今日は夢見からの目覚めからいろいろ疲れた…。
今も膨大な記憶を思い出しつつあるが世界大戦の前兆とか苦笑するしかない。
やれる事はやるつもりだが果たして間に合うだろうか、今後の予定変更は明日考える事にして……。
「まったく、どうしてこうなった…」
私は落胆したような小さい声が出た。
特別会議室での話の後に楯無とエイミーの3人で寮へ向かう為に廊下を歩いているが何故か私の両腕は左は楯無、右はエイミーで抱きしめられている。
別に2人の想いには答える気ではいるが両腕が密着されるのは動きづらくてこの上ないが耐えるしかない。
「「別にいいじゃない♪」」
声は違うのに言葉遣いが同じというか絶対これワザと声揃えているだろうと予測がつく。まあ、2人共顔を赤くして微笑んでいるから良いんだけど無感情の私は苦笑する事が多い。これはなかなか耐え難い屈辱だ。
「そうだ。楯無、私はコアネットワークによっていろいろ知っているんだけど、呼び方はどうする?私はもう呼び捨てで構わない」
「あっ…そうね。もうミステリアスレイディはいろいろ教えすぎよ…刀奈よ。それが私の真名ね」
楯無は恥ずかしく体を揺らし顔を赤くしながら言う。
楯無の本名は更識刀奈。IS"ミステリアスレイディ"から教えてくれたけど裏組織に居た時から知っていたからそれ言うと『どこから情報漏れしたの!』って刀奈が怒りそう。
「ふふ。よろしくね。刀奈…私はエイミー・ブライン。エイミーで良いわ。それにしてもさっきは驚いたね。言葉遣いが似ているものね」
「よろしく。エイミー…そういえば今もさっきも同じだわ…花蓮は雰囲気が似ているって言ったけど言葉遣いも似ているのね」
微笑みながら2人共挨拶しているけど私は黙っている。何せ言葉遣いだけじゃないんだよ。私にはコアネットワークで刀奈が今まで何していたか知ったせいで余計刀奈とエイミーが似た者同士なのが理解し察してしまった。
「そっか…ふふ。雰囲気が私と似ていて同じなら花蓮の傍に居るのも私は納得できるかも。それと私と花蓮は…」
「エイミー。過去の話は後で良い。それを言うと刀奈も同じだから結局は2人一緒だ」
廊下の天井をあげながら言うエイミーの言葉を止めたつもりが私の語り癖で要らない事まで言ってしまった…刀奈がふーんって顔している。
「むー。花蓮に止められたけど言っちゃうわ。花蓮とは恋人同士よ。でも女同士だから刀奈も入れて3人って言うのは面白いわね」
可愛らしく頬を膨らせて言うエイミー。言葉通り私は想いに答えているから恋人だけどそれを言われても体と心は動じないほど自身の無感情に腹が立ち苛立ち逆に苦笑を浮かべる。
「はっ!?そ、そそ、そうよね…す、好きだから恋人よね…」
「私はとにかく想いに答える。ただそれだけ。あ、でもこれ以上増えるのは苦労するから2人だけ。刀奈の想いも知っているから好きになった理由は何も聞かない」
恥ずかしさの余り顔を真っ赤にして戸惑いながら言う刀奈。私の身は本当に両手にバラ状態でもう1人増えるような事は勘弁して欲しいとわかったから言い聞かせるように言った。
刀奈がなんで私の事を好きになったのかは正義感と真っ直ぐで凛々しい姿に心惹かれて好きになりやすいらしい。
一夏も正義感があったから似た感じで好きになりかけたのもこの理由であり、その次に刀奈が心惹かれたのは私で男じゃなく女だっただけの事で今日の私の境遇の話を聞いてより強く惹かれたみたい。
「私が、なんで花蓮の事が好きになったのかってわけはもう知っているわね…なら私が言う事は、ただ1つよ。花蓮の事が好き…んっ」
「ん…刀奈の想いには答えるが、何も動じない私の体が憎たらしい。もう私は何も言わないエイミーもわかっているから」
刀奈が腕から離れて私の前に立ったと思ったら決心したせいか顔が真っ赤のままはっきりと言葉を言って私の口にキスしてきたわけで終わったら左腕に恥ずかしそうに抱きなおしていった。
「うふ。人がキスする所見るのは初めてだけど新鮮で良いわね。花蓮。後で私にもたっぷり…ね?そして花蓮が動じないならね。久しぶりにマッサージしよっか?」
傍で見ているエイミーは微笑みながらも顔は上気したように赤くなっている。
私はどうせ動じない体なのだからこれ以上何も言わない…最後の一言で私はギクっと悪感と嫌な予感がよぎった。
その言葉を聞いた刀奈が興味津々の様子な気配を感じる。
「エイミーのそれってもしかして…普通のじゃないわね?」
「ふふ。私のはね。女同士で恋人同士のマッサージね」
2人の会話のやり取りを聞いた私は嫌な予感が当たって内心落胆した。
エイミーが言うマッサージは恋人同士だからこそ最後までするわけで、それを刀奈は理解したのか頭から湯気が出そうなほど耳まで真っ赤になったのを見た。
エイミーとは何度もした関係だから慣れてはいるけど刀奈が居るせいかエイミーも顔が赤い。
腹をくくりますか…今夜は覚悟するしかないようです。
「するのは良い。ただシャワーをしてから。さすがの私でも目覚めてからずっと何かと動き続けて内心疲れている」
「そういえば…ずっと動いてるわね…花蓮は1ヶ月間寝ていたけど体はなんともないの?」
落胆したまま無駄にしゃべったせいで刀奈に気づかれた。
私の体の事はエイミーにも教えていない事実なんだが…ついさっき思い出した事でもあるけどエイミーもそれを聞きたそうな顔をしているし覚悟を決めて事実を伝えるか、刀奈も同じだし。
「私の体は束さんのナノマシンで力と体力が落ちないようになっている。疲れは感じるけど、恐らく千冬も強いままなのはそれのせい。束さんの体はもっとナノマシン改造しているだろう。刀奈も私と同じなのはコアネットワークによって知っているが私ほど闇と罪悪を背負っていないから並みの感情と感覚がまだあるのは良い」
「そっか…花蓮は束さんが来た時から…鍛練してないのにずっと強かったものね…それに刀奈も並みの人の体じゃないのね」
「むむん…私が言わない事まで知っているなんてね…通りで花蓮は私みたいに強いのね…それと私は花蓮みたいに無感情、無感覚じゃないわよ。私は守る裏だからね。背負う闇の量が違うわ」
説明でエイミーと刀奈が浮かない表情でそれぞれ口を開くが納得した様子だった。
…?コアネットワークで私はいろいろ知っているけどコア自体はどこまで理解し知っているんだろう?ちょっと疑問に思ったけど今は捨てておこう。
それから私達3人は寮の相部屋に私としては久しぶりに帰ってから3人仲良くシャワーを浴びたわけである。
新鮮なのか刀奈とエイミーは賑やかだったが私はマッサージの事が気がかりで内心落ち着けなかった。
何せ…いやもう何も言わない。