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生徒達がヴィランによってバラバラに分断されてしまった。
イレイザーヘッドはそれを知らず、広場で向かってくるヴィラン共を次々と無力化していた。ヴィランの個性を自身の【抹消】で消しつつその隙に捕縛布で囚える。異形型はその強みである近距離を徹底的に潰し、向かってきた奴は格闘術で無力化して捕縛する。
しかし、ドライアイであるため個性を長時間維持することが出来ない。イレイザーヘッドは自身の目を恨みながら次々と向かってくるヴィランを相手にしていく。
すると、リーダー格と思わしき手を身体中に付けたヴィランが飛び込んできた。
「──17秒。動き回るからわかりづらいけど髪が下がる瞬間が──
そのヴィランの呟きを耳にしたイレイザーヘッドは、飛び込んでくるヴィランが【抹消】を解除した瞬間を観察していた事を悟った。しかし、そのヴィランはもう近くまで来ており、五指を広げて自身に迫っている。イレイザーヘッドの加速された思考はヴィランの個性が恐らく五指によって発動するという推定を出すが、そのヴィランの五指はもう自身の肘を捉え、接触寸前である。
そのヴィランの五指をどう対処するか思考していたイレイザーヘッドの目は、生徒の一人から投げ渡されたサポートアイテムを見つけていた。すぐさま取り出すと、あわや肘に触れられるといった所で──
ちゅどっ
そのヴィランの顔面に投擲し、炸裂させた。
すると、そのヴィランに異変が起きる。
「なんっ───ガァァア!?!?」
突如顔を抑え叫び始めたのだ。すぐさまそのガラ空きになった胴体に向かって回し蹴りを繰り出し、距離をとる。
「クソッ、目が……!何しやがった…!」
イレイザーヘッドはヴィランの様子が、ヴィランを鎮圧する時に用いる、催涙スプレーを浴びた時の様子に似ていることに気づき、渡してきた生徒の顔が脳裏に浮かんだ。
「来い『脳無』!!やれ!!」
その言葉と共にイレイザーヘッドの体は吹き飛ばされていた──
「これで全員か…ありがとう、尾白」
「ど、どういたしまして……(殆ど君が片付けたんだけどね…)」
俺は尾白と共にヴィランを全員片付け終わった。なんか尾白の顔が引きつっている気がするが気の所為だろう。
そして俺はおもむろに倒れたヴィランに近付く。
「おい、起きろ」
「ウグッ……」
「オールマイトに息絶えてもらう、だったか?根拠はなんだ、言え」
「へへっ…誰が言うかよ…」
俺はそのヴィランの顔の真横を踏み抜く。
するとヴィランの顔の真横の地面がクレーターのように陥没した。
「ヒッ……!い、言う!言うから殺さないでくれ!」
するとそいつはベラベラと敵連合について話し始めた。
その話によると、オールマイト並のパワーを持った黒い怪物がいるとのことだ。
「分かった。そんじゃ寝てろ」
俺はそいつの鳩尾を思いっきり踏みつけた。すると呻き声とともに、ヴィランは気絶した。
「……俺は広場に行って相澤先生と合流する。尾白、他のところに行ってみんなを助けてやってくれ」
「わ、分かった、任せろ!」
そうして俺は広場へと走った。
「死柄木弔…」
「……黒霧、13号はやったのか?」
今、緑谷出久の目の前に広がる光景は絶望そのものだった。
自身の担任が脳が剥き出しの大男に容赦なくねじ伏せられている。その光景に、緑谷は自分が自惚れていたと悟った。
「行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒が1名……逃げられました」
「は?」
ガリガリ、ガリガリとヴィランが首を掻き毟る音のみが響く
「黒霧お前……お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしてたよ……」
そのヴィランは黒いモヤを口汚く罵る。合流されてしまった、その事実が更に緑谷を絶望させていく。
「流石に何十人ものプロ相手じゃかなわない。ゲームオーバーだ。あーあ……今回はゲームオーバーだ。帰ろっか」
すると、手だらけのヴィランがまるで飽きた子供のようにそう言った。だが、緑谷は見てしまった。その視線が自分達に向いたことを…
「けどもその前に、平和の象徴としての矜持を───
そして緑谷は見た、手だらけのヴィランの背後に、両腕を振り上げた拳斗が突然現れたのを。
「歯ァ食いしばれ!!三下がぁ!!」
驚き、振り向いたそのヴィランに向かって両腕がハンマーのように振り下ろされた。
「ゴボッ…!なん…がァっ!?」
そしてすぐさま回し蹴りを胴に叩き込んだ。
「ら、羅針君…」
「大丈夫か緑谷。心配するな、彼奴らは任せろ」
再び羅針は向き直る。その目には怒りと苛立ちが感じ取れた。
「このクソガキが!!邪魔しやがって!!」
「死柄木弔、お気をつけて。彼はかなり手強いです」
「チッ、脳無!!このクソガキを殺せ!!」
イレイザーヘッドを抑えつけていた脳無はすぐさまその巨体に反した俊敏さで接近し、その豪腕で顔面を破壊しようとし──
ガキンッ!!
羅針の体を覆うように突如展開された黄色の半透明な謎の円柱に阻まれた。脳無は何度も拳を目に見えぬ速さで叩きつけるがびくともしない。
「お返しだ」
そして羅針の放った黒いエフェクトを纏った強烈な右ストレートによって顎を打ち抜かれ、そのまま後方へと飛んで行った。
「は?…クソッこのチート野郎が!!脳無!さっさと起きてこいつを殺せ!!」
それを聞いた脳無は起き上がり、再び羅針に向かって突っ込んだ。緑谷は思わず羅針に向かって逃げるよう叫ぶ。
その時だった、
脳無の身体に一本の剣が突き刺さったのは。
「……は?」
ありえない光景に緑谷達も、イレイザーヘッドもそしてヴィランも思考を停止した。緑谷が羅針を見てみると───
「……なんだ?誰の許可を得て我を見ている?」
そこにはある一人の青年が代わりに立っていた。
金髪と神秘の輝きを放つ真紅の双眸を持ち、黒のズボンとライダースーツを身に纏っている。そして、その雰囲気と言葉から只者では無いという空気が流れていた。
「ふん、まあ良い。我は今気分が良いのでな、特別に我の姿を拝謁するのを許す。光栄に思えよ?」
「は、はいっ!」
緑谷はその青年から、玉座に座っている王をイメージし、震えながら思わず返事をしてしまった。
「さて──喜べ、
その言葉とほぼ同時に、脳無は姿を変えた目の前の標的へとその脅威の速さで突っ込む…が、
「─────『
その声と共に青年の背後から黄金の波紋が浮かんだ。そしてそこには一振の槍が顔を覗かせている。
そして青年が手を軽く振り下ろし……発射された。
「ギャギャッ!?!?」
脳無の身体に発射された槍が突き刺さる。脳無はその槍の勢いに押されたものの、構わず突っ込む…が
再び黄金の波紋が現れた。だが先程とは違い波紋は一つ、また一つと増えていく。
そしてそこから、武器がまた顔を覗かせた。
何の飾り気もない直剣が、斧が、豪華な意匠の双剣が、槍が、特徴的な刃の形をした剣が、武器と呼んでいいのか分からない物もあった。
まるで適当に選んだかのような統一性の無い武器の数々、それが全て脳無を串刺しにせんと波紋から顔を覗かせている。
「少しは楽しませろよ?雑種もどき」
その言葉が言い終わると同時に…武器が射出された。
脳無に向かって飛来する数多の宝剣の群れ。だが脳無にはその名の通りか、それを避けるという考えは、そもそも考えること自体が不可能だった。
地面を抉るような音と共に脳無の体がまるで針山のようになっていく。足は切り飛ばされ、腕はちぎれた。その度に不快な音を立てながら再生し──また切り飛ばされる。
その圧倒的な光景を目の前に、そこにいた全員が声すらも発することが出来なくなっていた。
その時だった、突如入口のドアが弾き飛ばされた。そして───
「──────もう大丈夫」
「───────私が来た」
脳無と戦うヒーロー、かなり迷いました。
直前までは芥川さんでしたが、今回はギルガメッシュをオールマイトと邂逅させたいなーと。
最古の英雄と現代の英雄なので……
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