磯野家の奇妙な冒険~ある日、家族全員スタンド使いになってしまった~ 作:XX(旧山川海のすけ)
背後に立つ和服の女性……自らの妻である
「母さんこれは違うんだよ。必要なことなんだ」
声が震えている。
カツオの笑みが深くなる。
……これを狙っていたのだ。
自分から
ならば、これしか無いと思った。
時間稼ぎ……
それはつまり、
だったら……
そうするしかないではないか。
読んだら思わず語りたくなることを頭の中で考えることは攻撃とは言わない。
賭けだった。
ジョジョを読んで能力バトルモノを書きたくなったと言った
そしてカツオの賭けはどうやら、カツオの勝ちで終わったようだ。
「違うとは?」
「カツオ君がどうしても私のスタンドを体験してみたいと言い出して……」
その嘘に、カツオは
「モチロンソウデスヨ!」
肯定の言葉を吐く。
無論、この場合は沈黙すること、真実を告白することが
「あなた、だったらカツオ君の本に『本当のことを言う』って書いてみてくださいますか?」
……詰みだ。
その手に握った万年筆……マキシマムプリズナーのスタンドヴィジョンをへし折った。
同時に解除されるカツオの本化。
起き上がりながら
(……スタンドヴィジョンを自らへし折る……おそらくそれが、スタンド能力による命令解除の方法なんだな)
そう思った。
念のため
「本当に助かりました。いきなり
……そう、
攻撃不可の命令解除を確認したけれど。
「いやー、悪かったねカツオくん。いきなり
納屋に閉じ込められていた三郎とノリスケも解放された。
万事めでたしだった。
三郎は注文を取りに行った際。
ノリスケは原稿を取りに行った際。
応接間に招かれて、
「命令されていたとはいえ、本当にすみませんでした」
三郎も平謝り。
こちらとしても監禁していたのは違法行為であるので
「いえ、しょうがないことですし。そういうスタンド攻撃なんですから」
その一言で、全てを片付けた。
ちなみに
当然の報いである。
伊佐坂難物のスタンド:マキシマムプリズナー
万年筆型スタンド。
大まかな能力は岸部露伴のスタンド「ヘブンズドアー」と同じ。
自分で書いた小説を読んだ者を本にする。
本にした人間の頁に命令を書き込み、自分の思い通りにすることも可能。
そのスタンドヴィジョンである万年筆を自らへし折った場合、本化は全て解除され、書き込んだ命令も全て消去される。