磯野家の奇妙な冒険~ある日、家族全員スタンド使いになってしまった~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第3章 花沢さんがやってくる!
第17話 警察関係者で目覚めそうなスタンド


「ええ~? 弓と矢を盗みに三河屋さんが我が家に泥棒に入ったっていうのかい?」

 

「そうなんだよマスオ義兄さん」

 

「どうしようかしらあなた?」

 

 休日出勤から帰宅して来た父と義兄を出迎えて。

 カツオとサザエは今日磯野家に起きたことを伝えた。

 

 2人とも大いに驚いていた。

 

「それは大変だったな。警察が来たのか?」

 

 波平は靴を脱いで家に上がり。

 カツオに鞄を渡しながら、訊ねる。

 けれども鞄を受け取りながら、カツオは首を左右に振った。

 

「警察には通報しなかったよ」

 

「それは何故だ?」

 

 父は息子の言葉を聞き咎めて立ち止まる。

 意味が分からなかったから。

 

 カツオは続けた。

 

「だって泥棒が洗脳されてたみたいなんだもの」

 

 

 

「なるほど」

 

 卓袱台を囲んでの家族会議。

 家長である波平は腕を組んで思案する。

 

「三河屋さんは納屋に閉じ込めてるよ」

 

 カツオは伝え忘れていたことを父に伝える。

 波平は

 

「やむを得んな。外に出したら警察に引き渡さざる得ないわけだし」

 

 苦い顔でそれに頷く。

 

 監禁は犯罪だが、だからといって洗脳状態の人間を野放しにはできない。

 そんなことをすれば、また泥棒に来るだろう。

 

 かといって警察に引き渡せば前科がついてしまう。

 ならばこうする以外方法が無い。

 

 ワカメが口を開く。

 

「洗脳を解除する方法はないのかしら?」

 

 それは皆が考えていた。

 洗脳状態が継続している限り、三郎氏の解放はあり得ないのだから。

 

 しかし……

 

 スタンド能力を無条件で解除するような、そんな都合のいいスタンドは存在しない。

 原作では1例を除き、出て来たこともない。

 

 何故ならスタンドは精神の力であるから。

 そんなものを、問答無用で無条件で解除するようなスタンド……

 

 ゴールドエクスペリエンスレクイエムを除き、無いはずである。

 

 じゃあ、どうすればいいのか……?

 

(洗脳を掛けたスタンド使いを探すしかないよね)

 

 カツオはそう考えていた。

 無条件解除の手段が無いなら、それしかない。

 

 しかし、それならばどうするか……

 

 それについてカツオにはひとつ、心当たりがあった。

 

(ムーディ・ブルースだ)

 

 ムーディ・ブルース……

 

 レオーネ・アバッキオのスタンドだ。

 その能力は「指定した時間や場所を遡り、その場にいた人物や出来事を再現する」というもの。

 

 原作ではボスの素顔を暴くためや、飛行機の操縦をするために使用していた。

 

 カツオ自身はそのスタンドに目覚めた人物に心当たりは無いけれど、警察関係者の人間なら覚醒しているかもしれない。

 

 クラスにも何人か、父親が警察官の子がいたように思う。

 聞いてみればいるかもしれない。

 

 なのでカツオは

 

「ちょっとクラスで、ムーディ・ブルースを使えるようになった人が居ないか明日訊いてみるよ」

 

 そう自分の家族に言った。

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