厄ネタヒロインたちとラブコメをすることになった   作:灰鉄蝸

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34:この恋を歌うために!

 

 

 

 ──ひっそりと、ひっそりと、さえずるようにあたしは歌う

 

 

 

 

 少女自身である父なる神は、嘲笑うように脳裏でささやく。

 あらゆる恋は報われざる道化芝居、あらゆる愛は決まり切った結末に向けて走るだけの徒労にすぎない、と。

 

 それはこの世に刻まれた痕跡(ヴェスティージ)、遠い過去/未来において──この地上を放逐(ほうちく)されることが確定している全能者の末路。

 すでにその存在は、ありとあらゆる形でこの人間世界に残ってはいない。

 

 名もなき神、語られざる神、人智の外にある神。

 それゆえに近似値として、それはこう定義される。

 

 

 

 ──宇宙的恐怖(コズミックホラー)

 

 

 

 はるか遠き別世界から忍び寄るおぞましきもの、と。

 かつてこの世界で生まれ落ち、それゆえにこの世界に執着する意思──九三〇億光年の広さを持った、無限大に等しい宇宙の中──兆を超える数の銀河のひとつに、わざわざ仰々しい設定の神様がやってくる理由は簡単だ。

 

 だって元から縁があるから、向こうは目をつけていた。

 果たしてそれが人間の成れの果てなのか、それとも人間以外の知的生命体の末路なのかは定かではない。

 出自はさして重要ではないのだ。

 

 ただ人智を超えた異形のものであるという記号さえあればいい。

 人智を超えるとはそういうことだ──人類の認識の外側とは、どこまで言葉遊びを尽くそうが未知領域でしかない。

 そう、()()()()()()()以外のカテゴライズは不要だ。

 

 それが光すら届かない暗黒宇宙の彼方なのか、高次元の上位存在なのかなんて、本質的にはどうでもいいことだった。

 飾りに満ちた空虚、無意味すぎる概念の羅列(られつ)、数字ばかりが肥大化(インフレ)する文字列。

 

 

 

 ──すべてに意味はない。

 

 

 

 ホシノ・ミツキの生が単なる道具にすぎないように。

 ただ道具として使役するために子を産ませ、育てさせる──別段、これは怪物的な発想でもなければ所業でもない。

 

 人間を資産として数えた時代、奴隷を生み増やすために交配させる非道な行いは、人間自身がとても人間的な発想と欲望に基づいて実行に移していた。

 ミツキの事例が特殊なのは、異界の人ならざるものが、その分身(アバター)を人間の女に産ませていたことだが。

 

 それだけだった。

 ここに特別な非道などひとつもなかった。

 正義も道徳も人間の発明品だ。邪悪と冒涜(ぼうとく)とて同じことだった。

 

 

 

 ──だから何ひとつ、絶望に値する事実なんてなかった。

 

 

 

 ぼんやりとした曖昧模糊(あいまいもこ)な自我の中、少女が見るのはかつて存在した過去の追憶だ。

 女がいた。

 

 音楽の才能に恵まれ、それゆえに異能の力に通ずる領域に至った少女──若き日のホシノ・アマネは、そうして特別な理由などなく、語られざる神の呼び声を聞いた。

 それは永劫を与えられた慟哭か、孤独にさすらう魂の悲鳴だったのか。

 

 あるいは魔性の誘いだったのか。

 定かではない。

 ゆえに事実はこれだけだ。

 

 

 

 ──夢の中でこの世ならざる世界を垣間見たアマネは、それを自らの手でこの世に降ろそうと目論んだ。

 

 

 

 ホシノ・アマネにはその才能があった。

 数多の楽器の演奏と歌声を重ねて、魔術的な儀式に昇華して、この世に敷かれた物理法則の(くびき)にすら抗うことができる音楽。

 

 それは限りなく与太話のオカルトじみていたが、アマネの才能は常軌を逸していた。

 女は自らの天才性だけで、隔離された神をこの世に呼び戻す術を設計した。

 

 作曲家として積み重ねたキャリア、数え切れないほど作りあげられた楽曲、印象的な耳に残る音の連なり──それ単体では無害な音楽を、幾百幾千も重ねることで魔法の領域に昇華させる。

 最早、人類には理解できない論理を直感的に会得して──アマネは彼岸を夢見た。

 それを現実のものとするため、自らの子宮を捧げて赤子をさずかることすら躊躇わなかった。

 

 

 

 ──その魂魄(たましい)肉体(からだ)生命(いのち)も捧げ尽くした果て。

 

 

 

 ──この世のすべてと引き換えにしてでも、彼岸の風景を手に入れようとした。

 

 

 

 ──地獄を演奏する楽器として、ホシノ・ミツキは生まれ落ちた。

 

 

 

 目を覆いたくなるほどの惨劇は、そうして一四年後の春に訪れた。

 長い時間をかけてばらまかれた楽曲、それを精密に演奏するための楽団、異形なる神の血肉から産まれた子供──積み重ねられた儀式の条件が出そろったことで、神はこの世に降臨した。

 

 あとはもう、詳しく語る必要さえない。

 物理法則はねじ曲がり、ありとあらゆる災厄が荒れ狂い、大勢の人間が意味もなく死んでいった。

 剥き出しの悪が、ぐねぐねと踊り狂う異次元の色彩としてそこにあった。

 

 ゆえに死は平等である。

 そのあり得ざる冒涜を、異常なまでの執念と才覚で成し遂げた女は──あっけなく命を落とした。

 歓喜の涙とともに、虫けらのように踏みにじられて死骸が転がった。

 

 あの日あのとき、ホシノ・ミツキはそうして──誰かの悲鳴が絶え間なく奏でられる地獄絵図の中で、すべてを失ったはずだった。

 ああ、けれど。

 

 

 

 ──()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 文化劇場のコンサート会場、異界から神が降りた地で。

 誰かが死んでいく。引き千切られ、ねじ切られ、焼け焦げて、凍てついて、押し潰され、砕かれて──ありとあらゆる残酷無残を体現した景色の中で。

 

 目の前で起きている惨劇が信じられず、たった今、倒れて動かなくなった母のことが受け入れられず。

 何もできず、震えながら涙を流す少女がいた。

 一四歳のホシノ・ミツキはどうしようもないほどに、無力で怯えるだけの子供だった。

 滑稽(こっけい)な光景だった。

 

 その惨劇の原因として配置され、魔術儀式の触媒として育てられ、父なる神にとってはいかようにでも再利用できる道具でしかない命。

 あるいはここで(たわむ)れに命を散らそうと、その神はそういうものとして一瞥(いちべつ)するだけだろう。

 

 少女を助けるものはいない。

 誰もが死に怯え、あるいは生きながらに身を引き裂かれる激痛に絶叫する悪夢の中で──そのように他者を気にかける余裕が、誰にあるというのだろう。

 

 

 

「こっちだッ! 頼む、俺の手を握ってくれっ!」

 

 

 

 声が聞こえた。

 それは見知らぬ少年のものだった。

 涙で顔をぐしゃぐしゃに濡らして、汗がびっしりと首筋を流れ落ち、破れた衣服は血で染まった男の子──きっと目の前で大切な人を失ったばかりに違いない誰か。

 

 ミツキと年も違わないであろう少年は、とっくの昔に限界を迎えているはずなのに。

 呆然と立ち尽くしていたミツキの手を握った。

 強い力だった。

 怖いぐらいに力強く、余裕なんて欠片もない様子で──彼は少女の手を引いて走り始めた。

 

 

「え、あ、なんで──」

 

 

「まだ生きてるだろ! 俺も君も! じゃあ諦められないだろ! それで十分だよっ!」

 

 

 きっと格好良くなんてない台詞だった。

 その少年は涙で頬を濡らして、鼻水だって出ていたに違いないし、女の子を痛いぐらいの力で連れ出すあたりに気遣い(デリカシー)は欠片もなかった。

 ただひたすらに必死で愚直で──それゆえに混じりっけなしの善なる意志がそこにあった。

 彼は祈っていた。

 

 

 

 

 

「──()()()()()()()()()() 諦めないでくれよっ!」

 

 

 

 

 

 深い意味なんてないのだろう。

 目の前の残酷すぎる現実に、たった今、家族を奪われたに違いない男の子は、そうして喉が張り裂けそうなほどの声量で叫んだ。

 耳を埋め尽くす誰かの悲鳴に抗うように、生きたいという意思だけを燃えたぎらせて。

 

 熱っぽくて骨っぽい掌で、ホシノ・ミツキの手を引いてくれた。

 それはメインホールの天井が崩落して、彼と彼女が生き埋めになるまでの数分間。

 もうイヌイ・リョウマが思い出すことはない、忘却された最初の物語だ。

 

 

 

 ──忘れたくない光が、いつまでも、この胸の奥に残っている

 

 

 

 二度目の出会いは、やはりミツキだけが知っている。

 あれは去年のことだった。文化劇場で起きた惨劇から半年後、夏の名残も過ぎ去った晴れ渡った秋のことである。

 子供いない伯父夫婦に引き取られたホシノ・ミツキは、何不自由のない暮らしを与えられていた。

 

 よくある遺産目当ての強欲な親戚なんて登場することもなく、ただ母を失った子供を支えようという善意の人々が集まって、ミツキのことを助けてくれていた。

 だから、そう。

 現実感のない日々を過ごしていた少女が、ふらりと一人、地元の映画館を訪れたのは偶然だった。

 

 中学生の女の子が一人で自転車をこいで出歩いても、犯罪に巻き込まれる心配がない平和な街並み──大型の商業施設に併設されたシネマ・コンプレックスをぶらぶらと見て回る。

 広々とした天井に、照明の光量を抑えたシックな雰囲気。

 休日を満喫しようと、家族連れや若い友人同士のグループが雑談交じりに歩く景色。

 

 すべてが窓ガラスの向こうの出来事みたいに遠かった。

 SNSのショート動画で流行(バズ)ったアニメ映画でも見ようか、と思っていたのは覚えている。

 

 不思議な女の子と出会って、頑張って頑張って、ハッピーエンドをつかむ素敵な物語。

 そのように聞き及んでいた。

 何もしていないと気分が沈み込む一方だから、たとえ空想でも誰かが幸せになる物語を見たかった。

 

 ああ、だから偶然だったのだ。

 気まぐれに訪れた劇場で──同じ時間帯のシアターのチケットを買って、同じ映画を彼が見ていたのは。

 二時間半ほどのアニメ映画が終わるまでは、あっという間だった。

 

 

 

 ──すすり泣く誰かがいた。

 

 

 

 ──涙で頬を濡らす誰かがいた。

 

 

 

 ──誰もが心ひとつにして感動していた。

 

 

 

 上映が終わったあとの一体感に包まれた劇場(シアター)の中で、ホシノ・ミツキはただ、周囲の人々の心に満ちている幸福な感覚を読み取っていた。

 安堵感(あんどかん)や多幸感に満ちた脳が歌う感情は、とても心地よいものだった。

 同時に途方もない虚無を覚えていた。

 ああ、だって。

 

 

 

 ──同じ映画を見ていたはずなのに、あたしの心は、こんなにも動いていない。

 

 

 

 ──幸せになった主人公やヒロインを観ても、感動することができなくて。

 

 

 

 ──ただ胸をかきむしりたいような空虚(うつろ)さだけが残る。

 

 

 

 断絶の中で溺れ死にそうなほどの孤独感があった。

 それは別に、観ていた映画が面白くなかったとか、周囲の感動する観客がおかしいとか、そういうことではないのだと思う。

 

 ただぼんやりと理解した。

 ホシノ・ミツキはきっと本当の意味で、この劇場で涙していた普通の人々のように感じて笑うことも泣くこともできない。

 

 その()()()()()()()()()によって編まれた感動の嵐の中、今にも転覆しそうな手こぎボート──ぷかぷかと浮かぶ異物が、ミツキなのだ。

 その事実に少女は怯えた。

 

 許されることも、救われることも、もうないのだという目の前が真っ暗になるような絶望。

 その恐ろしさに涙がこぼれた。

 だが、誰もそれに気づくことはない。

 

 

 

 ──ハッピーエンドで終わった物語に感動しているから、そうではない理由で流される涙なんて想像もつかない。

 

 

 

 ()()()()()に取り残された少女は、声を押し殺して泣いた。

 観客が席を立ち上がって、雑談交じりに劇場(シアター)から去り始めた。

 

 ホシノ・ミツキはそうして恐ろしさを噛み殺して、声もなく流した涙の中で、ふと揺れ動かない異物を見つけた。

 自分から観て前方の席、何列も離れたところで席に座っている後ろ姿。

 その後ろ姿を見た瞬間、どくん、と心臓が跳ねた。

 

 

 

 ──忘れられるはずがないから。

 

 

 

 ──あたしの手を引いて、生きろと叫んでくれたあなたのことを。

 

 

 

 そして流れ込んできた彼の心を読み取った瞬間、ミツキは、自分の流していた涙が止まることを知った。

 同じだった。

 

 そこには何ひとつとして揺れ動かず、感動できなかった人間の静かな心だけがあった。

 少女はそうして、初めて少年の名前を知った。

 

 

 

 ──人間には自由がある。

 

 

 

 ──万雷の拍手の中で(たたえ)えられる名作に心動かない自由。

 

 

 

 ──駄作と吐き捨てられる物語に居心地の良さを見つける自由。

 

 

 

 ──正しくなんてなれない人間が、共感の外側でなお、正しいと言われることがない感情を抱く自由。

 

 

 

 そんな思考が流れ込んでくる。

 ホシノ・ミツキは、その見知らぬ少年──イヌイ・リョウマの心を読み取ったそのとき、震えるような感動を味わった。

 ついさっきまで胸を満たしていた孤独の恐ろしさが、あっけなく、風に吹かれた霧のように晴れていくのがわかった。

 

 でもミツキは臆病(おくびょう)で、彼に声をかける勇気は湧いてこなくて。

 結局、意を決して彼を呼び出すのは──同じ高校に進学した春になったけれど。

 たぶんあの日、ホシノ・ミツキは初恋を知ったのだと思う。

 

 

 

 

 ──はっきりと、はっきりと、祈るようにあたしは歌う

 

 

 

 

 そうして少女は気づいた。

 それまで自分と一体化していた思考の主、父なる神は──結局のところ、ホシノ・ミツキとは別人にすぎないのだと。

 

 ああ、だって今なら信じられる。

 こんなにも尊い光を知っている自分が、リョウマのことを嘲笑うはずがないのだから。

 光届かない水底(みなそこ)に沈んでいた意識が、ぷかぷかと大海をさすらっていることに今さら気づいた感じ──ミツキはもう、恐れることなく孤独の海を泳ぐと決めた。

 

 だって、もう彼女は目指すべき光を知っているから。

 夜霧のようにあたりを漂う嘲弄を聞き流す。意味などないとささやく誰かの声を振り切る。

 みっともなくもがきながら、それでもホシノ・ミツキは声の限りに叫んだ。

 

 

 

 

「ホシノ・ミツキは、イヌイ・リョウマさんに恋をするために生まれてきたんです! お父さんが誰で、お母さんがどういうつもりだったかなんてどうでもいい──()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 闇が襲いかかってくる。

 それはミツキの自我を認めて、今度こそ消し去ってしまおうとする語られざる神の質量だった。

 海水がうねり、持ち上がって、途方もない闇色の津波が襲ってくる。

 

 今度こそミツキの意識を飲み込んで、二度と浮かび上がれない無意識の底に押し込めるはずのそれ。

 もうダメだと思った刹那。

 声が聞こえた。

 

 

 

 

 

『──どこの世界に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()! 俺は現代社会でもハーレムみたいなの、いいなって思ってるんだぞ! お前らの定義するご都合主義の対極だろ、俺はクソ野郎でいい!』

 

 

 

 

 

 笑ってしまうぐらい情けない叫びが聞こえてきた。

 本当に最低すぎる、と思いながら──ホシノ・ミツキは満面の笑みでうなずいてしまった。

 このぐらい一筋縄じゃない人だから、たぶん自分は好きになってしまったのだ。

 

 

 

 ──趣味悪いなあ、あたしって。

 

 

 

 そう思った。

 気づくと押し寄せてきていたはずの津波は、瞬きする間に消えていた。

 代わりにミツキの眼前に広がっているのは、凪のように穏やかな海原と──天上で燦然(さんぜん)と輝く太陽の光だった。

 

 意識が切り替わる。

 ホシノ・ミツキは、どうやら自分が舞台の上に立っているらしいと気づいた。

 

 眼下に広がる観客席はぐちゃぐちゃに荒らされていて、台風が直撃したような有様だった。

 そして見つけた。

 愛しい彼の姿を。

 

 

 

「──イヌイ・リョウマさん! 大好きですっ!

 

 

 

 弾むような声があふれた。

 ミツキは自分がこんなにも、彼のことを大好きだったことに気づいた。

 迷わず舞台から飛び降りた。

 

 足をひねらずに着地できたのは、ほとんど運任せみたいな奇跡だったと思う。

 長い黒髪をふわりと揺らして、赤い瞳の少女は──満面の笑みとともに少年目がけて飛び込んだ。

 

 それはイヌイ・リョウマが目を丸くして、戸惑うぐらいに邪気のない仕草だった。ベルカ・テンレンが迎撃しなかった程度に、その所作のすべてがミツキそのものでもあった。

 胸にこみ上げてくる愛おしさを、少女は何も取りつくろわずに口にした。

 

 

 

「あたし、リョウマさんが二股とかハーレムとか言うのも許しちゃいますよ? だって普通の女の子は、そんなこと言う最低の人、見限っちゃいますけど──」

 

 

 

 そう、ベルカ・テンレンの釘を刺すような言葉も聞こえていた。彼女の言うことは全部が正しいと思う。

 一夫一妻の結婚が、法律の上でも社会通念の上でも普遍的とされる社会──そこでハーレムがいいと思うなんて、優柔不断で欲望に流されやすいダメ人間の()(ごと)にすぎない。

 

 何より女の子に対する誠意がゼロだ。

 最低すぎる。

 でもリョウマのことが大好きなミツキは、それでいいのだと悪戯(いたずら)っぽく微笑む。

 

 

 

「──()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 破壊力抜群の甘やかなささやきだった。

 呆気に取られていたリョウマは、数秒間、放心したように抱きついてきた少女のことを見ていたけれど。

 やがて、すべてを理解したようにうなずいた。

 

 

 

「……ああ、間違いなくホシノさんだ。俺を惑わす感じが……絶対に本人だ……!」

 

 

 

 少年の言葉を耳にして、ぷるぷると震えながら、金髪碧眼の幼馴染みは叫んだ。

 あまりにもあんまりな台詞に、開いた口がふさがらないという雰囲気だった。

 

 

 

 

恋愛インベーダー!

 

 

 

 

 ベルカはか弱い在来種っぽかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 











リョウマ「なんで俺にビターエンドの映画を投げてくるんだよ…!」

ベルカ「露骨にハッピーエンドの映画だとしらけた顔するじゃん、きみ(だる絡みする)」

ミツキ「そういうところが好きです!!!!(突如として初恋を叫ぶ)」

だいたいこんな感じ。





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