超絶!地球大戦!!   作:グレン×グレン

7 / 24
 はいどうもー! いろいろ設計しながら書いておりますグレン×グレンでっす!

 試行錯誤と失敗とエタりを繰り返しながら幾星霜。本作はキャラクター同士の掛け合いが比較的無理なくでき、かつ世界観を広げやすい形で参戦作品を作っております。


序章6 まるで仮装パーティの如く

《富久山蒼一Side》

 

 

 

 

 

 

 

 なんかいきなり、ビルの上層部だけが綺麗に落ちてきたんだが……えぇ……?

 

「……こちらも覚悟を決めたのでな。外で演説をしている間に通信が一部繋がったので、周囲に被害があまり出ない程度のビル上層部を落としてもらった。KMFの耐久度ならあれで一網打尽だ」

 

 涼し気にルルーシュが言うと、そこに舞い降りる機体があった。

 

 高速で舞い降りた光る翼を持つ機体。そこから、拡声器で音が響く。

 

『まったく。()()をこっそり送り届けてからそのまま去るなんて酷いじゃないか。……C.C.(シーツー)から話は聞いたよ、大変だね』

 

「契約不履行は思わぬ損害を生むということを痛感したよ。それより、()()は大丈夫か?」

 

 苦笑しながらその声に応えるルルーシュだが、そこでホライゾンが剣を抜く。

 

「油断するな! あの程度で光の亡者は終わらない!!」

 

「確かに! 俺と真っ向からやれる奴なら、音速で叩きつけられたって死なないだろうさ!!」

 

 赤龍帝もそう答えるが、その瞬間瓦礫を粉砕してファブニルが飛び上がった。

 

「中々本気で殺しに来るじゃねえか!! それにゼロまでくるたぁ大盤振る舞い……っと!」

 

 そのままこっちに突撃しようとするが、瞬時に飛び退る。

 

 そこに叩きつけられるは、光り輝く槍や剣。更に周囲が凍り付く。

 

「まったくもう! 折角のイベントが台無しなのよん」

 

「グハハハハ! だが、おかげで我らが間に合ったではないか!」

 

「まったくだ。そう簡単に好きにはさせん!」

 

「……まったく舐めたマネをしやがって。宣戦布告ぐらいはしてほしいものです」

 

 そんな声に振り返れば、そこにいたのは……ちょっと目を閉じよう。

 

 心を落ち着かせて、そこにいた人達を確認する。

 

 魔法少女。悪の大幹部。忍者。そしてパンク系ロックミュージシャン。

 

「……せめてジャンル揃えろ芸人軍団ぅうううううううううっ!! これが味方で通じるとか、かぶき町ぐらいだろうがぁああああああっ!?」

 

 坂田が絶叫したのも当然だろう。

 

「すいません何なんですかあれ。かぶき町でももうちょっと芸風統率してますよ? マジで何なのあの芸人アヴェンジャーズ!?」

 

 志村もそう言うけど、非常に残酷なことに芸人ではないんだ。

 

 全員おそらく、真剣なそれなんだ……っ!!

 

 ……俺は天を仰いだ。

 

「わぁ~い。異形の国家権力者がいっぱいだ~。女神様までくるなんてもう奇跡かな~」

 

 ヤケクソ気味に言うしかない。ちょっとタイミング的に泣きたい。

 

「あれ全員権力者なんですか!?」

 

 進次郎がとても困惑しているが、仕方ないね。

 

 でもそうなんだ。そうなんだよ。

 

「セラフォルー様!? それにアルマロスさんとメタトロンさんに……フレイヤ様まで!? 何でここに!?」

 

「フレイヤ様!? 何で日本に……ロックフェスですか!?」

 

 赤龍帝と、あと蕎麦屋から顔を出した宮本がとても困惑している。

 

「……いや、フレイヤって確か女神の名前で……ええ……?」

 

 流石に高校生だからこそ、フレイヤ様の名前ぐらいはどっかの漫画で見ていたんだろう。進次郎が本当に困惑している。

 

 で、言われた人達だけど―

 

「はい。異形社会の有志が集まったロックイベントがありまして、ゲストとして御呼ばれしました」*1

 

「魔法少女ミルキー・オルタナティブのイベントがあるから、何か月も前から予定明けてたのよん♪」*2

 

「グリゴリと縁ある報道関係者が関わる特撮イベントがあってな! グリィイイゴリィイイイイイッ!!」*3

 

「古き良き本来の忍者について語るイベントがあると、同好の信徒から聞いていたのだ」*4

 

 ―奇跡的ミラクルだった!?

 

「なんで寄りにもよってこの面子が趣味フルスロットルなタイミングで来ますか!?」

 

 赤龍帝もそりゃ絶叫する。

 

「え、あれマジな時は着ないのか?」

 

 テイルレッドがマジ困惑しているが、困惑するのはそこなのか?

 

「………一応公務によっては何人かは……うん」

 

 赤龍帝、それは止めです。

 

「あ、そっか! そうでない人ももちろんいるよな!!」

 

「公務の時は着替える人もいるならいいじゃないですか。……いや、公務の時もアレな人いるんだ……」

 

 明石と野村が困惑しているが、とりあえずそっちも大変だなというべきか。これ絶対いる奴の反応だろ。

 

 だがしかし、これなら形勢は逆転……か?

 

 疑問符なのは、ファブニルがまったく戦意を陰らせてないところだ。

 

「おいおいマジか。ゼロだけじゃなく、三大勢力のトップ共に、北欧の女神フレイヤまで!! より取り見取りってのはこのことだなぁ!!」

 

 涎を垂らさんばかりに喜んでいるファブニルは、正直言って怖い。

 

 強い弱いとは別の意味で戦いたくない。とはいえそうも言ってられないだろう。

 

 メインどころは化け物軍団員任せていいとはいえ、七割ぐらいは本気を出して周辺警戒や露払いをしないといけないわけで。

 

 だからこそ、もう我慢できなくなっているようなファブニルはきちんと警戒しないといけないわけだ。

 

 そしてファブニルは戦闘態勢を取り―

 

「そこまでですよ、ファブニル」

 

 ―それを止める男が、その隣に舞い降りた。

 

 銀髪のその男を見て、赤龍帝達が目を見開く。

 

「てめえ、ユーグリッド!!」

 

「お久しぶりです赤龍帝。ですが、今回はただの迎えですので」

 

 赤龍帝にそう言いながら、ユーグリッドはため息をついた。

 

「貴方の本格的な出番はまだ後です。ドグラ・マグラ殿護衛の報酬としてちょっかいは許しましたが、本格激突は控えてください。……主の言葉を借りるのなら、「もっと面白そうなタイミングにしてチョ♪」とのことです」

 

「……そうかい。ま、俺も依頼で動いているから契約者には配慮しねえとな。……バイキング感覚で挑んでいい連中でもねえか」

 

 肩をすくめたユーグリッドに、ファブニルもまた肩をすくめる。

 

 そして、崩れたビルの方をちらりと見た。

 

「そっちの奴らも顔ぐらいは見せてくれよ。いきなり仕掛ける気満々だったろ?」

 

 ……あ、破壊工作担当はいたってことか。

 

 そして何人かが姿を現す。

 

 進次郎と同型と思われる装甲服に、テイルレッドと同様の戦闘スーツを着た少女。

 

 なるほど、あの二人がビル切断の立役者か。

 

「ブルー! 無事だったのか!!」

 

「諸星さん!!」

 

 テイルレッドと進次郎の知り合いのようだが、雰囲気で分かる。

 

 あの二人、間違いなく心身ともに戦士だ。

 

「クソ異星人ならぬクソ異世界人が……こっちはただでさえ忙しいんだがな……っ!」

 

「相手が人間だろうと何だろうと、地球侵略するってんなら容赦する理由はないわね」

 

 うん。発言からも戦士っぷりがよく分かるというかなんというか。

 

 既に修羅とか羅刹の域だ。容赦なくぶっ殺す気満々だぞ、アレ。

 

 そして問題は、最後の一つ。

 

 そのビルにいる存在は複数人。

 

 三人揃って、学生服のような共通の衣装を着ている。そしてローブをその上に羽織った眼鏡の男に幼い少年を任せつつ、中国の民族衣装を腰に巻き付けた男が槍を肩に叩きながらさっきの二人に呆れ顔を向けていた。

 

「……やれやれ。こんな壮大な事態に対して、ちょっと風情がかけてるんじゃないかい? 新時代の英雄譚が始まりそうだっていうのにさ」

 

「……いいねぇ。ちぃっとばかし詰まらねえが、本気はきちんとありそうだ」

 

 気に入るタイプだったのか、ファブニルは楽しそうになっている。

 

 そんなファブニルとは違い、赤龍帝はとても困惑していた。

 

「え、な、なななななな!?」

 

 まぁ、困惑するのは当然だろうな。

 

 なんてったって、あいつは世界規模のテロリストであり―

 

「なんでそこにいるんだよ、曹操!?」

 

 ―兵藤一誠がぶっ飛ばした男、曹操の末裔なんだから。

 

 さて、ま、こっちはこっちで立ち回るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠Side》

 

 

 

 

 

 

 

 

 な、何で曹操がこんなところに!?

 

 俺達の世界で活動する、異形や異能が集まったテロ組織、禍の団(カオス・ブリゲート)

 

 その中で英雄派を率いていたアイツは、神器を引き抜かれたうえで冥府に落とされたはずだ。

 

 それがこんなところに……は、分かった!?

 

「お前も復活させられたのか!?」

 

 想定外だけど、そうなるとヤバイ。

 

 思わず大声で怒鳴るぐらいにヤバイんだけど!?

 

「いえ、してません」

 

 ユーグリッドの方が即答した!?

 

 って違うの? ならなんで?

 

「とはいえ驚きですね。貴方は帝釈天の口封じにあい、聖槍を奪われたうえでハーデスの冥府に落とされたはずですが?」

 

 ユーグリッドも困惑しているけど、曹操は苦笑いを浮かべていた。

 

「冥府を盛大に襲った君達がよく言うよ。まぁ、おかげでゲオルグとレオナルドが付いて来てくれた分早く帰れたけどね」

 

「まったくだ。ああも騒がしくては、冥府に堕ちた魔法使い達と語り合えないな」

 

 曹操にちらりと視線を向けられた、幹部のゲオルグが妙なことを言っているし。

 

 っていうあいつら、冥府で何してんだよ。観光地じゃないだろ。

 

 あと冥府が襲われたって言っているけど。マジかよオイ。

 

 ちょっとびっくりしていると、曹操はその上で肩をすくめた。

 

「ただまぁ、天帝からは冥府から戻ってこれたら聖槍を返すと言質はもらっているんだ。ちゃんと返してくれた義理堅さは感謝しているけど、「早すぎ」とか文句を言ってくるとか酷いとは思わないかい?」

 

「そりゃ確かに酷い話だ。人間の本気の凄さを見ておきながら、感動しないで文句ってのはいただけねえなぁ。酷い神様もいたもんだぜ」

 

 ファブニルはその感想でいいのかよ。

 

 ただ、二人揃って余裕な上、転移の光が包んでいく。

 

「ま、そういうわけだから今日は帰るわ。そっちも態勢を整えといた方がいいだろ? その時こそ本気でぶつかり合おうじゃないか」

 

「セラフォルー、よければ姉に伝えておいてください。……私はもはや、貴方を必要としないとね」

 

 そう言いながら転移が始まるその瞬間―

 

「させると思うか死ね」

 

 ―富久山さんが、何時の間にか二人の後ろに回り込んでいた。

 

 左腕に龍のような鎧がついていて、更にオーラを放つ魔剣が握られている。

 

 それを二人は揃って躱すけど、その瞬間足元から飛び出す影が。

 

 ま、魔剣の騎士!?

 

「なるほど。思わぬ展開ですね」

 

 だけど魔剣の騎士もユーグリッドはあっさり砕く。

 

 ファブニルも簡単に捌くけど、その上で富久山さんとつばぜり合いをしながら、にやりと笑った。

 

「……お前さん、名前は?」

 

「富久山蒼一。どうせ調べはつくだろうし、まぁ覚えといていいわ」

 

 富久山さんの答えを聞いて、ファブニルは富久山さんを弾き飛ばした。

 

「さぁ! 英雄達が幾多の宇宙すら巻き込み生まれる新たなる時代―宇宙辰征(ビックバン)の始まりだ!! 一緒に覚醒しようじゃねえか……クハハハハハハハハハハハッ!!!」

 

 そんな嬉しそうな声を上げながら、ファブニル達は転移していく。

 

 なんかもう全然分かんないけど、一つだけ言えることがある。

 

 ……今までとは比べ物にならない、そんな戦いが始まるってことだ……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

《富久山蒼一Side》

 

 

 

 

 

 

 ダメもとだったがやっぱりダメか。珍しく三割リソース最初っからぶん投げた十割ぶっこみだったってのに。

 

 ため息を吐きながらみんなの元に戻ると、結構心配した表情になっているな。

 

「お人好しが過ぎるぞアンタら。会ってからまだ少ししか経ってないだろうに」

 

 人生苦労するタイプが多そうだ。ま、悪い奴ではないんだろうけどな。

 

「何時の間に回り込んでいたのか。存外に抜け目ないタイプのようだな」

 

 と、ランペルージ……いや、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが苦笑している。

 

 彼は周囲を確認しながら、思案顔になっていた。

 

「情勢はあまりに厄介だろうが、後ろの機体に乗っているのはゼロ。お前はその意味が解るだろう?」

 

「とりあえず、あのコスプレ国際首脳会議と同じ場所に来てくれたのは僥倖だな……で、だ」

 

 頷いたうえで、俺は即座に魔剣の切先をルルーシュに突きつける。

 

「ちょぉ!? 何やってるんですか富久山さん!?」

 

 赤龍帝が驚くし周囲も止めそうだが、それより先に俺は言うべきこと言う。

 

「死を偽装するとはお見事だよ、悪逆皇帝ルルーシュ陛下? そっくりさんだとばかり思っていたから同情してたが、まさかご本人とは驚いた」

 

 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。俺が知っているその名は、世界に悪名を轟かせた存在だ。

 

 神聖ブリタニア帝国100代皇帝を名乗り、シャルル・ジ・ブリタニアを殺害したことを宣言し、人口推移を減少に持ち込んだ悪逆非道の大皇帝。文字通り地球を掌握しかけたことのある傑物であり、あまりにも多くの非道を成した存在だ。

 

「人類史における最新最強最悪の暴君様が生きていたとか、どういうことだ? 俺も一応、黒の騎士団やレジスタンスに協力したことがある身だからな。……この状況下を踏まえると本当に無視はできないぞ?」

 

「まったくもってその通りだ。周りの者達も止めなくていい、俺の所業を知る者なら当然の反応だ」

 

 ルルーシュはそう言って周囲を止めるが、俺は警戒を切らない。

 

「一応言っておくが、精神干渉を仕掛けるのならタイミングが遅いぞ? こっち側は当然のようにその手の技術が豊富だから、実働エージェントの俺も対策はある程度しているし出来る。何より、肉声を必要としているようだからな。……耳に魔法かけて間接的に聞く形にすればそれで終わりだ」

 

 さっきの対応を考えると、ギアスとかいうのがこいつの力だ。

 

 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの行動には多くの違和感があったが、それがギアスとやらの効果によるものなら納得だ。ただ、それだとすると懸念点も多い。

 

「ルルーシュ―」

 

「大丈夫だ、ゼロ」

 

 KMFから飛び降りようとしていたゼロを、ルルーシュが止める。

 

 そしてルルーシュは構えることなく、俺の切先を静かに受け入れている。

 

「あの一連を知っている者が、俺を敵とするのは当然のことだ。俺としても、今ここに陽炎のような命とはいえ生きているのは申し訳ないと思っている」

 

「……ゼロとお前が裏で手を結んでおり、死を偽装して雲隠れさせた。そんな邪推はしなくていいってことか」

 

 こいつの生存とゼロの反応から、それを一瞬とは言え邪推していた。

 

 物的にも論理的にも証拠がないが、それを予感させるような立ち振る舞い。もしそうだとするなら……ろくでもないことを起こそうとしている可能性もある。

 

 それだけは確認する必要がある。そしてこの場でギアスを俺にかければ、成否に関わらず悪手になる。その時点で視界の外側にいるアルマロス様達が敵対認定をしてくれるからな。

 

 だが、ルルーシュは穏やかだった。

 

「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ。だから俺はその刃に抵抗するべきではないし、本当なら今の世界に関わるべきでもない。……実際、俺が生きているということこそが大きな隙になりえるしな」

 

 ……ふむ。

 

 俺は魔法を使い自分の精神状態を確認。どうやら、問題はなさそうだ。

 

「……まぁいい。現場の判断で殺すような状況でもないか」

 

 とりあえず魔剣をしまう。

 

 あとで精神干渉を調べてもらう必要はあるだろうが、まぁ今は置いておいていいだろう。

 

 赤龍帝達も胸をなでおろしているし、これでいいとしておくか。

 

 ……と思ったんだが、なんか音が響いているな。

 

 振り返ると、出るは飛行用装備であるフロートユニットを装着した旧型のKMFがわんさかわんさか。

 

 ……あれ、嫌がらせ?

 

「どうやら他のところに来ていた連中が仕掛けてきているようだな。糞異世界人め……やってくれる……!」

 

「どうします諸星さん? これだけの数で何とかできますか?」

 

 進次郎が同型の人と話しているけど、そこはまぁ問題ないというか。

 

「赤龍帝~? とりあえずちょっと吹っ飛ばしてください。舐めた嫌がらせに一発かまして欲しいっていうか……いや、タイミング的にアルマロス様達がごっそりやった方がいいのか……?」

 

「言いたいこと分かるけどそういう問題?」

 

 赤龍帝にちょっと話を振ると、赤龍帝はちょっと困惑していた。

 

 いやでもまぁ。多分嫌がらせ止まりだろうしなぁ。

 

 そう思っていると、降りてきた仮面の男、ゼロが肩をすくめる。

 

「その必要はない。おそらくそろそろ来るはずだ」

 

 なんだ?

 

 首を傾げたその時、更に上から何かが大量に舞い降りてきた。

 

 具体的には十八メートルぐらいの巨大な人型ロボットだった。

 

 というより、ダンガム*5っぽいのが下りてきたけど……頭部がアヒルのデフォルメ……?

 

 ……いや、問題はそこではない。

 

『……今地球にいる全ての者達へと告げる。繰り返す、今地球にいる全ての者達に告げる』

 

 そんな音声が、文字通り世界中に響いている。

 

 そして同時に、雲が割れてデカい物体が浮かんでいるのが見える。いや、あれは拡大された立体映像か?

 

『我々は、一つの世界でこの事態を引き起こした者の陰謀に勘づいた者。かつてその世界で地球に迷惑をかけた償いをしに来た者』

 

 いや明らかにデカい。明らかにデカすぎる。

 

『そう、我々は宇宙傭兵……否!!』

 

 なんかでかいのにアヒルのデフォルメが書かれている……?

 

『宇宙総合商社……蓮蓬(れんほう)だ!!』

 

 えっと、えっとその……え?

 

 めっちゃ困惑していると、フルフェイスマスク越しでも分かるぐらい、ゼロが気まずそうだった。

 

「我々がこうして集まれたのは、彼らの接触を受けたからだ。正直、彼ら無しではいまだに混乱状態で最低限の態勢を整えることもできなかっただろう」

 

「そうなのよん。だから多分味方でいいと思うの」

 

 レヴィアタン様まで言っているけど、えっとえと……え~?

 

 困惑が追いついていないうちに、そのうちの一機が何故か着地する。

 

 そしてコックピットハッチを開き、……なんか全身タイツが出てきた。

 

「無事のようだな諸君! 私は英霊志士オバZ―」

 

「「「なんでその恰好で来てんだヅラぁあああああああっ!!」」」

 

「―がぶはぁぁああああああっ!?」

 

 あ、万事屋銀ちゃんさん達お知り合い!?

 

*1
北欧の女神フレイヤ

*2
現魔王セラフォルー・レヴィアタン

*3
堕天使最高幹部アルマロス

*4
最上級天使メタトロン

*5
ハイスクールD×Dにおけるガンダムパロディ系作品




 フルフェイスマスクの黒づくめ(ゼロ)

 魔法少女(セラフォルー)

 悪の大幹部(アルマロス)

 忍者(メタトロン)

 パンクロッカー(フレイヤ)

 着ぐるみ……ではなく全身タイツ(ヅラ)

 さらに特撮ヒーローがゴロゴロいる上に全身鎧。……はたから見ると仮装パーティにしか見えないよね?






 ちなみに蒼一のガチ戦闘シーンをそろそろ書き始めるころ合いですが、かなり曲者の予定となっております。





 それと前回の引きですが、書いている余裕がなかったのでここで説明すると―

1:ルルーシュ・腹をくくって行動を開始。

2:ゼロに接触を試み、ゼロも蓮蓬経由で異世界の人たちと接触していた。

3:絶花たちにスマホなどを借り疑似司令部に。自分自身が前に出て陽動。

4:ギアスで生身で出ている連中全殺し実行。光狂い気合で突破。ただしこれはある意味陽動。

5:パイロットが内部にいるだろうKMFを丸ごと潰すべく、協力者たちにビルの同時切断からの質量攻撃敢行。

 ―といった流れになっております。

 それと蒼一がランペルージに同情気味なところがあったのは。「どう見ても悪逆皇帝ルルーシュだけどあいつ公衆の面前で殺されてるからまずないだろ。世界には三人そっくりさんがいるっていうし、めっちゃついてないなこいつ……」といった感じです。本人が当人だと自称した上、ギアスの発動で「俺と似たような経緯で異世界パワーでも得てんじゃねえだろうなぁ?」と仮説を立て、牽制半分ガチ殺し半分で魔剣を突き付けた流れですね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。