転生したらTATAだった件   作:ヒナまつり

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過去の傷、過去の僕

 

 …うーん、一応生き残る手段は用意できたケド…。一つだけだと不安だなぁ。

 

 んー、もう一つぐらい何か欲しいなぁ、あぁでもこっちにリソース使いすぎるとちゃんと超域を処理できるか分からないんだよねぇ。

 

 それに、このプログラムがしっかり機能するか確認できないのが怖いし。絶対に生き残る術を作りたいんだけど…。

 

 良いアイディアがなーい!ミミに聞いても良く分かんないって蹴られるだけだしー!

 

 「( ;`Д´)」

 

 「アンドレイさん、本当にこの試作モデルに使ってる知能ユニットは性能が低いんですか…?」

 

 「うん、その筈なんだけどね。それに、イヴォンヌはこんなに表情のパターンを決めてなかった筈なんだけど…」

 

 もー!アーツ出ないように踏ん張りながら色々考えてるんだから静かにしてよぉ!僕の命が掛かってるんだよ?まぁ、アンドレイ達は知らないんだけどさ。

 

 「(# ̄З ̄)」

 

 「…へぇ、もしかして誰かの顔を学んで表情を作ってるのかもしれませんね。…というかこれぐらい感情表現できるなら人型のロボットにしたら売れそうですね…?」

 

 …人型のロボットっ!?ハッ、そうじゃんっ!別に僕がタタの中に入っていなくてもいいんじゃない!?知能ユニットは特に機能に関わってないし?あー、でも僕を入れておく別のロボットとか用意できないんだよねぇ。

 

 やっぱり時間が足りないなぁ。多分工業団の人とアンドレイが僕を直してるってことはそろそろ発電所爆発するんでしょ?何か出来るとしたらこの後アンドレイ達が居なくなった時にちょっとだけなんだよね。

 

 「( ´Д`)」

 

 はぁ、なんか不満ばっかでちゃうなぁ。…折角ならンィ゛ーの世界を楽しみたいのに。

 

 「よし、これで…!TA-TA、少し身体を動かして貰えるかい?

問題がないか確認してみたいんだ」

 

 はーい、よっと。おぉ!動きやすくなったー!例えるなら今までは生まれたての駄獣で今は水を吸った蓄水オリジムシぐらい!

 

 「( ≧∀≦)」

 

 「うん、問題ないみたいだね。それじゃTA-TA。おれ達は他の仕事があるから変に動かないで良い子にしとくんだよ」

 

 「(^-^)b」

 

 んー、結局なにも思い浮かばなかったなぁ。やっぱり1人で考えても良いアイディアは出ないかぁ。それに、あんまり動けなかったからインスピレーションを高める何かを見つけることも出来なかったもんね。

 

 まぁ、取り敢えず腕に隠し刃でも忍ばせとこ!…おぉ?か、格好いい!おー、源石の色も相まって特殊なロボット感があるぞ!

 

 あっ!そうだ、やっぱりロボットっていえばロケットパンチだよねー?ふふっ、この子飛ぶようにしてみよー!

 

 えっと、先ずは源石を加工して…よし!これを着けて、燃料も源石で、ってやっぱり源石って優秀すぎない?まぁ助かるんだけどさ。

 

 完成っ!僕の腕Mark2!これは、弱いアンゲロスなら倒せるんじゃない?

 

 よし、今周りには誰も居ないよね…?じゃあ、試し撃ちだっ!ロケット、パーンチ!

 

 わわっ!?意外と音が出るねっ!?おー、それに飛距離もなかなか!あっちの植物がある方まで飛んじゃったよ!

 

 それに速さも躱せないぐらい早いっ!これは、なかなかの品物じゃない?やっぱり僕ってば天才っ!

 

 って、早く回収に行かなきゃっ!誰かにバレたらめんどくさいもんねぇーっ?!

 

 「…これは?源石で出来た武器…?でも何故人の腕を模倣してるのかしら…。いえ、それより敵が近くにいることの方が問題ね。…そこっ、早く出てきて。出てこないなら攻撃するわ」

 

 あわ、あわわっ!?ペリカっ!?ペリカ監察官なんでー!?

 

 嘘っ、居ないと思ってたのにぃ!ど、どうしよう…出ないわけにはいかないし、でも出たら僕がなんか変だってバレちゃうよっ!

 

 「…今から3秒以内に出てこない場合、アーツを放つわ。怪我をしたくないなら出てきなさい。3…2…1っ!」

 

 も、もうなるようになれぇー!撃たないでっー!僕はタタだよーー!

 

 「(*T^T)」

 

 「…TA-TA?何故、こんなところに…。えっと、TA-TA?これを飛ばした人が誰か分かるかしら?貴方の方から飛んできたのだけれど」

 

 …よし!僕だって思われてないっ!そうだよね、そんなもの僕が飛ばしたなんて思わないよね!ふっふっふっ、いやー!誰か飛ばしたか分からないなぁー?誰がこんなことしたんだろー?

 

 「(?-?)」

 

 「分からない?そう、姿を隠すのが得意なのね。…ここは集成工業エリアの近く、もし管理人を狙っているとしたら…逃がすわけには行かないわ。直ぐ探さないと」

 

 …まぁ、そうなるよね。うん、分かってはいたよ…!でもさ、期待はしちゃうじゃん!バレずに済むって!

 

 はぁ、しょうがない。ここは正直に手を上げよう。だって僕は知ってるんだ、こういうのは事が大きくなる前に自首した方がマシなことになるって。

 

 「(;-ω-)ノ」

 

 「…えっとTA-TA?もしかしてこれ、あなたがしたの?」

 

 はい、そうですぅ…。出来れば怒らないでください…!

 

 「(T^T)」

 

 「そう…。そのTA-TA?遊ぶならもう少し安全な物にするべきよ?それか、最低限安全を確保してから飛ばしてね?これは、人に当たったら怪我じゃすまないもの」

 

 えぇ、その通りですね…。もし、ペリカに当たってたらって考えたらゾッとしますもん。はい、ごめんなさい。

 

 「_(._.)_」

 

 「分かったなら良かったわ。…でも、こんなもの何処で手に入れたの?管理人…じゃないわよね?」

 

 か、管理人のせいにしてもいいかな…?いや、管理人は僕の異常性知ってるから後で怒られる…!なら、まだペリカの方が優しそうだよね…!

 

 「\(_ _)」

 

 「え?もしかしてTA-TAが作ったの?…どうやって?いえ、もしかしたらそう言えって命令されている?…TA-TA、大丈夫よ。私が貴方を守るから真実を教えてくれないかしら」

 

 あ、そうですよね…!信じれませんよね、だって僕は侵食とか超域対策の試作モデルですもんね。そんな機能ある筈ないですもんねっ!でも、そのそんな心配そうな顔しないでぇ?心が痛いからさ!

 

 「m(._.)m」

 

 「…それは、謝ってるのよね。もしかして、TA-TAに信じられてないのかしら…。そうよね、タタの時私は…」

 

 な、なんか小さい声で呟いてる…。それに、顔色が悪くなってる…。ペリカ、どうしたんだろう。…しょうがない、アーツを使ってみよう。多分、彼女の僕が知らない傷だろうから。

 

 『あの時、私がミスをしてしまったせいで彼は…。それに、あの時の私が頼れる監察官であったら彼は先に相談をしてくれたのに。…私のせいで、私のせいでっ…!』

 

 彼女の思考は自分を責め立てる言葉で埋まっていた。…そういえばペリカは色んな重圧に耐えてるんだよね…。その重圧の中で頼られないことがトラウマになっているのかな…?きっと、その彼とやらで起きた事件のせいで。

 

 これは、僕が直ぐに立ち直せるものじゃないね。…でも、信じてるってことは伝えて上げよう。それに、頼りにしてるって。…きっと、それで少しは彼女のか弱い背中を支えることが出来るから。

 

 「丶(・ω・`) 」

 

 …大丈夫、ペリカ。僕は君を信頼してるよ…。今回のは本当に僕が作ったものなの。アーツでね。ほら、今刃の形を変えたでしょ?だから、脅されててペリカを信じれなくて口を閉じてるわけじゃないんだ。

 

 あー、えっとそれにね?やっぱりペリカは、エンドフィールドに居ないといけないよ。管理人だって、チェンだって、エンドフィールドの皆だってそう言うよ。

 

 まぁ、僕がそんなことを言ったって信じれないだろうけどね。でも、そうだね。…ペリカ、人は成長する生き物なんだ。誰だって幾つもの失敗をしてきてる。それがトラウマになって苦しくなるのも色んな人が経験していることだ。

 

 きっと君が尊敬する管理人だって。だから、どうしても耐えられない時は少しだけ逃げたっていいんだよ。でないと折れてしまうから。

 

 それにその後、しっかり問題点を見つめればいい。

 

 …後、多分だけどね。その人君を信じなかったわけじゃないと思うよ。ただ君に、そんな顔をして欲しくなかっただけ。君が壊れちゃう程頑張ってることに気がついていたから。伝えられなかったの。だから、その人の事を思うなら…笑ってて欲しい。君の笑顔が彼は好きだったみたいだから。

 

 「…これは、この感じは…。そう、そうだったのね。ごめんなさい、私が…いえ、違うわね。そう言ってくれて、ありがとう…貴方には、いつも…かなわないわね」

 

 「( ≧∀≦)」

 

 そりゃあ、僕は天才ですからっ?あれ…でも、なんで僕はその人の考えが分かったんだろう?うーん、アーツの力なのかな?でも、管理人の時にはそこまで読めなかったのに。

 

 「…だって、それは貴方自身が体験したことじゃない。タタ」

 

 僕自身?それは一体、というかタタって…TA-TAじゃなくて?

 

 なんだか、噛み合ってないような?

 

 「…タタはエンドフィールドの特殊技術部所属のエンジニアよ。彼は今、貴方がやってるようにアーツでの会話やモノ作りの天才だったわ。…でも、イヴォンヌはどうやって?彼はあの時、私の目の前で…殺されたのに」

 

 ドクンと、ない筈の心臓が跳ね上がった。そして、思い出したくもない痛みと熱が呼び起こされた。

 

 あぁ、そうだ…僕は、この世界で生きていたんだ…。




曇らせ 最高! 皆も曇らせ最高と叫びなさい!ということで今回の話はタタの過去話です。

転生じゃなくて憑依というタグのテーマにしてたので凝りたいところがあるんですがストーリーを進める為に多分次話の前半で終わらせます。

まぁ、皆様がもっと書いてもいいって言ってくださるならまた後でも書きたいんですけどね。

あと、確かペリカがストーリーで監督官としての重荷について一瞬言及をしてたというか不安を垣間見せた瞬間、確かありましたよね?もし、覚えがある人が居ましたらハーメルンでメッセージで台詞など教えてくださると作者の執筆が捗るのでお願い致します。

そして、気がついたらお気に入りが170人以上、評価10人と伸びまくっていてビックリしています。

本当に皆様ありがとうございます。感想も見てニマニマしているので是非是非これからも一杯書いてくださると嬉しいです。

では、また。
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