脹相転生inキヴォトス   作:西中の虎の兄

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見てくださった方、お気に入り登録してくれた方、本当にありがとうございます!!
1日でUA500行くとは自分でも思っていなかったのでかなり驚きです。

いつか、『どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!!』はやりたい……


赤血操術って難しくね?

取り敢えず、朝食を食べたので寝室に戻って着替えることにした。驚くことに、家には原作で脹相が着ていた服が置いてあったのでそれを着る。あと、通帳を見て分かったのだが、今の俺の全財産はたったの3万円しかないらしい。

 

「いや、少なすぎるだろ!?キヴォトスの物価次第では余裕で死ねるぞ……」

 

仕方ないしバイトでも始めようかと思う。でも、仕事って面倒くさいし……なんか楽して稼げる仕事ないかな?そう思い、一応調べてみたところキヴォトスには犯罪者に対して賞金が出ているらしい。この時俺はあることを思い出した。

 

「脹相と言えば赤血操術……これさえあれば賞金稼ぎ放題なんじゃ?」

 

なんで、さっきまで忘れてたんだろう……そう思って実際にやってみたのだが……

 

 

 

 

 

結論:赤血操術ムズ過ぎ

 

 

 

 

 

呪力の練り方や術式の発動の一部、そして反転術式に関しては何故か出来た。多分、転生特典と脹相補性だろう……

 

 

赤血操術

呪力を込めた自身の血液や、血液の付着した物質を操作することができる術式。攻撃や防御の他にも拘束・身体強化にも転用でき、遠・中・近どの距離でも対応できる汎用性・応用性の高い術式。優れた対応力を持つ赤血操術であるが、血液を媒介とする故の弱点やリスクも存在する。そのうちの一つに失血死があるが、呪力を自身の血液に直接変換できる特異体質である脹相にとってはノーリスクである。

 

 

「一応、一通りやってみたけど……百斂だけむずくて出来ん。通りで虎杖が1か月で習得できないわけだ……」

 

それと、当然だが領域展開は出来なかった。まぁ、その内出来るようになるだろう。以上のことを踏まえて、入学するまでにやらなければいけないことを決める。

 

1つ目。呪力操作の効率化。

 

(これに関しては黒閃発動を経験して呪力の核心に迫るしかないか……)

 

2つ目。百斂の習得とそれに伴う穿血・超新星の習得。

 

(確か、原作で憲紀が『スポンジ・紙などを一気に丸め、大きいものを手中に納める感覚を養うといい』って言ってたな……)

 

3つ目。反転術式の精度の向上。

 

(これに関しては術式で止血するのをやめて反転術式で止血するようにすれば慣れで向上するかな?それと、効率を上げるなら黒閃は絶対条件だろう。)

 

4つ目。黒閃の経験。

 

(正直、これが一番キツいんだよな……狙って出せるものではないし。拳を強化する呪力、相手にぶつける呪力、その両方を担う呪力のブレンド加減次第という運ゲーなのもあるけど……)

 

それと、やらなければならないことは呪術の鍛錬だけではなかった。なんと、制服を注文しなくてはいけないのである。そもそも、キヴォトスには男子生徒がいたことがない。だから、男子制服なんて存在するわけがなかったのだ。その上、百鬼夜行連合学院の女子制服はセーラー服っぽい和服だったりするので男子制服に流用出来るようなブレザーがあるわけでもない。それ故に……

 

「制服のデザインっていうか制服のカスタムをする必要があるなんて聞いてないんだが……」

 

取り敢えず、制服のデザインを考えてみるが中々思いつきそうにない。そこで思いついたのは呪術廻戦原作で脹相と同じ赤血操術使いである加茂憲紀の高専制服をパク……真似することだ。

 

「これでオーダー出しとけばなんとかなるだろ……」

 

もう一つ、個人的にやっておきたかったことがある。それは、百鬼夜行自治区の散策である。

 

(入学するまでに学校周りの地理ぐらいは分かるようになっておかないとな……)

 

そう思って外に出ると、辺りには桜が咲いていた。……まるで日本だな。

 

(この辺りって和風建築多いんだな……正直、江戸時代にでも来た気分だよ。)

 

風景を楽しみながら歩いていると前から歩いて来た生徒の肩にぶつかってしまう。

 

「……すみません」

 

そう言ってその場を去ろうとするがぶつかった不良生徒に呼び止められる。

 

「おい、そこのヘイローがないやつ!!テメェ、アタシが通ってんだからもっと端に寄って歩けやァ!!」

 

「すみません、次から気を付けるので……」

 

恐らく、適当に難癖付けて気に喰わなかったら喧嘩を売って金を巻き上げるタイプだろう。こういうのは謝ってその場を去るのが一番良いのだが、俺を逃がす気はないのだろう。舎弟らしき生徒達が俺を包囲する……やるしかないのか

 

「……俺のことを随分と嘗めているのだな」

 

「あぁ!?テメェみてぇなヘイローのない雑魚なんて相手にならねぇんだよ!!お前ら、徹底的に甚振れ!!アタシに歯向かったことを後悔させてやる!!」

 

リーダーの声に従い、舎弟たちが銃を構えた。俺は相手が引き金に手を掛けるよりも早く、舎弟の懐に潜り込んで呪力により強化された拳で殴る。

 

(銃で撃たれてもそんなにダメージ受けないぐらいだし、やっぱ硬いな。多分、赤燐躍動なしだとかなりキツイだろ……)

 

続けて他の舎弟たちも殴って気絶させる。そして、最後にリーダーだけが残る。

 

「なんだよ……!?こんな強いなんて聞いてねぇよ!?」

 

「喧嘩を売るならもう少し相手の強さを見極められるようになってからにしろ……赤血操術――苅祓

 

殺さないようにある程度にまで威力を抑えた苅祓は不良の腕に浅い傷を負わせるだけだった。だが、不良はその場に倒れこむ。何故、軽い怪我なのにも関わらず不良が倒れたのか。それは脹相の血が“毒”だからである。

 

「……立……立てねぇ……それに……気持ち悪……い……」

 

そう言い残すと不良はゲロを吐いて気絶する。不良が毒を受けてゲロを吐くだけで済んだのはおそらくヘイローのおかげだろう。

 

(取り敢えず、不良たちは道の端に寄せておくか……通行人の邪魔になるかもだし。)

 

そう思って、不良たちの方を振り返ると見物人で溢れかえっていた。流石にこんなにたくさんの人に見られてるとは思わなかった……

 

(もう面倒ごとには巻き込まれたくないし帰ろう……というかキヴォトスの治安って本当にヤバいんだな。)

 

俺は急ぎ足でその場を後にして、家に帰った。

 

 

 

 

 

後日、ネットで知ったのだが『百鬼夜行に血を操る陰陽師現る!?血のカッターで不良に難なく勝利!!』という記事が書かれたせいで気軽に道を歩けなくなったのは言うまでもない。




次回は百鬼夜行連合学院入学前編のラストになる予定です!!
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