一応狂言回しレベルの主役である、富久山蒼一のバトルシーンをあまり入れられなくて困っているグレン×グレンでっす!!
まぁまだ序盤なので、そこはご了承ください!
《宮本絶花》
その姿を見て、私は寒気を感じた。
剣士としての魂が確信させる。あの男は己を磨き上げた強者であり、なにより危険な魂を持っていると。
周りから止められたので蕎麦屋の内側から見ているだけだけど、彼は私達も視界に収めて意識している。
ただ者じゃない。そして、それはただ強いなんて意味じゃない。
「……聞き覚えがあると思ったら、お前!! 俺をスカウトするとか言ってた野郎の護衛についてたおっさんじゃねえか!!」
そしてイッセーさんが、はっとなって拳を突き付ける。
そしてそんなイッセーさんを、ファブニルは嬉しそうに微笑みながら顔を向けていた。
「おぅ乳龍帝、持ち直したみたいじゃねえか! あの時は護衛で今回はメッセンジャーだからあんまり戦えねえんだが、その様子なら俺が喰らう時には更に強くなってそうで何よりだ!」
一周回って親し気な態度を取っているけれど、イッセー先輩は敵意を向けている。
なにより、世界をこんなことにしている組織の一員が、巻き込んでいる人達に向けている笑顔じゃないだろう。
そしてそんなイッセーさんを追い越すように、ホライゾンさんが一歩前に出る。
「久しぶりだな、
うんざりしてそうな言い方だけど、ダインスレイブはこれまた親しげだ。
「つれないこと言うなよ、ホライゾン。俺の見る目がなかった所為で大変な目に合わせちまったのは事実だが、だからこその
凄い嬉しそうに語っているけど、ホライゾンさんと親しい仲だったのだろうか?
ただファブニルは、まるでデザートバイキングを見る女子のような表情で彼らを見ていた。
「乳龍帝に星辰界奏者、更に音に聞こえるウルトラマンやテイルレッド。お前さんは確か、白夜叉なんて言われてるサムライじゃねえか。……より取り見取りでうっかり本気を出しそうだ……っ!」
戦闘狂なのだろうか。
ただ、依然あったヴァーリさんとも違う雰囲気だ。
なんというか、危険だ……!
「ぎゃぁぎゃぁぎゃぁぎゃぁやかましいんだよオッサン。年の癖に発情期でも来てんのかコノヤロー」
と、坂田さんが挑発目的なのか煽りに言っている。
「だいたいさっきから乳龍帝乳龍帝うるせぇよ。こんな真面目なタイミングで可哀そうだろ兵藤君が。赤龍帝って呼んでやれよせめてよぉ?」
あ、確かに。
私もおっぱいドラゴンとして紹介された方が先だけど、あの人は本来赤龍帝だよね?
ただ、ファブニルはむしろ不満げだった。
「何言ってやがる。兵藤一誠を本気で評価するなら、乳龍帝って呼んでやるのが敬意ってもんだろ? あと俺は常に本気でこんなだし、これでも不能なんでな」
不能って、男の人にとってとっても気にすることらしいって聞いたような気が……?
でも誇らしげに語っている雰囲気だけど、なんでだろう?
いえ、そこはともかく。
「女の胸を本気で思い、禁手のその先に辿り着き覇を克服した神器の前人未到を体現するのが兵藤一誠って男だ。その本気を引き出す胸を思うその魂に異世界から神が使いを送るほどだってのに。カビの生えた赤龍帝なんて看板なんぞで足りるわけねえだろ、馬鹿じゃねえのか?」
『オイ黙って聞いていれば本気でいい加減にしろ!!』
あ、イッセー先輩の籠手から声が響いた。多分ドライグさんだと思うけど……切羽詰まってますね。
そしてファブニルはファブニルで、籠手の方には冷めた目を向けていた。
「あぁん? 誰かと思えば乳龍帝の本気の偉業をその目にしながら、耐えられなくて幼児退行したっつぅ
『なんでそれを知っている!? いや、つまり禍の団だなあいつら絶対に許さん!!?』
ドライグさんが粗ぶっている!?
「俺の相棒バカにするなよ!? 全部俺が悪いんだ、俺が至らないからドライグは幼児退行した上、おっぱいが恐怖の対象扱いされちまって……!」
「それは同列に語っていいの? 多分同列に語ることが失礼な案件ですけどいいの?」
志村さんがイッセー先輩にぎょっとしているけど、テイルレッドさんはぽんぽんとイッセー先輩の肩に手を叩いている。
「分かるぞ! 俺も俺の戦いを見てツインテール嫌いになる人が生まれたら心が痛い……! 個人の好き嫌いをめちゃくちゃにする気はないけど、俺の所為でツインテールを嫌う人が増えると思ったら……思ったら……!」
テイルレッドさんは凄い男泣きしているけど、女の子だよね?
と、イッセーさんはふと何かに気づいたようだった。
「って待て! それ知ってるってことはユーグリッドからファーブニルの話聞いてんだろ!? お前はその上でそんな名前を名乗っていいのか!?」
「……えっと、どういうことですか?」
「あ~。発音の仕方って程度みたいだけど、それが何か?」
進次郎さんと野村さんが首を傾げているけど、ファブニルはむしろ胸を張っている。
「ああ? 奴も中々に本気の匂いを感じるから、一度正面から喰らいにいきたいもんだ。パンツ一つで幼児退行を治すだなんてただもんじゃねえ。……乳龍帝と並び立つのにいい塩梅じゃねえか?」
「一緒にすんじゃねえ!? あとそれだと匙とヴリトラが同列になるからマジでやめて!?」
イッセーさんが凄い困惑しているけど、ファブニルさんは何を言っているのか分からないって顔だった。
そして話がおかしなことになっているなか、ホライゾンさんが咳払いをした。
「話を戻すぞダインスレイブ! それにしてもお前を地獄の底から蘇らせるだなんて、思った以上に危険な技術をシャーデンフロイデという組織は持ってるんだな……!」
「多分それは
ホライゾンさんの言葉に、イッセーさんが涙を呑んでいる。
あとアーシア先輩そんなことになっているんですか!? 何があったんですか?
「あ~なるほど。使用済みパンツって変態は金払うけど、本当に使用済みかも実は分からねえって場合有るからな。卵白使ってるとかで誤魔化したりとか」
「確実に、美少女で、元聖職者のパンツを得る。金だけでは無理だろうだが……伝説の魔道具とかより交渉材料にするのは……変態上級者にもほどがあるだろ」
坂田さんと富久山さんが何か語っているけど、変態って……知らない方がいいんですね。
と、ファブニルは両手の武器を鳴らしながらにやりと笑う。
「ま、俺の本気に応えてくれる奴がいたってこった。他にも色々いるみたいでよぉ、旦那達には感謝したいぜ、中々に本気が見える連中が多い仕事をくれるんだからよぉ?」
「そんなに本気出してえなら、ボランティアに本気出してろオッサンが。俺らなんぞにケンカ売るより、どっかの国に一人で突っ込んでって返り討ちにでもあったらどうだ、アァン?」
坂田さんはファブニルにそう言うけど、ファブニルはそれを鼻で笑った。
「ハッ! あんなふざけた腑抜け共何ぞとお前らを一緒にできるかよ。そこまで俺は礼儀知らずじゃねえぞ?」
……凄い言い様だ。
そしてファブニルは、明らかにイラつきを見せていた。
「核抑止論。お前さん達ならむしろ当事者が多いから詳しいだろう? 人類絶滅必須の力を互いに持つことで、それを恐れて大きな戦争を起こさないだろうとかいう……人の想いをどこまでも舐め腐った腑抜け共の理論武装って奴だ。ふざけてるよなぁ?」
そう、真っ直ぐにファブニルは言い切った。
「支配者層なら普通考えるだろう? 自分達の国以外を自分達の為に尽くす為だけの属国として、世界の富と権利をむさぼる覇権国家になりたいと……思っているのに何故動かない?」
心から不思議だと、信じられないと言いたげだった。
「本音を殺して不本意を飲み込んで、望む未来を掴む為に本気にならず全力を出さない。目障りな国に核ミサイルを撃ち込んでまとめて滅ぼそうと、誰一人として思いもやろうともしないだと?」
信じられないようなことを言いながら、ファブニルは明らかにうっぷんを溜めて―
「……おかしいだろうが、常識的に考えてっ!?」
―心からそう言い切った。
「秘密裏に実行するときに支援してくれる協力者を作り、止めようとするだろう奴らの家族構成を調べて脅して抑え、発射命令を出すだろう軍部を懐柔すればできるだろう。誰一人として欠片も考えないなんてあるわけがねえ……!」
本気だ。
「必要な情報を調べる時間は? その為の物資や人材を集めるのにかかる年月は? 十年? 二十年? いや本気でやれば五年ぐらいで行けるだろう!? 国家の中枢になれるだけの教育を受けておきながら、何十年もかかるなんてありえない!?」
本気で言っている。
「何一つとして真面目に成長することなく、自分がいくらでも切れるトカゲの尻尾だとも気付かなかった愚図でも、五年も本気でやり直せば国政に口出しできるようにはなれるんだ。少なくとも相応の教育を受けて政治家になってる奴らなら、その程度の算段も立てられないわけがねえ!!」
心の底から本気で言ってる。
「本気の覚悟で一歩を踏み出し。考えて努力して鋼の決意で実行すれば、只の屑でもそこまでなれる。なら国の長にまでなれる奴が、そこからやればもっとできる!! そんな当たり前のこともできない腑抜けに、一体何の価値がある!?」
何一つとして嘘なんてない。それが私でも分かってしまう。
「
ホライゾンさんを眩しいものを見るように見て、そしてファブニルは悲し気に絶叫した。
「人間の可能性を、人生の意味を、一体どこまで馬鹿にすれば気が済むんだ、あいつらは!!」
信じられないようなことを、目の前の男は本気で言い切った。
「だから英雄に慣れねえんだよ!? 憧れながら目指さない、人生舐め腐った屑共が!!」
嘘偽りなんて一切ない。心からの真実を告げている。
「言い訳こいて何もせず、ただ願って祈ってダラダラと……都合のいい展開を妄想するだけの恥知らずが!! そりゃ
そう言い切り、そしてファブニルは宝物を見るように、イッセーさん達を見回した。
「そんな奴らが十億二十憶いたところで、お前達の足元にも及ばねえ! だから来たんだ、挑むんだ……宇宙に輝く英雄達に、滅亡剣を突き立てる為に!!」
私でも分かる。分かってしまう。
「宇宙規模なら尚更だ! 準備が完了したなら、景気づけにゼットンコアとやらに本気の人間を見せてやる! ゼットン星ってのも含めて、星の百や二百は砕いてやるぜ……人が生きるってことの意味を、叫んで見せる、示してやるのさぁっ!!!」
この人は、嘘偽りなくそう思っているんだ……本気で……っ!!!
その時、私の視界に映されるものがあった。
え、これは……!?
《富久山蒼一Side》
ここまでトチ狂っている奴もそうはいない。
信じられないほどにやばい奴だ。思わずビビるぞ、マジで。
「……気を付けてくれ。あいつは本気だ。本気で言っている」
そしてホライゾンはホライゾンで、真剣にそう言っているからな。
「あいつはそういう奴なんだ。生まれて初めて目にした輝きに魅入られ、それ以外が目に入らない光の亡者。そしてその一念で、文字通り屑から這い上がったからこそ尚更止まらない
そこまで言うほどか。
ま、確かにな。
明らかにヤバイ。少なくとも本気で言っている。
あんなことを本気で言っているような奴だからこそ、あまりに危険といえるだろう。
「……まぁそういうわけだ。今日のところは味見程度で、ちょっとした新技のテストをしてるって寸法よ」
そういうと共に、周囲の戦力が敵意を向ける。
「……なんなんだよアンタは! めちゃくちゃなことばかり言って、何がしたいんだ!!」
「そ、そうだぞ!? 宇宙戦争とかなんだとか、……お前に一体どんな利益があるっていうんだ!!」
進次郎と野村がそう怒鳴るが、ファブニルは得意げに笑うだけだ。
「しいて言うなら、理想の英雄と殺し合う為に来てもらいたいのさ。あいつは跡形もなく吹き飛ばされながらも、不完全だが極晃として特異点に残ったばかりか、特異点に刻まれた俺の星辰光を基にした再現体と殺し合ったっていうじゃねえか? それはそれで満足だが、やっぱ復活したからにゃぁもっと上を行きたいだろ?」
……あ、これやばい奴だ。
「あまり耳を貸すな。こういうタイプは常人とは全く異なるいかれた思想で動いてるから、理解しようと努力すると飲まれるぞ。……それも特級のイカレ具合だ……!」
とりあえず忠告するが、どういうことだ?
というより、ここまでイカレた演説ぶちかましておきながら付いて来ている連中は特に反応を見せていない。
そこが逆に気持ち悪いぐらいだが、ホライゾンがその時一歩前に出る。
「本当に相変わらずだな、滅亡剣。一度死んだぐらいじゃ、光の亡者は治らないらしい」
「治す気なんてねえからな。お前も一度は経験しただろ? 人の本気、その輝きをよぉ?」
互いに言葉を交わすが、これはきっと平行線だ。
だがその上で、それを改めて示すことに互いに意義を感じている。
「誰もが放射能汚染すら恐れず邁進する光の輝きのままに進めば、比喩抜きで地球は滅ぶ……滅びかけた。煌き輝く英雄譚は格好いいし、お前の存在があるからこそ神天地を討ち取る人奏は生まれいでたし、お前がアンタレルヤにとって救国の英雄である事実も変わらない。そこで抑えることはできないのか?」
「抑えるわけがねえだろう。宇宙にすら本気の輝きを見せることができるかもしれないってのに? 輝きを見せつけるべき相手がいるかもしれないってのに? むしろ逆侵攻を受ける可能性だってあるのに? ……止まる理由がねえよなぁ!!」
そういうとともに、ナイトメアから顔を出している者達も腕を突き上げて宣言する。
『『『『『『『『『宝を寄越せ! 全てを寄越せ!』』』』』』』』』』
「そういうわけだ。本気で動く気が無いのなら、黙って我らの糧となれ!! 光り輝く英雄譚に端役は一切無用だぜぇっ!!」
そう、ファブニルが吠えた時だ。
「……なるほど。貴様の言いたいことはよく分かった」
そう、一歩を踏み出す男がいた。
あえて俺達より前に出たのは。それに違和感を感じさせない堂々とした雰囲気を持つ男は、明らかに意識を切り替えていた。
そして同時に、そいつは―ランペルージは明確に怒りを見せていた。
「つまるところ、強さを見せれない存在はただ強者に使い潰されればいいと……そういうことでいいのだろう?」
「ちっと違うな。本気を出せば強さなんていくらでも手に入るってことだよ。本気を出してねえ奴なんぞになんで配慮してやらなきゃならねえんだって話だ」
ファブニルはそう切り返すが、ランペルージは頭を振る。
話が通じないと悟ったんだろう。まぁ、俺もなんとなく分かっていた。
間違いなく話が通じない。言葉が通じても会話が通じないってのはこういうことを言うんだろうと俺も思う。
そしてランペルージは足を止めるとファブニルを見据える。
「同じことだ。強さとは体だけでなく心も同じ。まして世の中には、頑張りたくても様々な理由で頑張れない者も、自分の頑張り方をさせてもらえない者もいくらでもいるだろう。そんな者達は蹂躙されて当然だと?」
「無論、当然」
ファブニルは即答する。
当たり前の世界の摂理だと、そういわんばかりの堂々とした答え方だった。
自分の考えに何の疑問も持ってない。そんな自信が奴にはあった。
「本気を出すのに資質がいる? そんな言い訳なんぞを盾にして、屑共を甘やかして何になる? あの輝きを見ておきながら、その足跡へと続かない。そんな奴らは総じて屑だ、配慮してやる意味がない」
「だからいくらでも撃っていいと。そう答えるというのなら……資格はないが、俺はこういうしかないだろう」
その正面からの本気の言葉。そこに込められた本気の気迫に、ランペルージは真っ向から対峙する。
「……撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ! 雄々しさばかりに目を焼かれ、誰かの幸せを願う優しさを踏みにじるというのなら……っ」
そう言い、そしてランペルージは手を目にやると、目の前の敵に向かって宣言する。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが告げる。お前達は……死ねっ!!」
……オイちょっと待て。
今なんて言った?
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアって、確か!?
俺が驚愕した時、目の前の敵に動きがあった。
姿をさらしていた者達が、一斉に武器を構え―
「「「「「「「「「応っ!!」」」」」」」」」」
―自分達の命をためらうことなく刈り取った。
切り裂き、撃ち砕かれる敵。
そしてファブニルもまた、両手の爪を構え―
「……まだだぁっ!!」
―その動きを、気合で無理やり押しとどめる。
「……なんだと……!?」
「ク……ハハ……ハハハハハハっ!!」
驚愕するランペルージ……いや、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが驚愕する中、ファブニルは心底嬉しそうに咆哮する。
「これがギアスか! 奴の言っていた、悪逆皇帝様の持つ絶対尊守の王の力!! びっくりだ、本気を出し続けてるってのに……思わず自分で自分の喉をかき切っちまいそうじゃねえか!! 対策しとくの忘れてたぜ!!」
そう吠えるファブニルは、そんな状態になっているのに嬉しそうだ。
そしてそんな奴にため息をつきながら、ホライゾンがルルーシュに声をかける。
「ちなみに、精神論で理論的にどうにかできる力の類か?」
「……他者に強制する類のギアスは皆そうだ。だが俺の絶対尊守は常人にできるようなものではない、一時的な抵抗はできてもあそこまで跳ね返すなど誰一人として……っ」
そう驚愕するルルーシュを庇う様に動きながら、ホライゾンはため息をつく。
「ならアイツなら絶対にできる。精神論でできることは全て必ず実行でき、できないはずのことすら成し遂げる。光狂いってのは誰もがそういう手合いなんだ」
「勘弁してほしいんだけど? 対策は?」
俺が必要な情報を確認すると、ホライゾンはため息をついた。
「覚醒し続ければ体の方が追いつかなくなるけど、数十回は短時間でさせないと無理だろうな。後心構えとして、致命傷の一つや二つじゃ動きが鈍ったりもしないから、数十回は与える心構えがいるってところかな」
何それ。ドンビキなんですけど。
「致命傷がゲシュタルト崩壊するわぁあああああ!!! 致命傷の意味を辞書で引いて調べろぉおおおおおおっ!!」
坂田がめっちゃ絶叫するけどすっごい同感。
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう! 相手もまだ戦う気だし……ふざけやがって……!」
「……ちょっと気分が悪いけど、こいつを放っておくと大変なのは分かった……!」
若干進次郎とテイルレッドが血の気を引かせているが、それでも無視しない覚悟があるのはいいことだ。
「心構えで負けてたまるか。あんな奴ら相手に、父さん達は頑張って守ってきたんだ……勇気を武器として、正義の心と力を生めて……っ!!」
「まったくだ! うちのパンツ龍王はともかく、子供達を泣かせそうな奴らに俺の相棒を馬鹿にされたままで終われるかよ!」
明石エイトと赤龍帝は、その辺り切り替えが早いな。
ただ、間違いなくここからが大変で―
「いや、条件は既にクリアされている」
―ルルーシュは当たり前にそう言い切った。
え、どういうこと?
困惑したその瞬間、何かが滑る音が響いて―
「……ん?」
―ふと上を見上げたファブニルに、なんか切り落とされたビルの上層部がいくつも激突した。
いや、何事ぉおおおおおおおおおっ!?
多分ファブニル的には、おっぱいに対して本気で前人未到連発している乳龍帝のほうが、歴代どこか赤き龍の赤龍帝すら圧倒しているレベルの存在に見えると思うの。
あと滅亡剣レベルの光狂いが、精神を捻じ曲げる系のギアスに屈する光景も見えなかったの。多分これはシルヴァリオ知っている人なら全員分かってくれると思うの。
しかしそこでルルーシュお得意の地形利用戦術が発動。とりあえずナイトメアフレームはこれで一蹴されました~♪