俺だけ黒の騎士団な件 作:王牙
とある街で歩いている隻腕の男、肩掛けカバンを持ち歩いている姿は少し不便そうだと思っているが本人は全く気にしていない様子だった。
その理由は幼い頃に家族と山で遊んでいた時に熊と遭遇し右肩から先が喰われてしまったからである、当時の学校では同情の眼差しを向けており気を遣われていることが気に食わなかった幼少期の男は少しでも強くなれるよう色んな格闘技を学んだ。
ボクシング・キックボクシング・合気道・空手・柔道・中国武術など自分を強くするために努力を重ねた、そんな男の唯一の癒やしはアニメ鑑賞をすることだ。
自宅に帰りリビングでゆっくりくつろぎながらアニメを見ることで自分の心を癒やし明日に向けて寝ることで翌日の仕事に支障をきたさないように英気を養うのが日課である
「今日も良かったな『俺だけレベルアップな件』韓国アニメでもトップのバトルシーン、でももう1つ上げるならコードギアスか、、、、、百合ではないけどロボット物で且つ複雑なストーリー構成、これに勝るものは今後出ないんじゃないかな」
自分で感想を独り言で語るが睡魔に襲われ寝室に向かい横になった、明日の仕事内容を考えているうちに寝てしまったのである
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寝ていたはずだったが、気がついた時には一本の光の道が伸びていた周りの風景は360度真っ暗な風景しかなくそれ以外は足元の道しかなかった
無意識で道を歩きだすと暗闇から映像が出てきた、その映像ではモンスターと戦う【水篠 旬】がいた
見ていた映像は地獄と化していた、善戦しているとはいえ数の差でハンター達は次々と倒れていく
それも逃げ場のないダンジョンの為戦うしか無い現実に男は歯がゆい思いで映像を見ていた、できれば今すぐにでも助けに行きたいが行き方が分からず困り果てていると背後から人の視線が来ていることに気づき振り返るが何も見当たらず気のせいかと再び映像を見ようと振り返ると目の前に絶世の美女が立っていた
男は驚き尻餅をついてしまう、女性も驚き慌てていたが男が落ち着いて立ち上がるとホッとして会話を始めた
「初めまして私の名は天照大御神【アマテラスオオミカミ】と言います、あなたは五十嵐 誠【いがらし まこと】さんですね?」
「はじめまして、何故俺の名前を知っているんですか?」
「それは私があなたのことをずっと観察していたからです、生まれてから右腕を失ってからもひたむきに鍛錬している姿まで」
つまりこの女性が言っていることが本当だとすると神様化それとも別の次元から来た使者なのかと思っていると女性の顔が驚いていた
「あなた何故驚かずに考え込んでいるの?そこは普通驚くところじゃないの?」
「今驚いても意味はないんじゃないのかな、神様なら気まぐれで見ていても可笑しくはないだろ?」
「まぁそうなんですけど、別に気まぐれで見ていたわけではないんですよ?貴方のひたむきに鍛錬を重ねている姿がどうしても気になっただけです」
「そうなんですね、ここに僕がいるということは死んだのですか?」
「いえ、貴方は死んでいません」
自分が死んでいないという言葉に誠は安堵するが次の疑問が出てきた、死んでないのに何故ここに連れて来られたのかという所だ実際に死んでいたならこの場所に来ることに納得する
しかし、現に生きている30歳が暗闇の空間にたどり着くのは何かの縁なのかもしれない
「ただ貴方の人生を見ている限り平凡な世界に飽き飽きしていたのじゃありませんか?」
「たしかにその通りだ平凡な人生、順調な営業成績と飲み会・それを癒やしてくれるのはアニメだけだってことも」
誠は正直に話した、頑張って鍛えた格闘技や銃のトレーニングをしても実践することは全く役に立っていないのが現状である
唯一できたことは剣道で全国大会で優勝したことぐらいである、他の競技は護身のために習っただけで特にこれと言って大会に出たことはない
「平凡な人生でも構わないのなら来た道を戻ってください、もし新しい世界に行きたいのであれば私に付いて来てください」
アマテラスはその一言だけ伝えたあと扉のようなものに向かって歩き出した、扉までは猶予があるという意図なのかと察した誠は迷わず彼女について行った
彼女は少し振り返ると少し笑みを見せ再び歩みだした、誠は新たな世界で何が起こるのかワクワクが止まらなかった
しかし彼女は歩みを止め後ろにいた誠の方へ振り向いた、少し考えている様子を見て大人しくじっとしていた
「誠さん、このまま行っても何も能力がないまま死んでしまう可能性があるので何か欲しい能力とかありますか?」
「突然どうしたのですか?」
「貴方に行ってもらう世界は就寝する前に見ていたアニメ『俺だけレベルアップな件』です、ご存知かと思われますがその世界ではハンターという職業が存在します。そのままあの世界に行っても人間同士の戦いなら余裕で勝てるでしょう、しかしモンスターとの戦闘ではあっさりと負けてしまうことは日を見るより明らかでしょう。」
「そうならない為に能力を授けようと思った次第です」
アマテラスの行っていることはごもっともである、たとえ人間同士で戦うことが出来てもハンターになって依頼をしようとすれば確実に死ぬ事になるだろうと予想していた
とにかく折角の機会だということで自分にとっての能力は何が良いのだろうと考えていると1人の主人公を見た、それは【水篠 旬】である
彼は影の君主と言う職業に加えネックロマンサーの職業を用いて影を呼び出し自身の戦力として運用していることを思い出した、仮に自分も使えるということになれば強力な力になるのは間違いない
それともう1つはコードギアスに出てくるナイトメアフレームに乗りたいという願望が思い浮かんだ、しかしどこのせかいにいくのか分からない状況下でむやみにその願いを言う訳にはいかないと思い質問を投げかけることにした
「いくつか質問してもいいか?」
「えぇ、構わないわ」
「まず1つ、次の世界に行くときにナイトメアフレームを持ち込むことは出来ますか?」
「可能です、ただし乗り込むと言うより纏うといったほうが正しいと思います」
「纏う?」
「そうです戦姫絶唱シンフォギアをご存知だと思います、もしナイトメアフレームを持ち込むというのなら彼女たちと同じペンダントになると思います」
アマテラスが説明を終えると目の前に枢木スザクがランスロットを起動するときの起動キーが現れた
アマテラスは眼の前で起こったことに驚いていた、どうやら彼女が意図的に起こしたわけではないらしい
起動キーを手にした誠は異様に手に馴染む違和感を振り払いポケットにしまった
「1つ目の能力はそれで良かったのですか?」
「1つ目っていくつまで能力を獲得できるのですか?」
「基本的に2つまでとなっています、極稀に3つ持つ方もいますが100万人に1人の確率ですので気にしなくていいですよ」
「分かった今もらったランスロットは改造してもらうことは可能なの?」
「今はできません、向こうでレベルが上がれば改造できる可能性はあると思います」
「わかりました、2つ目ですが同じコードギアス関連で黒の騎士団を連れて行くことは出来ますか?」
「一応可能ですよ、ですが最初は無頼【ぶらい】しかいませんのでレベルアップをしないと強力な機体が出てきませんので気をつけてください」
軽い注意事項の説明を受けたあと再び歩き始めた、アマテラスは静かに歩みを続けているまるで本当の女神のような姿でつい惚れてしまいそうになってしまうほどだ
自分の能力を確認しようとすると目の前に透明なディスプレイが出てきて自分が獲得した能力が表示された、中には先程貰ったランスロットの起動キーと黒の騎士団の内訳が出て来た
「確認は住みましたか?、もうそろそろ着きますよ」
「すみません、教えてい頂きありがとうございます。確認はまだ十分には出来ていませんが大丈夫です」
「そうですか、それではこの先が次の世界となっています。このまま歩いて行けば新たな世界に旅立つことが出来ます、準備はいいですか?」
「はい、短い時間でしたがお世話になりました」
「それとこれは支度金です、貴方の今までの貯金と別に私からの気持ちを入れておきましたので有効活用してください」
アマテラスの計らいでお金を頂くことになった、確かに身一つで行くにはあまりにも厳しいのは目に見える
一応確認してみると貯金に加えて5千万が振り込まれていた、贈与税はかかるのだろうかと気になっているのは胸の中にしまうことにした
「もう大丈夫です、それでは行ってきます」
「はい、気をつけてください貴方の今後に期待しています」
最後にアマテラスの言葉を聞きサムズ・アップをして扉の先に歩いた
第一話いかがだったでしょうか?
まだ未完の小説がいくつもあったのですがどうしても書きたかったので投稿しました
自分自身やる気の波が激しいため飽きやすい性格ですが少しでも書けるようにしていきます