそれに頷いたうえで険しい表情を崩さない。

 

「そう。だからその場合、ツェペシュの男は王になることを固辞し、それをクーデター側も受け入れざるを得ないからの妥協案となる。だからこのケースは別の意味で危険なんだ」

 

 周囲の人達はすぐに理解が追いついていないようだけど、俺はなんとなく分かるかもしれない。

 

「つまり、クーデター首脳陣がその男を王として擁立する前提で立ち回るほどの立場であり、更にその拒否を押し留めることができないほどに、クーデターという作戦そのものに影響力があったと言いたいんだな?」

 

「その通りだ、ホライゾン。この場合、そのツェペシュは能力がある上にツェペシュ領や吸血鬼の基本思想に縛られていないことを示している。行動が読み難い上、想定できないだろう手段を今後もとる可能性が高い」

 

 似たようなことには覚えがある。

 

 常識外の存在というのは、その時点で注意すべきところがある。

 

 光狂いもそれに近い。人としての生物学的な常識が通用せず、だからこそ真っ当な方法では返り討ちに遭うからな。極晃星も方向性は違うけど似たところはあるだろう。

 

 それに常識外というのは、予想しづらいということでもある。

 

 蒼一がゼノヴィアを負かしたのも似たようなことだろう。魔剣の強度や動きを慣らすことで、そこから一気にずれることで反応を僅かにでも遅らせた。

 

 総じて、対応が遅れたりそもそも備えられないということになる。カーミラからすれば、その場合は対応できない存在になるだろう。良くも悪くも価値観が凝り固まりすぎているから力押しで挑まざるを得ないだろう。

 

「……その、シャーデンフロイデがクーデターに繋がってるという可能性はないんですか? 諜報員がいうことではないですけど、クーデターを誘発させて敵国の政権を打倒するってこともある訳ですし」

 

「いい発想だ、エイト。そもそも、イッセーや絶花達が会ったという滅びたはずの邪龍の件で、ヴァレリーが宿したという神滅具が疑われているのだろう? 他の手段があるのかもしれないが、鎖国的な国家のクーデターに手を貸せば、かなり自由に動ける勢力が手に入るといえる……断言はできないが可能性は大きいだろうさ」

 

 ……これが、黒の騎士団の総帥だった初代ゼロ。

 

 軍略や政略にかなり長けているな。その土俵なら、神祖とも張り合えるかもしれない。

 

「やばいってことは分かるけど、ならどうした方がいいんですか? 言いたくないけど、ツェペシュの無事な王族やカーミラが助けを求めるって印象が無いんですけど」

 

「イッセー君に同感です。彼らの価値観は五大宗家の古い重鎮達を更に煮詰めています。助けを求めるにしても渋々でカーミラ止まりとなりますよ?」

 

 イッセーと朱乃が懸念を口にするけど、ルルーシュもそこは思案顔だ。

 

「とにもかくにも情報が必須になる。最低でもシャーデンフロイデが関与していなければ、対応できるのは異形側だけになるだろう。更にツェペシュに向かうとなると……絞られるだろう?」

 

 ルルーシュがそう告げると、グリゼルダさんはすぐに頷いた。

 

「カーミラ側で交渉していたアザゼル元総督の説得もあり、リアスさんの安全確保という名目でグレモリー眷属及び数名……というところまで譲歩を得られました。もっとも、カーミラ側はこの事変においてさほど関心を持ってないのか、「部外者の介入は認められない」として異形(こちら)側だけ……と条件を付けられてますが」

 

 徹底的な考え方だな。色々な意味で時代に取り残されかねない。

 

 シャーデンフロイデ、特に禍の団以外に付け込まれやすそうだ。そういった想定外に対して対応できる余地があまり見えない。

 

 今までと同様の在り方なら保守的なのは頑丈さにも繋がるけどな。この変転という言葉でも足りない状況下だと、脆弱性となる可能性の方が大きいだろう。

 

「……今の状況下では仕方ないだろうが、手はある。トゥアール、属性力関連技術等で、発信機の類を作れるか?」

 

 と、ルルーシュはトゥアールの方を見る。

 

 トゥアールはトゥアールで、特に考え込むこともなく頷いている。

 

「それは勿論。色々と試していますが、移動においてはともかく感知においては異形の結界をすり抜ける余地は十分あります」

 

「なら、異形のやり方で感知されない方法で、長期間常時起動し続ける形の物を作れるか? それなら逆説的に吸血鬼の里の場所は分かるし、途切れるようならシャーデンフロイデの関与が確定した上、途切れた部分を基点に探れば見つかるだろう。……シャーデンフロイデの関与さえ分かれば、軍事侵攻の言い訳は十分できるんじゃないか?」

 

 その手はあるか。

 

 シャーデンフロイデは複数の世界の組織の連合。三大勢力と強調しているとはいえ和平の外側にいる組織なら、カーミラが文句を言ってきてもある程度は無視できる。

 

 とはいえ、だ。

 

「ただそうなると、イッセー達は出発するしかないよな? 俺達だけ残ってていいのか?」

 

 家主達がいないというのに、俺達が居候するのはどうなんだろうか。

 

 そう思ったけど、イッセー達はむしろきょとんとしていた。

 

「え、そこは別にいいですけど?」

 

「いいんですか!?」

 

 英雄が困惑するけど、イッセー達は何をいわんやといった雰囲気だ。

 

「今更そこは心配しなくていいですって。それにオーフィスは流石にお留守番だし」

 

 ……確かに。

 

 極晃をフルに発揮できない以上、俺でもやばいよなぁ。多分、正面から眷星神を圧倒できるレベルの戦闘能力がある。

 

「……とにもかくにも、グレモリー眷属としてはリアスの安全確保が最優先。元々その為に待機してましたもの。最初から全員で行かないよう気遣ったのですから、許可が出ているのなら遠慮もしませんわ」

 

 朱乃がニコニコ笑顔でそんなこと言うけど、ちょっと雰囲気が怖いかな。

 

 ドSっていうけど、本当だね!

 

「……っと。神の子を見張る者(グリゴリ)からも通信が届いたな。……あ、タイミングはいいな」

 

 なんだろうか? 通信を聞いていた蒼一が小さく笑ってた。

 

「ちょうどいいのか悪いのか、グレモリー眷属が遠出するのならって感じなんだろうな。一度俺達に冥界に来てほしいって話だ。特にルルーシュと進次郎、ツインテイルズに期待しているようだぞ?」

 

 ……それもそうか。

 

 普通に考えて、俺達についてより深く知りたいとは思うだろう。

 

 冥界、悪魔や堕天使の世界であり、死後世界の一つ。

 

 興味は十分あったからな。……タイミングはいいのかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《富久山蒼一》

 

 

 

 

 

 

 そういうわけで、俺達は今列車で冥界に向かっている。

 

 グレモリーが保有する冥界移動用の列車。普通で転移するというのもありだが、冥界移動が初めての人も多いからな……形式をきちんとした方がいいってことでこうしてグレモリー家のご厚意にって感じだ。

 

「にしても吸血鬼ねぇ~? なんかろくでもない連中ってのはよく分かるんだが、大丈夫なのかね、イッセー達は?」

 

「カーミラに関しては大丈夫だろう。実際の考えがどうあれ、和平をちらつかせておきながら騙し討ちに近いことをすれば異形各勢力から総叩きだしな。問題は、シャーデンフロイデとの繋がりが確実視されるカーミラだ」

 

 と、銀さんのボヤキにアッシュがそう推察している。

 

 まぁ実際、うかつに潰せばろくなことにはならないだろう。

 

 それに対し、優雅に紅茶を飲んだルルーシュが頷いていた。

 

「ツェペシュにしても、即座に殺す……などという真似はしないだろう。そうなれば武力介入の口実になるのは明白だ。むしろ丁重に扱って仕掛けさせない牽制にした方がいいだろうさ」

 

「裏を返せば、動くタイミングで一気に仕掛けかねないがな。その上で突入するとは、中々骨のある連中じゃないか」

 

 C.C.もそう言いながら、テーブルのデザートピザに手を伸ばし……銀さんと取り合いになった。

 

「貴様……私のピザだぞ? 糖尿病が悪化するし私に譲れ……っ」

 

「お前さんさっきから食い過ぎなんだよ……少しは寄越せ……っ」

 

 おそらくこの場で最年長ワンツーのはずなのに、アホな争いをしている。

 

 まぁ和やかに無視するとしてだ。

 

「とりあえず、現魔王派の人達はフランクなのが多いから、気遣い精神があれば余程のことがあれば問題はない。ただし大王派は常に警戒しておいた方がいいぞ」

 

「血統主義の貴族社会って大変だしな。まぁ、対立派閥とも必要なら共闘できるみたいだし何とかなるだろうさ。昔のアドラーに比べたらだいぶマシだし」

 

 俺が今後の警戒説明をするが、アッシュは中々の器を見せている。

 

 というより、かつての軍事帝国アドラーはどういう国家だったんだか。逆に何で滅びなかったのか疑問に思う闇がちらほら見えるぞ。

 

 とはいえ冥界に着いたこともあり、紫色の空が俺達の視界に移る。

 

「とりあえず冥界に到着しましたー。当分は森ばっかりなので、人間界では見られない常時紫の御空をお茶請けにどうぞー」

 

 俺が茶化して言うが、歳が低い側はちょっとはしゃいでるな。

 

「本当に空が紫だ……今は昼なんだろ? 地球じゃないんだな……」

 

「……凄い。初めて見た……っ」

 

 呆気にとられている進次郎や、ちょっと目が輝いている城戸が微笑ましい。

 

 俺も最初の頃はちょっとテンションがおかしくなってたなぁ。三年間も行ったり来たりしてたら慣れたけど。

 

「すっげえなオイ。天人とかの別の星に行ったことはたまにあるが、紫の空ってのは珍しいんじゃねえか?」

 

「ちなみに本来は時間の流れも異なってるんだが、冥界の異形トップが色々手を加えてるって話だ……凄いだろ惑星規模だぞ?」

 

 こっちもちょっとあっけにとられている銀さんに、ちょっと追加事項で茶化してみる。

 

 ま、それはそれとしてだが。

 

「とりあえず、今回はイッセーとも付き合いの良いグレモリー現当主のジオティクス卿の持ち城の一つに招待されているって形だな。アッシュはともかく他の面子は政治的な立ち回りが求められる側でもない。婿確定であるイッセーの友人……という体裁での招待になるから、グレモリーの領内からは出ない形になるんでそこは我慢しとけ。大王派辺りと即接触されるのは避けたいし、どの派閥にも馬鹿はいるから当然の警戒だろう」

 

 補足説明を入れると若干戦慄している者もいるが、結構余裕な奴もちらほらいるな。

 

「お城かぁ。俺、これで二回目だけど多分豪華なんだろうなぁ」

 

 観束はお城に来た経験があるのか、ちょっと意外だが……ツインテールの王侯貴族にでも御呼ばれしたのだろうか。

 

 そして神楽の方はバリボリとせんべいを食べながら、ちょっと首を傾げている。

 

「西洋風の城は初めてネ! 晩御飯、かたっ苦しいのは勘弁だけど大丈夫アルか?」

 

 飯の心配になるとは根性あるのか神経図太いのか。

 

 ま、確かにそこは気になるだろう。

 

 超絶名門の当主様だからな。流石に貴族社会でのメンツもあるし……それなりの物はありそうだな。

 

「まぁ、異世界交流もあるからそこまでかたっ苦しいのはないと思うが。あちらの立ち位置もあるから多少は我慢した方がいいだろう」

 

 異文化交流はお互いに歩み寄る姿勢が大事だ。相手に配慮を求めるのならこちらも配慮をするべきだろう。

 

「貴族って大変なんですね。でも、俺もさっぱりなんだけど……その、諜報員の訓練でそういったのってあるか?」

 

「大使館の給仕とかやった経験もあるから多分。でも悪魔の社交マナーとかはさっぱりなんですけど」

 

 進次郎とエイトがひそひそと相談し合っているけど、まぁそこは大丈夫だろう。

 

 相手が大王派ならともかく、魔王派の穏健筆頭格といえるグレモリー本家で「悪魔交流初心者に悪魔マナー絶対強制」なんて流石に無い。

 

 あのアザゼル元総督が酒盛りをしたり出来る相手だしな。むしろかたっ苦しいことをぶん投げた無礼講になるかもしれないが……万事屋が不安だ。念の為見張れる体制を取っておこう。

 

「ははは。まぁ、事情は向こうも知ってるんだし大丈夫だよ。サーゼクスさん達もその辺りは配慮して人選するだろうしさ」

 

「アッシュの言う通りだ。今後の連携も必要である以上、最低でもテイルレッドである総二とウルトラマンである進次郎には丁重にもてなす必要がある。初心者に折り合いをつけられないような手合いを選んで得をすることはないことぐらい分かるだろう」

 

 そういうのに慣れているだろう、アッシュとルルーシュは余裕綽々だな。

 

 やはりこういう時、経験とか生きるよなぁ。

 

 ただまぁ、不安があるとするならだ。

 

「蓮蓬との交流は既に始まってるのが怖いな。……変なボケに走らなければいいんだけど」

 

「どんな不安してるんですか? 仮にも貴族の中の大貴族がアホなことするという発想はどこからくるんですか?」

 

 つい口について出てしまったので、新八に突っ込まれてしまった。

 

 ……どうしよう。もの凄い不安が湧いて出てきたぞ……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそグレモリー領へ~♪ どうだい、僕……ゴモりんと握手―」

 

「観光旅行かぁ~い!!」

 

 嫌な予感が的中した!?

 

 この声とオーラは間違いない。ラクダっぽいゆるキャラの着ぐるみの中の人が確信できた。

 

 銀さんが悪乗りしているがまずいぞ……後で真相を知った銀さんのメンタルが不安だ!?

 

「銀さんストップ! 多分中の人……グレモリー卿!!」

 

「いや何言ってるんですか。貴族が初見の相手にゆるキャラとか……は、まさか蓮蓬が不安って……文化の勘違い!?」

 

 俺が止めると新八が即突っ込みながらも気づいてくれたが、多分それだ。

 

 流石にいきなり初見はあれかもしれない。だが蓮蓬で慣れているのなら……そういう選択肢は十分とりえる。相手はアザゼル元総督と素で和やかに会話できるタイプなんだからな!?

 

「いやいやいや。いくらその……アレに慣れてるからってそんなバカな」

 

「いやありえる!? 世の中には、とんでもない恰好を堂々とするタイプがいる……蓮蓬(アレ)で勘違いしたならあり得るかもしれないですよ!?」

 

 進次郎が流石に信じられないようだが、英雄(ひでお)の方は心当たりがあるのか警戒心を見せてくれる。

 

 というよりだ。

 

「すいません正誤に関わらず顔見せてください。……こっちの心臓がもたないんで!!」

 

 若干強気で頼み込むと、ゴモりんは頭部を外してくれた。

 

「はっはっは。あまり堅苦しい形にすると気疲れすると思って、場を和まそうというふと思ってね。……婿殿がお世話になっているよ、私が現グレモリーのジオティクスさ」

 

 朗らかに言ってくれるけど、このサプライズは正直よしてほしい。

 

 この面子、意外と舐めたことをするタイプが多いから……うん。

 

 俺が天を仰ぐのと、二名ほどが大きく息を吸い込んだのはほぼ同時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「侯爵かよォオオオオオオオオオッ!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 新八と銀さんの大絶叫が響き渡った。

 




 現状の演算能力二大巨頭、ルルーシュとトゥアール。

 それはそれとして、イッセーたちはこの章ではほぼ休み。自分がハイスクールD×D大好きすぎるので、比重を偏らせないための試験的なものです。
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