脹相転生inキヴォトス 作:西中の虎の兄
先日、呪術廻戦≡の3巻が発売されましたね。
今さら感はありますが……芥見先生・岩崎先生、連載完結おめでとうございます!
……というのは流石に冗談で実際の所は麻薬密売組織の構成員に捕まってしまった少女を助け出しただけだ。
「助けていただいてありがとうございます!私、ゲヘナ学園1年生の陸八魔アルって言います!」
「……百鬼夜行連合学院2年百花繚乱紛争調停委員会所属の脹相だ。よろしく。」
(今、この子“りくはちま”って言ったよな……?何処かで聞いたことがある気が……確か、『殺してやる!殺してやるぞ陸八魔アル!!』ってネタにされてる子だけど……なんか服装とか髪型とか俺が知ってる見た目じゃないな。1年もあれば流石に変わるか……?)
「ところで、君はどうしてこんな時間帯にここに来たんだ?見たところ風紀委員って感じでも無さそうだけど……」
ここは危険なので出来れば帰ってほしい、そういう気持ちで言ったのだが――
「……実は私、ハードボイルドなアウトローに憧れてて……麻薬の取引をするって言われてる現場を見てみたくて……」
「スニーキングが下手過ぎて捕まった……と?ここが危険なのが分からないのか?」
「ゴメンナサイ……」
なんかこう……危なっかしい子だな。本当ならさっさと帰りなさいって言いたいところなんだけど……
(何処に敵が潜んでるか分からないし、ここで帰した方がかえって危ないだろうな……)
「アル……何があっても静かにしてられるって約束できるか?」
「…………はいっ!!」
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……と言ってアジトに忍び込んだのだが――
(神秘の感じからして数は大体50人前後か?これは少し面倒だな……)
ちなみにアルは俺の後ろに隠れている。ちょくちょく後ろを振り返って様子を見るのだが滅茶苦茶目を輝かせている。
(この子、ハードボイルド向いて無さすぎだろ……!?)
2人で1人の仮面ライダーの片割れの言葉を借りて言うなら「煮え切らない『半熟卵』」と言ったところだろうか……
そんなことを思っていると、俺の頭部に向かって銃弾が飛んでくるが――
「秘伝『落花の情』……!!」
俺は敵の攻撃が触れた瞬間に呪力を解放して迎撃することで銃撃を防ぐ。
「そこに居るんだろ?出て来いよ。」
俺がそう言うとアジトに多数存在していたドラム缶の陰から沢山の不良が出て来て俺とアルを囲む。
「ちょっ、脹相さん!!囲まれて……!!」
「アル、やっぱお前はハードボイルドになりきれない『煮え切らない半熟卵』だな……」
「なっ……」
「ハードボイルドってのは冷徹なまでに1人で信念を貫き通す鋼の意思を持つ人間の事だ。それに比べてお前はその場の感情に流されやすい未熟者だ……」
「そうなのーっ!?」
「……おいおい、鬼神!!この状況でおしゃべりしてられるなんて随分と余裕そうだなァ!?……お前らァ、アイツを蜂の巣にしてやれ!!」
緊張感ゼロな俺とアルの会話にしびれを切らしたのか、推定不良のボスがキレた様子で言う。それと同時に不良たちが銃を乱射してくる――
「……先に言っといてやるよ。」
「何だ?言い訳か……?」
「違ぇよ――」
「……『撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだぜ』ってことだよ……!!」
「だからなんだってんだ!?さっさとぶっ殺――」
彼女が言葉を言い終わるよりも先に、ルィ・バンとジング・バンの銃撃が近くにいた不良二人を撃ち抜き、気絶させた。
「なっ、何が起きたんだ……!?」
状況が呑み込めていないのか、不良たちの表情には焦りが見えた。
「なんでヘイロー持ちをヘイローの無い俺の銃撃で気絶させれたのか気になってるだろ?」
しかも、今の銃撃には一切の呪力を込めていない……というか、黒閃を経験して呪力操作の精度が上がった今でも呪力を込めると銃が壊れてしまう呪いにかかっているので銃に呪力を込めるのは俺には不可能なのだ。
なら、どうしたのか?答えはシンプルで銃弾が爆発するように作ってもらったのである。だが、ただ爆発するだけではヘイロー持ちを気絶させるなんてことは出来るはずがない。
そのため、銃弾に事前に俺の血を仕込んでおくことで爆発時に敵の体内に血の毒を入れることが出来るようになったのである……
「ただ、教えてくれと言われても、俺はお前にこの銃の秘密は教えないけどなっ……!!」
俺は赤燐躍動・載を発動し、三節棍モードに変形させたルィ・バン&ジング・バンで一番近くに居た不良の脇腹を攻撃し、気絶させる。
「ウグッ……」
「……次」
ルィ・バン&ジング・バンを三節棍モードから如意棒モードに変形させ、先程の不良の後ろに居た不良のみぞおちに如意棒の先を突きつけてそのまま発砲する。
「うっ、ぐぺぺぺぺーっ!」
みぞおちに強烈な一撃を喰らった不良は痛みで悶え苦しみ、暫くして気絶した。
「こっ、この……!!」
「挟み撃ちだ!!」
仲間をやられたことでキレたのか数人の不良がこちらに飛びかかり発砲してくる。だが――
「……邪魔だ、退け。赤血操術――苅祓」
「「「ぎにゃぁぁぁぁ!!」」」
複数の血のチャクラムが不良たちの肉体に傷を付け、彼女たちの体内に毒を侵入させる。
「なっ、何故だ!!数では圧倒してるはずだ。なのにどうして、驚きすらしないなんて……!!」
「いや、驚いたし度肝抜かれたよ。」
「……そうだろ!?なら、ここから生きて帰れるなんて思うなよ……!!」
「いや、俺が驚いたのはそこじゃない。」
「は?何言ってんだお前……」
「烏合の衆を集めた程度で俺に勝てると思ってる脳みそに驚いたって言ってんだよ」
「お前ら……コイツを撃ち殺せ……!!」
「……遅い」
「……!?」
俺はルィ・バン&ジング・バンを如意棒モードから2丁のショットガン付きの二節棍形態に戻し、近くにいた不良たちを即座に撃ち抜いて気絶させる。
(流石にこの数を相手するのは面倒くさいが……やるしかないな)
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あの後、不良たちは難なく蹂躙できたのだが――
「人の手で流血したのは久しぶりだ……」*1
流石に無傷とはいかなかった。まあ、そりゃそうだよね……あれだけの数がいたら多少は掠る。
(それはそうと――)
さっきから
「だからお前はハーフボイルドなんだよ、アル……」
「ハっ、ハーフっ……!!!???」
自分がハーフボイルドであったことを改めて知覚しショックを受けたのか、アルは白目をむいていた。*2だが、暫くしてアルは口を開く。
「……でもっ!!脹相さんの戦いを見て思ったんです!!大人数を目の前にしても一切ひるまずに不良たちを次々と倒していって……!!それに戦闘中にあなたが言い放った言葉……すごくカッコよかったです!!」
「そ、そうか……」
(俺が考えたセリフじゃないんだけどなぁ。ありがとう、おやっさん・五条先生・アンタレスさん……)
そんなことを考えていると、突如として嫌な気配を感じた。……というか、戦闘中からずっと見られている気配は感じていたが……
(恐らく何者かに見られているな……黒服か?……いや、違う。恐らく、例の盗撮犯だろう……)
「そろそろ、奴にお灸を据える時が来たようだな……」
「奴って……?」
「……盗撮犯。変な噂を流しまくってたヤツだ。」
「……?」
アルは理解が追い付いていないのか宇宙猫状態になっていた。
「そろそろ不良を引き取って貰うために俺がさっき呼んでおいたヴァルキューレがここにやって来るだろう。面倒ごとに巻き込まれたくなければここから離れろ……分かったな?」
「分かりました……ですが!!その前に連絡先を交換して貰えませんか?」
「……ああ、いいぞ。」
「あっ、ありがとうございます……!!」
連絡先交換を交換した後、たまたま患者回収の為に近所を徘徊していたセナにアルのことを任せ、俺は例の盗撮犯の気配がした方向へと向かった――
ちなみにあの時、セナは――
「生きている人間ではなく死体を納品していただけませんか……?」
――と言っていた。それを聞いたアルは始めてセナと遭遇した時の俺のように恐怖で怯えていたが、見て見ぬふりをしてそのまま預けた。ごめんよ、アル……
なお、後日アルから寝不足を越えた寝不足*3のセナの運転に命の危険を感じたと苦情のモモトークが届いたのは言うまでもない……
―次回予告?―
お願い、死なないでチアキ!
あんたが今ここで倒れたら、マコト先輩やサツキ先輩との約束はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、百鬼夜行の鬼神に勝てるんだから!
次回「元宮チアキ死す」(大嘘)デュエルスタンバイ!
以上、駄文でした。元ネタは『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』です。
アヤメの強化について
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無くていいかな……