脹相転生inキヴォトス   作:西中の虎の兄

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気付けば評価バーがオレンジになっていて、驚きのあまり2度見しました……
いつか、高評価をたくさん頂いて赤色になるのを目指して頑張ります!!


もう二度とコイツには奢らない……

百花繚乱紛争調停委員会の入部の日。アヤメは隣のクラスにいるらしい幼馴染を迎えに行ってから来ると言うので、俺は一足先に部室へと向かっていた。

 

(ここが百花繚乱紛争調停委員会の部室か……)

 

部室に入ると、委員長らしき先輩が出迎えてくれた。数分間、先輩の話を聞きながら待っているとアヤメが一人の少女と一緒に部屋にやって来る。

 

「思っていたより早かったな、アヤメ。……隣の子は?」

 

「紹介するね!この子は私の幼馴染のナグサ。」

 

ナグサと呼ばれた少女は何も喋らなかった、というより喋れないのだろう。確かに誰だって初対面で友達の友達と喋るのはしんどいだろう……

 

「俺は脹相だ。よろしく頼む、ナグサ。」

 

「…………よろしくね。」

 

こういう時、何を話しかけたらいいんだろうか……俺には分からん。ただ一つだけ思うことがあるとすれば……

 

(この子、めちゃくちゃ病弱そうな見た目してるけど大丈夫なのか?……というか、顔が白すぎて今にも死にそうに見えるぞ。)

 

「……大丈夫か?顔色が悪いように見えるが……しんどかったらちゃんと言えよ。」

 

俺は彼女を心配してそう言うのだが……

 

「……元からこうだから。せっかく心配してくれたのにごめん……」

 

彼女は思っていたより自己肯定感がなかった……ごめん、わざとじゃないんだ。

 

「いや、こちらこそ……そこまで気にしていたとは思わなかったんだ。……許してくれ。」

 

「そうだよ、脹相はナグサのこと知らないんだし……今回は許してあげて。」

 

後でアヤメから聞いた話によるとナグサは昔から泣き虫で気弱なところがあるらしい。そうこうしていると初めての部活動が始まる。まずは射撃訓練を行うらしいのだが……

 

(どうしよう、銃弾に呪力込めたら絶対銃が壊れるんだけど……これで備品破壊して怒られたりしないかな?)

 

流石に備品を壊して怒られるのが怖かったので近くにいた先輩に相談して穿血で射撃訓練に参加させてもらうことにしたのだが……

 

(全然無理だ……的の中心狙うのムズ過ぎだろ!?)

 

穿血の勢いに腕が持っていかれて狙いがブレる。1ヶ月でなんとか習得した付け焼刃なので仕方ないっちゃ仕方ないのだが……

 

(……ってアヤメ凄いな!?全弾真ん中に当たってる……)

 

正直なところ、苅祓 解の練習もしたい。だが、こっちは的を斬って破壊する可能性もあるからな……

 

赤血操術――百斂 穿血

 

再び穿血で的を狙い撃つがやはり真ん中には当たらない。恐らく、腕がブレるのは体幹の問題なので筋トレをして筋肉をつけるべきだろう。帰ったら早急に始めよう……

 

射撃訓練が終わると次は模擬戦をやるらしい。穿血を数十回は使っている上、呪力操作がまだ少し下手なので呪力の消耗はそれなりに大きい。それでも、まだ呪力総量の8割は残っている。

 

(模擬戦って誰がやるんだ?)

 

少なくとも、俺の学年で一番強いのはアヤメだろう。じゃあ、その対戦相手は……

 

「百花繚乱紛争調停委員会1年、七稜アヤメ。同じく百花繚乱紛争調停委員会1年、脹相。」

 

流石にそれは聞いてない。しかも銃ありだろ!?*1

 

「両者とも、前へ。」

 

(先輩……噓だろ?ヘイローのない人間に戦わせていい相手じゃないぞ……)

 

俺が前に出ると『いざ、尋常に勝負』という掛け声と共に戦闘が始まる。恐らく俺の勝ち筋は赤燐躍動で最大限強化した状態で超近接戦を挑むことだろう。

 

赤血操術――赤燐躍動 載

 

俺は撃たれるよりも速くアヤメの懐に入り込み、銃を弾き飛ばす。……俺はこの時、勝ったと思った。だが、これは――

 

「そこっ――!」

 

「グッ……!?」

 

「1本!それまで!」

 

俺はアヤメに制服の袖を掴まれ、綺麗に背負い投げされた。加茂制服の袖は無駄に長いので柔道着のように投げやすいのだろう。それと地面が硬い床なので背中が滅茶苦茶痛い。

 

「脹相、大丈夫!?少し強く投げ過ぎたかも……」

 

アヤメが心配して駆け寄ってくる。

 

「いや、問題ない。それに、強いんだな。アヤメは……」

 

正直なところ、失礼かもしれないがアヤメのパワーは虎杖レベルを遥かに超えているだろう……まるで“鬼人”だ。

 

この後、続けてアヤメはナグサと対戦したのだが、そちらでもやはりアヤメが勝った。そして、再び俺の番が回ってくる。今度の相手はナグサだ。

 

「百花繚乱紛争調停委員会1年、御稜ナグサ。同じく百花繚乱紛争調停委員会1年、脹相。両者とも、前へ。」

 

先程のアヤメとの戦いで分かったことは勝利を確信して慢心してはならないということだ。実際、原作者が言うには五条悟は油断していなければ宿儺に負けていなかったらしい。

 

「いざ、尋常に勝負!!」

 

先輩の合図で俺とナグサは同時に動き出す。ナグサは俺の方を狙って銃を撃ってくるが、俺はそれを“赤燐躍動 載”で強化した動体視力で捉えて回避する。

 

赤血操術――翅王!!」

 

「……この血、追尾してっ……!?」

 

俺は血液で象った翅を背中に複数構築し、追尾機能が加わった血液でナグサに攻撃を仕掛ける。ナグサはそれを回避しようと動き回るが、追尾してくる血液を避け切れずに被弾する。だが、追尾するだけなのでそこまでのダメージはなくナグサはほぼ無傷であった。だが――

 

「追尾するそれは“運河”だ」

 

翅王によってナグサの眼前に運ばれたこの技は百斂で圧縮された血液を全方位に解放し、散弾のように撃ち出す。その名も――

 

赤血操術――百斂 超新星

 

「ぐっ……」

 

ナグサは超新星を受けた衝撃で吹っ飛び、ダウンする。

 

「1本!それまで!」

 

俺はナグサの元に急いで駆け寄る。超新星を実戦で使うのは初めてだったので威力を少し抑えていた。……とは言え怪我をしていないか心配だったからだ。それに、反転術式のような正のエネルギーを持つキヴォトスの人間に毒は効きにくいが影響が0だとは言い切れない。

 

「怪我はないか?」

 

「うん。怪我はしてないよ。うっ……うぅっ……」

 

「ナグサ!?痛かったなら正直に痛かったって言ってくれ……余計に心配になる……」

 

ナグサが急に泣き出すので俺は少し困惑する。すると、この機会を待っていたかと言わんばかりに飛び出てきたアヤメがナグサを慰める。ちなみに泣いたのは超新星が痛かったからではなく、単にアヤメにも俺にも勝てなかったことで自己否定的になっていたようだ……

 

「まるで仲睦まじい姉妹を見ている気分だ……」

 

二人の様子を見て、俺にはそう感じられる。

 

「……どっちが妹?」

 

俺が先ほど言った言葉にナグサが目を輝かせて聞く。よっぽどアヤメと姉妹のようだと言われたことが嬉しかったのだろうか……

 

「「……ナグサ」」

 

俺とアヤメが声を揃えて言う。流石に妹に泣きつく姉はいないだろうし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから1時間ほどした後に今日の活動が終わる。

 

「「疲れた……」」

 

「楽しかった~!!」

 

俺とナグサが声を合わせて言う。その一方でアヤメはまだまだ元気そうだった。凄いな……体力無限かよ……

 

「あのさ……焼き鳥の匂いしない?」

 

焼き鳥の匂いを感知した瞬間、ナグサが急に元気になる。

 

「……お前、焼き鳥好きなのか?」

 

「うん。だから今から焼き鳥食べたい……」

 

この後、結局焼き鳥屋でちょっとした宴会をしたのだが、軽い気持ちで奢ると言ったら、ナグサに遠慮なくたくさん食べられてしまい、俺の財布が空になったのは言うまでもない。

 

(少しだけ甚爾に対する孔時雨の気持ちがわかった気がする……)

*1
オイオイオイ死ぬわ脹相(アイツ)




ナグサのエミュってこれで合ってるんですかね?(焼き鳥の下りでキャラ崩壊起こした気が……)

それと、リアルの都合でそろそろ週一投稿になるかもしれません……

脹相(偽物)と絡ませたいキャラは?

  • 聖園ミカ(トリニティ)
  • 蒼森ミネ(トリニティ)
  • 氷室セナ(ゲヘナ)
  • 空崎ヒナ(ゲヘナ)
  • 小鳥遊ホシノ(アビドス)
  • 清澄アキラ(七囚人)
  • そんなことよりアヤメを曇らせようぜ
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