競馬に行く奈落家親子   作:涼木風太

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

※ 奈落家のいつもの設定確認

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は現代の競馬場)

・奈落家の服装は、原作通りですが、
白夜だけ取材のため、動きやすい
現代の服装をしてます。

・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。

・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
今回冬だけど12月下旬くらい。

ストーリーのジャンル:ほのぼの

では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。

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第1話

冬季。競馬場にやって来た人見家の親子、

奈落、夢幻の白夜、神楽、神無、白童子の5人。

 

「経費はかかるが、

一度生で見てみたかったのだ」と奈落。

 

全員ではないが、

皆で一緒に行くことも許してくれたのだった。

 

最寄駅から住宅地を抜け、

昔の遊園地のような改札ゲートに

それぞれ100円玉の入場料を入れて入る。

 

人は多いが、めちゃくちゃ多い訳ではない。

同じ時期に開催される冬コミには全然遠く及ばない。

まだ午前中の初めというせいもあるかもしれない。

 

入場してすぐ、ちょうど第1レースの馬がパドックで

ジョッキーと共に回り歩いていた。5人そろって眺める。

 

茶色や灰色の馬が

原色or蛍光カラーの上着のジョッキーと共に歩く。

馬が歩く時はパッカパッカとヒヅメの音がする。

ブヒヒーンと興奮してきちんと歩かない馬もいる。

少し馬糞のにおいがした。

テレビの競馬番組では

音はBGMとナレーションのみの

きちんと歩く映像だけなので新鮮だ。

 

白童子は炎蹄という身近な存在がいるため、

興味を示していたが、

最初だけで、程なくして神楽と神無と野外に面した

フードコートやキッチンカーで花より団子に。

 

*

 

パドックを見た後、奈落は第1レースへ。

 

夢幻の白夜はイメージアップに

人見家のSNSに投稿する写真や動画を撮るため

奈落について行く。

(撮った写真や映像を使っての収益化はNGらしい)

 

白夜はほぼ取材の仕事なのでくノ一のような

イケメンポニーテールはそのままに

記者のような動きやすい現代の洒落た服装をしている。

色は黒と水色を基調にしている。

 

奈落はせっかくなので当てて大儲けしようと意気込んでいる。

 

競輪と違い、たくさんのスタンド観客席の前方には

立ち見する広いスペースがある。

レース場内は冬であるせいか、芝生ではなく

公園の砂場のような砂地だった。

馬っぽいにおいが時折くゆった。

 

動画を撮りつつ、奈落と共に第1レースをうかがう白夜。

 

意外にも間近で見ていても

馬のスピードが速いので

馬同士が接近していなくても

どれが勝ったかわからない。

 

*

 

奈落と白夜は第2レースのパドックへ。

 

競馬は競輪と違って

馬の状態により勝敗も変わるため、

レースとパドック両方見ないといけないのが忙しい。

だが、楽しい。

 

再度、パドック。

先ほどは気づかなかったが、

馬の体毛もたてがみも

とても毛並みが綺麗だった。

 

ここで奈落は或る馬にキラキラとした輝きのようなものを見た。

 

一方で神楽、神無、白童子は外のフードコートで

飲食をしている。

白夜がパドックからレース観客席に行く途中でちらりと見た。

 

神楽は焼き鳥串、

神無は珍しい(?)塩焼きそば、

白童子は安いコロッケと唐揚げを食べていた。

それぞれ透明カップのジュースも飲んでいる。

 

まるで夏フェスに来たかのような楽しさだが、

冬ゆえに肌の白い人見一家は日焼けしないのがなお良い。

 

*

 

第2レースはそのキラキラして見えた馬に

もう一匹いたそのキラキラ馬に似た馬に

ワイド(3位までに入る二匹を当てる)で賭けた奈落。

 

颯爽と走る馬たち。

 

キラキラ馬は1位になったが、

もう一方もキラキラに似た馬は圏外だったためハズレ。

 

「……………」

 

「惜しいなー」

 

神無のような無言の真顔の奈落に白夜がツッコむ。

 

*

 

第3レース。今度はキラキラして見えて(見えた気がした)

オッズの高い客観的に勝ちそうな馬に単勝(1位を当てる)で

賭けたものの、

 

惨敗。

 

*

 

そもそも競馬の期待値(還元率)というものは75パーセント程度である。

100円賭けたら75円になって返って来る計算だ。

元々儲からないものなのだ。

 

儲けるためには実力が高いのに

人気が無い馬が勝つ時を見切る必要がある。

 

だが、それはまず無い。

 

そう言った白夜の助言を聞きつつも、

第4レースは3連複(順不同で3位までに入る馬三匹を当てる)で賭ける奈落。

 

だが、白夜の助言があったとは言え、

事前準備の予備知識無しに賭けるのは無謀である。

 

そして予算を使い果たした。

 

撮影をしながら、時々様子を聞いていた白夜は

馬に賭けないで、姉さんたちみたいに

フードコートでなんか食べた方が良かったんじゃないかなぁ、と思った。

 

奈落と一緒に小さい紙カップで

無料の温かい煎茶を飲む。

 

*

 

そして撮影を終わらせた白夜と奈落は、

連れ立ってフードコートを抜けたパドックをまた見ている

神楽たちの元へ。

 

皆して思う。

やっぱり馬は可愛い。

 

その後、奈落を励ましつつ

「帰るぞー」と神楽たちに声をかける。

 

少し早いが電車が混む前に帰ろうということだった。

 

これは一応、白夜に伝えてあった奈落の予定通りである。

予想外なのは競馬に全敗したことである。

 

落ち込む奈落をずっと励まし続ける白夜。

神楽、神無、白童子の三人は

食べたい物をおいしく食べたのでゴキゲンだった。

 

*

 

後日。

この間の競馬は痛い目を見たものの、

興味は衰えておらず、

奈落はテレビで競馬番組を見ている。

 

「競馬場で見るより必要な所が

アップになっていて見やすいな」

 

新たな発見をして

一人ちょっとうれしそうな奈落に

白夜も心が和んだ。

 

おわり

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

ほんとに終わりです。

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