この調子で痩せていきたいですねー。70kg切るぐらいでないといろいろ面倒ですからねー。
では本編!
《観束総二》
なんだと。
俺は目にした物を見て、驚いた。
そして感動した。
「ツインテールの人型兵器……しかもなんていうか、かっこいい!?」
「言っとくけど、それ藤堂殿の乗ってた機体……のレプリカだからな?」
そんなことはどうでもいい!
蒼一さんが言うことはどうでもいい。
なんていうか、かっこいいロボットでツインテールを組み込めているっていうのがいいんだ。
なんていうかその……トゥアールだとこういうの作らないし!!
「何をおっしゃいますか総二さま! あんなもの私が作り上げたアンチアイカシステム
「話が長いし一緒にすんな! そもそも放置されてるし動かしてきても粉砕してあげるわよ!!」
「論点そこ!? 色々とツッコむところが他にあったよね!?」
流れるようにトゥアールが愛香に締め上げられて、新八さんがツッコミを入れる。
でもトゥアール。その……色々とその、言いづらいんだけどな?
「ロボット「兵器」で見ると、この機体の方が完成されてる気がするんだ。それでいてツインテールが違和感なくマッチしている……見れてよかった……っ!」
「……藤堂さん、あとで総二にお礼を言われて困惑しそうだな」
「二人っきりにさせないようにした方がいいのかな」
エイトと
ツインテールとロボット兵器が融合したこの機体……俺達の世界側だと大人気になるんじゃないか?
「何故ですか!? トゥアールオーの方が絶対に、絶対に強くて素敵でトゥアールちゃん
凄い敗北感にさいなまれているのか、トゥアールが崩れ落ちて地面を拳で殴りつけている。
流石に何か言おうと思ったけど、神楽がぽんと肩に手を置いていた。
「今までの経験上、絶対に迷走してるから生まれた時からやり直したら?」
あれ、普通にしゃべってる?
その所為で鋭い切れ味な気がするけど、トゥアールはめげなかった。
「いえ、ツインテールとトゥアールちゃんの美しさを融合させたあの造形に迷走なんてありません。常にまっすぐぬちょぬちょゴールインを総二さまと迎えるのが私ですから。世界を総二さまへの愛で包み込む救世のスーパーロボットですよ?」
「考えて喋ったらアンタ」
本当に切れ味が鋭い。
「ちなみにトゥアールはその場のノリで考えずに理論武装組み立てるのよ、自分で得意技呼ばわりするレベルで。それでアルティメギルを言いくるめたことも何度かあったわ」
「つまりまともに受け取らずに張り倒せってことか。お前がいない時は俺らが叩きのめすしかねえな。あのノリは素人には無理だわぁ、かぶき町でも中々お目にかかれねえわー」
愛香と銀さんがそんなことを言っているけど、流石にそれはトゥアールが可哀相だ。
「いや、トゥアールだって愛香じゃないのにそんなことされるのは可哀相だろ」
「総二さま。総二さまの中ではあの人体の限界を超えた武力行使がガールズトークの延長線上にあるのですか……?」
トゥアールから凄いものを見る目が向けられたような気がする。
ま、それはそれとしてツインテールのナイトメアだ。
……フィギュアとか発売されてないだろうかってちょっと本気で思った。
「……前から思ってたんだが、総二のツインテール愛ってかなり広義的なのも含まれてるよな。オタクってもっと拘る印象があったんだが」
「まぁ、オタクって言っても色々あるからねー。全肯定派とか原理主義的な一点特化とか色々いるよ?」
首を傾げる蒼一さんに、
ツインテールのロボット兵器が俺達と肩を並べて戦ってくれる。……凄く胸が熱くなるんだけど。
そんなことを思っていると、C.C.さんが何故かため息をついた。
「一応言っておくが、そのツインテールは防御用の装備だぞ? 戦うとツインテールが傷つくわけだがそれはいいのか?」
……防御用!? ツインテールを……楯に!?
………いや!
「ツインテールの戦士ならツインテールを武器にすることだってある……! 外すわけじゃないなら……耐えられる!!」
「お前はツインテールのどこにそれだけの可能性を見出してるんだ」
ルルーシュさんまでなんか言ってくるけど、ツインテールの可能性を信じてきたからこそのツインテイルズだからな!
「……いつもこんな感じなのよ……っ!」
愛香が俺達の生き方を、力を込めて言ってくれる。溜めて説得力をつけてくれるんだな。
「……とりあえず、今日は好きなものが夕食に出るように交渉しとく。何がいい?」
感銘を受けてくれたのか、蒼一さんが愛香をねぎらってくれているみたいだ。
これがきっかけになって、異形社会でもツインテールが広まってくれるとちょっと嬉しいかな?
ちょっとした期待を覚えていると、少し離れたところも色々と賑やかだな。
「なんか騒がしいな。あっちは何が展示されてんだ?」
「確かランスロットっていうナイトメアについての展示発表ですね。大破した一号機をモスボール処理したものを直接持ってきたとか」
進次郎さんにエイトがさらりと答えるけど、パンフレット観てないな。
エイトの記憶力は凄いな。俺もツインテールが絡めば全てのことは忘れない……というか忘れるわけがないけど。
一体何があったんだろうな―
「おい大変だ! あの
「あの方は今日、一時間前まで会合に参加していたという話じゃ? 別人だろ」
「本人が拝み倒してすぐに転移したって言ってるから間違いない!!」
―本当になんだなんだ?
《Other Side》
「……ふぅ。国家規模が大きくなりすぎると、疲れることも多いですね」
「ようシャムナ様。お疲れさんだな」
「ダインスレイブですか。どうしましたか?」
「なぁに、余計な仕事を持ってきたわけじゃねえ。美味い酒がたくさん手に入ったが俺はそういうのに頓着しないんでな。分かる上役達に貢いでるってだけだよ」
「そうですか。てっきり、今回の一戦に参加させろ……などというかと思いましたよ」
「流石にそこまで言う気はねえよ。大体、今回の作戦は間引きの一環なんだろ? 俺が出張ったらややこしくなるんだろうさ」
「ええ。ノーランドとの取引と私自身の計画によって、かなり規模を大きくはできました。ですがあまりにも底の浅い者達に権威まで集まっている状況は無視できません。……なので異形を軽く見ているそういう者達に、合同作戦を提示させるよう誘導はしていました」
「で、そいつらを生贄に異形に対する警戒心を植え付ける……と。いい作戦じゃねえか」
「遠慮がない作戦ですけどね。そういった者達は旧帝国から見ても問題のある域にまで差別思想に染まっています。今後を考えれば減らしておくに越したことはないでしょう」
「ああ、あの連中は本気ってもんが欠けてるからな。差別するのは勝手だが、だったら被差別対象に絶対負けないよう本気で備えなきゃならねえだろうに。……
「
「お見事! ……で、戦力は勿論渋ったんだよな?」
「一部実験仕様を除き、基本的にはカムデン及び前世代機で構成しています。そういう意味では廃品の処理も兼ねています」
「中々本気でやっててくれて、雇われの身としても嬉しいぜ。……さて、できることなら俺のように、目を覚ましてくれる奴がいるといいんだがな」
「流石に期待薄でしょう。
「確かにな。相当色々できてるし……よくもまぁ、そんな中でここまで持って行けたもんだぜ。あんたは
「ゼロが動き出す前だから備えはできました。ギアスを避ける為にもあえて深入りはしませんでしたからね。……さて、もう少しでしょうか」
「半端もんを使った挨拶程度で、異形の牙城が崩せるわけもない。むしろ崩せるような情けねえ連中でないことを祈るぜ……っ」
《富久山蒼一Side》
なんか騒がしい所に来てみたら、もの凄いことになっている!
「……素晴らしい……素晴らしいです……ありがとう……っ!」
「ど、どういたしましてぇ~?」
涙を垂れ流しながら崩れ落ちている女性に、もの凄く困惑している男がいた。
周囲が騒がしいのもまぁそうだろう。問題が女にある。
「……このような素晴らしいロボットが存在するだなんて……最高です……! 干されているのであれば、是非……是非!! 私の眷属になりませんか待遇は応相談ですし研究費用は別途で用意することを約束します!!」
「すいませんがその辺にしてもらえません? とりあえず色々段階すっ飛ばしてるので抑えてもらえませんか?」
事態が事態なので、腹をくくって止めることにする。
さて、それはそれとして銀さん達がやらかすリスクがあるので前もって紹介しておこう。
「……全員。こちらサイラオーグ殿と同期にして、並び称される若手悪魔。大公アガレス本家次期当主、シーグヴァイラ・アガレス殿だ」
「今度は大公かよぉおおおおおおおっ!!」
銀さんの壮絶な絶叫が響き渡るが、本当にな。
「……誰かと思えばロイドか。お前が押されるとは相当だな」
と、ルルーシュが眼鏡の男性に同情している。
「あ、殿下じゃないですかぁ~。何故か生き返っちゃったんですってねぇ、ざ~んねんでした!」
殿下といったうえでこの言い草、聞きしに勝る大概ぶりだな。
俺も苦笑いを浮かべながら、その人物を眺める。
この眼鏡の男性。写真で見たことがあるな。
「ロイド・アスプルンド伯爵か。第七世代機のはしりとなる、ランスロットシリーズの開発主任。紅蓮系列を開発したラクシャータ博士と対を成す、KMF開発における歴史的人物が冥界でイベント発表に回るとは」
ナイトメアの歴史において大きな変換点である、第七世代機と第九世代。
この先駆けとなるランスロットの開発などを行っている研究者だ。
ブリタニアでもトップクラスの変人だと聞いているが、それがいきなり振り回されるって……
ちょっと遠い目になるが、そこで足音が響く。
「失礼しました伯爵殿。我が主がご迷惑を」
そこにいたのは、どうやらシーグヴァイラ殿の眷属のようだ。
「シーグヴァイラ様。あちらではブリタニアと黒の騎士団の主力機が並んだ状態で、性能比較などのアナウンスが流れております」
「量産機の性能比較! それは無視できませんね!!」
目の色を変えたシーグヴァイラ殿を見送ってから、その転生悪魔は一礼した。
「私はシーグヴァイラ様の眷属であるアリヴィアンと申します。主がお騒がせしました。なにぶん、あの方は日本のロボットアニメが大好きであり、ロボット兵器には目が無いのです」
……ここにも趣味人が。
神の子を見張る者では趣味の産物がそこそこあるんだが。連れて行ったら凄いことになりそうなんだが。
「そっかぁ。僕らの世界以外だと、ナイトメアのような人型ロボットの兵器運用はあまりないんだってねぇ」
ロイド博士が同情していると、アリヴィアンも苦笑していた。
「はい。なのでもしよろしければ、先ほどの主の話を一考してくださると幸いです。アガレス家は大公という立場上、大王派と現魔王派の間でストレスがたまりやすいもので……この奇跡に自制心が耐えきれるとは思えません」
「……どうしよっかなぁ。新しいランスロットは多分、開発したくても超合衆国から文句が付けられそうなんだよねぇ……何度も止められてるし」
「では、正体隠匿用の増加装甲を前提としてはいかがでしょうか? もしくは大型機用のコアユニットとしての性質を付加して誤魔化すというのは」
主に付き合ってめっちゃ詳しいんだろうなぁ、これ。
「……その発想はなかったよぉ! 多分それもアニメを参考にしたんだろうけど、これはアイディアを得る為に教えてもらおっかなぁー!」
「やめとけオッサン。沼に引きずり込まれて開発する気力なくなるぞー」
銀さんがそれとなく止めるけど、もうほっといてもいいような気がしないでもない。
「……ただまぁ、ガワだけ全然違うのにした中身全部ランスロット……というのは真剣にいけるんじゃないか? 性能は折り紙付きだし」
そんなことをふと思いついたが、まぁ思い付きだし無理があるか―
「つまりガワをそれっぽいのにして、おっぱいドラゴンの親衛隊とか作ってパフォーマンスアルか! えげつないネ!」
神楽がとんでもなく、割と真面目にありそうな選択肢に発展させやがった!?
「いや、それならウルトラマンじゃ? 肩以外は割とすぐに何とかできそうだよ?」
「他のナイトメアに比べても人間に近いフォルムだし、いっそのことさっきのアレ*1のようにツインテールっぽくしてテイルレッド用ってのもありなんじゃないかな?」
と、新八や
「ツインテールのロボット達が、俺と共に戦ってくれる……いや、それだとツインテールが傷つくかも……っ!?」
「ウルトラマン型のロボットが手伝ってくれるのかぁ。……ちょっといいかも」
と、総二と進次郎もそれぞれ感想を出しているし。
思いつきて言っておいてなんだが、まぁ確かにランスロット系列はスマートだから……そういうこともしやすいのか。
そう考えると、色々と新しい可能性もありそうだな。赤龍帝バージョンとウルトラマンバージョンは真剣に一考するべきなのかもしれない。
そう思った時だ。なんか警報が鳴った。
「なんだ!?」
「まさか襲撃ですか!?」
進次郎や新八が驚いているが、いやいやまさか。
ここグレモリー領だぞ? 現魔王の筆頭を輩出してるんだぞ? このイベント、魔王様も関わってるんだぞ?
そんなところにいきなり襲撃とか、正気の沙汰じゃないんだが。
……冷静に考えると、禍の団とか正気じゃないよな。うん、あり得る。
と、なるとだ。
「とりあえずは一旦避難だ! 敵がどういった連中かを把握してからでいいし、初手から警備の衛兵たちから仕事を奪うこともない! ……みなさーん!! 危ないので避難します! 二列に並んで順番に、順番にお願いしまーす!」
素早く禁手に至って周囲をカバーしつつ、俺は避難誘導を開始する。
念の為に避難場所の確認をパンフレットで見ていてよかった。地図を見ながらでも禁手の騎士を誘導に差し向ければある程度は何とかなる。
「え、いいんですか? 俺達も出た方がいいんじゃ?」
「そうですよ。俺達だって結構戦えますよ?」
進次郎と総二がそう言ってくれるが、そうもいかない。
「それはそうなんだが、まぁなるべく後回しにしたい事情ってものもあるだろう? 場合によっては殺し合いになる……本来担当する奴だけだと無理になるまでぐらい、心の準備はした方がいいだろう」
俺は釘を刺すと、同時に周囲の情報を把握するべく通信も繋げる。
別に絶対に、どんな相手でも殺せというつもりはない。そもそも戦いというのは殺害より無力化が中心であり、戦闘不能レベルの重傷者を増やした方が敵戦力も減らせるからな。
それができる能力があるのなら、それを許してもなおメリットがあるのなら、殺害を選ばないものが戦場に出るのもいいだろう。こちらの都合を一方的に押し付けるのは交渉ではないから、向こうがある程度譲歩してくれるのならこちらも譲歩するべきだ。ことウルトラマンとツインテイルズのネームバリューはそれだけの価値がある。
だが、この状況下でいきなりと言われても困惑するだろう。
それでこっちに死者が出るだけでなく、それ以上の被害も出かねない。咄嗟の事態で道を踏み越えた結果、心に悪影響が出るのも問題だ。
だからこそ、まず対応するのが仕事の者たちに任せてのワンクッション。これが大事だ。可能である以上はそれをもって良しとするべきだ
それにそもそも。
「サクヤ嬢。特に君は避難した方がいい。……仕掛けてきたのがシュネーヴァイスで君を見つけてしまった場合、サクラ嬢の安全は俺達では保証が不可能だ」
「っ!? 分かりました」
彼女は隠した方がいいからな。
今後を考えるともっと対策を取った方がいいな。トゥアールの言った
それと、それ以外の対策も必要だろう。
いやまぁ、現場の衛兵が頑張るのが基本だけど。立ち位置上、何もしないっていうのもあれだし気が引けるし。
それにまぁ、懸念点は一つや二つはある。
こんなところに戦力を送り込むんだ。それなりの札はいるだろう。
勝ち目のない戦なんて基本的には論外だし、将兵の士気が保てない。つまり将兵達にとって勝てる算段がちゃんとあるということでいい。初戦で決死の特攻なんて普通はしないしな。
そのあたりを考えると、それなりの備えはした方がいい。これは間違いない。
さて、相手はどう出るかねぇ?
さて、激戦はもうちょっと待ってくださいな。