主にコミカライズ版の描写を基にしているが、設定捏造と大幅な水増し多数
防衛省防衛研究所HP
公開日 中央歴1640年4月1日
ロデニウス大陸における軍事力調査レポート
日本国外務大臣
日本国防衛大臣
クワ・トイネ公国外務局長
クイラ王国外務局長 殿
【協力】
日本国防衛省防衛装備庁
クワ・トイネ軍務局
クワ・トイネ公国外務局
クイラ軍務局
クイラ王国外務局
ロデニウス大陸における軍事力に関する調査レポート(暫定版) 中央歴1639年12月10日
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ロデニウス大陸は日本国より南西に凡そ1000㎞に存在する大陸である。大陸全体の正確な面積は現在種子島宇宙センターにて準備中のH-2Bロケットによる人工衛星打ち上げ後の地形データ収集を待つ事になるが、空自那覇基地から発進したP-3Cによる高高度観測にて「凡そオーストラリア大陸の半分程度の面積を有する陸塊」と推測されている。
(1)大陸内の情勢 我が国転移直後
我が国が大東洋と呼称された海域に召喚された中央歴1939年1月時点におけるロデニウス大陸には3ヶ国が存在していた。元々は大陸西部に複数の国家が存在していたが、召喚前数十年内において殆どがロウリア王国に併呑されたとクワ・トイネ及びクイラ両軍務局から知らされている。
大陸北東部のクワ・トイネ公国、大陸南東部のクイラ王国、大陸西方のロウリア王国からなる3ヶ国が大陸を分轄している状況下において我が国は召喚された、最初に接触したのはクワ・トイネ公国である。
(2)大陸における全般的兵種
銃砲が存在しない事から我が国における源平合戦(12〜13世紀)頃に相当すると思われるが、航空兵器に相当するワイバーンや無線通信に匹敵する魔信の存在が地球世界と異なる点として挙げられる。
①歩兵
ロデニウス大陸内の歩兵は読んで時の如く【歩く歩兵】である。板金鎧に身を包む重装歩兵から、革の胸当てや厚手の生地に綿を詰め込んだだけの上着を着る歩兵等様々である。
公国国営工房から産出される最高ランクの武器防具を着用出来る騎士団直属の歩兵から、軍役で動員され自腹又は領主からの金銭的支援で装備を整える民兵の様な歩兵までの落差は相当に大きい模様であるが、これは他2ヶ国も似た様なものであるとされる。
②軽装歩兵
戦列を構成する歩兵に対し、彼等は戦列正面又は側面に展開し各々の投射兵器の技量に依存した個別戦闘を行う。ろくに防具を着用しない兵も多く、それよりは1本でも多く投槍・弓矢を持とうとする傾向がある。
③ 騎兵
我々現代日本人が既に忘れかけた存在である【騎兵】。鎧兜に身を包み、馬上槍を掲げ一斉に突入する。かつての日本大河ドラマさながらの光景を想像する者もいるだろう。
ロデニウス大陸内では決戦的兵種として認識されており、3ヶ国でも貴族層が中心となり構成されているが、馬を装甲化する事はクワ・トイネ公国では好まれておらず、ロウリア王国の騎兵と比べると【比較的軽装】と呼べる。
反対にクイラ王国では土地柄故かあまり騎兵を運用しておらず、荒地・山地を縦横無尽に疾駆する獣人兵士が殊の外重要視されている。
④弓兵
歩兵の一種ではあるが、エルフ族中心の国家であるクワ・トイネ公国では弓の技量は身分問わず名誉の証であるとする傾向が他の2ヶ国より強い。
風魔法と組み合わせた弓矢の曲射は最大400mにも及び、これは文献記録として残る地球世界イギリス・百年戦争初期における【アジャンクールの戦い】にて使用されたロングボウの200〜300mを完全に上回る。
⑤魔導兵
この異世界における地球世界との決定的な違いとなる存在である。クワ・トイネ軍務局からの聞き取り調査における証言は以下に記す。
1、敵戦列及び展開する軽装歩兵への攻撃
此等は主に火炎弾*1を使用するとある。
2、攻城魔法による城門や城壁破壊を担当
魔術師クラスの魔導師10名からなる攻城魔法発動演習を見学させて貰った所、155mm榴弾砲による着発起爆に匹敵する威力*2を有するが、大魔導師でもない限り1回の発動で魔力切れを起こす為、連発は不可能と言われる《/ref》を有するが、大魔導師でもない限り1回の発動で魔力切れを起こす為、連発は不可能と言われる。
2、治療魔法による負傷者の復帰
魔導師の技量に大きく左右される為、新米には軽傷者が主に回される。
3、水魔法による給水の補助
100人構成の中隊に1〜2人は存在する為、水に関しては地球世界戦史より恵まれていると言える。
4、野戦・籠城戦・攻城戦における対空任務
前述の火炎弾に加え【魔力増幅型対空火炎弾*3】と呼ばれる対ワイバーン用対空魔法が確認されている。
5、物理防壁魔法*4
土魔法の一種とされ、弓矢・投げ槍・投石等の物理的攻撃を弾く半透明の障壁を展開する。
魔法を操る技能を持つ者はこの世界では【魔導師】という呼称で統一されているが、使用可能な魔法の位階・本人の魔力量に比例して【魔法学生⇒魔法助士⇒魔法士⇒魔術師⇒大魔術師⇒魔導師⇒大魔導師】というランク分けがなされている。
クワ・トイネ公国では【クワ・トイネ公立魔導学校】
クイラ王国では【クイラ王立魔導学校】
ロウリア王国では【ロウリア王立魔導学校】
何れも首都に存在しているとされ、身分問わず魔素を操る素養を持つ者を代官*5・領主の推薦のもと入学させているとされるが、市や領主が独自に家臣団として抱え込む魔道士も存在する。
⑥ワイバーン
ロデニウス大陸においては中核的戦力として扱われており、「10騎のワイバーンは10000の歩兵を足止めする」と呼ばれる程の価値を有する。我が国のドラ〇〇等のアニメ・ゲームにより、姿形に関しては馴染み深い。
クワ・トイネ公国第6飛竜隊の演習を見学した防衛研究所職員のレポートより判明した攻撃方法。
1、導力火炎弾
地上射撃訓練見学時の説明を聞くに、有効射程は300~500m、最大射程は1500m。飛竜集団相手には飛竜隊全騎による一斉発射、個体単位での空戦の場合は背後上空からの発射を基本とし、対地上攻撃では高度1000m以上での暖降下又は急降下によってバリスタの射程圏外からの導力火炎弾発射を基本としている。
2、火炎放射
導力火炎弾とは違い、首を曲げての放射が可能。対竜騎士団にてはすれ違いざまの放射による竜騎士無力化を狙うとの戦術書もあるが、その放射距離は約100mと導力火炎弾より遥かに短い、バリスタ何処ろか弓矢の攻撃可能範囲に自ら踏み込まなければならず、訓練以外での運用は疑問視されている。
⑦火喰い鳥
マイハーク市南方に存在するクワ・トイネ第6竜騎士団駐留飛竜基地にて竜騎士マールパティマ氏に説明を受ける。既に第一線の戦力とは扱われていないが、公国政府職員等の要人輸送、魔信では扱えない重要文書類輸送、新米竜騎士の訓練用として今も運用が続けられているとされる。
攻撃手段は火炎放射のみであり、その射程もワイバーンの100mに対して約20mと極端に短い。
ワイバーンに対する利点としては【積載量】が挙げられる。
ワイバーンが凡そ100~150㎏と竜騎士以外の積載物を載せられる余剰が殆ど無いのに対し、火喰い鳥は450~500㎏の積載が可能である為、民間運送ギルドでは背に木枠状の荷台を取り付けた【空飛ぶ馬車】として使用されている。
⑧大型兵器群
1、バリスタ
ロデニウス大陸では普遍的に使用される大型兵器であり、軍船にも搭載されている。
射出用のボルト鏃に火魔法を付与し、対象を燃え上がらせるという火矢の様な運用を行う場合もあるそうである。
射程は凡そ400~500m程(必中を期すなら200m)、風魔法による補助を加えれば600~800mにも及ぶ。導力火炎弾発射時におけるワイバーンは「首を真っ直ぐ伸ばし、胴体から首までを一直線にする」という一連のモーションを行わなければならない為、対地攻撃を目論むワイバーンが緩降下の態勢に入った瞬間が撃墜又は手傷を与える好機とされている。
2、投石器
地球世界におけるオナガーに相当する小型投石機とトレビュシェットに相当する大型投石機の2種類に分けられる。
木製の車輪で移動可能な物から城壁上に固定される物まで運用に合わせて様々存在するが、全て分解・組立て可能な設計になっている。
(3)陸軍力 (クワ・トイネ公国のみ)
公称ではクワ・トイネ公国が有する、我々が言う所の【陸軍】は5万人となっている。だが彼等は【常備軍】という概念に乏しいらしく、この他公国諸侯達が公国政府からの軍役令を以て戦時にのみ編制する平時は存在しない【非常備軍】がある。
①公国直属軍
「騎士団」と呼ばれる集団を軸に編制が成されている。公国主要騎士団は以下の通りである。
1、中央騎士団*6
駐留地はエジェイ及び公都クワ・トイネ。
3万の人員からなる公国陸軍最大規模の集団であり、昨年におけるロウリア事変において公国唯一の城塞都市エジェイにてロウリア侵攻軍を迎え討った部隊である。
騎士団長はノウ・ザイチ伯爵*7、公国エルフ貴族の1人であり、今より50年程前に発生したロウリア王国の侵攻においては騎兵集団指揮官の1人として武勲を挙げた人物でもある。
2、西部方面騎士団
駐留地はギム。
元は2500程の集団だったが、我が国が転移する前より緊張状態にあった事から公国軍務局から幾ばくかの増援を受け取った事で3500規模に膨れ上がっていた様である。
騎士団長はモイジ・グレイン騎士爵*8、ロウリア軍の侵攻により騎士団は奮戦するも壊滅、中央騎士団ノウ伯爵や軍務局のハンキ伯爵曰く「クワ・トイネ屈指の武人だった」という話を伺っている。現在、ギム復興計画においてモイジ氏を始めとした西方方面騎士団を含む犠牲となったクワ・トイネ国民を慰霊する為の石碑設置が提案されている。
3、東部方面騎士団*9
駐留地はハガマ伯爵領都スイーデン。人員は5000。
東西に長い国土を有するクワ・トイネ公国の地形から、公国軍の主力が対ロウリア王国を想定して公都クワ・トイネ以西に集中して配置されている中、東部方面騎士団は公国諸侯へ定期的に諸侯へ布告・実施される【陣立令*10】に基づいて招集された東部諸侯団諸侯軍への訓練・指導を担当している。
4、マイハーク防衛騎士団
駐留地はマイハーク。
騎士団長はコルメス公爵家令嬢イーネ・コルメス氏、人員は3000。
公国唯一の対外交易港であるマイハーク市の警備防衛を担当する専門騎士団であり、第三文明圏から来訪又はマイハークに商館を構える外国商人への安全を担保する事が任務であり、公国対外交易港における花形的存在でもある。
此処まで読まれて違和感を感じる方もおられるだろう。彼等には「警察」と「軍隊」の区分が乏しく、我々から見れば兼務している様に見える。騎士団内の騎兵集団は担当区域の巡回、歩兵は村落の騎士団詰所にて分団*11又は小隊単位で一定期間ごとに持ち回りで警備を担当する事が慣例となっている。
②諸侯軍 ノウカ・ショーヤ*12男爵家の場合
我が国における「慶安軍役人数割*13」に相当する各貴族家の領地規模・爵位・租税たる農業生産物(主に麦類)を基準に軍役が課されている。以下は公国海軍第2艦隊司令ノウカ氏が領主を務める公国中部男爵家に対する事例を記す。
ノウカ男爵領軍 兵種
男爵家直属近衛隊 騎兵
男爵家騎兵隊 騎兵(短弓装備 軽装騎兵か?)
男爵家魔導士隊 魔導兵(男爵家御雇い)
領都編成部隊 歩兵・軽装歩兵混在
村落集成部隊 歩兵・軽装歩兵・弓兵混在
軍夫・陣夫 領内から臨時雇い
軍役上の総数 1100名
なお、これ等は【書類上ではこう】という指標でしかない事を付け加えておく。実際には領主と独自契約を結ぶ大小様々な傭兵団や個人傭兵、英語では「camp follower(野営追従者・非戦闘従軍者)」と呼称される有象無象の人々、酒保商人*14として従軍するお抱え商会の馬車群や護衛の冒険者と呼ばれる集団まで含めれば倍近くに人員が膨れ上がる事も珍しくないとされる。
こうした者達は地球世界において【近代】に入る時期の南北戦争やナポレオン戦争においても見られる他、名の残る存在としてはフランスの女性酒保商人「ヴィヴァンディエール(Vivandière)」が挙げられる。
(4)海軍力 3ヶ国(暫定)
ロデニウス大陸にて一般的な軍船は地球世界における「ガレー船」に相当する軍船である。
主に自国沿岸を視認できる範囲で運用される軍船であり、大海原を越えて外海に進出する事は殆どない。ガレー船の構造は3ヶ国ともに大きくは変わらず、1枚の帆に水夫達が漕ぐ一列の櫂、船体後部にバス停の待合場の様な小屋に魔信機が設置されている。
①クワ・トイネ海軍
第1〜2艦隊の2個艦隊を主軸としており、ガレー船60隻にて構成されている。ロデニウス沖大海戦でマイハークに集められた第2艦隊50隻は第1艦隊からの増援を含んでの隻数であり、平時における第2艦隊は30隻編制だった様である。
第2艦隊司令ノウカ氏を始めとして、公国海軍に属する武官達は代々海軍武官を輩出する貴族家を中心に採用されている。反対にガレー船の櫂を漕ぐ水夫達は沿岸漁村や農村からの出稼ぎ者が中心となっている様だ。
かつてクワ・トイネ公国では犯罪者や奴隷をガレー船水夫として使用していた時代が存在したが、屡々発生する反乱や脱走に悩まされた為、現軍務局長ハンキ伯爵から5代前の時期に海軍改革が行われ奴隷使用を拒否する提案書を公国政府に送っている。
②クイラ海軍
第1〜2艦隊及び王都防衛艦隊の3個艦隊を主軸としているが、規模は公国より小さくガレー船50隻である。これはクイラ南方沿岸部が砂丘立ち塞がる沖積平野によって構成されており、艦隊を細かく分割せざるを得ない地形上の制約が大きい。
公国と同じく海軍武官を輩出する貴族家が中心となっているが、ガレー船の漕ぎ手は獣人族が中心となっている。
③ロウリア海軍
ロデニウス沖大海戦後漂流中に捕虜となったシャークン提督*15からの聞き取り調査が主となる。ロデニウス沖におけるロウリア艦隊の総数は4400隻、地球世界13世紀における我が国に来襲した【元寇襲来絵巻】等にて伝えられる元寇と隻数は同じである。
内王領各造船所にて建造された軍船は1000隻、各沿岸諸侯に造船令にて建造させた軍船3000隻、残りは既存船舶であるとの事。シャークン提督が座乗していた旗艦「ロデニウス号*16」はこれ迄ロデニウス大陸で軍船として建造されていたガレー船とは異なり、パーパルディア皇国にて建造されている50門級戦列艦を参考に建造された軍船であり、数十ものバリスタを搭載可能にした最新艦だったという。
彼は元々ロウリア王室に代々遣える公爵家の出と証言しており、今回のクワ・トイネ侵攻に向けて諸侯及び王領海軍の最高責任者として一昨年任じられたとされる。それ以前は【王領海軍の提督】を任されていたが、諸侯海軍も指揮下に入れるにあたりハーク・ロウリア34世から直々にロウリア王領・諸侯海軍の上に立つ海軍卿としての任命式が行われた。
追記
現在海上保安庁が対応にあたっているロデニウス大陸沿岸における対海上武装勢力任務*17において逮捕した構成員は、諸侯お抱えだった海賊衆かもしれないとシャークン提督が証言、特に大陸西部・南部において被害が多発している為、海上保安庁と連携し対応にあたる必要があると考える。
(5)空軍力 3ヶ国
この世界における飛行兵器はライト兄弟が人類初の飛行機を僅かな時間跳ばした地球世界よりも遥かに長い歴史を持つ存在である。神話時代には既にワイバーンを駆り空を飛ぶ竜騎士は子供向けの絵本にすら出て来る普遍的な英雄譚であり、第三文明圏全体でもワイバーンに騎乗する竜騎士は英雄の様な存在として名を馳せている。
①クワ・トイネ公国のケース
人員は公国直轄領・諸侯領問わず募集されており、これは公国が有する竜騎士団が全てクワトイネ公国政府麾下の軍務局直属である事から来ている。
故に、【公国諸侯は独自のワイバーンを有しない】。
第1〜6飛竜隊合計72騎
②クイラ王国のケース
ワイバーンを保有していない。
王国史には竜騎士団創設が行われては解体される事を繰り返している事が記されており、直近では現ザウード陛下より2代前におけるロウリア王国のクワ・トイネ侵攻への対策として3個竜騎士隊が検討されたが、1個竜騎士隊を維持するのが精一杯だった様である。
③ロウリア王国のケース
我が国が大東洋海域に出現する数十年前からロウリア西部に盤踞していた国家群を併呑したロウリア王国では、王領直属の竜騎士団と支配下の諸侯に軍役として維持を義務付けているワイバーン個体群を動員した諸侯竜騎士団と呼べるだろう2種類の竜騎士団を有していた。
ロウリア王国が事変時に有していたワイバーン総数はクワ・トイネ軍務局情報部と第一護衛隊群及び第七師団作成の日報を基にした推測に基づいている。ロデニウス沖大海戦にてDDG175護衛艦「みょうこう」が探知したワイバーンは250騎、続く東部方面諸侯団壊滅後状況確認の為に進出した10騎前後のワイバーン、占領下ギム上空の数十騎、ジン・ハーク戦前哨戦における150騎を合わせて凡そ450~500騎と思われる。
この内クワ・トイネ情報部が戦前に密偵を通じ得ていたロウリア王国ワイバーン保有数は150騎とされており、凡そ3倍の保有数となる。情報部からの推測ではあるが、他国からの軍事援助が行われていた可能性を疑っていると語っている。
(6)国営工房
分業制度が取り入れられており、剣だけに絞っても「刃のみ製作する工房」・「鞘のみ製作する工房」・「柄のみ製作する工房」からなる工房群をギルド又は商会が管轄する形式となっている。
①クワ・トイネ公国 公都クワ・トイネ直営工房
騎士団の騎士や兵士が装備する武器防具は公都クワ・トイネ郊外に存在する国営工房に公国政府から発注され納入された品々が中心となっており、工房に努める職人は2000人規模にもなる工房である。工房設備も「水力式」「魔石式*18」の大型ドロップハンマーや「ふいご」等の機械機材が備えられ、最大で月に1000セットもの板金鎧を製作可能な生産力を有している。
見学を案内して頂いた軍務局職員曰く以下の通り。
「ここはクワ・トイネ最大の工房、他にエジェイ・公国中部・東部合わせて3ヶ所の直営工房が存在する」
「この工房はクワ・トイネ首相に属する首相府から主に発注を承るが、他の工房では諸侯からの依頼も承っている」
「民間向け武器防具制作も注文を受けるが、騎士団向けよりも質を落とし工数を減らした安価な製品が主となっている」
(許可の下職員が写真撮影、地球世界における12~14世紀の【サーベリア】に近い半円状兜)
「使い古された武器防具は騎士団から商会へ払い下げられ時節民間に流通する事がある」
②ロウリア王国工業都市ビーズル
ロウリア王国首都ジン・ハークから街道沿いに東へ行った場所にある王国工業都市ビーズル、今回の侵攻における後方兵站拠点として機能していた都市だが、元々はロウリア王領軍へ支給する武具防具を生産する事を目的として建築された都市である為、【都市そのものが工房】と呼べる程の規模を持った都市である。
クワ・トイネ公国情報部による開戦6ヶ月前の情報では、都市内に10000人を超える職人集団が武器防具の大量生産へ当たっていたとされ、工房の規模は大陸一と言ってよいとの事である。
(6)まとめ
クワ・トイネ及びクイラ軍務局が知る限りにおける所謂【文明圏外国】の軍事力とは上記に準ずるとされるが、中央世界における【第一文明圏の文明圏外国】と、現在我が国が接触を図っているムー大陸の【第二文明圏の文明圏外国】では基準に違いがあるとされている。
現にロウリア王国も「文明圏外国としては大国」に分類されると第三文明圏では評価されているとされ、今後における文明国・列強と呼ばれる国家との接触においてはより慎重を期す必要があると思われる。
如何でしたか?
なろう版日本国召喚における「間話 それぞれの考察」を叩き台に色々と話を盛りに盛った形としています。
原作群の【文明圏外国】は各国・文明圏ごとの差が激しく、特に第二文明圏イルネティア王国は炸裂式砲弾を放つ魔導砲に旧パーパルディア皇国に伍する魔導銃を有する等、王国南方海上の文明国パガンダ王国の軍備を完全に上回っているにも関わらず文明圏外国扱いを受けている。
反対に第二文明圏のヒノマワリ王国の様に都市国家然とした小国にも関わらず【文明国】扱いされる等の不可解な一面が存在する。ミリシアルが制定している外交等級も中央世界からの距離・地域を基準に外交等級を決めている為、ムーから近いヒノマワリ王国は【文明国】、ムーからもレイフォルからも遠く保護国化もされていなかったイルネティア王国は【文明圏外国】と推測すれば一応矛盾は無くなる。
(1)西洋中世盛期における軍隊
特定の駐屯地にて生活し、時に演習場や諸業務に追われる現代軍と違い、君主の招集令に答え雑多な社会集団が銘々に率いる“手勢”の寄り合い所帯である封建制軍隊は近代~現代における軍隊とは似て非なる存在である。
Youtube【Invicta】
「How to Raise a Medieval Army DOCUMENTARY」
私的翻訳 中世において軍隊を召集(編成)する方法
(2)武器・兵器類
火薬兵器が戦場に登場する以前、原始的な金属加工から運動エネルギーを利用した武器を人類は既に編み出していた。
でんじろう先生のはぴエネ!【公式】
「【古代の武器】Ancient Weapons」
*科学実験番組です
(3)甲冑
知ってるようで知らない【甲冑】の豆知識
SHOSEN CHANNEL
『【総集編】明日役に立つかもしれない中世のトリビア【趣味の本屋 書泉】【中世 甲冑】』