魔法少女はニチアサ展開に付き合いたくないって話。   作:暁真

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弱体なしの元ボスはそりゃ強いって話。

 

「二美さんと……」

「エキドナさんが……」

「合体した!?」

「新鮮なリアクションどーも後輩諸君!そうともこれが弍乃の助けもあって手に入れた友情フォーム!デバイス3個で出力も3乗の大盤振る舞いだよっ!」

「ティタノデバイスは機能拡張でしかないから2乗よ、後名前で呼ぶのやめなさい戦闘中」

「ユノだのユスティアだのサトゥルヌスだのコロコロ変わるからめんどくさいしマジレスやめてね弍乃、こういうのはシチュエーションと勢いが大事なんだから。まあそういう訳で……」

『オ先ニ失礼、トイウ奴ダ!』

「あちょ、ウェスタ!?」

 

 名乗りを終えたと思えば翼を展開して我先にと突っ込んでいきやがった。いつもの事だが随分と忙しない、分析も何もしてないのに突貫ってお前……

 

「何やってんだか……いっつも後始末するの私じゃないかしら?」

『随分と懐かしいものだ』

「そうね、けどやられると面倒なのよ……」

 

 このまま返り討ちも困るため時空加速(クロノアクセル)十倍速(テンスクロック)で起動、デバイスの負荷を考えるとあまり使いたくないが仕方あるまい。にしたってやっぱ自動詠唱無法だな、一体どうやって脳内の詠唱を読み取……作ったの私だよもう分かるっての二回もやらんでいい。

 

「ひとまず……」

 

 無策で突っ込んだ相棒(バカ)より先んじて道化師に接敵し大鎌を横薙ぎで一閃、別にこれがこのまま通るのならいいのだが。

 

「やっぱりね」

『威力をそのまま返している……厄介だな』

 

 案の定振るった鎌は弾かれるどころか斬撃が反射するように衝撃波となってこちらを狙ってくる。時空加速(クロノアクセル)中じゃなかったら確実に被弾してるくらい発生が早い。恐らくこれは魔力を用いない物理攻撃へのオートカウンターのようなもの……うん、あいつこのままじゃ酷い事になるな。

 

「斥候がいる事に感謝しなさいよ……と」

「そうれぇぇぇぇぇ!」

 

 カウンターを回避してから時空加速(クロノアクセル)を解除。一応検証用に突貫していくウェスタ(たわけ)属性付与:氷結(エンチャント:フリーズ)を付与。いつ錬成したかは知らないが鋭く伸びた両手の機械爪を冷気の魔力で覆う、まあこれでもカウンターされたら別の手を考えよう。

 

「シュートォ!……ってあれ?弍乃何かした!?」

「私が何かしてなかったら今頃土の味を噛み締める事になっていたとだけ言っておくわ」

「詳細を言え詳細を!」

『君の武器に属性付与(エンチャント)を施した、魔力を帯びていない攻撃はカウンターされる』

「要約どうもテルス!んじゃこのまま!」

「あちょ」

「反射……」

「それってあの子の……って事はダメ、ウェスタ!一旦退い「あだあぁっ!?」遅かった……!」

 

 属性付与(エンチャント)した攻撃が通って調子に乗って連撃を仕掛けようとしたらしいウェスタ(阿呆)だが突如赤から黒色に変色した道化師に敢えなく弾かれついでにカウンターを被弾。色が変わると耐性も変わる、と。随分厄介だなあいつ。

 

「聞いてないぞ耐性変化するって!爪がぶっ壊れた程度で済んだけどさぁ!」

『そこまで調べてなかっただけだ』

「前にもああいうのと戦った事があるの……ってこっち来るわ、ちょっと迎撃してくる」

「戦ったというか仲間の力というか……」

「あの子は形態変化にカードを使う必要があったけどそれがないって事はほぼラグなしでバリアを変えれる。やるなら片方は被弾するけど同時に仕掛けるしか……」

『ソレナラ1人デデキルゾ?』

「行けるの!?」

「悠長に話すのもいいけど早いとこ解決策出しなさいよ!」

 

 見事に右手部分の爪がぶっ壊れたウェスタ()を後目に時間を稼ぐため大鎌を携え道化師へ再度急加速。黒色の時は魔力を帯びた攻撃をカウンターしてくると仮定しそのまま鎌を振り上げれば瞬時に赤へと変色、どうやら当たりらしい。となると……

 

「というか時空加速(クロノアクセル)使えばいいじゃん!弍乃っ!」

「生憎今この姿で二回目は使いたくないわデバイスが壊れる!」

『何のためのデバイス同期だ……負荷は全てこちらで請け負う。やれ』

「あんたはあんたで一言多いのよ!シャルル、ダヴィド、あいつの牽制をお願い!こっちで叩き込むわ!」

「分かった!レイズ、♡A(ヴォーパルブレイド)♡7(フレイム)

「頼んだよ、レイズ、♠︎A(ハトゥラ・ケシェト)♠︎7(プラズマ)

「何倍速で行く!?」

「様子見の十倍速(テンスクロック)!」

「りょーかいっ!」

 

 攻撃を躊躇した瞬間振るってきた横薙ぎの大鎌を間一髪スライド回避しながらシャルルとダヴィドがそれぞれ得物の剣と弓を構えたのを確認し2人で再度時空加速(クロノアクセル)を起動。あの2人が魔術攻撃で黒に変色させている間に物理攻撃を叩き込めるだけ叩き込んでおこうという算段だ、というかあの防御を貫通できる手段さえあればこんなみみっちいやり方しなくて済むんだけど!?

 

「黒になったよ!」

「分かってる、叩き込むわ!」

 

 ぶっ壊れた爪を再錬成したウェスタ(単細胞)と左右で挟撃。ダヴィドの放った矢に合わせて変色した道化師にまずはいっぱ……つ……

 

「んなっ!?」

「この速度で変えられるの……!?」

時空加速(クロノアクセル)にも対応してきただと……』

『学習……デハナイナ、文字通リ一瞬トイウ訳カ』

「解析するのはいいけどどうにかなるの!?」

 

 挟撃が当たる寸前に道化師は一瞬で赤に変色、物理攻撃が弾かれさっきと同じようにカウンターの衝撃波がこちらへ飛んでくる。うっそだろオイ、じゃあさっき二美の攻撃が通ったのは完全な不意打ちだったからって事か?そうなると余程速い攻撃かそれとも……

 

「あ」

「あって何弍乃!?嫌なフラグじゃないよね!?」

「な訳ないでしょう……二美、ある意味賭けになるわ。指示したタイミングで同時に仕掛けて」

「同時って……ああ、アレ?」

『なるほど、確かにそれなら勝機はある』

『波状攻撃ヲ浴ビセルダケナラチャージモソコマデ必要ナイシナ』

「そういう事、(ファースト)カウントでも行けるとは思うけど……念の為(サード)カウントで行くわ」

「オーケー、ならこっちで魔力アリの攻撃叩き込んでっ」

「チャージ完了次第炸裂(バースト)を叩き込む、合わせなさいよ?」

「私を誰だと思ってるの?」

「暴走特急」

「酷い!?」

「事実よっ!」

 

 カウンターの衝撃波は時空加速(クロノアクセル)中には余裕を持って避けれる事は確認済み。後重要なのは炸裂(バースト)を叩き込む時物理反射にしておく事……ま、失敗しても時間凍結(クロノフリーズ)がそのまま反射される訳じゃないし大丈夫だろう、多分。

 

「んじゃ実験!」

「行きましょうかっ!」

 

 爪に魔力を纏わせたウェスタ(相棒)と同タイミングで鎌を振り下ろす。此処で重要なのはどちらに変色するか、(物理反射)ならありがたいが……

 

「やっぱそうなるよねぇ!?」

「優先度はそれか……面倒ね」

「本当に大丈夫なの!?」

「だからこうチマチマ確認してるのよ」

 

 優先されたのは(呪文反射)。そうなると炸裂(バースト)は物理攻撃に偽装して叩き込む必要がある……まあまあ面倒だな。

 

「チャージを優先するわ。それまでよろしく」

「よろしくって1人じゃ攻撃ほぼ通らないんだけど「それなら私が代わりに行くよっ!」あっシャルルありがって時空加速(クロノアクセル)中に!?」

♡Q(タイムワインド)使った!あの時もそうやってユノに合わせたでしょ?」

「そういやそんなのあったわね……んじゃ、任せたわ」

「りょーかい!友情パワー見せてやろう!」

魔導士(マギスター)が4人集まれば出来ないことなんてない!」

 

 狼奈達の時と言い割と時空加速(クロノアクセル)対応されるなと思いながら前線を2人に任せ此方はチャージを開始。(サード)カウントだから40秒、いやちょくちょくチャージはしてるし20秒くらいで終わるとは思うが……いや、心配ない。あいつらの強さは私が1番よく知ってる。

 

「エキドナ、すぐ行けるよう準備しといて。アレをやるよ」

『ヨクッテヨトデモ言ッテオケバイイカ?』

「なんか危ない気がする!何がかはよく分からないけど!」

「上から行くよウェスタっ!」

「オッケー私は下からっ!」

 

 数年振りかつ2回目の共闘だってのに妙に息合ってるなあいつら。性格が似てるし自然と動作が似るのか?なんか負けた気がするな……いや何にだ。ひとまずこれでしばらくは(物理反射)だ、上手いこといけばいいが。

 

『間もなく(サード)カウントだ』

「ええ、行きましょうか」

 

 なんて言ってるうちにもうチャージ完了。別に(フル)カウントするわけでもないしすぐ終わった、呪文(アーツ)使ってない時は常時チャージするようにしておいて正解だったな。

 

「合わせなさい2人とも、効き次第すぐ必殺で仕留める!」

「もうちょっと夢の共闘させてくれない?」

「反射地獄を味わい続けたいのなら勝手になさい!」

「ひぃん……まあ冗談、合わせてシャルル!」

「それじゃあ挟み撃ちに!」

 

 3人同時に息を合わせそれぞれ武器を振り下ろす。此処でバレて(呪文反射)になられると至極面倒だが……

 

「……オーケー、喰らいなさい!」

 

 直撃のタイミングまで(物理反射)のまま……賭けは、勝った!

 

時間凍結(クロノフリーズ)(サードカウント)

 

炸裂(バースト)

 

 掠った大鎌から迸る魔力が道化師を覆い、数分程度ではあるが奴の時間を止める。まあ程度とは言っても……それが致命的な隙だ。

 

「全員で叩き込むわ、時空加速(クロノアクセル)解除!」

「オッケー合体技だね分かるともっ!」

「やっぱこういうのは皆でやらないとね!」

 

 全員ダヴィドの元へと集まり時空加速(クロノアクセル)を解除。別に個別で叩き込んでもいいが万が一が怖いし……十中八九ウェスタ(アニオタ)が文句言ってくるし。

 

「上手くいったんだね皆!」

「もっちろん!それじゃあ必殺技行くよっ!」

「……私声に出す必要ないんだけど言わなきゃダメかしら?」

「こういうのはノリと勢いだから」

「……そうね」

 

 やっぱりそうなるよねと肩を竦めながら大鎌を構え直し必殺準備。ウェスタは両腕をまた何かチャージでもしてるのかバッて広げ、シャルルとダヴィドはまた何処からか5枚のカードを周囲に浮遊させて。

 

「「ディール!10 to A!」」

『「必殺(フィニッシュ)詠唱(コール)!」』

必殺機構(フィニッシュファンクション)!」

 

 自分からスラッシュされにいった5枚のカードでチャージ完了したシャルルとウェスタはそれぞれ剣を高く掲げたり弓を強く引き絞ったり。

 

「出力二乗っていう事は!」

『コウイウ事モ出来ル!』

 

 ウェスタは魔力を放出する両手を組んで最終チャージ、あれ1人でバイデントラディウスやろうとしてる?

 

「当てるんじゃないわよ3人とも!」

「1発だけなら誤射かも「また当てられたいかしら?」やーっぱりこの前のわざとじゃん!」

「んじゃお先!」

「話を逸らすなぁ!」

 

 まずは斥候として大鎌を振りかぶり跳躍。

 

 

不壊鎌(アダマス)時空螺旋(ホロロギウム)!」

 

 大鎌を振り下ろすタイミングで複製(ジェミニ)を使い12人に分身。反射されないようしっかり稲妻を纏わせ同時にストライク。正直これだけでも仕留めきれそうな気がするが……

 

「行くよ!離脱してサトゥルヌス!」

「言われなくとも!」

 

 次に必殺技を繰り出す2人の射線上から離れるべく転移(ワープ)で3人の元へ再度移動。構え的にちょっと遅れてたら被弾してたな危ねぇ。

 

「「ロイヤルストレートフラッシュ!」」

 

 続いては魔力を収束させたのか光の帯となったシャルルの剣とこれまた巨大な光の螺旋となったダヴィドの弓の同時攻撃。大丈夫だよなアレ、周囲ぶっ壊れないよなあれ。というかオーバーキルじゃないか?

 

「チャージ完了っ!それじゃあ大トリいくよぉ!」

「なるべく周りを壊さないようにしなさいよ?」

「それは勿論!」

 

 確実にオーバーキルであろう光の二連撃が終わった後にようやくウェスタ。構えた腕の先にライフリング代わりか知らないけど円状の機械を3つほど浮遊させている、何の用途かは知らない。

 

「1人バイデントラディウスじゃ味気ないからねっ!」

『名付ケテ……』

 

『「クリュサオル・スピラリス・アウローラ!」』

 

 あいつなりに考えただろう自認かっこいい必殺技名と共に放たれたビームは円を通って道化師に直撃。ついでに時間凍結(クロノフリーズ)も解除。

 

「やりいっ!」

「微妙に語呂悪くないかしら今の」

「そこはせめてカッコよく決めさせてよ初お披露目なんだからさ!?」

「まあまあ2人とも……」

「ひとまずこれで」

 

 いつもの如く微妙に締まらない雰囲気だが……

 

「55枚目、回収完了だね」

 

 勝ちは勝ちだ。機獣(ヘカトンケイル)のような爆発ではなく光の粒子となって消えていく道化師を見て安堵の息を溢した。

貴方の変身ヒロインは何処から?

  • セーラームーン
  • リリなの
  • プリキュア
  • まどマギ
  • シンフォギア
  • その他
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