脹相転生inキヴォトス   作:西中の虎の兄

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この回を書くにあたって、軽く他の方の実況動画で原作と絆ストーリーを見てきたんですが、セナって見た目的にはクールっぽいのに意外と天然なんですね……

この回は本当にこれでいいのか?感が否めないですが、暖かい目で見て貰えるとありがたいです。


深夜3時のカーチェイス

皆さん、こんばんは。脹相です。

 

いきなりですが、今俺はゲヘナで救急車っぽい車に時速60㎞で追い回されています。

 

一応、言っておくと現在の時刻は深夜3時です。俺が言えたことじゃないけど、なんでこんな時間に……?

 

そして、向こうの車を運転している女の子は寝不足なのか隈が酷くて目がガンギマリになってますね……

 

(どうしてこうなった……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―遡ること1時間前―

 

俺は今日も賞金稼ぎのため、深夜1時からゲヘナに来て賞金首のアジトへ夜襲を仕掛けていた。今は賞金首と、そうでないただの不良を仕分けているところだ。

 

「それにしても……賞金が付いてない不良も多いな。賞金付きはせいぜい2割くらいじゃないか……?」

 

とりあえず、他の不良たちもこのまま逃げて暴れられると困るので、赤縛を用いて一か所にまとめているのだが……

 

「あれ……そこにまとめてた賞金首どこ行った?さっきまでそこに居たはずなんだがな……」

 

(いや、まさか逃げたのか?)

 

そう思いながら後ろを振り返ると、包帯でぐるぐる巻きにされた賞金首が転がって……って包帯!?

 

(包帯なんて巻いてあったっけ?まあ、気のせいだろ……多分。)

 

取り敢えず、このまま考えていても仕方がないので、賞金首たちを軽トラックの荷台に載せる。

実は最近、車の免許を取った――いや、正確には前世で既に取得していたので、こちらでも取り直しただけなのだが……*1

 

軽トラの荷台に全ての賞金首を乗せ終わり、ヴァルキューレへ向かおうと運転席に腰を下ろしエンジンをかけようとしたその時、ふとルームミラーに目をやると――荷台に乗せた賞金首を持っていこうとする白髪の少女が映っていた。

 

「いや……何してんのあの人!?」

 

(なんか死体漁り(ガチ)してる人いるんだけど……誰!?まさか、不良の残党とかじゃないよな……?)

 

一応、話しかけてみることにはした。マジでヤバそうだったら車に乗って速攻で逃げよう……

 

「すみません、何をして――」

 

「あっ、ここに歩く死体が居ますね……成程、先ほど掌から大量出血していた人ですか……」

 

「……??????????」

 

(歩く死体ってなんだよ!?掌から大量出血ってのは穿血のことか……?)

 

突如飛び出した『歩く死体』という謎ワードに困惑していると白髪の少女はこちらに何かを向けてくる。

 

「かなり活きのいい死体ですね……早く納品……いえ、治療して帰ります。」

 

(何を言ってるんだ………………“活きがいい”と“死体”は本来なら真逆の位置にあるワードだろ……?)

 

流石に撃たれるわけにはいかないので、俺は少女に近づいて手に持っている何かを叩き落とす。呪力強化も使わずに容易く手に持っていた物を弾き飛ばせたあたり、彼女は相当疲れているのかもしれない……*2

 

「なんか怖いし、さっさとヴァルキューレに獲物持って行くか……」

 

俺は今度こそ軽トラに乗り込み、エンジンをかけて走り出したのだが――

 

「いや、なんでついて来てるんだよ!?」

 

後ろからさっきの少女が救急車のような車で追いかけてきている。いや、なんでぇ!?

 

「おいおい、何がしたいんだよお前は!?」

 

後ろの車に向かって大声で呼びかけるも、彼女には届かない――

 

(これ、捕まったらどうなるんだよ!?死体ってことは殺されるのか……?だとしたら滅茶苦茶ヤバいじゃねぇか!!)

 

取り敢えず、素数でも数えて落ち着こう……(錯乱中)*3

 

「2、3、5、7、9……は違う、11、13、17……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今に至る、と言うわけだ。かれこれ30分は走り続けている。

 

そうこうしているうちにも、どんどん距離は縮まっていく。

 

(これ、捕まったら解剖されるのか……?もし、そうだったら黒服よりヤバい奴ってことになるぞ!?)

 

多分、さっきの「死体を納品する」とか言う発言からしてマッドサイエンティストの類なのかもしれない……*4

 

「こうなったら一回車から降りて、近くの24時間営業の店に隠れて居なくなるのを待つしか……」

 

もしかしたら、賞金首を差し出せば命だけは見逃してくれるかも……

 

(いや、それはないな。ああいうのは一回欲しいと思った獲物は逃さないタイプだろうし……)*5

 

流石にキヴォトスとは言え、店の中で攻撃してくることはないだろう……そう思い、俺は近くにあった薬局の駐車場に車を止め、店の中に逃げ込み、店の入り口から外の様子を伺う。

 

(賞金首は持っていかれたか……まあ、それはいいとして――帰れ!!帰ってくれ!!帰ってぇ!!!)

 

俺は少女が俺の事を諦めて帰ってくれることを祈る。正直に言うと、ミカと戦った時の10倍は怖い。

 

次に見た瞬間には願いが通じたのか少女は駐車場から居なくなっていた……

 

「良かった……生き延び――」

 

そう思って、俺は後ろを見る。そこには――

 

「こんばんは、今日は月が綺麗ですね。」

 

「…………ウワァァァァァァァァァァ!!」*6

 

いや、待て待て待て……なんで背後に立ってるんだよ!?俺はあまりの恐怖に叫び、店内へと逃げ込んだ。

 

(どうしてこんなことに……)

 

店内で走ると迷惑が掛かるので早歩きで逃げ回る。

 

(何処か隠れる場所は…………っ!!本当は嫌だけど命には代えられないし、ゴミ箱の中に!!)

 

俺は急いで店を出て、店の外にあった大きなゴミ箱の中に隠れた。

 

 

 

 

 

 

俺は僅かな隙間から外の様子を伺う。先程の少女が一度、ゴミ箱の前を通ったがバレてはいない様だ……よかっ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタンッ……

 

突如、ゴミ箱の蓋が開かれる。

 

(え……???????)

 

俺が目を開くと……

 

「……やっと見つけました。ここに居たんですね……?」

 

先程の少女が無表情で此方を見下ろしていた。

 

「……ぎゃああああああああああああ!?」

 

(うわああああ!!もうダメだ!!!死ぬ!!!きっとこのまま変な薬を投与されて殺されるんだぁ!!)*7

 

抵抗も虚しく、俺は少女に捕まってしまった。

 

「何故先程からそんなに怯えているんですか?私は貴方を治療しようと思っただけです。」

 

「えっ……?もしかして、マッドサイエンティストじゃない……?」

 

「……マッド? 失礼ですね。私は命を弄ぶようなことはしません。私の目的は、患者を然るべき場所へ……つまり、病院へ最短ルートで叩き込むことです。」

 

この感じ……もしかして、天然なだけだったのか?

 

「逃げ回る体力があるなら、なぜ最初から私の指示に従わないのですか……?」

 

「……いや、治療するなんてこと言ってたか?」

 

「言いました」*8

 

「そ、そうか……でも、出血は止めたし、失った血も戻ったんだが……」

 

「不満しかありません。勝手に治癒するなど、私への冒涜です。大人しく治療されて下さい。」

 

「アッ、ハイ。ワカリマシタ…」

 

その後、検査した末、何も問題が無かったので解放してもらえた。

 

ちなみに彼女の名前は氷室セナといい、ゲヘナの救急医学部というところに所属しているらしい。マッドサイエンティストというのは誤解だったらしい……ごめんね

 

「貴方の日常生活が心配なので連絡先を交換しましょう。何か怪我を負った場合は私に連絡して下さい。くれぐれも自分で治すことはやめて下さい。」

 

「極力そうします……」

 

「それと、深夜3時に賞金稼ぎをするのをやめて下さい。それを回収する私への負担が凄いですし、風邪の症状の死……患者で病床が埋め尽くされているので。」

 

「その節はご迷惑をおかけしました……」

 

正直な感想を言うと「おもしれー女……!!」と言った感じだろうか……本人曰く「口下手」であるらしく、最初の印象と全然違って、ただ天然なだけの子だった。

 

「明日、時間はありますか?」

 

「あるけど……」

 

「貴方はきっと貧血気味で鉄分不足に陥っているでしょう。」

 

「いや……反転術――」

 

「なので、明日私と一緒に買い物に行きましょう。鉄分不足の時に取るべき食材をお教えします。」

 

ちなみに翌日の夕食から毎日鶏レバー&ひじき地獄が始まったのは言うまでもない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―後日―

 

俺は大量の鶏レバーを一人では消費しきれなかったので鶏肉消費の最終兵器(ナグサ)を呼ぶことにした。一応、頑張って食べようとはしたが俺自身、あまりレバーが好きじゃないのもあり、流石に消費しきることが出来なかったのだ……

 

「どうしたの?私のことを急に呼び出して……」

 

「お前、焼き鳥好きだったよな?」

 

「うん。好きだけど……」

 

「ここにあるレバー焼き鳥、全部食っていいぞ。」

 

「ホントに!?」

 

「ああ、消費期限が今日までだったからな。遠慮なく食ってくれ。」

 

この後、全ての鶏レバーが20分足らずで無くなった。すげぇよ、ナグサは……

*1
尚、大学1回生で取った後、一度も車を運転していないのでペーパードライバーだったが……

*2
脹相は知りませんが、彼女は既に7徹目に突入しています。すぐにでも休みをあげて下さい。

*3
落ち着ける訳ない。

*4
誤解です

*5
誤解です(2回目)

*6
何処ぞのダディャーナザァン(0M0)みたいな悲鳴

*7
アゲキン並感

*8
本当に言ってる




―次回予告?―

アヤメ「それで働き過ぎで倒れちゃったんだって、氷室さんとこのセナちゃん」

脹相 「えっ、ああ……うん。」

アヤメ「興味なかった?」

ナグサ「アヤメ、この話は脹相から聞いたんだけど……」

アヤメ「そうだったの?ごめんね!!」

脹相 「次回、デウス・エクス・マキナ その① 明日、18:00投稿予定!!」

以上、駄文でした。元ネタは『呪術廻戦』の次回予告です。ちなみに元ネタと同じで前回の物と繋がっています。

―追記―
少し前に取っていた本編の進め方アンケートについてですが、補習授業部だけ離してしまうと少し問題が出て来そうなので3番目の案(アビドス1・2章→パヴァーヌ1章→カルバノグ1章→パヴァーヌ2章→デカグラマトン1章→エデン条約)で進めることにします。投票して下さった方、本当に申し訳ございません……
(このままだとまんまソリダコ様の構成と同じじゃないかと怒られそうなのでデカグラマトン編を挟むことで差別化を図ります……)

清澄アキラ登場回のタイトルはどれがいい?(「慈愛の怪盗と○○」の○○の部分を募集します。)

  • 紺碧の夜想曲(こんぺきのノクターン)
  • 禁忌の宝庫(きんきのパンドラ)
  • 鮮血の聖夜曲(せんけつのノエル)
  • 黄金の残影(おうごんのミラージュ)
  • コナンっぽいタイトルから離れようぜ
  • シンプルに『慈愛の怪盗』だけ
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