シャーレを辞めたいだけなのに…   作:無名の作者

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次々とすり抜けていく5thガチャを引いていた時に朧気ながら脳裏に浮かんだシチュを書きます、以下簡単な設定です♪

日下部ルイ
所属:シャーレアルバイト
年齢:⬛︎年生⬛︎歳
誕生日:⬛︎月⬛︎日
身長:⬛︎⬛︎⬛︎cm
体重:⬛︎⬛︎kg
好きなもの:⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎、強い人
嫌いなもの:事務作業、弱い人
武器:クリーナー(H&K HK416)

ほぼ黒塗りじゃねえか!


ただのアルバイトなのに…(ルイ視点)

 

「書類がおいしい季節になりましたね」

 

「何言ってるんすか先生、これで最後なんで頑張ってください」

 

「うぅ…」

 

 

差し出された書類にプルプルと震える手で印鑑を押し今日も今日とて乱立されたサンクトゥムタワーを片付けた先生はそのまま崩れるように机へと倒れ込んだ。

 

だらしない声を上げて体を伸ばす先生を尻目にさっさと整理を始めていく、ボクの勘が正しければあと数分もしないうちにリンちゃんがカチコミに来る、少しでも見栄えを良くして置く必要がある。

 

 

「せっかく終わったんだしどこかご飯行く?ちょうどお昼だし」

 

「期限ギリギリに書類を用意しておいてリン行政官が黙って待ってるわけないじゃないですか、言い訳はしといてあげるんで休んでていいですよ」

 

「えー?せっかくこの前ハルナから美味しいパスタのお店教えてもらったのに」

 

「今日は忙しいんすよ、シャーレを辞める手続きについても話さなきゃ行けないんで」

 

「これまで一緒に頑張ってきたのにそんな冷たいこと言わないでよぉ、やっぱ給料が低いとか?」

 

「いやまぁ最低賃金ギリギリの時給でこの業務はイカれてると思いますけど、それ以上に大きな事件がなくて暇なんすよね、もっとこう…エデン条約とかもう1人の先生が来た時みたいな怪獣大戦争がしたいんすよ」

 

「頻繁にその規模の事件が起きてたらキヴォトスが持たないよ…まぁ最近は大きなトラブルも無かったからね、おかげでこうやって2人で業務もこなせているわけだしいいじゃん」

 

「先生が業務が減ったことを理由に当番生徒の出勤を午後からにしたせいですけどね、お陰様で午前中は書類地獄、午後も残った業務の処理と先生と当番のやつに連れ回されるボクの身にもなってくださいよ」

 

「あはは、でもこの前エンジニア部と一緒にスーパーノヴァのメンテナンスをした時は目をキラキラさせてたよね」

 

「あれは仕方ないでしょ、男ってのはメカメカしいものと目玉焼きとソーセージのセットに弱いんすよ」

 

 

書類のサンクトゥムタワーを片付け未だ机でごろごろしている先生の横に並べていく。

様子を見るに冗談だと思っているようだ…本当に興味が無いのだとしたら少し寂しいな。

 

 

「ま、冗談だとしてもあんまり人がいるところでは言っちゃダメだよ?驚いて気絶するかと思ったよ」

 

「え?このあとリン行政官に退職届出す予定ですけど」

 

「え?」

 

「ほらこれ」

 

 

並べられた書類の中から退職届と書かれた書類を前に差し出すとピタリと動きを止めた先生がその1枚の書類を凝視している、表情から感情は読み取れないが情報の処理が追いついていないらしい。

 

 

「えっ、本当に辞めるの?どうして!?」

 

「だって色彩の襲撃も返り討ちにしたしゲマトリアもあの引きこもりをギタギタにしてほぼ壊滅したじゃないですか」

 

「そ、そうだね」

 

「シャーレに来てくれる生徒も増えて今じゃ当番の予定が半年先まで埋まってるくらい戦力も補えてるじゃないですか?」

 

「有難いことにね…まぁみんな目的は君なんだろうけど」ボソッ

 

「何か言いました?」

 

「いや、なんでもないよ!?」

 

「まぁそんなわけで今は平和そのものだし何かが起きても先生の指揮とみんなの力でなんとかなる訳ですよ」

 

「うん」

 

「ならボクもう出番ないじゃないですか」

 

「どうしてそうなるのさ!?」

 

 

机をダンと叩きつけて立ち上がり机越しに身を乗り出しそのままこちらに駆け寄って来る、いつもののんびりとした朗らかな姿からは想像できないくらいの身のこなし。

 

怒っている訳ではない…見られる感情は焦り?別に今更ボク1人が居なくなったところで大差ないような気もするが。

 

 

「契約の時言ったじゃないですか、覚えてます?ボクが依頼でシャーレに侵入した日のこと」

 

「覚えているよ、あの時はびっくりしたなぁ…お昼ご飯買って部屋に戻ったら知らない男の子がパソコン操作してたんだもん、情報漏洩でリンちゃんに殺されると思ったよね」

 

「そうそう、そしてその日偶然当番で来てたホシノとヒナにボコられてアビドスとゲヘナどっちで拘留するかって両サイドから引き裂かれそうになりながら話をしてた時に先生なんて言いました?」

 

「えっと…シャーレで永久就職して欲しいだったっけ?」

 

「違います、キヴォトスに来たばかりで頼れる人がいないからアルバイトとしてシャーレで働いて欲しいって言ったんですよ」

 

 

大体なにを言おうとしているのか察したのか先生は目を逸らし下手な口笛を吹きはじめるがお構い無しに続ける。

 

 

「今の先生には頼れる人がたくさんいますしボクがここにいなくても何とかやって行けるでしょ」

 

「む、無理だよ!この書類の山だって2人でやってやっと終わってるじゃん!」

 

「それこそ当番に来てくれた生徒にお願いすればいいじゃないですか、元々ボク書類整理とか苦手なんですよ」

 

「その割には字綺麗だし報告書とかもミスないよね、書類の山を見るあの忌々しげな雰囲気がなければ百点満点だよ」

 

「リン行政官に徹底的に指導されましたからね、ここに来て初めて銃より紙の方が怖いと思いましたよ…まぁあんなもん見ながら食事したり生徒と会話して仕事してる先生の方がよっぽど怖いですけど」

 

「えへへ」

 

「褒めてないです、少しはちゃんと休んでください、あと仕事中に酒を飲むのはやめてください」

 

「はいぃ…あ、でもルイが居なくなったら私の業務が増えるから休めなくなっちゃうなぁ〜それは困るなぁ〜」

 

「今の仕事量なら当番2人制にすればすぐですよ、ボクより要領のいい生徒なんていくらでもいるでしょ」

 

「くっ、でもその退職届だって私が印鑑を押さなければ…!」

 

「さっき自分で押してましたよ、書類に印鑑押す時はちゃんと中身を見てから押してください」

 

「卑怯だ!ノーカン!ノーカン!」

 

「ちゃんと見ていない先生が悪いっす」

 

「むぅ…そもそもなんでそんなにシャーレを辞めたいのさ、せっかくこれからは平和にのんびりできそうなのに」

 

「だからですよ」

 

「?」

 

「先生ってボクが指名手配犯ってこと忘れてません?これから平和になるって言うなら尚更ボクみたいな人間はここにいちゃダメなんですよ」

 

「…誰かに何か言われたの?」

 

「いえ、これは僕の考えです、逆になんで誰もボクがここにいることに不信感を抱かないのか不思議なくらいですよ、あの元防衛室長くらいじゃないですか?指名手配されてんのにそんな重役に置くなんておかしいなんて正論言ったの…まぁだからって防衛局に異動ってのはよくわかんないですけどね」

 

「………」

 

「先生も先生です、あの時だってボクのことを庇ってあんなこと言ったんでしょ?優しい先生のことだからズルズルここまで来ちゃったんでしょうけど、これ以上迷惑掛けたくないですしそれなら自分から辞めるって訳ですね」

 

「………」

 

「とまぁそんなわけなんで、今までお世話になりました、今度会う時は敵かもしれないですけどその時はその時ってことで…先生?」

 

「…だめ」

 

 

か細い声でそう告げこちらの袖を掴む先生、よく見ると微かに肩が震えており何かに怯えているのが伺える。

 

本当にボクが居なくなっただけで業務が回らなくなるとでも思っているのだろうか、これともシンプルに情報漏洩の心配とかか?

 

 

「ダメって…そんな子供みたいなこと言わないでくださいよ、あいにく記憶力は鳥並なんで情報漏洩とかは心配しなくても大丈…」

 

「君のことを迷惑だなんて思ったことは無いし、もし君を傷付けるようなことを言う人がいるなら絶対に許さない」

 

「あらイケメン、これが生徒たちを誑かして来た先生の実力…って先生、近いですよ」

 

「…シャーレを辞めるって言うのは本気なんだね?」

 

「マジっすよ、まぁ辞めたあとはまた指名手配犯に逆戻りなんでまたすぐにお世話になるかもしれないですど」

 

「わかった…ルイがどうしてもシャーレを辞めるって言うなら、私にも考えがある」

 

「っ!?」

 

 

胸ポケットから1枚のカードを取り出す先生、それが何かを知っていたボクはすぐさま先生の腕を掴み静止させる。

 

先生は普段から変なところで覚悟がガンギマってるなとは思っていたがまさかここでその切り札を使ってくるとは思っていなかった。

 

 

「…ダメっすよ先生、こんなことのためにそれを使わないでください」

 

「ならシャーレを辞めないって誓って」

 

「えぇ…それはずるくないすか?」

 

「それだけ私が君を手放したくないってことだよ、今までの自分の行いを振り返ってみることだね」

 

「特に思い当たることないんですけど?」

 

「それ本気で言ってるの?エデン条約の時に私とヒナを庇ってあそこから逃してくれたり箱舟で最後の脱出シークエンスを私に使うよう誘導したのは?」

 

「条約の時はあのハイレグの化け物を潰して回ってる時に面白そうな4人組見つけたから突撃しただけですね、箱舟に乗り込んだ時もなんか先生いれば何とかなりそうだったんで探索してたら舟落下してたんでびっくりですよ」

 

「ミレニアムでアリスの救助に駆けつけてくれたのは?それにアビドス砂漠で遭難した時だって助けに来てくれたじゃん!」

 

「ミレニアムのやつはウタハに注文してたライフルを無事に受け取りたければ来いって脅されてたんですよ、後者に関してはホシノのとこに遊びに行く過程でボクも遭難してただけですねw」

 

「…どうやらルイは乙女心を弄ぶのが好きなようだね」

 

「いや先生はもう乙女って年齢でも「何か言った?」スミマセン」

 

「とにかく、私にとってルイはそれだけの存在なの…だからお願い、急にいなくなったりしないで…」

 

 

か細い声は段々と弱々しくなっていき最後に関してはもはや懇願に近く、その瞳には光は灯っていなかった。

 

今このまま先生の反対を押し切りシャーレを辞めようものなら本当にこのカードを使いかねないという謎の信用がある、この人はそういう人間だ。

いつか本気の先生との戦闘も経験してみたいものではあるが今ではない、ここは一歩引くしかないか。

 

それに意図的では無いとはいえこのボクが先生の腕を掴み半ば強引に襲っているようにも見えるこの体勢を早く解く必要がある、この後来るリン行政官に見られでもしたら罪状がまた増えてしまう。

 

 

「そのカードを使った先生とやり合いたい気持ちはありますが…はぁ、わかりましたからそれはしまってください、今は辞めませんよ」

 

「今は?」

 

「…しばらく辞めないっす」

 

「嘘だったら許さないからね?」

 

「わかってますよ…全く、なんでそんなに手放したくないんすか、代わりなんていくらでもいるでしょ」

 

「戦闘の時はあんなに冴え渡ってるのにこういう時はほんとに鈍感なんだもんね」

 

「なんすか、なんか言いたいことがあるなら言ってくださいよ」

 

「い、言えるわけないじゃん!変態!女の敵!」

 

「どうして…」

 

「と、とにかく!言質はとったからね!もう辞めるとか言ったらダメだよ!?」

 

「わかりましたよ…とりあえずリンちゃんがそろそろ来るだろうから一旦離れ…」

 

「失礼します先生、今日締切の書類につい…て…」

 

「あ、リンちゃん…」

 

「落ち着け行政官、これには海より深く山より高い理由が…」

 

「お二人とも、少々お時間頂きますね?」

 

 

 

この後めちゃくちゃ仕事した。

 




ほんとに朧気ながら浮かんだ内容を書いただけなので続かないと思うから誰か書いてくれてもいいんですよよ...?チラチラ
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