とあるビルの屋上。そこでは伏黒恵と津美紀という姉弟が対峙していた。
否、そこに居る彼女は伏黒津美紀ではなかった。
「私は万。そこの蓑虫なんかになら通じるんじゃない?」
「……マジで万なの、アンタ?」
正体を聞かされ、レジィ・スターは溜息一つ吐く。
この反応一つ取っても、その名が悪名でしかないことを理解させられる。
伏黒津美紀が覚醒型ではなく呪物型と判明し、伏黒恵に訪れた衝撃はいかほどか。
彼の脳裏に過ぎるは天使――来栖華に取りついた過去の術師が語った言葉。『呪物を引き剥がす際、宿主となった人間の命は保証できない』と。
万は最初に戦うのは宿儺だと嘯き、この場から立ち去っていった。
追うべきか追わざるべきか。衝撃の情報を処理できずにいた伏黒は一瞬選択できずに硬直してしまう。
一同の意識が離れていく万の背中に注がれた、まさにその時。
呪いの王は動き出した。
「契闊――領域展開、伏魔御廚子」
「――
「――領域展開、
「――領域展開、
両面宿儺、顕現と同時の領域展開。
誰もが予想していない突然の事態。それに即応できたのは4名。
レジィ・スターは簡易領域の原型である彌虚葛籠を展開し、その結界内に飛び込んだ黄櫨はレジィを抱えてビルから飛び降り逃走した。
秤と日車は宿儺の領域に対抗するため、同時に領域を展開。
宿儺、秤、日車。
三者同時の領域展開。
妙技なるは秤と日車。2人の領域は術式に付与されたものであるため、本来容易ならざる構築条件の柔軟な変更を可能とした。
幾度も押し合い崩壊させあった経験が生きたか、両者は互いが干渉し合わない領域を即席で構築。
領域外殻の押し合いにおいて、本来あり得ない2対1の構造を成立させた。
数の差はやはり大きく。如何に結界術に熟達した術師であれど、同時に複数の領域を敵に回しては勝敗は目に見えたものと同義。
如何に宿儺とて、数の差に押し切られ領域を壊されていたやもしれぬ。
――だがそれは通常の領域戦の話。
宿儺が見せた領域は、妙技を超えた絶技であった。
「マジか……っ?!」
両面宿儺が展開するは、押し合うべき外殻を持たない、閉じない領域。
数の利は意味をなさず。秤と日車の領域は押し合うことなく宿儺の領域に飲み込まれ、外部から無数の斬撃を浴びて崩壊した。
「
即応できず事態に取り残されていた者たちも、この段階に至り各々が抗わんと動き出す。
特筆すべきは天使を宿す来栖華の術式『ヤコブの梯子』である。全ての術式を消滅させる力を持つこの術式を自身の周囲に展開。
この術式は結界術に対しても効果を発揮する。無論、宿儺の領域に対しても有効であり、このまま行けばじきに崩壊することだろう。
一点。ミスというには余りに酷であるが、彼女たちは術式対象を領域にではなく、宿儺本人に向けるべきであった。
虎杖との縛りによりこの一分間の活動時間中、宿儺は他者への攻撃を禁じられている。故に秤と日車の領域を破壊したことでその役目を終えた領域は、宿儺にとってもはや捨て札でしかなかった。
「布瑠部由良由――」
宿儺を巻き込まんとした、魔虚羅調伏の儀は、しかして宿儺の手により阻まれる。
接近した宿儺は、そのまま虎杖の左手小指を千切り取り、呪物へと変化させた。
「ハハッ! 賭けは俺の勝ちのようだな! 小僧!」
宿儺の賭け。それは虎杖と結んだ『誰も傷つけない』という縛りに、虎杖自身が含まれているのか、というもの。
他者との縛りは自己完結する縛りとは桁違いの危険性を秘めている。それを踏まえてなお、虎杖という人間を見切った宿儺は、臨んだ賭けに見事勝利した。
伏魔御廚子が崩壊するのと時を同じく、伏黒が指を呑み込んだ。
元の姿を取り戻す世界。そこに現れるは一人の人間と、一つの呪い。
己が身体の制御を取り戻した、虎杖悠仁。
己が身体の自由を取り戻した、両面宿儺。
同一の身体に共存していた両者が、初めて現世で相対した。
「伏黒――?」
目の前の事態に動揺する虎杖。
「――領域展開、伏魔御廚子」
伏黒に乗り移った宿儺は、もはや虎杖を眼中に入れず、即座の領域展開。
肉体を乗り移ることで術式の焼き切れを無視して成立させた、2連続の閉じない領域。
こちらこそが、『誰も傷つけない』という縛りから解放された2度目の領域こそが、宿儺の本命。
ゲラゲラゲラゲラ。
宿儺の笑い声と共に世界が塗り替えられ、地獄が再度顕現した。
『5
針は全身をバラバラに切り刻まれ落命。
日車は間近で見た彌虚葛籠を模倣し、ギリギリの所で命を繋いでいる。
裡なる伏黒の抵抗により、高専の生徒である虎杖、秤、パンダは五体に欠けはなく絶命にも至っていないが、全身を己が血で染め上げていた。
来栖は天使の術式により領域効果を阻害。安全圏を作成し宿儺の斬撃を防ぎきっていた。
のみならず、さらに出力を上げ、再度宿儺の領域を食い破るに至る偉業を見せた。
だが防げたのは、あくまで術式のみ。
伏魔御廚子を防ぎきって訪れた、僅かな弛緩。
そこを宿儺は見逃さなかった
「貴様の術式は厄介だが、宿主たる女は遅く、脆く、弱い」
「……えっ? あっ?」
目にも止まらぬ早業。高速ですれ違った宿儺は、千切り取った来栖の右腕と翼を放り捨て、それに引き摺られるようにして、来栖は意識を手放した。
一瞬。
まさに一瞬で、術師たちは地に伏した。
意識あるもの全員が、宿儺のみが生存する地獄絵図を幻視した。
「うおぉぉっ!」
その光景を破るように、虎杖が宿儺に向けて突進していく。
タックルの勢いそのままに、ビルの縁を越えて諸共墜ちていく。
「
落下の最中、強烈な一打を腹部に受け吹き飛ばされる虎杖。
周辺のビルに突き刺さりガラスの雨が降る中、宿儺は空気の面を踏み、悠々と大地に近づく。
着地の寸前、宿儺は空を見上げる。上空に現れた特異な呪力を察して。
「ククッ、またぞろ可笑しなモノが入り込んだものよ」
「え? え? 伏黒、くん?」
宿儺の目の前には、レジィ・スターと共に合流していた麗美という女性が立っていた。
偶然ではない。宿儺がわざわざ近くに降り立ったのだ。
「あの、さっき、レジィ様たちが落ちてきて、それで向こうに……」
「――そうか、教えてくれてありがとう。麗美」
何の弁明なのか捲し立てるように話す麗美の頭を、優しい顔付きで撫でる宿儺。
突然の出来事だが、彼女は拒否することなくその手を受け入れる。
彼女が求めているのは、己を大事にして守ってくれる
「離れろっ!」
「え?」
「――ケヒッ!」
ぐしゃり。
『5
戻ってきた虎杖に見せつけるように、麗美の頭部は握り潰された。
「全くもって学習せんな小僧。これで3度目か? 目の前で小童が殺されるのは?」
「――宿儺ぁぁぁ!」
踏み込みの衝撃でひび割れ、捲れるアスファルト。弾丸となった虎杖が宿儺に肉薄する。
術式が焼き切れたままの宿儺は同じく体術で受けとめ、勢いに逆らわず空を泳ぐ。
そのまま両者は高速で移動しながら拳を交えていく。
まるで枷から外れたかのような身体能力を駆使し虎杖は宿儺を攻め立て、宿儺はフィジカルの差を技術で埋める。
「やはりつまらんな、小僧」
鼻息一つ。
その言葉と共に、反撃の右が虎杖に叩き込まれ、吹き飛ばされる。
離れる両者。一瞬の間。それを埋めるようにコガネが
『
「ほう。誰か知らんが都合が良いな。コガネ、羂索に繋げ……いや今は確か夏油――」
「――させるか!」
何をしようとしているかは不明だが、思い通りにさせる理由はなく。
行動を阻害するため、虎杖は受けるダメージを無視して攻め続ける。
タイマンでの殴り合い。それは本来、対等な者同士にのみ許される舞台だ。
だが相手は呪いの王。今の虎杖一人では荷が勝ちすぎる相手。僅か数分の間に趨勢が徐々に宿儺に傾いていく。
もはや自明の理。今の虎杖一人では荷が勝ちすぎる相手。
「悪ぃな虎杖! ちょっとばかし遅れちまったぜ!」
ゆえに横やりを入れることに、秤金次が躊躇すること一切なし。
コガネを傍らに浮かせた秤が空から落ちてきて、着地と同時に掌印を組み、領域を展開する。
「領域展開! 坐殺博徒!」
「――クハッ! なんだこの領域は!?」
強制的に流し込まれる秤金次の領域の情報に、宿儺は思わず笑みを浮かべる。
流石の宿儺も初めて味わう類いの領域。さらにはゴミのような情報を流して術式を開示しつつも、重要な部分はぼかしている術師としての巧みさ。そして何より運のみに頼った極端な性能。
その全てが宿儺の琴線に触れ――そして飽きた。
「小僧の裡で見ていたが、その玩具の何が楽しいのか皆目分からん」
「ごふっ!」
「先輩っ!」
展開直後、すぐさま間合いを詰めた宿儺の抜き手が秤の心臓を貫き――
「――継続!」
「っ!」
――疑似連演出により攻撃が無効化された。
無効化の隙を付き、秤は宿儺に拳を一発叩き込む。
虎杖もそれに合わせて、二人掛かりで宿儺に迫る。
「面倒だな」
秤の領域の情報を流し込まれた宿儺は、幾度かの疑似連演出の後に秤の大当たりが確定していることを把握している。
宿儺は大当たり――4分11秒の無敵時間の情報についても虎杖経由で取得しており、実際に領域を味わってしまえば、もはや楽しむべき点はないということも。
今の宿儺にとってみれば、秤金次は路傍の石以下。そのような存在と4分11秒も付き合うつもりはない――最後の疑似連演出終了直前、宿儺の術式は回復した。
閉じない領域により、大当たり確定前に秤の領域を破壊することを決断。
掌印を組み、呪詞を唱え――
「領域展開、伏魔――」
『黙れ』
――突然の呪言に口を閉ざされる。
急な状況に虎杖は驚きながらも組まれた掌印を蹴り崩し、全てを把握していた秤は演出を続け……大当たりを引いた。
「
ついに始まるは秤金次、4分11秒間の
防御を気にすることなく一気呵成の攻撃。反撃の斬撃をどれだけ浴びようと、その勢いはとどまることを知らず。
高専生徒に対する術式出力が大幅に下がっている現状、仕留めることは不可能。
万全状態の
宿儺は術式のみならず、投げや体術を駆使し距離を開けようとするが、そこに虎杖が差し込む。
何があったのか詳細は分からぬ。だが今の秤に主攻を任せ、己は補助を務め立ち回りの隙を埋めると即断した。
「玉犬・渾」
『戻れ』
方針を切り替えた宿儺は素早く影絵を作り、十種影法術の式神を呼び出す。しかし呼び出された玉犬は呪言によりすぐさま影へと還っていった。
だがそれは元より想定内。二人の猛攻を捌きつつ視線を巡らせる。事ここに至らせた呪言の発生源は一体どこからだと探り――秤の傍に浮いているコガネを見咎めた。
「そこか! 憑霊の!」
コガネが映すは、己が領域内部で血を吐きながら立つ、乙骨の姿。
三輪は覚えていた。今年行われた姉妹校交流戦で、自らが倒された時の出来事を。
まさかまさかの、電話越しでの呪言。
眠りに落ちる寸前に『アリなの、それ?』と思うような不意打ちであった。
その交流戦での経験が、この場で実を結んだ。
通話でも、遠隔でも、呪言は効果を発揮する。であれば、
戦う力を失った彼女が絞り出した、戦ってもらうための知恵。
『防ぐな』
力なき者の発想に導かれ、遥か遠方仙台
言霊に従い下げられたガード。当然、秤と虎杖の攻撃が突き刺さる。
乙骨の助力により、痛打を貰う宿儺。されど余裕は失わず。
「だがその様ではあと一、二度といったところだろう」
視線の先には呪言の影響により、さらに吐血する乙骨の姿が。
石流龍との戦闘で交わした、リカと10日間の接続不可の縛り。
リカの完全顕現が叶わぬため、乙骨は領域を展開することで呪言の
しかし相手は万全ではないとはいえ、かの呪いの王、両面宿儺。乙骨の声帯や舌に掛かる負担は少なくない。
宿儺の見立て通り、このままでは使えるのはあと一度のみ。
無論、反転術式で回復すれば呪言使用の回数制限はなくなる。しかし領域展開と並行しての反転術式の使用は、如何に膨大な呪力量を誇る乙骨と言えど瞬く間に呪力切れを引き起こすのが目に見えている。
呪力を気にせず短時間で連発するか、いざという時の伏せ札にするか、
乙骨は二択の問題を突き付けられる。
『良く見とけよ、これが反転術式だ』
その問題を、仙台
乙骨の真後ろに立った石流から放たれた、ゼロ距離での正の呪力が、乙骨の負った咽喉のダメージを瞬時に全快させる。
石流は事前に領域の条件を変更し、乙骨の領域を呪力吸収の対象から外している。
呪物となった数百年間の間、生得領域内で磨かれた結界術により可能とした、微細な術式対象の選択。
乙骨は石流に回復を任せることで、持ちうる全ての呪力を両面宿儺にぶつけることを可能とした。
画面越しに行われた反転術式に、宿儺は思わず感心する。
正の呪力のアウトプットを、自身と同等以上に使える者が居たことに驚いたためだ。
それと同時に、乙骨の呪力が続く限り呪言が止まないことも察する。
「解」
その一言で、バラバラに切り刻まれるコガネ。しかして何事もなかったかのように、すぐさま復活する。
「ククッ、やはり無駄か」
特定個人が使役する式神ではなく、あくまで死滅回游に付属する端末でしかない以上、一時的に破壊は出来ても取り除くことは不可能。
「虎杖ぃ! お前も乙骨と繋いどけやぁ!」
「コガネ! 乙骨先輩と通信!」
『お任せあれぇ~!』
さらには虎杖も通信を開くことで、乙骨のコガネはウェブ会議のギャラリービューのように複数画面で宿儺を映し出す。
窓口を増やすことで呪言を必ず通すようにしていた。
「脱兎」
『戻れ』
種類は問わず影から生み出された式神たちはすぐさま影へと戻される。
無論、魔虚羅であれば影に戻されることはないが、現状では周囲の者を巻き込んだ調伏の儀という形でしか発動できない。すなわち、最終的には宿儺が魔虚羅を倒す必要がある。
だが裡なる伏黒恵が今のように強く抗っている状態では達成することは不可能。宿儺諸共死なんと全力で抗い、儀を失敗することが目に見えている。
事実上、十種影法術は封じられた。
変則的な形での4対1。
伏黒恵の反抗により宿儺も本調子とは程遠く。
状況は、圧倒的に高専側優位となった。
しかし、やはり史上最強と謳われた呪いの王。宿儺は未だなお崩れず。
各々が持てる力を最大限発揮している。それでも今一歩及ばず。
誰かが思った。もう一手が欲しいと。
高専陣営には援軍の当てはある。
禪院真希。伏黒津美紀を連れてきた彼女が、
異常を察知した彼女がこの場に飛び込んでくるのは、十分に考えられることであった。
――結果から言えば、真希はこの宿儺との戦いに参戦すること、叶わず。
無論、真希も異常を感知してすぐさま現地に向かっていた。今の彼女の身体能力であればさほど間を置くこともなく現着できたはずであった。
その行く手を阻むように現れたのは、
宿儺との戦いの裏では、逃走中であったレジィと黄櫨を巻き込んだ、真希と直哉の激闘が繰り広げられていた。
最後には真希が禪院直哉を祓い、禪院甚爾に並ぶ天与の暴君として完全覚醒を果たすことに成功する。
だが、こと宿儺との戦いにおいて、彼女が影響を及ぼすことは、何一つとしてなかった。
宿儺との間にもたらされていた均衡は、しかし崩壊を目前としていた。
秤金次、4分11秒の
秤と宿儺、同時に掌印を組む。
「領域展開、坐殺――」
「領域展開、伏魔――」
『黙れ』
「――御廚子」
宿儺、三度目の領域展開。
乙骨の呪言に、宿儺は既に対応していた。
脳と耳に呪力を回し、どれだけの呪力が必要なのかを見切り、呪言の効果を防ぎきる。
領域内であろうが高専生徒への直接の斬撃は効果が薄い。だが目的は秤金次の領域破壊。外殻への斬撃ならば伏魔御厨子はいかんなく効果を発揮する。
そこに秤金次の領域があれば、だが。
秤は口をパクパクと開閉するのみで、言葉を紡げていなかった。
それもそのはず。乙骨の呪言は宿儺ではなく、秤を対象としていた。
なぜ? 三者に浮かんだ疑問。
それに答えるより早く、乙骨の次なる呪言が炸裂した。
『『く』『だ』『け』『ろ』』
宿儺の呪言対策を見越していた、乙骨のとっておき。
呪力防御すら貫通する、分身した5人全員から放たれることで成立する、呪言五重唱。
呪言に従い、構築した己が領域を崩壊させていく。
再度宿儺に訪れた、術式の焼き切れ。
この間であれば通常の領域であっても破壊されることはない。
先述の通り、この戦場に真希は来ない。
――だが高専側陣営の援軍の当ては、彼女一人ではない。
「領域展開――誅伏賜死」
降り立ったのは虎杖が、秤が、乙骨が欲していた宿儺打倒に能う一手。
日車寛見、現着。
後に五条悟に並ぶとまで謳われる原石。その才覚はコガネ越しに映る石流と乙骨の姿だけで、反転術式を体得するに足るものだった。
ガベルが鳴らす音と共に開かれた裁判。取り上げられた罪状は渋谷における器物損壊について。
「以上の件について、何か弁明はあるか?」
「……貴様、名はなんと言った?」
「……日車寛見だ」
「そうか。ならもう終わらせろ、日車寛見」
『
判決は下り、両面宿儺は一時的に術式――『御廚子』を剥奪された。
宿儺は法廷から戦場に戻る。そこでは再度、4分11秒にも及ぶ軽快な音楽が鳴り始めていた。
術師でありながらフィジカルギフテッドに匹敵する身体能力を持つ『鬼神』虎杖悠仁。
短時間で再度大当たりを引き、ノリにノっている『豪運』秤金次。
術師歴1月足らずで宿儺に名を刻んだ『五条悟に並ぶ原石』日車寛見。
僅か3か月で特級術師に返り咲いた五条悟に次ぐ『現代の異能』乙骨憂太。
史上最高の反転術式のアウトプットを可能とした『大砲』石流龍。
これほどの強者に囲まれ、十種影法術も封殺され、挙句に御廚子も奪われた。
誰に言われるでもなく、圧倒的な劣勢。
――それでもなお、宿儺の顔から余裕の笑みが、消えることはなかった。
パチンコと法律について詳しくないんで、もしかしたら色々と間違っているかもしれませんがご容赦を。