「……状況を整理しましょう」
「昨日は9/12だった、これは間違いない」
「莉亜さん達のサイン会が9/13予定だったし間違えようがないよね」
「なのに今日の日付もまた9/12で……」
「テレビもネットも繫がらなくなってる……」
「時間結界が展開されてるとかは?」
『ないな、時間結界が貼られているのならそもそも時間が経過しない。時間を繰り返しているこの状況は発生し得ないという事だ』
「しかし何らかの
「まさかタルタロスがもう?」
『それはないだろう、いつでも攻め込めるというのに我々をわざわざ追ってくるか?』
「それは確かに」
少しパニックになりつつあるホテルのロビーで集まり状況把握。日付は変わってないし他の街への通信手段は途切れてるし……何がどうなってるのか訳がわからない。
「これもう二美さんを探すどころの騒ぎじゃなくなってきてるような」
「そうですね……ただ時間操作系の
「そもそも何が目的でこんなことを……」
「ひとまず外に出てみない?此処に留まってても状況が進展する訳じゃないし」
「賛成です、自分達で手がかりを探さないとずっと終わりません」
「あんまり時間かけないでよ?僕が茹る」
「ファウヌスはリュックの中入ってて。手持ちの扇風機あるから」
「扱いがぬいぐるみ!」
ひとまずこのまま時間だけ経過させてもしょうがないと全員で外へ。様子は変わりないし、本当に時間だけがループしているような感じで逆に不気味だ。
「一体何が……」
「テルス、魔力を辿れますか?」
『……無理だな、広範囲に展開されすぎている。辿ろうにも満遍なく漂っているせいで導線ができない』
「そんなに……」
思ったよりこれは深刻な事態らしい。昨日
『……む?』
「テルス?」
「どうかしたんですか?」
『……まずいな』
「まずいって、何が?」
『ゲートが開いた、
「嘘でしょ!?」
「やっぱりタルタロスが来てるんじゃないのこれぇ!?」
「場所と数は!?」
『5だ、場所を今転送する』
「分かった……皆、手分けして行こう!」
「また攫われたりしたら承知しないからね三葉!」
「分かってる!シルウィアさん、テルスさん貸してくださいっ!」
「ええ、無理はしないでくださいね!」
……やっぱりこれはタルタロスが何か仕掛けてきたのかもしれない。そうなるとバッカスによる被害が出る前にどうにかしないと。
『君の担当は此処だ、行くぞ』
「はいっ!」
いち早く止めないと、気づけば皆と別れて一直線で駆け出していた。
『此処だ、既に
「周りに人は……って、何あれ!?」
辿り着いたのは広々とした公園の一角。どうやら避難は既に粗方終わっているようで逃げ惑う人は居ないけど……
『……赤い
「今はどうでもいいです、早く……!?」
そこに居たのはいつもと違う真っ赤な
「大丈夫だよ。私が君を守るから」
「ぐず……ひぐ……」
「莉亜さん!?」
『背に幼児……逃げ遅れた子供を守ろうとしているのか』
「だったら尚更早くしないと!
逃げ遅れたであろう莉亜さんと女の子。助けるべく
「君は昨日の……」
「逃げてください!此処は私が何とかします!」
「……その覚悟は買うよ。けど1人じゃ心細いでしょ?」
「大丈夫です、だからその子を!」
「それに……守るって言った以上、背を向けて逃げちゃカッコつかないからね」
2人を逃がそうとしたけど莉亜さんは私の横に立ち
「無茶はしないでくださいよ!
いつものようにデバイスを開き、
「ライターズノート、レガシー!
「
詠唱をしている横で莉亜さんは何やら分厚い本に綺麗なペンを装填し。
「
私の詠唱完了と同時にペンを引き抜き、本から溢れ出した紙片がエネルギーとなってバリアフィールドを形成……え、待って。
「
私が
「
二美さんの写真にあった……
「
この世界の……
「
『ミネルヴァ、
「日々を彩る希望の記録!
お姫様のような、戦士のようなドレスを纏った莉亜さんの顔はとても凛々しくて。
「……えっ、えっ?」
「……ああなるほど、今回は私達がこっち側かぁ」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
思わず目の前の
「想像彩る神秘の記録!
「あの写真の
「まさかお嬢ちゃんらが後輩だったとはねぇ……遠慮なく頼ってくれていいんだぜ?」
「青春彩る旅路の記録!
「うっそぉ……」
「いやぁウチらも先輩かぁ、感慨深いわ……あ、よろしゅうな後輩ちゃん」
「青春彩る心の記録!
「こんな偶然、あるんですね……」
「細かい自己紹介はこのメカメカワンちゃんをどうにかしてからにしましょう!」
「夢を彩る魔法の記録。
「あなたが、この世界の……」
「ねえ、貴方の名は?」
「……ユピテル。
「そう、いい名ね」
「仕掛けますっ、後ろから!」
「必要ないよっ!」
『なんという淀みのない魔力操作……相当戦い慣れているぞ、彼女』
「そうれっ!」
大剣を振りかぶりダッシュで
「もういっちょ!」
「強い……」
私の離脱と同時に今度はアッパーカットで打ち上げてまた跳躍、物凄い無駄のなくて……洗練された動き。
「さあ合わせてミネルヴァちゃん!落とすっ!」
「はいっ!」
打ち上げた
「
「貫けっ!」
空から降って来た光の帯が直撃した隙に両断。
「
忘れないように残骸を
「エンドマーク!」
パンドラがペンを持った右手を振り上げると共に、爆散。
「……あー、こいつらはこうなるんだ」
「だからこうやって被害を最小限にしてるんです……」
「そっかそっか、私達のやり方でやってたら危うく大惨事になる所だったね……よし、君大丈夫?歩ける?」
「うん……」
「よし、それじゃあお母さんの所まで一緒に行こうか……ミネルヴァちゃん」
「はっ、はい!」
「この子を送り届けたらすぐ合流する。それまで任せていいかな」
「勿論です!」
一旦変身解除した莉亜さんは女の子を連れて離脱。ゲートが此処まで同時に開いた以上また開く可能性だってある、二美さんを探すどころじゃない、先にこっちをどうにかしないと……!
『
「増えた!?」
『数は……6!来るぞ!』
「6!?場所は!?」
『5つは先程と同じ場所、つまり此処……だがもう1つは離れている』
「それ急がなきゃダメじゃないですか!テルスさん
『無論だ、出し惜しみしている程余裕はない。使え』
「はい!
テルスさんはティタノデバイスと違って時間制限がない。疲労は溜まるけどこの状況で温存できると思うほど甘い考えはしていない……やるんだ。
「
『これは……』
「テルスさん?」
『……現在解析中だ、君の身体に悪影響はない。行くぞ』
「悪いけど一々構ってる暇はないっ!
「離れてるゲートの座標ください!」
『分かっている……何?』
「テルスさん?」
『……ミネルヴァ、落ち着いて聞け』
「何かあったんです?」
『2点だ。1点目は離れていたゲートから出現した
「……もしかして、莉亜さんの仲間?」
『いや、違う。2点目は……』
『その場所でクロノデバイスの反応が確認された』
「っ……!」
クロノデバイスの反応。それはつまり……
「弍乃さんが、この街に……!?」
『そういう……事になる。危険だ、合流を優先してくれ』
「……はい」
クロノデバイスの反応と
「ひとまず莉亜さんと合流する、行こうテルスさん!」
『ああ』
要するに今はこの無数に開くゲートと弍乃さんを同時に対処しなきゃいけないって事。早く皆と合流して、伝えなきゃ。
「資料通りだな」
降ってきた赤い
「……確かにこれを見ると
10年もこの街に潜伏して何をしていたのだろうか、などとは考えない。それを考えている時間があるのならあれを回収する手段を考える方が合理的だ。
「ひとまずゲートから辿るか」
面倒な事に一方通行となっているゲートから奴の居場所を探るべく、歩を進めた。
「ああったくあの子なんでこんな事してるのさぁ!?一体何が……」
「まさか私をつけてたっていう誰かさんが何かしでかしたっ……て事!?」
「いやいやそういうの考えるのは後にしとこう。とりあえずあの子を止め……待って」
「狼奈達居るじゃん!先に救援要請を……」
「……そもそも今何処に居るのか私知らないじゃん!ああっもう仕方ない走るっ!」
貴方の変身ヒロインは何処から?
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セーラームーン
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リリなの
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プリキュア
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まどマギ
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シンフォギア
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その他