脹相転生inキヴォトス   作:西中の虎の兄

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せっかくなので、ビナー戦は2話構成にしたいですね……

話は変わりますが、今日の朝ドラ見ましたか?
ヘブンさん死んじゃったよ……まだ最終回まで3話も残っているのに……


デウス・エクス・マキナ その①

俺は今、久々にアビドス砂漠に来ている。秋祭りも終わって冬に入り、久々に休みが出来たからだ。

 

(ここ最近は賞金稼ぎを控えてるのもあって結構暇なんだよなぁ……)

 

それは、先日の一件で俺が深夜に不良をボコったせいで、血の毒を受けた風邪の症状を持つ患者で病床が埋まり、セナの仕事を何倍にも増やしてしまっていたことを知ったからなのだが……

 

(それと最近、セナに買い物に誘われる頻度が増えたんだよな……そんなに俺の日常生活が心配か?まあ、誘われたからには行くけどさ……)

 

あと、百花繚乱紛争調停委員会では継承戦が行われ、部長が交代、3年の先輩方も引退した。また、それに伴って俺とアヤメ、ナグサは幹部に昇進した。

 

(多分、今日でゆっくり休めるのは最後なんだよな……出来れば■■を完成させたいけど……)

 

そんなことを考えていると、俺の携帯に通知が来る。どうやら、ホシノからのようだ。

 

 

 

 

ホシノ
 

 

  

脹相さん、お願いです。ユメ先輩を助けて下さい。
 

 

既読
ユメさんに何かあったのか?
 

 

一昨日、喧嘩してしまってそれっきりで……ずっと謝りたかったんです。
 

 

でも、ユメ先輩が昨日から学校に来ていなくて……
 

 

恐らく、砂漠に向かったと思うんですが……
  

 

既読
分かった。丁度、俺もアビドス砂漠に居るからこっちでも探してみる。
 

 

既読
もし、そっちで見つかったら教えてくれ
 

 

ありがとうございます……
 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

それから1時間後、砂嵐が酷くなり始め、捜索は絶望的かと思われたその時、ユメさんを発見した。

 

(脱水症状は出てるが命に別条は無さそうだな……取り敢えず、持って来た水を……)

 

「ユメさん、聞こえてますか?」

 

「……脹相……くん……?」

 

「良かった、無事ですね。一旦この水を飲んでください。」

 

「……ありがとう。」

 

そして、水筒に入れて持ってきていた氷水をユメさんの首にかける。本当は団扇や扇(禪院じゃないよ)であおいだりした方がいいのだが、生憎そのような類のものは持っていない。

 

(セナから熱中症の応急処置を教わっていたのが功を奏したな……今度、お礼に百鬼夜行名物のお団子でも持って行ってやるか。)

 

「じゃあ、後はホシノに連絡してユメさんをアビドス高校まで送り届けるだけ――「脹相くん……後ろ……!!」――は!?」

 

俺の後ろに現れたのは巨大な蛇の機械であった。俺はユメさんを抱えて走り、蛇のミサイル攻撃を躱す。その衝撃で先ほどまで居た場所にあった岩は木っ端微塵に砕け散っている。

 

(なんつー破壊力だよ……!?当たったら死んでたな……)

 

「脹相くん……あれは……?」

 

「それは俺も知りませんよ!!ですけど、機械なのにヘイローがあるんでただものじゃないことだけは分かります!!」

 

カッコよく言えばデウス・エクス・マキナと言ったところだろうか……*1

 

「ユメさん、動けますか?」

 

「……少しだけなら……動けるよ」

 

「じゃあ、逃げて下さい。俺が時間を稼ぎます!!」

 

「ダメ……逃げるなら一緒に……!!」

 

「……そんなこと言ってる場合じゃないです!!だから、さっさと逃げて下さい!!」

 

もし仮に2人で逃げたとしても結局追いつかれて2人揃って死ぬことになるだろう。それに……

 

「貴方がここで死んだらアビドスはどうなるんですか!?それに貴方には貴方のことを大切に思ってくれている後輩がいるでしょう!!」

 

ここで彼女が死んだら、ホシノにとって一生消えない呪いになってしまう。それだけはどうしても避けなくてはならない。

 

「……でもっ!!」

 

「……早く行ってください、もう喋っている余裕すらないんで。あと、帰ったらホシノとちゃんと仲直りして下さいね……」

 

「ッ!!……ごめんね……」

 

俺はユメさんが逃げたのを確認し、デカ蛇をユメさんが逃げたのと反対の方向に誘導する。

 

「こっちだクソ蛇!!ついて来い!!」

 

 

 

 

 

 

先程から見ていて分かった。恐らく、この蛇は甘く見積もってもミカ5人分の強さはあるだろう。いや、それ以上か……?

 

(できるか?ミカを相手に後手に回っていた俺に!!)

 

「できるかじゃねぇ、やるんだよ!!」

 

ミサイルを発射しようと口を開いたデカ蛇に、俺は赤燐躍動・載を発動し、その下顎へ蹴りを叩き込んだ。

 

(硬ぇ!?全然ダメージが通っている気がしない!!)

 

だが、発射に失敗したミサイルはデカ蛇の口の中で暴発し、煙が出ていた。そのまま、苅祓を放つがデカ蛇には傷一つ付かなかった。

 

「なら、これならどうだ!?赤血操術――百斂 穿血!!」

 

赤血操術の技の中で“現状”最も貫通力の高い穿血を放つが、それも少し装甲を凹ませた程度で、貫くことはできなかった。

 

『クックック……お久しぶりです、脹相さん。』

 

「お前は……黒服!?」

 

見上げるとドローンが飛んでいた。恐らく黒服がアレを介してこちらに話しかけて来たのだろう……

 

「何の用だ?邪魔する気なら帰れよ。」

 

『いえいえ、私は貴方の戦闘データを取りに来たのですよ。それに……面白そうですしね。』

 

面白そうって頭メロンパン(羂索)かよ……さてはロマンとか大好きだな?

 

『貴方の目の前にいるそれは古代の科学者たちによって作られた神とも呼べる存在です。』

 

「まぁ、機械なのにヘイローがある時点でなんとなくそんなもんだろうとは思ってたよ……」

 

『遠い昔、キヴォトスの旧都心廃墟で「神の存在を証明、分析し、新たな神を創り出す方法」が研究されていました。そうして生み出されたのが神に関する情報を収集、分析、研究して証明するAIです。やがて都市は破壊され、研究所は水に沈み、研究の実在すら忘れられるほどの年月が流れた時、誰もいない廃墟でそのAIは宣言しました。「Q.E.D」と。そして、そのAIが再現した神の名がデカグラマトンなのです。』

 

「つまり、そこにいるデカ蛇がデカグラマトンってことか?」

 

『はい、あれがデカグラマトンの預言者の内の一体、「違いを痛感する静観の理解者」ことビナーです。』

 

こんな風に喋ってはいるけど実際は滅茶苦茶戦っている。何度もビナーに攻撃を仕掛けているがダメージが通っている感じはしない。穿血ですら有効なダメージを与えられていない以上、接近戦を仕掛けてミサイルを撃たせないことに集中した方がいいだろう。

 

『せっかくの機会ですので、お話しましょう。貴方はセイント・ネフティスを知っていますか?』

 

「いや、知らないな……」

 

『クックック……セイント・ネフティスはアビドス自治区発祥の大型企業です。かつては栄華を誇っていましたが今では没落しています。』

 

「知らなかったよ。それでビナーとセイント・ネフティスに何の関係が……?」

 

『ククッ……セイント・ネフティスは十数年以上前に起死回生を狙った大規模な鉄道開発事業に着手したのですが、ビナーが起こす砂嵐のせいで大失敗に終わってしまったのです。』

 

「それでセイント・ネフティスっていうライバルが居なくなったからカイザーが台頭してきた、ってことだよな?」

 

『ええ、本社は倒産から逃れるためにアビドスを捨てて活動し、今ではそれなりに持ち直してはいますがねぇ……』

 

「ああ、大体わかった……」

 

『クックック……まだ話には続きがあるのです。実は現在セイント・ネフティスでは鉄道開発事業の再開に関わる話が持ち上がっているのですよ。』

 

「待て待て、仮にここでビナーを倒したとしてもアビドスの利権を持っているのはネフティスじゃなくてカイザーだろ?このままだとカイザーに塩を送ることになるんじゃ……?」

 

『クックック……そうなりますね。ですが、カイザーはとある目的の邪魔となるビナーを討伐するためにアビドスに軍事基地を建てようと計画しているのです。仮に貴方がここでビナーを倒せばその軍隊は無駄となるのです。』

 

だが、その戦力でアビドス高校を滅ぼそうとかしないだろうか……

 

『ククッ……安心してください。貴方が考えているようなことにはなりませんよ……アビドスの生徒会が残っていますし、それに仮に攻め込んだとしても連邦生徒会が黙っていません。』

 

「じゃあ、ビナーを倒しても問題ないってことだよな?」

 

『ええ、そうですとも!!なので、思う存分暴れて下さい!!』

 

そんなことを話しているうちにビナーは口を大きく開け、エネルギーを溜める。

 

『気をつけてください。その熱線の温度は数千度を超えていますよ。』

 

「そいつはヤバいな……だが、どんなに強い一撃でも当たらなければ意味はない!!」

 

俺はビナーの熱線を走って回避する。ビナーの熱線によって周りの砂は溶け、ガラスになっている。

 

「それにしてもエグイ威力と熱だな……」

 

(先程から見ていて分かったけど、ビームやミサイルを撃とうと思ったらそれなりにデカい溜めがいる!!つまり、今は隙だらけってことだろ?)

 

俺はビナーに素早く接近する。ビナーは尻尾を振り回して攻撃してくるが、それをうまく回避し、ビナーの下顎に拳を叩き込んだ。その一撃は――

 

 

 

 

それを狙って出せる者は、かの五条悟を含めてこの世界に存在しない。

打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した時

 

空間は歪み、呪力は黒く光る。

 

 

 

 

(こく)   (せん)
 

 

 

 

 

*1
デウスエクスマキナとはラテン語で機械仕掛けの神を意味する言葉。スペルはdeus ex māchinā。由来はギリシア語の ἀπὸ μηχανῆς θεός (アポ・メーカネース・テオス) からのラテン語訳。(諸説あり)




現在、アンケートを行っているのでご協力していただけると嬉しいです!!
(先週のコナンを見たらやりたくなったというのはここだけの話……)


―ふと思いついた存在しない記憶―

セナ「……黙って私をプリキュアにして下さい」

脹相「……は?」

ヒナ「どうしてこうなるまで放っておいたのよ……」

以上、駄文でした。元ネタは仮面ライダービルドの氷室玄徳のセリフのコラ画像です。

清澄アキラ登場回のタイトルはどれがいい?(「慈愛の怪盗と○○」の○○の部分を募集します。)

  • 紺碧の夜想曲(こんぺきのノクターン)
  • 禁忌の宝庫(きんきのパンドラ)
  • 鮮血の聖夜曲(せんけつのノエル)
  • 黄金の残影(おうごんのミラージュ)
  • コナンっぽいタイトルから離れようぜ
  • シンプルに『慈愛の怪盗』だけ
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