磯野家の奇妙な冒険~ある日、家族全員スタンド使いになってしまった~ 作:XX(旧山川海のすけ)
嵌められた。
カツオはそこに思い至ったとき。
自分の身体がどうなっているのかにようやく気付いた。
……自分の手の皮が捲れている……!
いや、これは……
手が、本になっている!
捲れた裏側に字が書いてあるのだ。
カツオはこれが何であるか知っていた。
それは
(ヘ、ヘブンズドアー……!)
だから先生のスタンドはヘブンズドアーでは無い。
けれども……
その能力は、ヘブンズドアーの能力に極めて近い能力……
即ち、ヘブンズドアーのように、
「ふふ、動けないだろうカツオ君? 私のマキシマムプリズナーの能力は、初期の岸部露伴のヘブンズドアーとほぼ同じ能力だからね」
勝ち誇る
カツオは動けない身体を必死で動かそうとしながら、唯一動く口で
「……まさか、三河屋さんやノリスケおじさんも……」
カツオのその言葉に
「いかにも」
「全て私がやったことだ」
不敵な笑みを浮かべて、肯定して来た。
なんてことだ……!
自分の家を脅かしていた謎の黒幕が、こんな近くにいたなんて!
目の前のこの小説家が、三郎とノリスケを洗脳して磯野家に差し向けた張本人……!
「……何でこんなことを……?」
カツオはショックを受けつつもその言葉を絞り出す。
「私は弓と矢が欲しいんだよカツオくん……」
それは分かってる。
三郎もノリスケもそれが目的だったから。
そう思ったとき。
とても恐ろしい言葉を
「私はね……犯罪被害者遺族と加害者双方、住民トラブルを起こしている問題人物とその周辺の住民双方に弓と矢を使ってスタンド能力を与えてみたいんだよ」
カツオはその言葉に戦慄する。
そんなことをすれば、争いが起きてしまうじゃないか!
恨み、憎しみがある人間関係に、そんなものを持ち込めば間違いなくそうなる……!
「何でそんなことをするんですか……!」
カツオのそんな焦りの言葉を。
「知れたこと」
「与えられた能力で、どんな戦い方をするかの実例を見ていきたいのさ」
そう、自分がやりたいことを口にした。
何故そんなことを!?
そうカツオが口に出す前に
その狙いを
それは……!
「私はね……次回作に能力バトルモノを書く予定なんだよカツオ君」