脹相転生inキヴォトス 作:西中の虎の兄
プロローグ
目が覚めるとそこは見知らぬ部屋だった……
「何処だよ、ここ……っていうか昨日ベッドで寝たのになんで布団で寝てんだよ……それに声も……この声は浪〇大輔!?」
……状況が飲み込めないけど取り敢えず、顔洗うか。そう思い、部屋の襖を開けて外に出る。やはり、目に映った風景は明らかに自分の知るものではなかった。
「……この家和風建築だな。そういえば、朝ドラのばけばけに出てきた家ってこんなのじゃなかったっけ……」
その後、洗面所を探して家中を歩き回った結果、家があまりにも広すぎて迷子になった…が、なんとか洗面所を発見できた。だが、洗面所の鏡を見ると……
「……は?この顔って……脹相か?頭のお団子はないけど……」
洗面所の鏡に映った自分の姿は脹相であった。
(もしかして……ここ、呪術廻戦の世界か?脹相が普通に和室で寝てるのは謎だけど……)
脹相。週間少年ジャンプに掲載されていた漫画『呪術廻戦』の登場人物の一人で、特級呪物「呪胎九相図」の一番。本編では主人公の虎杖の兄として戦い、そして最終決戦で宿儺の「開」から虎杖を庇ってその命を散らした。優しくてカッコイイ最高のお兄ちゃんである。そして、呪術廻戦オタクである俺の推しの一人でもある(ちなみにもう一人は続編の≡の主人公である乙骨憂花なのだが……)
取り敢えず、推測しても何も解決しないので家を散策してみる。……すると、幾つか分かったことがあった。
1つ目。この家はそれなりにデカい和風建築の平屋であり、部屋が10部屋ほどあること。
(最初はばけばけの屋敷並みにデカいのかなと思っていたのだが……そこまで大きくなかった。……いや、十分広いけどね!?)
2つ目。戸籍は【脹相】15歳 一人暮らしだと言うこと。
(一人暮らしにしては家デカくね?普通に一部屋がデカいから全部屋を有効活用しきれん……)
3つ目。ここはキヴォトスの百鬼夜行自治区という場所だということ。
(キヴォトス?……何処なんだよ!?……というか、呪術廻戦の世界じゃないの!?)
4つ目。約1ヶ月後に百鬼夜行連合学院に入学予定だということ。
(キヴォトスの時点で薄々気づいてたけど呪術高専じゃないんだね……せっかくだし、呪術師やりたかった……)
「……そういえば、キヴォトスって前世で聞いた気がするんだよな……世界史で習った記憶ないけど。……というか、寒いな。」
そう思い、2月の寒さに耐えられないので炬燵の中に潜る。さっき分かったのだが、この家にはエアコンがないのである。……田舎の婆ちゃんの家にもあるのに?
「取り敢えず、テレビでもつけるか……暇だし。」
そう思ってつけたテレビには、来栖華みたいに天使の輪みたいなのがくっ付いた少女が映っていた。それを見て、俺は思い出した。
「もしかして……ブルアカ?」
Xやpixiv、YouTubeでたまに見かけるアレ。一応、俺も虎杖悠仁推しの友人に『シャーレの虎杖先生』が呪術廻戦の二次創作としても面白いから見てと言われてその漫画だけ読んだことはある。あとはYouTubeのサムネで見かけたぐらいだ。取り敢えずブルアカほぼミリしらの俺に分かるのは、子供を自分の欲の為に利用するなんか目がいっぱいあるフェローチェみたいな名前をしたババアがいることと、某敵味方クラフトよろしく盾でガンガン人を殴るヤバい女がいることぐらいだ。
「マジでブルアカ知らないからストーリーの情報が虎杖先生しかないんだが……確か、先生が生徒達を守るんだっけ?そもそも、ここがいつの時間軸か分からないから先生がいつ来るのかすら分からないし……」
(正直、原作崩壊するかもしれないんだよな……そのせいで先生が死ぬとかになったらマジでヤバいし……)
色々と考えながら、家の中を歩いていると迷子になった。この家、無駄に広いんだよな……
(……というか、マジで江戸時代にタイムスリップした気分だわ。ここなら普通に時代劇の撮影できそう……)
やっとのことで台所に辿り着く。辺りを見渡すとこの家にはエアコンはないのに冷蔵庫はあるらしい。頼むからエアコンもあってくれよ……夏がヤバいから。それと悲しいことに冷蔵庫の中にパンはなかった。
「俺、朝はパン派なんだけどな……」
朝の定番のパンがなかったのは仕方ないので和食を用意することにした。悩んだ末、今日の朝食の献立はご飯と味噌汁と焼き魚にした。
「一応できたな。朝に和食食べるのに慣れてなくて作りすぎたけど……」
そう思いながらも、まずは朝食を摂った。
正直なところ、脹相か憂花か憂太で悩みましたが憂花は名前被り(ユウカ)があるし、憂太は既出かもしれなかったので脹相にしました。
多分、この脹相(偽)の血は毒だけど毒性は弱まってます(じゃないと、生徒が死ぬので)