私の名は夏油傑、元呪術高専の生徒で呪術師だった。何で元って付いてるかと言うとね、高専を無断で一方的に辞めたんだよ。でもある人と出会って話をして、筋を通せって言われた後硝子や悟や夜蛾先生に会って、辞める事を話した。勿論悟は辞める事自体を反対だったけど、けどあのまま続けると取り返しの付かない事になってたと思う。あの集落の件でね
〜10年前〜
『これは何ですか?』
私の前には座敷牢に入れられた双子の姉妹を見て、集落の住民に聞いた
『何とは?この2人が一連の原因でしょう』
『違います』
『この2人は頭がおかしい、不思議な力で村人を度々襲うのです』
『事件の原因はもう私が取り除きました』
私は集落の男性に聞くと如何にもこの姉妹が事件の原因と決め付け、当然私は否定をするが
『私の孫もこの2人に殺されかけた事もあります』
男性と一緒にいた女性が自分の孫をこの姉妹に殺されかけたと口にする、姉妹は
『それはあっちが』
『黙りなさい!!化け物め、貴女達の親もそうだった』
私は“化け物”と言う単語に耳を疑い
『(何だと?何を言っているんだ?こいつは)』
その時の私はどうしようも無い殺意が滲み、私やこの姉妹以外の集落の人間を皆殺しでもしようとも考えた。だが私は
『皆さん、一旦外に出て貰っても良いですか?』
私は住人に外に出るように促し、座敷牢に入れられた姉妹の前に屈んで
『君達には2つの道を選択権をあげよう、一つは私と一緒に此処から出るか。もう一つはこのまま座敷牢に入れられ一生を終えるか、どちらが良いかい』
本来の私ならこの姉妹と私以外の此処にいる集落の住民を皆殺しにしたと思うだろう、そこはグッと堪え。姉妹に選択肢を選ばせると
『『此処から出たい!!』』
どうやらこの姉妹の答えはとっくに決まってるようなものか、ならば行動あるのみ
『じゃあちょっとの間待っててくれるかい』
私は外にいる人たちに話をつけに外に出る事にした
『待たせてすみません』
2人は私を見るなり
『あの化け物はどうするんですか?』
『私共は一刻でもあの化け物を死んで欲しいのですが』
正直言って反吐が出るような言動だが殺したい衝動に駆られるが今は我慢だ
『心配ありません、あの子達は私が連れてこの集落から出て行きます』
2人は私の言葉に聞くと如何にも分かりやすい表情を取り
『そうですか!!連れて行くんでしたらどうぞお構いなく』
『これで厄介者が居なくなって精々する』
その2人からの発言を聞いた私は冷静に対処して、私は再び中に入り姉妹を座敷牢から出して外に出て
『これでこの子達は私の子として引き取りましょう』
『えぇ何処へ連れて行くなりしても構いませんよ』
私は2人に言質を取る為、自分の子として連れて行くと言うと女性は笑顔で答えて
『今をもってこの子達は私の子です、なら言わせて貰いましょう。どんな理由があってもこんな幼げな姉妹になんの責任がある?この子達の親はどうかは知らないがお前達を筆頭にこの子達を差別した奴らは人として最下等だ、呪霊でなければ祓っているぞ』
『ひぃ……(何この人……まともじゃない)』
私は女性に圧を向けて、女性は私の圧に怯えて。私は姉妹を連れて歩く中今回の件で呪術師としての疑問に疑い始めた
『(非術師を見下す自分とそれを否定する自分、あの時からずっと考えていた。だが今回の件で改めて分かった正直言って
私はこの集落に来る前に高専に非術師を見下す自分とそれを否定する自分の事で考え、そして今回の件で思い知らされたのは自分の内に新たな自分に。それは『非術師を皆殺しにする自分』だった、ならそうなる前に私は高専の制服についてあるバッジをその場で無理矢理外して捨てた
あれからあの集落の件から数日が経った、私は今黒焉街の公園のベンチに座っていた。預金は十分ぐらいはあるがいつまで持つかはわからないが美々子と菜々子は私が目が届く所で遊んでいた
『(無断で高専を辞めて、
私が深く考えていると公園に1人の男が現れた、その男はベンチに座っている私を見るなり近付いて声を掛けてきた
『随分と暗い顔じゃねぇか、何かあったのか?』
『いえ、何も』
私は自分の思いを押し殺し、その男に何も無いと告げるが
『何も無いのにそんな顔出来るか?俺は京極組の若頭、五十嵐幸光だ』
『夏油傑です』
その男の名は五十嵐幸光と名乗った、京極組とは名前だけなら知っているがその若頭の五十嵐さんが何故私に近付いたのかこの時の私には分からなかった
『居るのは俺とお前とあの子達しかいない、言ってみろ』
五十嵐さんは私に喋ってみろと促して、私は自分の内を喋った。呪術師の事と星漿体の護衛の失敗と呪力を持たない者に敗北した事と天元と星漿体の同化を快くを思わない盤星教という非呪術師の宗教団体の件で私の中では非術師を見下す自分とそれを否定する自分に揺らぎ、私が赴いた集落であの姉妹の件で自分の運命を感じた
『だから私は呪術師を一方的に辞めたんです、あのまま続けるといつか非呪術師を手を掛けてたでしょう』
私の話を黙って聞いてた五十嵐さんは
『そうか、思い詰めてたんだな。だがな無断で辞めるのは良くねぇな、せめてその高専に行って筋を通せ』
五十嵐さんは無断で辞めた私に高専に行って、夜蛾先生に辞める事を伝えて高専を去った。私は去った後に入れ違いに悟が任務から戻り、夜蛾先生は悟に私の事を伝えると
『はっ?』
『何度も言わせるな、傑はもう高専を辞めたn『聞こえてますよ!だから、はっ?ってつったんだ』傑は俺達の前には2度と現れないだろう』
『んな訳ねぇだろう!!l
『悟、俺も何が何だが分からんのだ』
悟は私が高専を辞めた事実を受け止められず、夜蛾先生は分からない状態だった
〜翌日〜
人集りの中で私は硝子を見つけて、煙草を咥えている硝子はライターを探し。私はライターを持って火をつけながら硝子に声を掛けた
『火、いるかい?やぁ』
私は煙草を咥えている硝子にライターを渡し、ライターを受け取った硝子は煙草に火をつけて
『本当に辞めたって夜蛾センから聞いたけど、本当?』
『あぁ、本当だよ。だから最後に去る前の一目会ってから去ろうかって』
『何それ、夏油らしく無いじゃん』
『そうだね、私らしくないね。でもねこれは私自身の答えなんだ』
硝子は私に高専を辞めた事を夜蛾先生に聞いたらしく、私は嘘もなく素直に答える。
『じゃあ、私はこれから行く所があるからお暇するよ』
私は硝子から去ると同時に硝子も携帯電話を開いて誰かと話し始めた、大方悟と話をするのだろう。されど私には関わりのない事だから
黒焉街に向けて駅に向かう途中
『説明しろ、傑』
私の背後から声を聞こえる、悟の声だろう。私は悟の方へ向き直り
『硝子から聞いただろう?それ以上でも以下でもないさ』
『だからって術師を辞める事はないだろう、何故だ?傑。お前の何を変えた?』
『悟、これだけは覚えてほしい。例え最強になっても術師だろうと非術師だろうと“心”も強くならなくてはならない、そう盤星教の信者達の醜い姿の様にね』
『話を変えんじゃねぇ、今なら間に合うから戻ってこいよ傑』
私は悟に盤星教の件と天内理子の護衛失敗も含めて言い、悟は私を高専に戻る事を強く勧めるがこれは私自身が決めた事だ。だから私は悟に
『悟、硝子や夜蛾先生にも伝えてる通りに私は高専に戻る気はないよ』
この言葉だけを言って、悟に背を向けて歩き出すが悟は構えるが
『止めるんなら止めろ、それには意味がある』
『くっ!』
私の言葉を聞いた悟は構えを解いて、そのまま高専に戻って行った。そして私は黒焉街に向けて歩き出した
『例え茨の道を進もうとも構わないさ、なんせ私の人生だから』
私は空を見上げて、自分の行き先を考えていた