祭りの準備が進むなか、ヒアンシーの前へ恩師アナイクスが現れた。休暇中にもかかわらず周囲を観察する彼と、英雄たちが自らの価値を見誤る理由について語るうち、話題はファイノンへ移ってゆく。
人々の視線を集めながら、それに気づかぬ彼の姿を見つめたアナイクスは、ヒアンシーの胸にある懸念を見抜き、問いを返した。
わたしは腕の中の短冊を少しだけ抱え直し、紙の端が指へ触れる感触を確かめながら、どう答えるべきか考えることになりました。
(……アナイクス先生のおっしゃる通りです。)
ファイノンさまがご自身へ向けられる好意に鈍いことそのものは、今すぐ治療しなければならない症状ではありません。市民の方に手を振られて見当違いの方向へ会釈してしまったところで、誰かが傷つくわけでもなく、むしろ周囲には微笑ましい笑いが生まれています。
わたしが腕を組んで頭を悩ませるほどの問題なのかと問われれば、そこだけを取り出すなら答えは明らかでした。
「……そうですね。そこだけなら、わたしも悩みません」
「では、別の変数があると?」
ほとんど間を置かず、先生が返しました。短い言葉でしたけれど、確認を求める口調ではありません。わたしが言い淀んだことも、人気の話だけなら説明できないほど考え込んでいたことも、すでに一つの観測結果として置かれてしまったようです。
「人気の話は、考え始めたきっかけだっただけなんです。ファイノンさまが、ご自身のことになると少し……周りから見えているものと、ご本人が見ているものに差があるような気がして」
「具体化してください」
「うーん……」
言葉を探しながら、わたしは反射的に若木の方へ視線を向けました。ファイノンさまとの距離は、それなりにあります。
子どもたちがその間を行き来し、イカルンの羽音や、筆記台のあたりで交わされる話し声も重なって。普通の声量で話したからといって、こちらの会話がそのまま届く距離ではありません。それでも、わたしは声を少し落としました。
これは秘密話を楽しみたいからではありません。自分のことを他人同士で話されるのは、内容がどれだけ善意に満ちていても落ち着かないものですから。それが健康状態や、本人もまだ上手に言葉へできていない考えのことであれば、なおさらでしょう。
医療の場では、本人がすぐそこにいるのに、その人を置き去りにして「この患者さんは」と話し続けるようなことをしてはいけないように。患者さんの為にも情報共有は必要なことです。でも、必要であることと、聞こえる場所で無遠慮に話してよいことは違います。
「先生、少しだけ……声を落としてもいいですか?」
「構いません」
アナイクス先生もわたしの視線の先を確認しました。先生は場所を大きく移そうとはしませんでしたが、身体の向きをほんの少し変えました。正面からファイノンさまを見続ける形ではなく、若木と受付の両方が視界へ入る角度です。
それだけでも、傍目には祭りを眺めながら会話をしているように見えるでしょう。わたしも短冊の束を胸元へ寄せ、少しだけ先生の方へ身体を向けました。
「昨日から、少し気になっていることがあるんです」
「身体所見ですか?」
「それも、もちろん継続して見ています。今朝も歩幅や呼吸、手の動きには注意していますけれど……今回は、身体というより」
そこで、言葉が一度止まりました。心や精神と呼んでしまうのは簡単ですけれど、人の内側を診る時ほど、安易な名前で決めつけてはいけないとわたしは思っています。
悲しんでいる、諦めている、傷ついている――そう見えることと、本人が実際に何を抱えているのかは、必ずしも同じではありません。だからこそ、まずは表情や声、呼吸、動作の変化といった、わたしが確かに見聞きできたものから話すべきでした。
「ファイノンさま、皆さんが未来へ進めていることを、とても喜んでいらっしゃるように見えるんです」
「それ自体には矛盾はないでしょう」
「はい。そこは、わたしもそう思います。笑い方も、誰かを安心させるためだけのものではない時がありますし、今日もイカルンが自分で短冊を結べた時、本当に嬉しそうに見えました――でも、」
「続けなさい」
指先が短冊の側面を撫でました。
「皆さんが自分で未来へ進めるなら、ご自身はそこにいなくてもいい、という方向へ繋げてしまわれることがあるんです」
アナイクス先生の表情は、ほとんど変わりませんでした。けれど、腕を組んでいた右手の指が一度だけ動きました。
肘へ掛けていた指先が外れ、胸元へ近づき、すぐに元の位置へ戻ります。先生がファイノンさまの状態を観察している時、ときどき見せる仕草でした。
「世界が救われたことを喜ぶ。人々が自分で願いを持てることを喜ぶ。皆さんが自分の足で歩けるなら、それを誇らしく思う。……そこまではいいんです。だけど、その次に……では、自分はもう必要ないですね、と自然に続いてしまわれるような」
「なるほど」
先生の返答は低く短く、驚いた様子もありませんでした。その落ち着きが、かえってわたしを少し緊張させました。
「先生も、やっぱり気づいていらしたんですか?」
「可能性としては以前から置いています」
「可能性……」
「ファイノンは、自分自身を判断対象へ含める時だけ、論理の扱いが著しく雑になる」
きっぱりした言い方でした。悪口のように聞こえそうなのに、先生の声には嘲る響きがありません。
「他者には休息を認める。傷病者には治療期間を設ける。他者の失敗には再試行の余地を認める。生存を望む者へ、その希望を尊重する――ところが対象を自分へ置き換えた途端、必要性、効率、代替可能性という尺度だけで結論を出そうとする。前提条件の扱いが公平ではありません」
「……はい」
とても、ファイノンさまらしいと思ってしまいました。
それは患者さんとして接している時にも感じることです。誰かが疲れていれば、休んだ方がいいよ、と自然に言える方なのに。ご自身が疲れている時には、まだ動けるから、と笑います。誰かが怪我をしていれば、治るまで無理をしない方がいい、と心配するのに。ご自身の身体については、使えるなら問題ない、と判断しがちです。
そうした小さな食い違いが積み重なり、もっと大きな選択の場でも同じ形を取るのだとしたら。
「それで……わたし、少し心配になったんです」
「何をです?」
「ファイノンさまのお心が、です」
今度は、逃げずに言いました。
「……心が、麻痺してしまってはいないでしょうか」
口にした途端、自分の言葉が少し強すぎた気がして、喉の奥がきゅっと狭くなりました。
麻痺というのは、医療ではとても重い言葉です。本来なら痛いはずの場所が痛まず、熱いはずのものを熱いと感じられず、身体を守るために必要な警告が届かなくなる状態を指します。もし心にも同じことが起きているのだとしたら。
三千万回を超える永劫回帰の中で、別れも、死も、殺すことも、殺されることも繰り返しすぎて。ご自身が消えるという可能性さえ、もう痛みとして認識できなくなっているのだとしたら。
そこまで考えたところで、わたしは自分が推測を重ねすぎていることへ気づきました。
「……いえ。すみません。今のは、わたしの推測が入りすぎていますね」
「訂正する必要はありません」
先生の声が返ります。
「仮説として提示したのでしょう。ならば、検討すればいい」
アナイクス先生は腕を解きました。片手で口元を覆うようにしながら、露出した片眼だけをこちらへ向けます。わたしもさらに声を抑えました。
聞かれてしまわれぬように、極限に気を配りながら口をパクパクと動かします。片目だけで唇の動きをなぞった
先生の眉間へ深く線が入りました。本当に痛いわけではなさそうです。呼吸にも姿勢にも異常はありません。ですから、これは考え込んだ時の表情だと判断できます。
「心が麻痺している可能性については――無きにしも非ず、と言ったところでしょう」
低い声が続きます。
「あの子は未だに
「……やっぱり、そうなんですね」
「ただし、麻痺という一語だけで片づけるのは不正確です」
先生らしい訂正でした。
「感情が失われているわけではありません。先ほども言った通り、他者の喜びには反応する。誰かが傷つけば気にかける。懐旧も愛着も罪悪感も残っている。むしろ、
「残りすぎている……」
「痛覚が消えたというより、痛みを行動停止の根拠として採用しない、と表現する方が近いでしょうね」
その言葉が、医療者であるわたしにはとてもよく分かりました。痛くないのではなく、痛みを抱えたまま動く。苦しくないのではなく、苦しさを休む理由に数えない。傷ついていないのではなく、傷ついていても役目がある限り身体を使う。
それは麻痺より、ある意味では危険です。痛みが届いているのに、それを警告として扱わなくなっているから。
「……それは、きっと身体でもあります」
「何がです?」
「長く痛みが続く方の中には、痛みそのものをなくせないから、生活の方を痛みに合わせて変えてしまう方がいます。もちろん、それ自体が悪いことではありません。慢性的な症状と共に暮らすためには必要な適応です。でも……」
わたしは自分の左手を右手で包みました。
「痛いのが普通になりすぎると、悪化していることまでいつもの痛みだと思ってしまうことがあります。休むべき時と、耐えられる時の境目が分からなくなるんです」
「妥当な比喩です」
「ファイノンさまも……」
言いながら、わたしは若木の向こうへ視線を向けました。
ちょうど一人の子どもから短冊を受け取ったファイノンさまが、何か話しかけられて穏やかに笑っています。肩に目立った力もなく、呼吸や立ち姿にも不自然なところは見えません。
先生が観察していた通り、今この瞬間だけを切り取れば、異常だと断定できる兆候はどこにもないのです。だからこそ、わたしには難しいのでした。
「どこまでが、今のファイノンさまにとっての普通なのか……」
「本人の申告だけでは確定できませんね」
「はい」
「だから複数の観測者が必要になる」
先生がわたしを見ました。
「貴女が身体所見を拾う。私は記憶、魂、火種と、その反応を構造として見る。必要なら他の黄金裔からも証言を取る。本人が自分自身を過小評価する以上、一人の観測値へ収束させるべきではないでしょう」
慰めの言葉ではありませんでしたが、先生の示した役割分担を聞くと、胸の奥に張りつめていたものがわずかに緩みました。
わたし一人で答えを見つける必要はなく、患者さんを一人で抱え込んではいけないのと同じように、ファイノンさまの状態も、それぞれの立場から観察し、支えていけばいいのです。
「では……引き止める方法を、ですね」
口にした瞬間、先生の瞳がわずかに細まりました。
「アグライア様とトリスビアス様がお考えくださっているようですが」
「そうでしょうね」
「わたしも、何がいいのか考えていて……」
声がさらに小さくなります。
昨日から胸の内へ引っかかっていたのは、ファイノンさまが本当に「自分はもう必要ない」と結論づけてしまうのなら、こちらから「いてほしい」と伝える必要があるのではないか、ということでした。けれど、肝心な、どんな伝え方ならその方を傷つけずに届くのか、わたしにはまだ分かりません。
「例えば……」
そこで、わたしは一度ためらいました。
人を引き止めるために真っ先に思いつくのは、きっと単純な方法です。行かないで、いなくならないで、あなたが必要なのだと、そばにいてほしいのだと、涙をこぼしながら手を掴み、離れないよう訴える。それほど大切なのだと、感情のまま伝えることでした。
ファイノンさまは情に厚い方です。だから、その言葉はきっと届くでしょう。深く、真摯に受け止めようとして、届いてしまうでしょう。
「泣いてすがる……という情への訴え掛けは、」
「特攻が掛かるでしょうが、自爆するようなものですよ」
先生が即座に遮りました。
あまりにも迷いのない否定でした。
「……え?」
「どの輪廻でも泣きすがった我々を慈悲の一太刀で屠ってきたのですから、あの子にとっては特大の
「……そう、だったのですか……。」
息が止まったのは、ほんの一瞬でした。大きく乱れたわけではありません。ただ、それまで一定に動いていた胸が途中でつかえ、次の呼吸へ移るまでに一拍だけ余計な時間がかかりました。
すぐ近くでは誰かが笑い、子どもたちの声が弾んでいました。若木の葉は陽を返し、色とりどりの短冊が風に揺れています。それなのに先生の言葉を聞いた瞬間だけ、その明るい景色の表面へ、別の時間が薄く重なったような気がしました。
回帰を続ける中で、数多の選択をしてきたのでしょう。
彼と何度も相対した記憶は永遠の一ページで過ごす、わたしの中にも。他の黄金裔の仲間たちの記憶にも、最も印象的な部分だけが色濃く残っています。わたしたちの抱える記憶の一部は、彼の抱える一部なのだと指摘されなくても理解できます。
すべてではありません。三千万回を超える輪廻を、わたしが一つ残らず覚えているわけではないのです。わたしの中に残っているのは、ひどく強く刻まれた景色や言葉、痛み、そして取り返しのつかない選択といった、いくつかの断片にすぎません。
彼の嘆きも絶望も、共感したことのある回帰だって覚えていますから。果てのない旅路の末に得たものがファイノンさまにとってよい未来だったかどうかなんて、わたしたちが評することなど出来ようはずがありません。
それでも。わたしたちの側に残っている一部だけで、これほど重いのです。では、それを最初から最後まで抱えているファイノンさまにとっては。
「……泣いて、すがって」
声に出すと、喉が乾いていました。
「それでも、殺さなければならなかったんですね」
「永劫回帰を成立させるならば」
先生はそれ以上、飾りませんでした。
「黄金裔から火種を回収する必要がある。次の世界へ進むために、当代の我々を残すことはできない。カスライナは少なくとも、苦痛と恐怖を最小にする方法を選んでいた」
わたしは短冊の束へ視線を落としました。
指先が、少しだけ冷たくなっています。
「慈悲の、一太刀……」
「本人がそれをどう呼ぶか知りません。ただ、
泣いている仲間たちの声を聞きながら、それでも剣を振るわなければならなかったファイノンさまの姿が、想像の中へ浮かびました。
実際に何があったのかを知らないまま、わたしの記憶だけでその場面を決めつけてはいけないと思うのに、胸の奥へ生まれた光景は、なかなか消えてくれません。
だからこそ、”泣きすがった我々を慈悲の一太刀で屠ってきた”とキッパリ断言したアナイクス先生の言葉で、何処かの輪廻でわたしたちは似たようなことをしたのだと察するものがあります。
どの言葉を使ったのか、誰が最初に泣いたのか、ファイノンさまがどんな顔をしていたのかは分かりません。分からないことを、分かったふうに埋めるべきではないでしょう。けれど、引き留めるという行為そのものが、彼にとってまったく新しい出来事ではないことだけは理解できました。
それも一度ではなく、何度も繰り返され、それでも結果を変えられなかった形で。
(……これは、駄目です)
胸の中へ最初に浮かんだのは、感情ではなく判断でした。やってはいけません。少なくとも、何も考えずに使ってよい方法ではありません。
医療で考えれば、もっと分かりやすい。治りきっていない傷口は、表面が閉じているように見えても、その下の組織がまだ弱く、わずかな刺激で再び裂けることがあります。
そこへ「効くから」と強い刺激を与え、痛みを感じるのはまだ感覚がある証拠だ、反応するのは届いている証拠だと都合よく解釈して何度も押し込めば、治療どころか再損傷を起こしてしまうのです。
情へ訴えることは、確かにファイノンさまへ届くのでしょう。誰かの涙を無視できる方ではないからこそ、その方法は強く効く。
けれど、効き目が強いことと安全であることは同じではありません。先生の言葉を借りるなら、特攻が掛かる――だからこそ、使い方を誤れば深い傷を再び開いてしまうのです。
「……傷口へ」
「何です?」
「傷口へ、岩塩を押し込むようなものですね」
先生の眉がわずかに上がりました。
「随分と物騒な比喩を選びましたね」
「だって……そういうことですよね?」
わたしは自分の言葉を確かめるように、ゆっくり続けました。
「ファイノンさまを引き止めたいから、その方が一番苦しく反応する場所を探して。そこへ、皆さんの涙や、行かないでという言葉を……効くからと何度も重ねてしまう」
「概ね」
「それって……治療ではありません」
当たり前のことでした。わたしは医師です。痛みを見つけたなら、どうすればそれを強められるかではなく、傷の深さを確かめ、汚れを取り、必要なら縫合や圧迫、固定を施し、治るまで負荷を減らす方法を考えます。
もちろん、治療のために痛みを伴う処置が必要なことはあります。でも、その痛みには目的があり、必要性があり、可能な限り軽減する方法を考えます。
相手が大切で、いてほしいと願うからこそ、最も痛む場所を強く押してしまう。けれど、そんな行為を善意という名前だけで正当化してはいけません。
「……知らなかったら、やってしまっていたかもしれません。……みんなで泣いて、お願いして。わたしたちがこんなに必要としているんだからって……それならファイノンさまも考え直してくださるかもしれない、って」
「実際、考え直す可能性はあるでしょう」
「だから余計に危ないんですね」
「そういうことです」
先生は淡々と答えましたが、その声の平静さが言葉の重さを薄めることはありませんでした。アナイクス先生の視線はすでにファイノンさまから外れ、地面へ落ちています。口元を覆っていた指も下ろされないままで、その沈黙が、先生自身もまたこの危険性を深く知っているのだと物語っているようでした。
健康のために筋トレをしよう、と生徒から誘われてしかめっ面で研究に打ち込むことにしたときのアナイクス先生の表情は、ありありと”失敗した”と言うようでした。
今の顔は、それとは比べものにならないほど静かでしたけれど。それでも、先生自身も、この方法を選んではならない理由をよく知っているのだと感じました。
「先生」
「何です?」
「教えてくださって、ありがとうございます」
「礼を言われることではありません。危険要因が一つ判明しただけです」
「はい」
その言い方に、少しだけ救われました。危険要因が一つ判明した。ただ、それだけです。何も解決していません。ファイノンさまが本当は何を望んでいるのかも、どうすればご自身の未来を自分のものとして考えてくださるのかも、わたしたちが何を言えばよいのかも、まだ分からないままでした。
でも、分からない中から一つだけ、やってはいけないことを除外できました。何をすれば治るのか分からなくても、何をすれば悪化するのかが分かれば、その行為を避けられます。診断が確定していなくても、禁忌を知ることは患者さんを守るための大切な前進です。
だから今は、それでいいのでしょう。わたしは胸の中で、先生から受け取った情報を一つずつ並べ直しました。
ファイノンさまは感情を失っているのでも、痛みを感じていないのでもありません。ただ、ご自身の痛みを行動停止の理由に数えない傾向があり、誰かの涙や情に訴える言葉には強く反応する可能性が高い。けれど、その刺激は永劫回帰の中で何度も繰り返された別離と殺害の記憶へ触れてしまうのです。
つまり、引き止めるために情へ訴えかけるような行為は、ファイノンさまの大きな傷口を岩塩でなぶって抉りだすかのような爆弾を投擲してしまうような行為である、と言うことなのでしょう。
それなら――アグライアさまたちにも、共有しておかなくっちゃ。こちらが知らなかったことで、善意のまま同じ場所を踏んでしまわないように。