脹相転生inキヴォトス 作:西中の虎の兄
サブタイから分かる通り、今回は陰実ネタたっぷりな回です。
それと関係ない話ですが、カゲマスのイプシロンの立体的な大鎌アクションが滅茶苦茶好きなんですよね……
RWBYのクロウしかり、大鎌アクションが大好きな私は陰実と出会って僅か1か月でイプシロン推しになりました。
新学期が始まって数か月が経ち、キヴォトスに来てから2度目の夏が訪れた。
(確か、去年の今頃はエアコンが無いせいで死にかけたんだよなぁ……)
あの時は金欠で学校が処分する予定だった中古のエアコンを譲ってもらったのだが――
――なんと、今日の朝起きたらエアコンがぶっ壊れていたのである。
「まあ、中古だから仕方ないか……」
この前の栗浜アケミ逮捕の報酬で数百万円単位のお金を手に入れているので、エアコンを買うくらい全然余裕なのだが……
(やっぱこの家、エアコン関連のトラブルしか起きねぇな……)
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俺は新しいエアコンを買うために家電量販店に行くことにした――
『さあ、皆さん! 今日も本当にうだるような暑さですね。外に出るのも嫌になっちゃう、そんな日だからこそ、お部屋の中だけでも天国にしませんか!? 本日ご紹介するのはこちら! 〇芝の大人気エアコン、大〇快ィィ!』
――ということもなく、普通に家でジャ〇ネットを見ることにした。
『見てください、このスリムなボディ! でも、ただ綺麗なだけじゃないんです。スイッチを入れると……はい、ご覧ください! あっという間に、驚くほどパワフルで冷たい風が、お部屋の隅々まで一気に行き渡るんです。しかも! なんと、プラズマ空清機能付き! 冷房しながら、お部屋の空気まで綺麗にしてくれちゃう優れものなんですねぇ!』
『これだけ高機能な最新モデル、通常なら、どうしてもお高くなってしまいます……。ですが! 今日は特別です。今回はなんと、今お使いの古いエアコン、壊れていても、動かなくても、どんなにボロボロでも、一律8万円で下取りいたします!』
『さ~ら~に~! 今回はこれだけじゃありません! 面倒な標準取付工事費、これもジャパネ〇トが負担いたします! 追加の費用は一切かかりません!』
『古いエアコンを処分して、最新の快適な夏を手に入れる大チャンス! お電話は今すぐ、〇一二〇……』
(これは『買い』だな……)
俺は急いで電話を掛け、エアコンを購入する。
(今日は暑いし昼は家に籠って夕方になってから狩りに行くか……)
そう思って、俺は溜まりに溜まったアニメの録画でも見ることに決めた。
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その日の夕方、俺はブラックマーケットへと向かっていた。先日、コノカから聞いたのだが、最近ブラックマーケットをアジトとしている犯罪グループの活動が過去以上に活発化しているらしいのだ。
(でも、いつもの服装で行ったら絶対捕まえる前に逃げられるんだよな……)
そう、裏社会では俺は百鬼夜行の鬼神として超有名人になってしまっているのだ。そんな人間がブラックマーケットに来たと情報が流れればブラックマーケット中の不良や悪党たちがさっさと逃げ出してしまうことが予想される。
……と言うわけで俺は制服でもいつものフードではなく、違う服装でブラックマーケットに来たのだ。その衣装を得た経緯は数日前に遡る――
*****
「クックック……お久しぶりですね、脹相さん」
「……久しぶりだな黒服」
そう、その日は定期的に行っている黒服による呪力観測の日だった。まあ、観測自体はすぐに終わったのだが……
「脹相さん、何か悩み事でもあるんじゃないですか?」
「……ああ、少しな。実は……」
――ということがあり、俺は黒服にブラックマーケットの件について相談した。そして、帰ってきた答えが……
「――では、専用の新しい衣装を用意しましょう」
「え、マジで?」
「ええ。すぐにでも用意できますが、一応ご要望は聞いておきましょう……」
「そうだな……じゃあ――」
……というわけで用意してもらったのがこの黒いフード付きの外套と黒スーツだ。
そう、これは『陰の実力者になりたくて!』のシャドウ様の戦闘服である。
(――と言ってもスライムで出来てるわけじゃないから100%再現じゃないんだけどね……)
だが、聞いたところによると、この外套とスーツは耐火・耐水・耐電・耐寒・防刃・防弾・衝撃吸収と、耐性のバーゲンセールとでも言わんばかりにあらゆる機能が備わっているらしい
(いや、こういうのってゲームだとクリア後に解禁されるタイプの装備じゃん!?科学の力ってすげー)
それともう一つ、変声機能の付いた仮面もある。
(それにしても……この仮面凄いな!?マジックミラーみたいになってて全然視界の邪魔にならない……)
「あーあー、テステス……」
試してみたところ、声が見事に別人の声に変わった。まあ、正体バレしたくないので声は念入りに変えておこう。
『……フッ、流石はゲマトリアだ……』
「喋り方と性格まで変える必要ありました?ただのイタい人にしか見えませんが……」
「うん、ないな……やはりそう見えるか?」
流石にずっとあの喋り方をするのは疲れるので、俺は仮面を外して言う。
あと、言っておくが俺は中二病ではない。*1……というか、中二病なのは俺じゃなくてナグサの方だ。なのでシャドウだけでなく、割と彼女の言動も参考にしつつ、本格的な中二病を演じているつもりだ……
ちなみにシャドウ様なりきりセットを用意したのは、以前変装して町を歩いていたときに、性格や話し方のせいで正体がバレてしまい、不良を逃がしてしまったことがあったからだ。*2
こうならないためには元の性格から180°変えないといけないだろう、そう思って本家リスペクトで中二病の演技をしているのだ。
*****
そんなこんな言っているうちに俺はとある犯罪グループのアジトに到着した。
そのグループはモモフレンズ?とやらのぬいぐるみの海賊版を作って売っているらしいのだが……
(これが噂のペロロ?それにしても……)
すっげえキモいデザインだな!?
ダランと伸びた舌に焦点の合っていない完全にラリってそうな目……これを見た後ならアゲキンの方がまだ可愛いと思えてくるレベルだ*3
「たっ、助けてください!!」
そんなことを考えながら歩いていると、前からアゲキン以下……ゲフンゲフン、ペロロのリュックを背負った生徒が走ってきた……
(このスーツの性能を試す折角の機会だな……)
――とか考えてたら気付けばその生徒に盾にされていた。
(いや、初対面だよね!?)
驚いていると、例の犯罪グループのメンバーらしきオートマタがその生徒を追いかけてきて、俺とその生徒に銃を向けてきた。
「おい、逃げるな貴様!!……少し待て、そいつは誰だ?まさか仲間か!?」
「しょっ、初対面ですよ!!」
「ならば黒服の男、貴様に聞こう。貴様はそいつの仲間か?」
『フッ……愚問だな。私が奴を知る由もない……そう、我らは今、歴史上で初めて交差した異分子同士に過ぎんのだからな。』
「……ちょっと何言ってるのか分からないんですけど!?」
すまない、アゲキン以下リュッ……ゲフンゲフン、ペロロのリュックを背負った生徒……今の俺は正体バレするわけにはいかないから設定に忠実にいかなくちゃいけないのだ。
「……そうか。だが、我々の秘密を知ってしまったからには貴様もろとも……」
『ククク……笑わせてくれる。己の身の程すら弁えぬ口が、随分と威勢のいい戯言を吐くものだ……』
「貴ッ様ァァァァァァ!!」
そう言ってオートマタは銃をこちらに向かって乱射してくる。だが――
「なっ、何故効いておらんのだ!?」
『フッ、愚かな。そのようなちっぽけな鉛の塊で、私を穿てるとでも思ったのか……?』
銃の乱射をノーダメで切り抜けられたのはゲマトリア作の疑似スライムスーツのおかげだろう。ありがとう黒服、今はただ君に感謝を……
『……どうする? これ以上あのクソキモヒヨ……ペロロ、それも本物ですらない海賊版……二度と関わらないというのなら、見逃してやらないこともない。だが、もし拒むというのなら……お前はここで影に狩られることになる。選ぶがいい、命の灯火を自ら消すか……あるいは無様なまま、私の足元で這い蹲るかをな。』
「待て、何者なのだ貴様は……!!何が目的だ!?」
誰なのか聞かれたが本当のことを明かすわけにはいかないので彼の名前を借りることにしよう……
『……よくぞ聞いてくれた。我が名はシャドウ。陰に潜み、影を狩る者。』
「そうか……だが、シャドウ!!貴様は知らんかもしれんがここは我々のアジトだ……死ぬのは貴様の方だ!!」
そのオートマタ(おそらくここのリーダー格)がそう言うと、アジトの方から次々とオートマタが現れる。これで全戦力なのだろうか……
『……ふっ、どうやら盛大な勘違いをしているようだな。忠告してやろう――貴様らのような有象無象の雑魚が、この我が『闇』に届くなどと、およそ思わぬことだ』
「舐めるなよ小僧がァ――ッ!!」
リーダーと思わしきオートマタがこちらへと突撃するのに合わせて、その部下たちもこちらへと総突撃を仕掛けてくる。
「あわわ……どうしましょう!?」
クソキモヒヨコ(ry のリュックの生徒が慌てふためいて言う。だがその瞬間、紫色の光が脹相……否、シャドウが手に持つ赤い剣から放たれた。
「なっ、なんなんだこの光は」
『……我が奥義、刮目せよ』
「待っ……!!」
これが俺の――
剣から放たれた紫色の光*4がオートマタ達を飲み込み、消滅させた――
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この後、アジトに残されていた海賊版ペロロを焼却処分し俺は先ほどの生徒(阿慈谷ヒフミというらしい)を駅まで送り届けたのだが……
「シャドウさんってあの脹相さんだったんですね……」
「……知ってるのか?」
「はい、1年前にミカ様と戦ってトリニティ駅前をボロボロにしたとか……」
「あ~……うん、そうだな」
まあ、あれだけ大規模な戦闘だったんだし有名だろうな……
「それにしても……どうして脹相さんはわざわざシャドウに?」
「それはブラックマーケットに潜入するには正体がバレれてるとやりにくいからだな。」
「まさかとは思いますけど……そのためだけに中二病に?」
「まあ、そうなるな。それにしても……君、見た感じトリニティっぽいけどなんでこんな所に?」
リュックを見る限りペロロが好きそうなのでもしかしたら海賊版を売ろうとしている奴らが許せなかったのだろうか……
「あはは……実はこれが欲しくて……」
そう言って彼女が取り出したのは、某サンバをしていそうな暴れん坊将軍並みに黄金な服を着たペロロだった。
「……え?」
「実はこれはとある役者さんとのコラボ商品でCDを買った人が抽選で貰えたかなりレアなぬいぐるみで……」
「ほう」
「その時は抽選に外れてしまって手に入らなかったんですが、ブラックマーケットに出回っていると聞いてつい……」
「成程、大体わかった。」
「それでですね……」
ヒフミのペロロへの愛が強すぎてこのあと2時間くらい止まらなかったのは言うまでもない……
それ以降、たまにヒフミがブラックマーケットにペロロを買いに行くたびにシャドウと名乗る黒ずくめの男が現れるようになったことでブラックマーケット中にシャドウの名が広まったとか……
ちなみにジャ〇ネットの下りを考えるのに滅茶苦茶時間を使いました(笑)
あと、ネタバレですがシャドウ様なりきりセットは2年生編ラストで大活躍します。乞うご期待……
それと関係ない話なんですが、今回触れた“アゲキン”に関してなんですが、なんと――
新敵味方クラフトで復活するかもしれないという話があるらしいんですよね!
ここ最近は敵味方クラフトが唯一の楽しみになってるみたいなところがあるので滅茶苦茶楽しみです!
ちなみに次回からトリニティ編(全2話)が始まります!!
0.5周年記念どうする?(2年生編完結後になります)
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ナグサの出番もっと増やして……
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本編優先ッッ!!