白衣美人の先輩部長は超常を研究したいようです ~サイキック高校超常研究部~ 作:校長
酷い話だが事実そうで、耐震工事が完了し、かつ基盤がしっかりしているものの、やはり昭和ひと桁年から存在するだけあって、古い。そのため、歩くとギシギシ音が鳴る。
「だからこそ、だよ。土地や物は古ければ古いほど神秘が宿るものだ。つまり超常と出会える機会が増えるということなんだよ」
「だからといって東大に合格できるのにそれ蹴ってここに来ます? 普通……」
超常研究部。そう銘打たれた寂れた部室に数人の部員という小ぢんまりした部活動は、やる気のある部長とほとんどやる気の無い部員という構成である。
そもそも僕だって部長に“キミは超常に触れうる人材だから”と半ば強引に入部させられたのだ。他の面々も大概同じような理由である。
「……まあ、超常や神秘に興味が、本当の本当に全く無い、と言ったらば嘘になりますけれども」
「だろう?」
僕とて心からこんな部活をやるのが嫌だというわけではない。ただ部長の突飛な言動に振り回されるとゲンナリすることもあるだけだ。
「それにキミはモチベーション以外にも超常研究に向いている所がある」
「……ああ、“これ”ですか」
そう言いながら僕は自らの“異能”を少しだけ解き放つ。これぞ僕の異能にして、僕が未だにこんなみょうちきりんな部活に所属してまで超常の知識を得たいと思っている理由の一つ。
……それが『
「『体系化されたもの』であるなら知識や技術、果ては異能すら十全に身に付けることができる……改めて聞いても規格外だね」
「まあでも実際、ずっと知識を身に付けたままだと僕の脳が慣れないことしてるせいか知恵熱出てくるんですぐ手放してますけどね……」
「……で、これの制御法や起源を知りたいから我が部に入部してくれたんだよね」
「まあはい。他意は無いです」
この異能が目覚めたのは数年前。中学一年生頃のことだろうか。
突如としてこんな異能に目覚めてしまったが、使いこなせれば意外と楽しく、あまり大それたことはできないけれど、学校の成績を程良く維持するためにちょいちょい使っていた。
それからあれよあれよと流されるまま、両親が放任主義なのもあってこんな高校に入学してしまったわけなのだが……。
「しかし今年の我が部員は豊作で助かるよ。おかげで研究がよく進む」
……そう。超常研究部の
それも僕と同じような悩みを持った。