転生したらTATAだった件   作:ヒナまつり

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少しだけレーヴァテインイベントのネタバレを含みます。
ご注意ください。


メンタルヘルパーロボ…タタ!

 

 集成工業エリアの一端で、長耳獣のミミと共に僕は管理人達にバレないよう素材を掠めとりながら実験していた。

 

 幾つかの失敗を繰り返しながら改善、修正していき…やっと自分のアーツの特性を理解したときにはアーツユニットが焼ききれそうになっていた。だから、これで最後の実験だっ!

 

 「きゅい…(これで、いい?)」

 

 「(* >ω<)b(大丈夫っ!よーし、ちょっと試してみるから、離れて…!)」

 

 目の前の部品に、僕は頭の中で作り出した設計図をアーツで送る。 

 

 すると、その部品はその意識通りに宙に浮かび、ゆっくりとな変形し動き出す。

 

 だが、その最中に燃えてるような暑さが襲ってくる。それは、アーツユニットの発熱により周りの装甲が焼けている感覚だ。

 

 でも、諦める訳には行かないっ!ここで、成功さえすれば僕は生き残れる確率がグッと上がるんだ!

 

 「(  >__< ;)(ぐぅっー!あと、もうっ…ちょっとっ!!)」

 

 「きゅうー!きゅっ!(頑張れ、タタ!)」

 

 可愛い鳴き声で応援を必死にしてくれる彼女の声に答えながら、痛みで途絶えそうな意識を強く保つ。

 

 そして、ついに拷問のような痛みに耐えきり…それは出来上がったっ!

 

 「(ゝω・´★)(やっ、たっ!!出来たぞぉー!!本当、手伝ってくれて、ありがと!ミミ!)」

 

 「きゅう!きゅ、きゅっ。(良かった!ほんと、良かった…)」

 

 冷却ユニットをフル稼働しながら僕は目の前に転がった成果を見つめる。

 

 それは源石の塊を人の手のような形に変形させたもので、僕の腕代わりに使えるよう設計した部品だ。

 

 そうっ!念願の僕の腕ぇ!へへっ!これで僕は最強だっ!

 

 そんな妄想に閉じ籠っていると安堵してゆっくりと息を吐いたミミは、その腕を僕の側まで引きずりながら持ってきてくれた。

 

 「ぶぅ!ぶぅーぶぅー?(ほら、早く着けてみて?)」

 

 期待に満ちた彼女の瞳に抗えることもなく、僕はゆっくりとその腕にまた、僕の一部にくっつくという信号を送りつける。

 

 すると、ゆっくりと僕の側へそれは近づき…吸い付くように僕の一部へ繋がった。

 

 そして、人だった時のように意識して腕を動かしてみる。

 

 「(*≧∀≦)(おおっ!!ちょっとだけ違和感があるけど、うっ、動くぞぉぉー!!)」

 

 ぎちっ、ぎちっと硬い擦れる音を立てながらも作り出した腕はまるで人に戻った時のように神経すら繋がっているかのようで、思わず撫でたミミのモフモフな感触すら感じ取れていると錯覚してしまう程だ!ふふっ、モフモフしてやるぞ…っ!

 

 「ぶぅ(冷たい、やめて)」

 

 「!Σ(×_×;)!(ご、ごめん…つい)」

 

 わぁ、ごめんって!蹴らないでっ!ミミっ、止めてよぉ!ちょっとミミが余りにモフモフで可愛いからだったから触りたくなっちゃったんだって!

 

 「…きゅう。ぶぅ、ぶぅ(ふーん…そっか。じゃあ許してあげる)」

 

 「( 〃▽〃)(か、可愛い…くそっ!ダメだ、僕にはこの可愛いさに耐えきれないっ!いっぱい撫でてやるっ!)」

 

 「ぶぅ!(ダメ!)」

 

 あっ!痛っぁぁ!?やめ、コラ、ミミ!それはやりすぎだって!ちょっ、腕壊れちゃうっ!やめ、やめろぉぉー!!

 

 


 

 うぅ、酷い目に遭ったっ!ミミ、どっか行っちゃったしぃ!…というか、待って?僕、夢中で実験してたけど…これ、アンドレイにバレるんじゃ?

 

 だって、アーツユニットは使えなくないけど所々焦げたし…装甲に関しては跡がっ…!ど、どうしよう!?後先考えなさすぎたよぉ!!うぅ、これも全部知能ユニットがよわよわなのがいけないんだっ!僕は悪くねぇ!

 

 「あれ、TA-TA?こんなところでどうしたの…?」

 

 「!Σ( ̄□ ̄;)」

 

 えっ、管理人…!?なんでここにぃ!?…あわ、あわわっ!おち、落ち着くんだタタっ!だ、大丈夫っ!腕は後ろに隠してるしっ?へ、平気だよっ!

 

 「んっ?TA-TA、なんか汚れた?…これ、蹴られた跡?小さな獣のかな。…痛くなかった?大丈夫?」

 

 「(*‘ω‘ *)」

 

 平気だよっ!だから、近づかないでぇ!やめ、触れないでっ!バレちゃうから!

 

 「…これは、アンドレイを呼んだ方がいいかな…?いや、でも…」

 

 管理人は、じっくり僕の身体を眺めてから思考の海に沈んだ。…も、もしかして何か違和感でも感じた…?僕が普通のロボットじゃないことバレたっ!?ううっ…はっ!?そうだ!僕のアーツの出番じゃないかっ!?

 

 だって、僕のアーツは多分源石のエネルギーを電気的信号へ変え、送り出して共鳴させるもの。

 

 それによって感情や、言葉…はたまた僕自体の意識を通じて念動力みたいに物を操作できるって感じだから…多分ね!

 

 だから、今管理人が考えていることを上手いこと受信できれば、きっと考えてることが分かるかもっ!

 

 「( ;`Д´)」

 

 うぉぉー!これで、どうだぁー!?

 

 『…もし、これでアンドレイに聞いた時、私は彼の期待を裏切らないだろうか?管理人なら、これぐらい直せるでしょって思われない…?彼らの期待を裏切ることにならないだろうか…?』

 

 流れ込む彼女の意識は、期待に対する不安と恐怖に満ちていた。それは、どうしようもなく大きく記憶を無くしていることを自分で責めているみたいだった。

 

 そう、そうだ。管理人は、何時も強がっていたけどずっと内面で期待に対する恐れを抱いていた。本当に自分が皆の言う管理人なのか、皆の期待を裏切ることになるんじゃないかって。

 

 なんで、忘れていたんだろう。僕は、彼女としてこの世界を歩んでいた筈なのに。

 

 「(*T^T)」

 

 思わず、僕は作った腕を動かして彼女を抱き締めた。だって、管理人が昔見た、小さな彼女のようだったから。

 

 「( *´・ω•)/」

 

 柔らかな髪の毛がふわりと乱れる。でも、それでも管理人は驚きながらも僕の衝動的な行動に身を任せてくれた。

 

 …大丈夫。大丈夫だよ…。管理人、期待は重いかもしれない…記憶を失ってしまったことが罪のように感じて辛いかもしれない。でも、それでも貴方は管理人だ。例え過去がなくてもそれは、変わらない。

 

 君は、ちゃんと期待に応えている。だって、もう既に色んな人を助けてきた。それにね、例え君がミスをしても、誰も責めはしないよ。だって、君は一人じゃないんだ。君の側にはエンドフィールドがいるんだよ?ペリカも、チェンも…アンドレイだって君を手伝ってくれる。まぁ、信頼が重いのは分かるケド。だから、安心して皆を頼って?皆だって嬉しい筈だから。

 

 この想いがどこまで伝わっているのかは分からない。僕のアーツは、まだ研究段階だし、アーツユニットの疲労もあるから。でも、同じ道を歩いた者として伝えなくてはいけないとそう思ったんだ。

 

 「…これは、君の想い?…そっか、ありがとう…TA-TA。少しだけ、安心できた。…でも、その力は?アンドレイも、知らないよね…その力」

 

 …ふ、ふーん?や、止めてよね、急に冷静になるの!…な、なんて言い訳しよう?いい考え、なにか、何か無いか!?

 

 「(((((((・・;)」

 

 そ、そうだ!これ、これしかねぇぜ!

 

 僕は、メンタルヘルパーロボっ!タタさっ!!皆の悩みを解決する機能も隠しで着いてるんだよね!ね!

 

 「(*≧ω≦)」

 

 「…へぇー?隠し機能か。ねぇ、タタ?これは秘密にしてあげる。だから、私の悩みも隠してて…?君と、私だけの秘密。出来るよね?」

 

 「( ≧∀≦)b」

 

 出来ます!出来ますよぉ!いやぁ、流石管理人っ!よ、良かったぁ…これで僕は管理人以外にはただの試作モデルで入られる…!

 

 「そっか、じゃあアンドレイにバレないよう直してあげる。…多分、出来るから。あと、ログも改竄しておくよ…」

 

 ゆ、優秀過ぎっ!?こ、このままじゃ僕管理人のこと好きになっちまうよ!助けてペリカっ!

 

 「…ふーん?ペリカに助けを求めるんだ…」

 

 「!Σ(×_×;)」

 

 …ははっ、湿度…高くなってきたね。夏、かな?

 

 「春だよ」

 

 「( >Д<;)」

 

 メ、メンタルヘルパーロボ…タタ、閉店しまぁすぅ!シャットダウンっ!!

 

 「あ、逃げた…ふふっ、タタ。ありがとう」

 

 なーんも聞こえなーい!おやすみなさいっー!




意外と脆い管理人の心好きっ!だから、レーヴァテインイベントやった時、傷の舐め合いしててレーヴァテインがメインヒロインに見えましたっ!皆もやろう!

そして、そして!お気に入りや感想諸々全てありがとうございますっ!まさか、こんなに伸びるとは…やっぱり皆タタのこと好きなんだね!…じゃ、曇らすね!へへっ!

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